2011.05.15 (日)   K2Couple No.0320 

両神山
りょうかみさん(群馬県・埼玉県)
1,723m
   西岳 1613m 東岳 1660m 両神山 1723m
アカヤシオ満載の八丁尾根

コース最大標高差 : 575
コース累積標高差(+) : 765
コース累積標高差(−) : 765
コース沿面距離 : 5.8 km
行動時間 : 7'00"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 両神山頂から赤岩尾根を見る

  5:45 = 神流町 = 7:15 上落合橋P

 上落合橋P7:30 ... 8:25 八丁峠展望台 8:35 ... 9:35 行蔵峠 9:40 ... 9:50 西岳 9:55 ... 10:25 龍頭神社 【L1】 10:45 ...

 11:25 東岳 11:40 ... 12:20 両神山 12:25 ... 12:35 作業道入口 ... 12:50 【L2】 13:05 ... 13:35 最後の沢 13:40 ... 14:30 上落合橋P

 上落合橋14:40 = 15:10 上野村ヴィラせせらぎ 16:00 = 17:15


   両神山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

向屋温泉 ヴィラせせらぎ (¥500 JAF割引

きょうの予定が急遽キャンセルになり、おいちゃんは昨夜勝手に両神山に決めて寝ちゃった。
私個人的には、もう少し楽なお花見のつもりだったのに ・・・

アカヤシオが見頃だよ〜って言ってたけど、何処だって見頃だっつ〜の
中止になった二子山の西岳中央稜なるものを確かめたいに違いない。

 金山志賀坂林道から見たニ子山

去年のみー隊の記録を読んで以来、興味はあったのですが。
きょうのはらっぱは最悪です。
よんどころ無い事情で、夕べは殆んど寝てないのです
往きの車中は眠くて眠くて ・・・
そのことを知ったおいちゃんは 『何やってんだよ』 と機嫌が悪い。

それでもアカシアの花や桐の花などを観賞しながら、中里の恐竜の足跡を経由して金山志賀坂林道へ。

 林道から両神山の八丁尾根が見えた

八丁トンネル入口の駐車場にも数台駐車している。
ここは広くてトイレ付き。

トンネルを抜けて上落合橋の駐車スペースに急ぎます。

 八丁トンネルの入口

ゴツゴツの尾根なのに、人気のあるコースみたいです。
駐車スペースは早くも満車状態で、一番端っこにいじけて停めました。
気温は10度、山登りには丁度いい季節です。

準備している間にも後続車が数台やって来た。
少し先にも停める場所はあるようです。

 上落合橋の駐車スペース

ほんじゃ行くか。
登山者カードに記入して、入山カウンターを押しますね。
おいちゃんは頭がこんがらがって、明日の日付を書いてました(^^;
そろそろ危ない年齢です。

いきなり梯子を登るんですね。

 登山口

中津川沿いの登山道。
沢音を聞きながらのんびり歩きますが、すぐに急登が待っていました。
初めチョロチョロ中パッパ、赤子泣いても立ち止まるな。
ジクを切ってゼイゼイと急坂を登って行きます。

展望もなく花も少ない。
ネコノメソウやハシリドコロがボチボチ出てきますね。

 初めチョロチョロ
フデリンドウ コガネネコノメ ミツバツチグリ ハシリドコロ

更に登ると、次はバイケイソウの葉っぱがオンパレードです。

前方を賑やかな団体が登っている。
急登でもしゃべりっぱなしだから凄い中年パワーです。
熊谷や太田、妻沼の混成partyでした。
この人たちとは、最後までお付き合いすることになりますよ。

そして、八丁峠に着いたら一気にアカヤシオの歓迎ムードです。
ちょっと上にはベンチ付きの展望台がありました。
きゅうけ〜い

 バイケイソウの林
 八丁峠          ▲ ベンチの先にゴツゴツが見える
 アカヤシオ〜               ▲ アカヤシオ

ここからは尾根歩きです。
鎖だらけのピークを忠実に越えて行きます。

まずは見えてるピークから一つずつですね。
満開のアカヤシオが、ずっと続いている素晴らしい道です。
瞼に残る岩稜のアカヤシオ。

 二つ目のピークかな(既に曖昧)

あっち向いてパチリ、こっちもパチリ。
西上州のアカヤシオより色が濃いような気がします。

岩場を越えて振りかえると、白い峰がひときわ目立っていました。
南八ツです。
北の蓼科山は、もう雪が解けているのでボンヤリしています。

 撮りまくり大会
                                ▲ アカヤシオと南八ツ
 下ります              ▲ これでもかっ

下って登っての繰り返しです。
最初は指折り数えましたが、幾つピークを越えたか分らなくなった訳で。

後ろから団体さんに追いかけられて、逃げるK2隊。
やばい、前にも団体さんがいるよ。
自然渋滞発生。

 渋滞ですよ            ▲ 職場放棄のおいちゃん

おいちゃんは、鎖を使わないで登っていきます。
フリーの方が楽だよと指摘されますが、あるものにはつい手が出る。
意地でも鎖を握り締めるはらっぱ。
だって滑り落ちたらヤバイし ・・・

でも、よく見るとクサリフリーの男性が結構いますね。
若い人なんか全然使わない人もいますし、完全に頼って豪快にゴボーで登り下りする人もいます。

 たまにはクサリフリー

何処まで行ってもアカヤシオが満開なので、励みになりますね。

登った分だけ下り、下った分だけまた登る ・・・
何かヒジョーに無駄なことをしているように思うんです。

西岳かと思ったら行蔵峠って書いてあるし ・・・
ピークなのに峠という命名も可笑しい。
西岳はまだかい。
どのピークからも、奥秩父の山並みが綺麗に並んで見えます。

 行蔵峠

そして、いつの間にか西岳に着いていました
もちろん展望良好。

アカヤシオさんも、ますます快調に咲き乱れます。
私たちにも、咲き乱れた時期がありました(^^;

西岳からは、前のピークでウロウロしている人たちが見える。
お〜、あそこを歩いて来たんだね〜。

 西岳
 西岳から振り返る              ▲ 絶好調
                              ▲ 西岳から前のピーク
 大下り             ▲ み〜さん♪2号
 東岳の手前、平らなところが龍頭神社            ▲ アカヤシオの海に突入

高速道路の混雑と同じように、山の上でも集団をやり過ごせばそこそこの静けさが味わえます。
みんなバタバタ急いで行っちゃったしね。

イエーイ。
こういう場所が大好きなおいちゃん。
思いのままに、大いに楽しんでいるようです(^^
きょうは、スラブに強いアプローチシューズですよん。
テンション

でも ・・・ 腹減ってきた。

 登る♂ (下りだったかなぁ)
 登る♀          ▲ 西岳から下りて来る人たち

ピンクに染まる斜面を登りきったところに、突然現れる神社。
龍頭神社奥社だそうです。
まだまだ鎖場が続くので、お賽銭を弾みましょうね。
「怪我をしませんように」 パン・パン。

この下のバリエーションルートから、カップルさんが登ってきました。

 龍頭神社奥社

神社の上の岩場でランチにしました。
しかも、アカヤシオの花の下です(^^
山の花 風薫りける 五月かな。

ヘリが旋回して近づいてきます。
余りにも接近するので、救助ヘリかと思いましたが違ったようです。
数回行ったり来たりして、いつの間にかいなくなってた。

 ヘリ飛来

お腹をとパンで満たして腰を上げましょう。
まだ本命の東岳と両神剣ヶ峰が残ってるし。

歩き始めてすぐにナイフリッジっぽい岩稜が現れますが、おいちゃんはスタスタ歩いて行っちゃったので写真を撮る間がありません。
ん?もう一回通ろうか?
いらん。

 慎重なはらっぱ (何故か後ろ向き)
 西岳を振り返る             ▲ ガンガン登りです

はい 東岳。

巻き道があってスルーしそうになったけど、確認したら東岳でした
通り過ぎるとこだったよ。

自分達が歩いてきたギザギザを感慨深く振り返ります。
武甲山が見えました。
浅間山も高く聳えていますが、雪がなくなっているので目立たない。

 東岳山頂
                  ▲ いままで通ってきた尾根ですよ、お疲れさん (東岳から眺めるギザギザの赤岩尾根と八丁尾根)
 岩峰に見とれるおいちゃん              ▲ 東尾根の岩峰
 ← 八丁峠1.6KM  両神山 1.0KM →               ▲ お疲れベンチ

先客がベンチを占領していましたが、『ゆっくり休んでください』と言って先に出発しました。
疲れ切った老カップルに気を使ったんでしょ。

よっこらしょっと。
あ〜疲れたび〜。
はらっぱは、寝不足なんだか歳なんだか疲れちゃいましたよ。
たぶん両方(^^;

 元気出しな

でも、ここから先はギザギザなし。
とりあえず東岳を下って、それからノッペリ尾根縦走。
クサリのない普通のピーク(金山岳、前東岳)をポコポコ越えて。

山頂から戻ってきた四人組さんは、八丁尾根ピストンのようです。
「何処を下るんですか?」と訊かれました。
「作業道ですけど、何か」
「一枚岩が危ないって聞いたので、元に戻ってるんですよね」
「大丈夫なんじゃないですか ・・・ みんな通ってるみたいだし」
「そうですか ・・・ でも、ここまで戻っちゃったのでこのまま帰りますね」

 東岳を下る

山頂直前は大岩を左に下りますが、おいちゃんは真っ直ぐ行っちゃった。
鎖を登ってやっと山頂に立ちました。
実に6年ぶりの山頂です。
あの時は日向大谷からでしたよ。
【REPO】

富士山が大きくしかし控え目に、てっぺんだけ見せています。
溢れんばかりの人だかりです。

 ヒメイチゲさん
                            ▲▲ 山頂で♀♂ツインショット
                             ▲ 応援したくなるアカヤシオさん

やっぱり山頂ですから、記念写真を撮っていこっ。
順番です。
狭い山頂部なので、どこもかしこも休憩している人でいっぱい。
早いとこずらかろうぜ。

梵天尾根に入るロープを潜ったところに、ずっと一緒だった団体さんがたむろしてランチタイムを楽しんでいました。
「コーヒー飲んでく?」「ありがとう」
朗らかで楽しい人たち。

 朝からご一緒のpartyさん

作業道を通って帰ることにしますね。
少し下ったところで、おいちゃんがカモシカを発見しました
崖の上からザザッと音がして、落石かと思った。
わっわっ、カメカメカメラ ・・・ 一瞬の早撃ちマックおいちゃん。

チョッと小さ目の薄茶色のカモシカと、少し大きめの濃い茶のカモシカ君。
あっという間に高い方へ走って行っちゃいました
熊じゃなくて良かったね。

▲▲ カモシカ君×2

沢には、まだ雪が残っています。
今年はここでも春が遅い。

チョッと小広い場所があったので、二回目のにします。
さっきの団体さんが「下で待ってるよ〜」と言いながら下って行きました。

作業道は、一人やっと通れる幅で細く急斜面のトラバースが続く。
下はかなり下なので、落ちれない。

 作業道

先週の祖母山の下りの続きのように、ガンガン下っています。
赤テープと明瞭な踏み跡付き作業道。

途中の沢の一枚岩や危険な場所には、ロープが張られています。
変化のない長い道で嫌気がさして来ますね。

 滑りそうな所はロープも張ってあります

ちっちゃな花を見つけては、二人でピンボケ写真の撮りまくり大会です。

ハナネコノメ
コガネネコノメ
ユリワサビ
エイザンスミレ
ヒメイチゲ
ヤマエンゴサク など

 小さな沢を渡ったりして

P1389 付近からは、トラバースから開放されて尾根通しの急降下。
アセビの木を掻き分けて杉林の中を歩くようになると、嬉しい車の排気音が聞こえてきます。
そして少し登り返してからの下りが、気分的には長かったのよ。

蒸し暑くなってきました、25度、初夏の陽気。

 車の音が嬉しい

まだかまだかと自棄下りをしていたら、駐車場の真上に出ました。
ここからも急下りです。
やっと車道に下りて、思わずおいちゃんと固い握手。

徹夜明けの無茶行も無事に終わりました(^^
でも疲れたわ〜。

帰り道の林道から、今日行く予定だった二子山が綺麗に見えています。
少し戻って、上野村向屋温泉の露天風呂で新緑に囲まれて、ふ〜。

 何気に下を覗くと駐車場の上まで来ていたよ
 作業道の出口(入口)通行禁止の看板             ▲ 少し減ったかな