2014.09.28 (日)   K2Couple No.0474 

那須 姥ヶ平
うばがだいら(栃木県)
1,786m
錦繍の日の出平から姥ヶ平へ

コース最大標高差 : 555
コース累積標高差(+) : 710
コース累積標高差(-) : 710
コース沿面距離 : 10.9 km
行動時間 : 6'10"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 ひょうたん池からの帰り道

  2:25 = 高崎玉村SIC/関越道・北関東道・東北道/黒磯板室IC = 4:45 沼原P

 沼原P 6:00 ... 6:30 日の出平分岐 ... 7:40 畏敬池 ... 8:10P1775 8:20 ... 8:40 稜線(日の出平)分岐 8:50 ... 9:15 牛ヶ首 ...

 9:40 姥ヶ平 【L】 10:00 ... 10:10 ひょうたん池 ... 10:30 三斗小屋分岐 ... 11:15 日の出平分岐 ... 11:25 駐車場近道分岐 ...

 11:40 沼原湿原 12:00 ... 12:10 沼原P

 沼原12:25 = 黒磯板室IC/東北道・北関東道/前橋南IC = 14:35



 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

姥ヶ平の場所



 今年は夏が短かったため、紅葉が例年より早いらしい。
 紅葉の時季に行きたい栗駒山が気になりますよ。
 栗駒の紅葉は今がピークとの情報に浮き足立ちますが、日帰りではチョッと遠すぎるので今年も諦める。
 少し近い那須の姥ヶ平で、栗駒気分を味わうことにしました。

宇都宮からお嫁さんと孫たちが来ていたので、ちょちょっと行って来る。
急ぎ働きで、午前中にはケリをつけてくるから待っててね。
初めて姥ヶ平に出掛けたときも、宇都宮勢を放っぽらかして行ったのを思い出した  またまたごめんちゃい (^^ 【REPO】

朝2時半に出発したら、沼原pには5時前に着いちゃって気温は8℃。
駐車場手前の林道で、立派な角の鹿がヘッドライトにうろたえていた
もちろん、駐車場はまだガラガラでした。

 未明の沼原駐車場

昨日、御嶽山でまさかの噴火があった。
いきなり不意を突かれて、居合わせた方々は一瞬何が起きたのか理解することすら難しかったのではないでしょうか。
活火山とは言っても、平時は美しい自然として愛される山は多い。
雨や雷、風、雪の心構えはあっても、警戒レベル1の火山噴火などというリスクは非現実的と思っていた。
これっぽっちも考えていないことが現実になった驚きと悲惨さ。

そんな重苦しい会話のあと、明るくなるまで30分ほどウトウト仮眠します。

 10年前に一度登った御嶽山剣ヶ峰

夜が白むころ、徐々に車が集まってきます。
頃合を見計らって、私たちも朝食、身支度を整えて出発しますね。

数人が南月山へ向って行かれるようですが、ほとんどの方は姥ヶ平です。
私たちも途中まで一緒です。
沼原湿原は帰りに寄ってみることにして、近道ルートを行く。
ひんやりしたダケカンバの林が清々しい。

何処に行くのか知りませんが、急ぎ足の人が多く、道を譲りますね。
私たちはマイペースです。

 ダケカンバの林

笹の中でガサガサ音がするので、先行の男性が「熊ですかね」 って言う。
そしたら単独の若者♂が、道に飛び出してきた。
私たちが2回目に来たときと、同じことをしている彼が可愛いかった (^^
【REPO】

きょうは、まだ歩いたことのないマイナールートを選択。
日の出平に直接登り上げるので、姥ヶ平をめざすメジャーな皆様とはここでお別れですね。

 日の出平分岐

途中の池まではそれなりの急登ですが、歩き易いグッドな道です。
稜線の西面ですので、まだ朝日が届きませんけど。

両側は背丈ほどの笹薮なので、展望は利きません。
ダケカンバの黄葉から、少しずつ紅い葉っぱも目立って来ましたね。
早く朝日に照らされて欲しいよ~。

 急登なれど登りやすし              早く照らされて~
 よりどりみどり ?             ▲ 雰囲気が出てきた

標高を上げるにつれ、眩しい朝の光が届くようになります。
紅葉の躍動感がいいですね~。

とっ、小さな池がひっそりと地味に。
傍の木に、畏敬池という標識が掛けられていました。

 畏敬池
 展望も開けて             ▲ 大倉山と流石山
 高原山            ▲ 日の出平の西尾根

振り返ると、大倉山や流石山などが見えてきます。
この前登った高原山も遠くに見えていました

景色はいいのですが、足元は人が一人通れる幅の笹薮の斜面のトラバースです。
右側は沢に落ち込む急斜面なので、ちょっと慎重になりますね。

 最高のお天気
 アキノキリンソウ  葉っぱ  オトギリソウ  ミヤマタムラソウ
 オヤマリンドウ  ニガイチゴ  黒くなってたムシカリの実  ヒロハヘビノボラズ

                    ▲ P1775のトラバース (前方は南月山と白笹山の稜線)
                                  ▲ P1775へ
                               ▲ このルートはいいねっ

大きな貯水池が見えますが、全く水はなさそう。
駐車場の車も、増えてるのが分かります。

日の出平まで1.8キロの看板。
まだそんなにあるのかとガッカリするが、P1775から先は日の出平領域に入り緩やかな道です。

高原山の右には、これもまたうっすらと女峰山が見えています。

 沼ッ原調整池

紅葉も良く展望も良い特別仕様の場所を探して、ドリンク休憩です。
誰も来ないので、二人っきりですよん。
このルート、全然人がいません。

そして、右手には斜面が混ぜご飯風に色付いた南月山が見えてきます。
正面には、茶臼です。
日本中を震撼させた、静かな活火山の一つです
昨夜調べてみたら、1950-60年代に水蒸気噴火を3回起こしているらしい。

 白笹山
 長~い南月山            ▲ 日の出平から茶臼岳

平らな道になると、黄葉のトンネルを500m余り進むことになります。
ここら辺りが日の出平という認識です。

開放的な原っぱを想像していましたが、立ち木多く展望のない道。
この広~い尾根を下ったら笹と紅葉の美しい斜面だな。
笹は遠目には綺麗だけど、近づくと笹薮地獄ってか

 日の出平
 トモエシオガマ  シシウド  ヒロハヘビノボラズ  ムシカリ
 ゴヨウツツジ  マイヅルソウ  シラネニンジン(種)

飽きてきた頃、見覚えのある日の出平(稜線分岐標識)に着いた。
ここまで来ると、左右から人がやってきて賑やかです。
稜線の紅葉は早くも終わってた (^^;

茶臼岳が近いです。
小規模な噴煙を吹き上げていますが、噴火するなんて思えない美しさ。
が、昨日の今日ですからちょっと不気味に眺めました。

 日の出平分岐標識
                              ▲ 紅葉枯れと那須連山
                             ▲ 噴煙上げる茶臼岳斜面

谷を見下ろす紅葉はとっても綺麗です。
何度も何度も立ち止まってしまいますよ。
ひょうたん池が可愛いし。

那須の紅葉は、熊見曽根も三本槍も素晴らしいです。

 姥ヶ平と流石山
 栗駒ちっくに           ▲ 熊見曽根、三本槍方面
 ひょうたん池だ              ▲ 燃え尽きるまで
 牛ヶ首へ       ▲ P1780(日の出平分岐)を振り返る

牛ヶ首は那須の交差点。
峰の茶屋から来る人、RWに乗って来る人などが行き交う。
休憩する人々も多く、御嶽山の悲惨な光景がダブってしまいます。

時間に余裕があれば茶臼岳と思っていましたが、やっぱり止めようか。
そうだね気が進まないし、早く帰ろっ。

 牛ヶ首
 大勢の人で賑わう              ▲ 硫黄臭たちこめ

 姥ヶ平へ           ▲ 茶臼岳を振り返りながら

姥ヶ平へ下りますね。
相変わらず石ゴロゴロで歩き辛い道を、紅葉に紛れて下ります。

登って来る人も多くなり、道を譲りながらのゆっくりペースです。


 紅葉路下山             ▲ これって終盤かな
 どっちを向いても               ▲ まっかっか
 シラタマノキ  エゾリンドウ  ホツツジ  アカミノイヌツゲ

姥ヶ平銀座の中心広場。
溢れんばかりのハイカー、観光客、カメラマン。
ごった返しておりました。

広場の紅葉見物特等席的木陰でランチ休憩します。
いろんな人が、前を行ったり来たり写真を撮りに来るので面白い。
その隙を見計らって、写真を撮って退散。

 燃える茶臼岳             ▲ 紅葉ポーズ

ちょっと歩けば、ひょうたん池の分岐。
やっぱり行ってみないとね。

茶臼岳を映すひょうたん池の淵は狭く、木道から下りて行くのに順番待ちでした。
姥ヶ平に来たら、ここからの眺めは外せませんよね。

 ひょうたん池へ行列

                         ▲ 紅葉に映えるひょうたん池から茶臼岳


あとは帰るだけですが ここからの帰り道が案外長いんですよね。
小さなアップダウンを繰り返しながら、黙々と歩きます。
紅葉が徐々に緑に変わるので、ある意味新鮮な気分ですよ (^^;

日の出平分岐、駐車場近道分岐をスルーして、沼原湿原へ。

 急斜面を下れば日の出平分岐      ▲ 紅葉ばっかり見てきたので、緑がキレ~

沼原湿原。
駐車場から足を伸ばしている方が、湿原散策を楽しんでおりました。
木道を一周してみる。

この時期ですから、湿原といえども乾燥しています。
周りの山が見渡せますね。

 紅葉の様子を訊かれて
 白笹山         ▲ 唯一、湿原ちっくな場所だった
 トリカブト  サワギキョウ  ゲンノショウコ  オヤマボクチ
 ヤマハハコ  トモエシオガマ  ノコンギク  コハウチワカエデ

沼原湿原から登り返して駐車場に帰ると、やっぱし脅威の満車状態で路駐の車も所狭しと並んでいます。
バスも2台あったし。

孫達が待っているかもしれないので、急いで帰ります。
私は昨夜2時間半しか寝てなかったので、助手席でウトウト。
栃木も群馬も日差しが強く、30℃もあって暑かった。

栃木勢は、夕方になって帰って行った。
お嫁さんは栃木から群馬に遊びに来て、その間に親は群馬から栃木に遊びに行って、何やら変ちくりんな親子であった。

 駐車場は大盛況