2009.09.27 (日)   K2Couple No.0245 

那須 南月山
みなみがっさん(栃木県)
1,776m
       白笹山 1719m 南月山 1776m
姥ヶ平炎上、歓声上がる錦秋の山裾

コース最大標高差 : 510
コース累積標高差(+) : 740
コース累積標高差(-) : 740
コース距離 : 10.5 km
行動時間 : 7'45"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 紅葉の茶臼岳

  3:00 = 前橋南IC/北関東道/太田IC = R50 = 佐野藤岡IC/東北道/黒磯SIC = 5:40 沼原P

 沼原P 6:10 ... 8:05 白笹山 ... 8:50 南月山 【L1】 9:30 ... 10:20 日ノ出平 ... 10:50 牛ヶ首 【L2】 11:25 ... 12:00 姥ヶ平 ...

 12:10 ひょうたん池 12:15 ... 12:35 三斗小屋分岐 ... 13:30 沼原湿原 13:40 ... 13:55 沼原P

 沼原14:00 = 14:15 板室温泉 15:05 = 黒磯SI/東北道/佐野藤岡IC = R50 = 太田IC/北関東道/前橋南IC = 17:55



  この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

南月山の場所

板室温泉 ほたるのゆ (¥800)


 土曜日の天気予報が今一なので日曜に長野県の山でも ・・・ とのんびりしていたら、朝のニュースで那須姥ヶ平の紅葉が
 見頃だと報じていた。
 今年の紅葉は例年より10日も早いとのこと。
 おいちゃんに話して行先を変更してもらいます。
 前日に栃木の次男の家族がやって来ましたが、留守を頼んでその栃木にお出かけします。(またまた放ったらかし)

錦秋の姥ヶ平


 TVで流していた通り、それはそれは見事な紅葉です。
 今までにこれほど華やかな山を見たことがあるだろうか。
 正真正銘の紅いキャンパスでした。

 姥ヶ平は人波でごった返しています。
 欲を言うならば、静かな中でそして太陽の下でこの胸騒ぎを感じたかった。
 しかしまあ、それは贅沢と言うもんだね。


朝3時、まだ暗い中の出発です。
きょうは曇り時々晴れの予報ですが、見上げる空に星はありません。

明るくなり始めた頃に黒磯板室SICを降り、沼原(ぬまっぱら)の駐車場へ。
広い駐車場にはまだ数えるほどしか車はなく閑散としていた。
トイレは「停電の為使用できません」と書かれて、シャッターが降りている。
(下山時には開いていました)

白笹山の斜面がうっすらと見えています。

 沼原駐車場

よその人達は殆んどが湿原に向かわれましたが、私達はおいちゃんの希望で反時計回りに登ることにします。
人と同じことをするのが嫌いなおいちゃんです。

この頃は白笹山も南月山もボンヤリ霞んでいたのに、歩いている内に辺りはガスに包まれて幻想的な雰囲気です。
つまり ・・・ 何も見えないということ。

 う~んイマイチの天気やね~

白笹山の登りは大きくジグを切って緩やかな登りです。
右に左にトラバース気味に高度を稼ぐと、徐々に紅葉した木々が増える。

日本庭園みたいでいいね~。
遠くは何も見えないけど、樹々の紅葉はハーフトーンでばっちしお出迎え。
丁度見頃です。
このボ~とした感じが最高!!

暑くなってきたので上着を脱いで休憩していると、6人partyが追い越す。
南月山までで唯一遭遇した皆さんです。

 幽玄なダケカンバの林
 白笹山も大分色づいています            カエデの黄葉は少なめ
                                ソフトタッチな秋化粧

ずっと同じような紅葉のトンネルを登り、ちょっと飽きてきたころ人の気配。
登山道の通過点のような展望のない白笹山頂でした。
例の6人(♂2♀4)が立ち食いで食事中です。

私達は既に休憩済みですので、先に出させてもらいます。

 白笹山頂標識

視界20mくらいの中を、ハイマツと笹を鞍部まで下る
そして紅葉を愛でながら登り返すと、そこは南月山の山頂です。

広く開けているので晴れていれば展望抜群のところです。
でも今は真っ白け~(^^;
何にも見えません、グス。

黒尾谷岳への道が右に分岐します。

 広~い南月山の山頂

ベンチで休んでいるうちに、次々と人が集まってきた。
みんな日ノ出平の方から登ってきます。
食事をする人や写真を撮る人。

隣に座った那須町に住んでいるという男性が「あっちに茶臼が見えるんですよ」と教えてくれました。
見たかったのになあ、茶臼岳てっぺんのゴツゴツ ・・・

 晴れ男、撃沈

ガスがバンバン流れてきて、紅葉も精彩に欠けます。
もうすぐ晴れる訳なんだけどなあ。
おいちゃんを信じて、 やどら焼きを食べながら様子をみることにする。

30分以上も待ってみましたがいっこうに好転の兆しはなく、諦めてだらだら下ることにしましょう。
そのうちバ~ンって茶臼が見えるようになるだろ。

 暗い紅葉
 紅葉                 紅葉
                           ▲ 溶岩のゴロゴロした道を下ります

だんだんとすれ違う人が多くなってきました。
茶臼側から南月山までピストンする人が多いようですね。

来た来た~少しずつ明るくなってるような気がする。
茶臼岳を撮るポイントに立って晴れるのを待ちますが、待っても待ってもガスが切れることはありません。

紅葉だけ楽しもっ。

 すっげ~

木々の紅葉が一段と綺麗になってきました。
こんなんでいいのかよ。
気が狂いそうなのを必死で押さえるおいちゃんです。
このあと姥ヶ平に下って、壊れることになりますけど(^^;

右を見たり左を見たり ・・・
クマザサの緑と紅葉のコラボが最高ですね。

 すっげ~

ちょっと痩せ気味の岩尾根を下るようになると、道の左下や正面の山の方から沢山の人の声が聞こえてくる。
ガスっているので、声はすれど姿見えずって訳で ・・・

日ノ出平にもベンチがあり、親子連れが休んでいる。
ここからも沼原湿原に下る道がありますよ。

 日ノ出平分岐

日ノ出平分岐を過ぎると、いっそう綺麗になっていきます。

途中で南月山を振り返ると山全体が赤く紅葉しています。
あ~、晴れてくれればいいのにな~。
まさに山燃えるです。

 おっ、南月山が見えてきた

9年前の秋、朝日岳から三本槍ヶ岳の紅葉を見て感動した時のことが懐かしく思い出されました。
あの時も素晴らしい紅葉でしたが、車が溢れるほど多くて驚いたよな。
沼原も、10月になると駐車場に入りきれない車が道路に並ぶそうです。

前方の山の斜面に噴煙らしきものが上がっています。
ガスの中をまだかまだかと歩いていたら、もう正面は茶臼岳だったのね。

 おおっ、茶臼の斜面だ
アキノキリンソウとノコンギク ウツボグサ ゴマナ ミネウスユキソウ
マツムシソウ イワインチン ドウダンツツジ ナギナタコウジュ

硫黄の匂いがぷんと鼻を突くと、やがて牛ヶ首でした。
RWで来る人、峰の茶屋から来る人、沼原から登って来る人、私達のように南月山からと大勢の人が行き交っています。

牛ヶ首のザレの下は広いお花畑になっていて、写真を撮ったり食事をしたり人それぞれに楽しんでいるようです。
私達もエゾリンドウの咲く斜面に腰を下ろしてランチ休憩でした。

 牛ヶ首交差点
 憩いの場所ですね         ▲ エゾリンドウの紫と紅葉の競演

お腹もいっぱいになったし、天気もこれ以上良くなる気配はなさそう。
帰ろっか。

沼原(三斗小屋)に下る分岐のそばの噴気口で、温泉卵を作っている男性がいました。
どんな風に出来上がっているのか興味があったけど、素早く十個パックに戻してザックにしまって行ってしまったので確認できませんでした。

 こんな煙吹いている山って大丈夫なの?


 まだまだいっぱい人が登って来ますよ。
 下方には広い姥ヶ平が白く見えていて、その斜面の紅葉ったら目が眩むばかりの彩やかさです。
 ぎゃあ凄すぎ~、ついにおいちゃん壊れました。
 最高に綺麗です ・・・ どこまでも真っ赤っかに染まっています。
 朝からずっと綺麗!凄い!と何度言ったことか ・・・。

 出会う人もみんなが「綺麗ですね~」「すっごいね~」を連発しています。
 広い姥ヶ平では三脚を立ててる人や寛いでいる人が大勢いますし、犬を連れてお散歩感覚の人もいます。
 まるで公園みたいでしたね。


 牛ヶ首から姥ヶ平を見下ろす斜面
                                   姥ヶ平炎上

姥ヶ平から下って、ひょうたん池に寄り道するね。

分岐から僅かな距離です。
木道を行くと小高い溶岩の上でカメラを構えている人がいます。
帰る時に、この岩から中年女性が一人落っこちるのを目撃してしまった。
無理して上がらないで下さいね。

この辺りは茶臼岳の眺めが素晴らしいところなのでしょうが、今日はとうとう山頂を望むことができませんでした。

 ひょうたん池

茶臼山頂の噴火口が奥に窪んでいるせいか、おぼろげながら二つの山に見えますよ。

行き止まりには、こじんまりしたひょうたん池がありました。
池畔が狭いので、順番に木道から下りて写真を撮ります。
紅葉した木々が水面に影を落としていい感じです。
茶臼の影も映れば最高だったのにね。

 これもひょうたん池

分岐に戻る途中の木道から見るパノラマは素晴らしい眺めでしゅ。
数年分の紅葉をまとめて見たような気分です。

 分岐に戻ります

ここからは急に人が少なくなった。

峰の茶屋から周回して来たと言う単独男性が、三斗小屋を廻って帰りたいとかでコースについて訊いてきます。
その方は三斗小屋の分岐まで、ぴったり後についてきました。
無事を祈って別れる。

 秋っぽい

ここからの下りも結構長く、何やら空模様が怪しくなってきました。
急な下りもありロープも下がっています。

予想もしていなかった雨が降リ始めます。
霧雨です、濡れて帰ろう。

 ショートカットの分岐を沼原湿原へ

日ノ出平からの下山道と合流し、次のショートカットの道は沼原湿原をめざして真っ直ぐに行きます。
やっと歩き易い道になりましたよ。

湿原はこの時期ですから草が伸び放題って感じで、咲いていたのはトリカブトとタムラソウ、ゴマナ、キンミズヒキ、ハナニガナ、ノリウツギなど。
入口には休憩小屋(東屋風)も建っています。

 沼原湿原入口

皇太子さまが那須へ避暑に来られた時に、雅子さまや愛子さまと散策される映像をニュースで見たことがありました。

気になっていた湿原ですが、ガスと霧雨に煙って草紅葉しか見えません。
夏は綺麗な湿原で、お花もいっぱい咲くのでしょうか。

 湿原の草紅葉
トモエシオガマ ホツツジ アカミノイヌツゲ ノリウツギ
トリカブト ツルリンドウ シラタマノキ カエデの葉っぱ

駐車場に帰ってみれば、まだまだぎっしり車が停まっています。
花の時期そして紅葉の時期は人気スポットなのでしょう。
確かに那須の紅葉は只者ではないと感じました。

板室温泉に寄って露天風呂から紅葉を眺める。
きょうはこればっか。

千円高速は矢板でちょっと渋滞したけれど、その後は順調に走れて思ったより早く家に着きました。

 ほたるのゆの露天風呂