2014.10.09 (木)   K2Couple No.0475 

アヤメ平 中原山
おぜ あやめだいら なかはらやま(群馬県)
1,969m
大人の贅沢、おちゃらけ4人旅

コース最大標高差 : 655
コース累積標高差(+) : 770
コース累積標高差(−) : 485
コース沿面距離 : 15.3 km
行動時間 : 10'10"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  横田代でおしるこ休憩
 富士見小屋 8:10 ... 8:15 富士見田代 ... 8:40 アヤメ平 ... 8:50 中原山 9:05 ... 9:20 ベンチ 9:50 ... 10:00 横田代 【L1】 10:45 ...
 11:35 樹林ベンチ 【L2】 12:25 ... 13:00 鳩待峠
 鳩待峠 13:30 [乗合バス] 13:50 戸倉P 戸倉温泉 14:50 = 沼田IC/関越道/高崎IC = 16:10 高崎ニューサンピア 16:15 = 16:45


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである(経緯度線は20秒間隔)

アヤメ平の場所


富士見小屋 (¥9,000)  尾瀬戸倉温泉 ぶらり館 戸倉の湯 (¥500)

が〜ん、窓の外は深い霧で真っ白けです。
夜からずっと風が吹いて、ヒュ〜ヒュ〜音を立ててましたもん。


 なして、こうなったん
 真面目に生きてきたのに ・・・
 赤城の詩隊に合わせる顔がない訳で。
 どうしよっ。

 並び始めた朝食膳にも落ち着かない訳で      ▲ この天気じゃね〜

件の単独お嬢さんは、富士見下に下って戸倉まで歩く決心をしたらしい。
どうする?我がparty。
「この霧は湿気を含んでいるから簡単には晴れないよ」 などと小屋の親父さんに引導を渡される。

とにかく稜線に上がって、様子を見てから決めよう。
食後のコーヒーを飲みながら、木々のざわめきが気になるおいちゃん。

山小屋のご主人、奥様、愛犬のチコちゃんに見送られて、出発しますよ。
外気温は5℃だし風強いよって、さらに追い討ちを掛けてくる親父さん

 こんな天気かい

アヤメ平までは、昨日歩いた道ですね。
きょうは山など全然見えっこないけど、風が気持ちいいな〜 (^^; yake
山の空気は爽やか、湿原に伸びる木道もガスの中に消えてゆく。

それほど寒くはないが、視界がないのでつまらない。
幻想的な尾瀬と思えばまんざらでもない。
しかし、赤城隊にかける言葉なく。

富士見田代で声がしたので寄ってみたら、男性二人しょぼくれてた。

 吹かれてなんぼ
 晴れてくれ〜  富士見田代  しょぼくれ隊がいたっけ
 崖っぷちの吹きさらし  何とかなるべ〜  やや持ち直して

南風のため、アヤメ平の崖下から容赦なく吹き上げてくる。

昨日のうちに見ておいて正解だったね〜。
などと話しながら、アヤメ平のベンチをスルー。
ここにも、しょぼい人たちが二人いましたよ、グチグチ言いながら。

昨日の紅葉もイマイチだったし、ここもこれじゃ大人の贅沢が成立しない。
神様仏様おねがい。
晴れろ〜。

 アヤメ平のベンチも通過点

本日の最高点、中原山は標識があるだけで山らしくはない。

ちょっとちょっと、空が何気に明るくなってないかい?
そう言われれば、そんな気もする訳で。
そろそろ、アヤメ平のエンジェルが優しく微笑むかもね
少し活気づく (^^;

 オオシラビソが防風林         ▲ 中原山で風を避けてドリンク休憩
 ナナカマド通過  チングルマ  シラタマノキ
 アカミノイヌツゲ  もう引き返さない  ルンルン紅

中原山から木道を下っていると、ガスが薄くなってきましたよ
あと1時間くらい遅く出発したほうが良かったかもね。

遥かな尾瀬〜
好転の兆しに心も軽く、自然に鼻歌が出る。

 ガスが息をしてるみたい            ▲ 少しずつ明るさが増して

中原山を下った最初のベンチで時間稼ぎ体勢に入ります。
まったり休憩してると、燧ヶ岳が少しづつ顔を出し始める。
よっしゃ。

しかし、流れるガスから出たり隠れたりしてじれったい。
中原山方面に戻って展望を確認したり、ベンチで寝転がったりしてみる。
いよいよ、大人の休日、大人の贅沢ちっくな状況になってきた

 出ました〜待望の青空           ▲ 急転直下!最高のご褒美
 寝転がって時間稼ぎ  中原山が姿を見せる  燧ヶ岳も時間の問題

よしよし、天候の不安はなくなったね。
潅木帯から脱出して、横田代の広々とした湿原から展望タイムだ。

休憩ベンチを見つけるたびに、各駅停車状態に突入です。
皆んなして尾瀬を満喫しようぜ。
そうしよ そうしよ(^^

 赤城の詩カップルさん           ▲ 肩の荷が下りたおいちゃん
 とんがり笠ヶ岳  セルフ撮影の余裕も  K2C

横田代のベンチで長期戦持久戦の構えです。
遂に燧ヶ岳の全容が現れる。

ず〜っと山頂に雲がかかっていた至仏山も、スッキリした姿をやっと見せてくれましたね。
きょうの展望は諦めかけていたので、劇的な逆転満塁ホームランです。
おしるこ作って祝おっ (^^

 横田代から燧ヶ岳          ▲ 横田代ベンチでおしるこタイム
                             ▲ 45分も過ごした横田代ベンチ

静かな横田代の向こうから、何やらザワザワと人の気配。
千葉からの団体さんが、こちらに向かってきています。
あの人たちが通り過ぎたら、我が隊も腰を上げましょう。

群馬の人は尾瀬が近くていいね、って言ってた。
確かに、群馬はいいよ

これ以降も、ベンチがあるたびに各駅停車。

 団体さんがやってきました

 各駅停車な訳で  横田代標識  秋が来〜れば思い出す〜

最後の池塘で、横田代ともお別れです。
朝の心配が嘘のように晴れて、幸運に恵まれた尾瀬トレッキング。
失くしたものが見つかったような、最高の喜びを分かち合う4人です。

これだから山はいいよね。
真吾さん リッコさん ありがとうございました。
皆んなの願いが叶いました (^^

 至仏に向かって草紅葉に伸びる木道          ▲ 名残りを惜しむおちゃらけ隊

全く同じコースを2年前の夏に孫達と歩いた。【REPO】
そのときにも休んだベンチで、軽く最終カップラーメン休憩にします。

あとは鳩待峠に下るだけなので、これでもかって言うくらいmaxまったり。
短い行程ではありましたが、何気に疲れたしね。
でも、振り返ってみれば楽しかったよねえ

小一時間でしたが、あっという間。

 ありっ、おしゃべりしすぎちゃった

ここからも樹林の中の緩い下りが続きまして、踊る木漏れ日が嬉しい。
ポコポコ木道を下る。
木道が途切れて石ゴロ道もあるよ。

そして。
想定もしていなかったサプライズ的なおまけが、付いてきたんですよ (^^

 鳩待峠に下ります             ▲ 爽やかな秋空

 ツルリンドウ  ユキザサ  ヒメモチ

下るにつれて、黄葉がどんどん刺激的になっていきます。
陽射しをたっぷり浴びて、生き生きとその輝きを増していました。

うわ〜凄いな〜!
眩しいほどキレ〜だす!
感動の言葉が幾度となく口をついて、今にも気が狂いそうです

 何気に嬉しい予感
 木漏れ日が優しい  仲睦まじく  チラリ至仏山
 紅葉並木下山  振り返りたくなるよね  鳩待峠が近い
                           ▲ 終わり良ければ全て良しってことで

展望に恵まれて楽しく歩けました。
最後の最後、素晴らしい紅葉にとどめを刺されたしね。
きょうの全コースタイム 4:50 のうち、休憩 2:20 という記録的快挙。

ルンルンで峠に下りて、またまたびっくりですよ。
SSCサッカークラブの元監督やメンバーと、まさかのバッタリでした (^^
至仏山に登ったのだそうです。

 INOTAKA元監督と仲良し       ▲ その後下山してきたメンバーを待って一緒に

至仏組の皆さんと挨拶を済ませて、乗合いバスに乗り込みました。

鳩待峠からの道中は紅葉真っ盛り。
いつもは長く感じる道なのに、きょうは車窓に映り行く紅葉に目を奪われてあっという間に戸倉駐車場に着きました。

 鳩待峠
 待機する乗合バス            ▲ 車窓からの紅葉景色

駐車場から最寄の温泉に直行しましょう。
いつも混んでる温泉でしたが、平日なので空いていましたの。
露天風呂でゆっくり汗を流しました。

高崎に帰ってみたら、どんよりしたはっきりしない天気だった。
今年は秋に限らず、山の天気も下界の天気も難しい。

2週続けて、超大型台風が日本列島に上陸するらしい。
困ったもんだ。

 戸倉に戻ってきました

前日の富士見林道


レポ作成に当たり、赤城の詩さんから提供された写真をたくさん使用しています。  この場を借りてお礼申し上げます。