2012.08.04〜05 (土日)   K2Couple No.0375 

アヤメ平 中原山
おぜ あやめだいら なかはらやま(群馬県)
1,969m
夏休み日記、初めての山小屋体験

コース最大標高差 : 655
コース累積標高差(+) : 770
コース累積標高差(−) : 485
コース沿面距離 : 8.0+7.3 km
行動時間 : 5'40"+3'20"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  富士見田代で燧をbackに

  8:00 = 高崎IC/関越道/沼田IC = 9:50 尾瀬戸倉第二p 10:00 《TAXI》 10:10 富士見下P

 富士見下P10:15 ... 11:10 田代原 【L】 11:50 ... 12:35 水場 12:45 ... 14:00 富士見小屋 14:20 ... 14:25 富士見田代 14:30 ...

 14:45 アヤメ平 15:20 ... 15:35 富士見田代 15:45 ... 15:55 富士見小屋 【泊】

 富士見小屋 7:50 ... 8:00 富士見田代 8:05 ... 8:20 アヤメ平 8:25 ... 8:40 中原山 ... 10:00 横田代 10:10 ... 11:10 鳩待峠

 鳩待峠 11:40 《乗合バス》 12:00 戸倉第二P 戸倉温泉 13:00 = 沼田IC/関越道/高崎IC = 14:55



 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔                        1日目    2日目

アヤメ平の場所

富士見小屋 (¥8,400)  尾瀬戸倉温泉 ぶらり館 戸倉の湯 (¥500、子供¥200)


 毎日暑い日が続くので、身体がおかしくなりそう、頭も (^^;
 涼を求めて高い山へ行こう。
 浅間は孫たちの地元だし、北アや八ツは若干荷が重いし、近くて危なくなくて小屋のあるところ ・・・
 そうです。PURP君は15回目の山登り、BLUE君は12回目なので、そろそろ山小屋の体験もさせてやりたいし。
 そんな訳で、八方尾根と尾瀬が候補に挙がりましたが、のんびり過ごせそうな尾瀬の穴場ルートに決定。


今回は山小屋泊まりなので、余裕の出発です。
車の中でコンビニ を食べながら。

戸倉の第一駐車場は満車らしく、第二駐車場に行かされる。
こっちはガラガラ。

富士見下への路線バスは一日3本しかないので、係りの人に頼んでタクシーを呼んでもらいますね。

 戸倉第二駐車場はガラ空き

準備が出来ないうちにタクシーが来て、せかされる
富士見下などというマイナーな登山口に向かうのは、私達だけのようです。

車止めゲートの真ん前まで入って降ろしてもらう。
PURP君がおじいちゃんのザックを背負いたいというので好きにさせたら、いくらも歩かない内にお腹が痛いと言い出した。

薬を飲ませて休み休み進みます。
木陰の多い林道なので助かりましたけど。

 腹いて〜

グレグレのPURP君、困ったな。
富士見林道の紅葉スポット田代原でラーメン休憩にしました。
恐るべし ・・・ カップラーメンを食べたら元気になったよ。

薬が効いたのかな? ただのすきっ腹だったのかな?
どっちにせよ元気になって良かった。

 田代原で復活のカップラーメン



 途中で沢山トンボが飛んでいたので捕まえなが
 ら歩いたり、オオバコの茎で綱引き勝負したり。
 遊びながらの歩きなので、先に進みませんよ。

 変則シリトリを始めたかと思えば、
 今度は「あ〜そうですか」遊びに興じる♂三匹。

 おいちゃんが次々と新しい遊びを用意するので
 付き合う私は疲れる〜。

 遊び歩き       ▲ オオバコ
 トンボ受難           ▲ みかん食べさしてんだよ〜
 水場でガブ飲み              ▲ オオバコ勝負
ヤマアジサイ チダケサシ ハナニガナ ヤマハハコ ヨツバヒヨドリ ウド
ヤマブキショウマ キオン コイチョウラン カニコウモリ コケオトギリ ツルリンドウ
クルマムグラ タケシマラン シシウド ハリブキ オニシモツケ イヌトウバナ

途中の水場で水を飲んだり、顔を洗ったり、タオルを冷やしたり。
頭まで洗ってヒャ〜ヒャ〜騒ぐバカモンも出現。
とっても冷たい水でした。
放射能入りですよん (^^; げ〜。

そんなこんなで、いつになったら小屋に着くのやら。

 行く気なし           ▲ またしてもおやつ休憩ね

CTの倍かかって、富士見小屋が見えてきました。

小屋の前で咲き始めたヤナギランが出迎えてくれます。
玄関の入り口には、ニッコウキスゲの咲き残りも健在です。

今回の山小屋体験は、混雑を避けて旅館風の富士見小屋ですよ。
宿泊者(予約)があるときだけ営業します。
受付のあとは、お茶とお菓子のサービスです。
旅館みたいだけど、ひっそりしてお化け屋敷みたい (^^;

 着いた〜
 ヤナギランの咲く富士見小屋           ▲ ニッコウキスゲの咲き残り
アザミ クロヅル ヤマオダマキ コバノトンボソウ ヤナギラン ヤナギラン

充分時間があるので、アヤメ平までお散歩に出かけましょう。
途中の湿原いっぱいにキンコウカの花が真っ黄っ黄。

アヤメ平とは、
キンコウカの葉っぱをアヤメと間違えて、名付けられたのだそうです。
確かに!これはアヤメ平じゃなくてキンコウカ平ですよ。

見渡す限りのキンコウカ。

 キンコウカ一色

小屋から僅かで富士見田代。
ガスっていて、燧ヶ岳の姿はありません。

午前中はいい天気だったようですが、私達が行った時は雲が湧いて燧ヶ岳も至仏山も見えませんでした。

 富士見田代

富士見小屋からアヤメ平の間、所々で木道の更新が進んでいます。

前方のアヤメ平はガスが流れて、見えたり隠れたしていますね。
あそこまで行って帰るよ〜。

子供達は私達にかまわずドンドン先に行ってしまいます。
羨ましいパワー。

 真新しい木道をアヤメ平へ
 必殺ポーズ             ▲ おひけ〜なすって
 えっへん             ▲ アヤメ平のベンチで

黄色の原が気持ちよく、空気も爽やかですよ。
尾瀬の空気を思いっきり吸っていこうぜ〜。
深呼吸競争、吸ったら吐いちゃダメだよ (^^; ゲホゲホ。

ジャンケンしたりポーズをしたりのおちゃらけ帰りです。
山は見えないね。

尾瀬の歌(夏の思い出)をみんなで歌いながらポコポコ歩いていたら、燧が出ているじゃありませんか。

 え〜っ、僕グ〜出したんだよ
                            ▲ 遥かな尾瀬〜 曇り空 ♪
                           ▲ あれ一番高い山だよ、ヒウチ
タテヤマリンドウ  ミズバショウ アキノキリンソウ  シラネニンジン  ヒメシャクナゲ  オニアザミ
 エゾリンドウ蕾  イワショウブ  モウセンゴケ  モウセンゴケ花 アカミノイヌツゲ  ギンリョウソウ
 ミヤマホツツジ  アカモノ  オオカメノキ  ツルコケモモ  チングルマ  ナナカマド
 木が枯れてるね      ▲ おじいちゃんとおばあちゃん、撮ってあげるよ

小屋に戻って、おいちゃんはビールグビグビ(^^ うめ〜。
子供達は炭酸飲料グビグビ (^^ うめ〜 (何から何まで真似をしますね)

小屋の奥さんが連れてきた可愛いワンちゃんがいました。
犬と遊んだり、かくれんぼをしたりジッとしていません。

SL型ストーブに興味津々。
薪を入れて燃やすと、シュッポシュッポって走るんだよ。
え〜、だって線路短いじゃん。

うるさいし面倒いので、下の登山道へ水汲みに行かせる。

 SLストーブ

食べる前に、ご主人がお料理の説明。
美味しいおかずがいっぱい並んで、満腹で〜す(^^
大人には3年物の梅酒が付いていました。
味噌汁の代わりにうどんです。

食後は尾瀬のビデオを見たり、オリンピック中継を見たりして過ごす。

戸倉の富士見旅館に少年サッカークラブの合宿が入ってるとかで、奥様は犬を連れて下りて行かれました。

 晩御飯

そのあとご主人の案内で、ヤマネを見せていただきます。
天井裏に住んでいて、毎晩食事に出てくるそうです。

きょうの宿泊客は、私達のほか3人だけです。
明日小至仏まで行く二人連れの女性と単独の男性。
広い山小屋に寂しいくらい。

二階の五号室は10畳くらいの広さ。
床の間や欄間があって旅館のような造りになっていました。

 ヤマネ (富士見小屋blogより)

さ〜てと、肝試しをしようぜ
8時を過ぎたら廊下は真っ暗になりました。
お便所まで行くのに、おじいちゃんにベッタリ張り付いています。
明るい時でも気味の悪い小屋でしたから、効果抜群。
わっ ぎゃあ〜

夜は20℃を切るという山小屋なので、毛布と布団をシッカリ掛けます。
子供達は興奮冷めやらず、しばらく寝付かれないようでした (^^;
今時の子供にしてみれば、トトロの家みたいに別世界だったのかも。

これが超満員の山小屋だったら、圧倒されて萎縮したかもしれませんけど。

 電気のランプ


   そして翌日

ひんやりして清々しい朝を迎えました。
小屋の周りには朝霧が流れていますが、上空に青空が覗いています。
尾瀬ヶ原に下る選択肢もありましたが、アヤメ平を鳩待峠へ下ることに。

おいちゃんは朝の景色を見に一人で富士見田代に上がりましたが、夜明けの感動的な場面には遭遇できなかったらしい。

 夜霧が薄くなって尾瀬は朝を迎える

チャンチャ〜カチャカチャカ ・・・
「素晴らしい朝が来た希望の朝だ〜」 まず歌って(^^
   「皆さんおはようございます。
    きょうは尾瀬の富士見小屋の庭から生中継です。
    4人の皆さんが集まってくれました

PURP君の迫真の実況中継で、ラジオ体操が始まりました。
家でも毎朝欠かさずやっているしね。

朝食も美味しく、メニューは山小屋と言うよりも旅館ですね。
食後のコーヒーまでサービスしていただきました。

 はいラジオ体操第一だよ
 朝食風景 (貸切)               ▲ 朝ごはん

小屋のご主人にご挨拶をして、出発です。
「またおいで〜」「は〜い」

アヤメ平までは、昨日歩いた道ですね。
きょうは燧ヶ岳が綺麗に見えていて気持ちがいいな〜。
至仏山は見えたり隠れたり ・・・

 気合一発           ▲ 燧バッチリ、ポーズばっちり

最高に嬉しいのは、我が隊貸切りのアヤメ平ということです。
全く人に会いません。

山は綺麗だし、空気は爽やか、湿原に果てしなく伸びる木道。
ベンチで休んでいたら、デカザックの若者が一人通りかかりました。
重そう
背負ってみるかい?

結局、デカザックの体験を辞退してお別れします。
体験しとけば良かったとプチ後悔。

 燧ヶ岳
 日光白根山            ▲ 開放されてバラバラ
                           ▲ 復元中の湿原、景鶴の上に平ヶ岳も見える
ヒメヘビイチゴ シナノオトギリ ゴゼンタチバナ ニッコウキスゲ コバノギボウシ ミタケスゲ
エンレイソウ キンコウカ ワレモコウ ワタスゲ オオシラビソ サワラン

山や花の写真を撮ったり またまたゲームをしたりしながら歩きます。
休憩ベンチを見つけるたびに、各駅停車。

本日の最高点、中原山を通過。
標識があるだけで山らしくはない。

 中原山             ▲ 各駅停車な訳で
 オオシラビソ               ▲ あっぢ〜
                   ▲ 広くていい景色だろ?夏が来たら今日のこと思い出すかな

静かなアヤメ平の向うから、何やらザワザワと人の気配。
団体さんが向かってきています。
ベンチでやり過ごそうとしたら、団体さんも横田代で休んじゃった (^^;

じっと待っていたら、間もなく25人と24人の二団体が通過。
ご苦労様です。

 団体さんが迫ってきます            ▲ 喧騒去って静けさ戻る

空気は相変わらず爽やかなのですが、徐々に日差しは強くなる。

峠に着いたらソフトしよう。
2こ買うから、食べる人じゃんけんで決めるよ〜。
え〜ヤダ〜。

最初はグー、大声を張り上げてソフト争奪じゃんけん大会が始まる。
世の中キビシイぜ〜。

 コバノギボウシ

最後の湿原、横田代に到着。
そして最後のダラダラ休憩。

池に魚がいるの?
池塘って言うんだよ。
ちとう?

 横田代               ▲ ちとうだよね

横田代をあとにすると、いよいよ樹林帯に入ります。
木漏れ日が嬉しい。
花や眺めはないけれど、木陰は涼しくて快感です。

子供は疲れ知らず、どんどん行っちゃいます。
先に行っては振り返って、様子を伺っている。
おばあちゃん、早くおいでよ〜。

いよいよ鳩待峠の気配です。
着いたよ〜。

 木漏れ日が優しい

それほど長い行程ではありませんが、何気に疲れたね。
展望に恵まれて楽しく歩けました。
楽しいこといっぱいしたしね。

何が一番楽しかった?
う〜ん忘れた (^^;
だめだこりゃ。

締めくくりの握手 お疲れ〜。

 お疲れサマー

お約束の花豆ソフトクリームです。
おじいちゃんの嘘に気をもんでいましたが、一人いっこずつゲット。

ここからバスに乗って帰るんだよ。
え〜バスに乗んの、やった〜

 最後のご褒美にニッコリ

タイミング悪く乗合タクシーは出たばかりです。
この時間帯はまだ下山する人は少なく、人数が8人になるまで待ちぼうけ。

バスに揺られて駐車場へ、そして最寄の温泉に直行しましょう。
蜂やアブに大騒ぎしながら、露天風呂で汗を流しますね。

濃くて美味しい牛乳と薄くてマズイ牛乳(?)を買って、残り物のパンを食べながら帰ってきましたが、子供達は速攻寝入っていました(^^

沼田では30℃だったのに、高崎はきょうも37℃だった。
地球壊れてるかも。

 待ちぼうけ
 鳩待峠のバス            ▲ ブラリ館のはく製