2012.02.12 (日)   K2Couple No.0349 

神流諏訪山
すわやま(群馬県・埼玉県)
1,207m
群百登頂を兼ねて、西上州の滝偵察

コース最大標高差 : 530
コース累積標高差(+) : 700
コース累積標高差(−) : 770
コース沿面距離 : 6.2 km
行動時間 : 4'35"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 切り株に腰掛けて、両神大盛りランチ
  8:40 = 9:50 志賀坂トンネル登山口
 志賀坂トンネルP10:00 ... 10:35 送電鉄塔 【L1】 10:40 ... 11:35 ... 11:40 諏訪山 【L2】 12:00 ... 12:25 東屋 ...
 12:40 九十の滝 ... 12:50 わたど橋 ... 12:55 猪平第二ダムp ... 13:10 R299車道歩き ...
 13:15 軽トラの爺ちゃんに乗せてもらう 13:20 志賀坂トンネル
 志賀坂トンネルP 13:25 = 13:55 栗木平
 栗木平P14:00 ... 14:25 早滝 【L3】 15:00 ... 15:20 栗木平P
 栗木平15:25 = 15:45 みかぼ高原荘 16:35 = 17:45

   諏訪山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

みかぼ高原荘 (¥400)


 ここに紹介する諏訪山は、上野村の神流川源流にひっそりとたたずむ諏訪山ではなく、恐竜の足跡で有名な神流町志賀坂峠の県境尾根上にあ
 る小さなピークである。
 同じ山域に同じ山名があるのも珍しい。
 東に二子山、南に両神山、北に石灰採掘中の叶山等の有名な山々に囲まれた地味な存在の山であったが、最近、志賀坂高原森林公園としてよ
 みがえった。
 家族向きのハイキングコースが数多く整備されているので、体力に応じてコースを選ぶと楽しいだろう。
 森林公園として整備された山域なので、アセビ、シオジ等の珍しい樹木も多い。
 また、間物(まもの)側登山口の近くには水量こそ少ないが落差40mの九十(九重)の滝があり、冬期には全面結氷して見事な景観を見せて
 くれる。


                                     
上毛新聞社『群馬の山歩き130選』より


はらっぱの提案が通って、きょうは西上州の氷瀑めぐり。
志賀坂トンネル手前の駐車場は、去年の両神八丁尾根を登った時に走ったR299沿いですよ。【REPO】

神流町からは、山上が平らに削り取られた無残な叶山が見えます。
西上州だから雪はそこそこ、疎らな感じです。

「家で仕事をしてる方が良かったかも」などと言い始めるおいちゃん。
チョロコースだし、ここまで来たんだからちょっと行って来ようよ、ネッ。

 神流町からの叶山

志賀坂トンネル手前の登山口pは、雪がカチカチに凍っていてツルツル。
ワゴン車(F市party)が一台停まっていましたよ。

最初からアイゼンを付けての歩きとなりました。
雪道を進むとすぐに谷コースとの分岐。
選択した尾根コースは、ジグを切ってトンネルの上へ登って行きます。

雪は薄くなりアイゼンが邪魔だけど、凍っている場所もあるし、この先が分らないので付けたまま登ることにする。

 谷コースの分岐

埼玉県側から登ってくる道を合わせると、稜線に出ました。
少し進むと階段が出てきちゃったよ。

階段の苦手なはらっぱは、ここでおいちゃんにグングン差を付けられます。

 整備された(?)階段

正面の樹林越しに見えるのが山頂らしい。
この山は来る途中の車道から見えていた山のようですね。
後方には、マルチに初挑戦した思い出のニ子山です。【REPO】

微妙な二股に出た。
おいちゃんはどっちに行ったのかな〜。
迷ったら、鉄則どおり尾根道オンリーに進みましょう。

左遠くには武甲山が見えています。
送電鉄塔下で、山並みを楽しんでいるおいちゃん発見。
あの分岐を私がどっちに行くか、テストする意地悪な人

 ニ子山
 武甲山  送電鉄塔の下で待っていたおいちゃん(backは諏訪山)
 残雪疎らな尾根道               ▲ アセビ通り

花はないけどアセビとツツジの稜線は気持ち良く、のんびりお茶します。
軽く腹ごしらえです。
ずっと此処にいてもいいくらいだね、と言いながらも直ぐに出発。

ここから虎ロープが出てきます。
口では「必要ないじゃん」、でも手はロープを掴んでるおいちゃんです。

間もなく、小広い場所で谷コースと合流しました。

 谷コースの合流ポイント

此処からは諏訪山めがけてグングン登りますね。
相変わらず階段です。

高度を増すごとに、ニ子山西峰の岩壁が木々の上に際立ってきました。
それほど大きい山ではないけど、存在感は一級品ですね。
御荷鉾山も見えています。

 山頂をめざしながら振り返れば            ▲ カッコいいニ子山西峰

階段が終わったら平坦な雪道。
雪道を一登りすれば、陽射したっぷりの肩が見えてきますよ。

落ち葉カサカサ、雪は全くなくなりました。
秋山ちっくな雰囲気です。

 滑らない雪道です

肩にはベンチがあります。
ここから山頂に向かうのが普通のコースだと思いますが、山頂を捲いて進むと古惚けた案内板があり階段がありました。
階段を避けて雪のアセビの森を登ると、山頂の祠に到着。
裏口入山か(^^;

我が隣人・F市の山クラブparty♂1♀5さんがいました。

南東斜面は木が伐採されて、展望が良くなっていますね。
遠くに武甲山、すぐ目の前にはギザギザ迫力の大きな両神山。
切り株に腰掛けて、パン休憩突入。

 肩手前のカサカサ道を行く
 山頂の祠 ▲ 標柱  両神ギザギザ

 下り始めはポコポコ

          ▲ トンガリ経塚山と浅間山

帰りは滝のある沢コースに下りますね。
下山口の間物集落から駐車場までR299を歩くのがネックでしたが、何とかなるだろとタカをくくるK2隊。

山頂直下からは、遠くに荒船の経塚山や雲の掛かった浅間山。
近くは赤久縄山から御荷鉾山の稜線が並んでいます。

 沢沿いの急下り

すぐに樹林帯に入り、展望のない雪道を無口になって下って行きます。

完全に沢に入り込んでしばらく下ると、柱が朽ちそうな東屋が現れる。
神流町志賀坂森林公園遊歩道と名付けるからには、東屋のひとつや二つは欠かせないってことか。
沢の水は元気なくチョロチョロ流れていました。

これじゃ九十の滝は凍ってないかも ・・・ と諦めて進みましたが ・・・

 東屋

尾根先端のベンチに着いたら、先行partyさんが「見えるよ」と嬉しそう。
ちょっと遠景過ぎるので、下れるところまで踏み跡を辿りましたが、怪しくなったので写真を撮って引き上げです。

ちょっと傾斜は緩いですが、ナメっぽい立派な氷瀑でした。
滝下まで行かなかったけど、目的達成ということにする(^^;

 九十の滝、登りやすそう              ▲ ズームアウト

ベンチに戻り滝位置をGPSに記録して、そそくさと下ります。
沢の上流を丸太橋で渡って、少し下ると立派な鉄橋「わたど橋」です。
ここからも滝が見えました。
滝までのアプローチは至近ですね

猪平第二ダムサイトの堰堤脇にある階段を下りると、そこは数台置けそうな広い駐車場になっていました。
F市partyはここに車を乗り入れたかったようですが、道が凍っていて上がれなかったって。

 九十の滝上のベンチ
 わたど橋          ▲ わたど橋から九十の滝

R299国道まですぐだと思ったおいちゃんは、ダムサイトでアイゼンを外す。
でも、地図見ると結構距離がありました(^^;
問題ないよ。

しかし、そこは氷の林道と化していたのです。
アタシはアイゼン履いてるから杖貸そうか? 要らねっ。

バランスを失ったおいちゃんが、希代のエンターティナーぶりを発揮。
モロ派手なスッテンコロリン劇場を披露してくれました。
しかも豪華2本立て。

 俺としたことが いけねっ

間物集落に出たら、足元は一安心。
あとは如何に楽をして志賀坂トンネルpまで戻るか、で頭がいっぱい。

車の音に敏感に振り返ると、軽トラが来るじゃありませんか。
おいちゃんは例のポーズで車を停めて、荷台に乗って行っちゃいました。
人の良さそうな爺ちゃんドライバーがぶっ飛ばすので、荷台で転げまくり。
大事な荷物なんだから、ロープで固定してから走ってくださいよ

はらっぱは、景色を楽しみながらトコトコ歩きます。
此処は奥多野花街道です、今は咲いてないけど(^^;
間もなく、おいちゃんの車が下りてきました。

 軽トラの荷台の人になってサイナラ〜


きょうはもう一つの目的地、早滝に寄リ道しましょう。
何年ぶりだろ?

赤久縄山の登山口栗木平に移動。
治山工事のため、臨時駐車場が出来ていた。
が、駐車場は満車だったので、どん詰まりの路肩に停めて出発します。

 赤久縄山登山口

寒々とした沢沿いを登って行きます。
『一昔前の記憶がどれだけあるか』 変な競争をしながら登る変な二人。
あの頃は、まだ若かったなあ。
「 ・・・・・ 」 言葉もない訳で。

鎖場をへつると懐かしい滝に着きました。
前に来た時は沢の中を歩いたよね。【REPO】
やっと意見(記憶)が一致。

 こんな階段を登ったり        ▲ 10年前を必死に思い起こしたり

こちらは見応えのある立派な滝で、九十の滝とは違った氷形でした。
氷の模様・形が美しい。

誰もいないと思って来たけど人気あるんですね、凍った滝は。
ランチ中のカップルや、帰る人、来る人、途切れることがない。
若い男女(所沢bフ2台の車)が、滝の下ではしゃいで楽しそうでした。
彼らは帰る時に「うるさくしてスミマセン」 ・・・ 今どきの若者はエライ。

静かになったあと、滝を見上げながら最後のランチをして写真を撮る。
この美しさを表現できないコンデジの情けなさ。
腕も未熟ですけど(^^;

 早滝偵察中のはらっぱ             ▲ 氷瀑の芸術
▲▲▲ 滝の落ち口が凍っていないのでクライミングは微妙!!
 口あけてるね             ▲ シルクのカーテン

二つだけだったけど、滝の偵察を終えて帰路につきます。
写真もいっぱい撮ったのに、コンデジの苦手な被写体らしいとごまかす。

久しぶりに、みかぼ高原荘に寄りました。
チョッと山奥ですが展望抜群のお風呂です。
この時期は土日限定営業のようでしたが、きょう初めてのお客さんだって。
え〜ほんと?
営業は4時までだけど、5時までいいよって有難いお言葉。

もう誰も来ないとのことなので、男風呂を勝手に家族風呂にしちゃった。
傾いた夕日が思いっきり降り注ぐお風呂から、ニ子山、両神山、奥秩父のシルエットが素晴らしかった。

 神流町営みかぼ高原荘、訪れる人もなくガラガラ