2003.03.30 (日)   K2Couple No.0079 

赤久縄山
あかぐなやま(群馬県)
1,522m
春の西上州最高峰で残雪に遊ぶ

コース最大標高差 : 720
コース累積標高差(+) : 1,105
コース累積標高差(−) : 1,105
コース距離 : 9.0 km
行動時間 : 6'35"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 第1鉄塔から見る赤久縄山
  5:50 = 万場町 = 6:55 栗木平P
 栗木平P7:00 ... 7:25 早滝分岐 ... 8:15 第1鉄塔 【L1】 8:25 ... 8:45 第2鉄塔 ... 9:20 第3鉄塔(御荷鉾スーパー林道)...
 10:20 赤久縄山 【L2】 11:25 ... 12:50 早滝分岐 12:55 ... 13:05 早滝 13:15 ... 13:35 栗木平P
 栗木平P13:45 = 塩沢峠 = 14:20 みかぼ高原荘 15:25 = 16:35

    赤久縄山の場所

みかぼ高原荘 みかぼの湯 (¥400)


 赤久縄山は、神流川沿いに連なる山々の中の最高峰であり、この付近の山には珍しく一等三角点が置かれている。
 山頂付近はシラカバ、ダケカンバ、ミズナラ、カラマツなどの美しい混生林に覆われており、新緑の5月、紅葉の10月は特に目をみはる美
 しさがある。
 山頂からの展望は、この美しい混生林のため360゜の見晴らしは得られないが、南面の視界が開けており、良く晴れた冬の日などは遠く富士
 山を望むことも出来る。
 また、御荷鉾スーパー林道の開通によりマイカーでのアプローチが容易になり、小さな子供連れでも山頂往復が可能となった。
 スーパー林道からの往復は家族向き。

                                                 
上毛新聞社『群馬の山歩き130選』より


西上州、御荷鉾山地の最高峰、赤久縄山に登ります。

何もない時期ではあるが、少々の残雪と静かな山を求めて、西上州はほんとに久しぶりだ。
たまには地元の山に登らないとバチが当たるもんね。

塩沢峠の手前で栗木平に下り、支度を整えて出発です。
塩沢沿いに東電の作業道を忠実に登って行くが、予想外の急登です。

 結構急な登りじゃありませんか

第1鉄塔に出て、赤久縄山の全貌を確認する。

たまに雪が残っているくらいで、雪解けした所は分厚い落ち葉の道だ。
落葉を踏みしめているうちに秋山と錯覚しそうだった。
登山道がはっきりしないほど積もった落ち葉のラッセルだ。

黙々と登っているうちに突然記憶がさかのぼります。
しまった、車に食料忘れた。
コンビニで買出した大事な昼飯が車内でひとりぼっちだ。
ごめんなさい。

 しこしこ登って

痩せ尾根の急登や急斜面のトラバースを繰り返してスーパー林道に出た。
除雪はされておらず、車は全く通行できる状態ではなかった。

浅間、志賀の山々、谷川連峰、武尊、日光の山々が榛名、赤城の上に白く連なって素晴らしかったが、弁当のことが重くのしかかります。

最後の登りは比較的緩やかで、ダケカンバと笹と残雪のプロムナード。
雪好きな子供が喜びそうなところだ。

 残雪のお出まし

一等三角点の山頂なのに視界は頗る悪い。
南方向の奥秩父金峰山、国師岳、甲武信岳が望めるだけです。

山頂から少し下って、八ヶ岳や北アを見渡す場所に行きましょう。
北岳や甲斐駒も見ることができて、それなりに満足します。

雑然とした感じの山頂に戻って、少ないメニューでも楽しいランチタイム。
あの弁当があればもっと楽しいランチタイムだったよね。

 お弁当さ〜ん              ▲ 山頂でツーショット

雪の斜面にわざと足をとられながら、静かな山を賑やかに下って行く。
男女連れが登って来た。
はあ、他にも物好きがいるんだ。

今日の山行で出会った最初で最後の人たちだった。
あまり人気のない山なのかなと思ったりしながら、登って来た道をそのまま下る。

 山頂から八ヶ岳の遠望

早滝見物のため、クサリ付きの高巻き道を10分ほど寄り道する。
枝沢の小滝は凍っていたが、落差40mの早滝は静かに繊細な水を落としていた。

三波石のような綺麗な石がゴロゴロしている。
ザックに詰めようかと思ったがやめる。
はらっぱは足が痛いとか言いながら、青味がかった石をしっかり抱えて歩いていたのがすごかった。
気合の差だ。

登山道は杉が多く、風が殆どなかったにもかかわらず下山した頃にはクシャミが止まらないじゃありませんか。
花粉症の人としてはちょっと辛い時期ではあった。

 早滝見物

 車で塩沢峠まで上がってみたが、スーパー林道は通行止めになっており、仕方なく万場町からみかぼ高原荘に登りなおす。
 不便な所だが山間の落ち着いた施設だった。
 昼下がりの太陽が差し込む明るいジャグジー風呂で山を眺めながら、標高差700mの疲れをゆっくり流します。