2013.04.13 (土)   K2Couple No.0405 

棒ノ嶺(棒ノ折山)
ぼうのみね(埼玉県・東京都)
969m
美渓白谷沢からピストン

コース最大標高差 : 720
コース累積標高差(+) : 800
コース累積標高差(−) : 800
コース沿面距離 : 10.2 km
行動時間 : 6'00"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  広い山頂は人だらけ (^^;
  6:40 = 秩父 = 山伏峠 = 8:15 さわらびの湯P

 さわらびの湯P 8:30 ... 有間ダムサイト ... 8:55 登山口 ... 9:15 【L1】 9:35 ... 9:50 白孔雀の滝 ... 10:15 林道東屋 10:20 ...

 10:55 権次入峠 11:00 ... 11:15 棒ノ嶺 【L2】 12:05 ... 12:30 岩茸石 ... 13:05 渓谷 【イワウチワ探し】 13:15 ...

 13:25 天狗の滝 【L3】 13:35 ... 13:55 登山口 ... 14:10 有間ダムサイト ... 14:30 さわらびの湯P

 さわらびの湯14:35 = 秩父 = 16:30



 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

棒ノ嶺の場所


最近、おいちゃんは行先を決める意欲がなく、連れて行ってもらう気にばっかりなっている (^^;
春爛漫なこの時節、何処の山にしようか迷った。

花の追っかけも捨てきれませんが、未踏の棒ノ嶺(棒ノ折山)に行くことにしますね。
珍しく穏やかな休日ですよ。

高速は遠回りになるので、秩父経由で県R53を行くことにする。
昨年末に登った伊豆ヶ岳の裾(山伏峠)を通って、名栗湖有間ダムへ。

【REPO】

 秩父の武甲山を右に見て

白谷沢登山口まで車で行こうと提案したのですが、急ぎ働きは嫌だって。
ダムサイトやダム湖のほとりを、のんびり歩きたいんだってさ。
私は車でシュ〜でもいいんだけどな ・・・

そんな訳で、さわらびの湯第三駐車場に車を停めます。
とっつきの駐車場は満車状態でしたが、第三はガラガラだった。

野っ原を突っ切って、最短コースで車道に上がる。

 さわらびの湯第三駐車場
タチツボスミレ キケマン マルバスミレ ナガバノスミレサイシン

まずは車道をテクる。
道端には、タチツボスミレやヤマブキやムラサキケマンが咲いています。

有間ダムは大きな石を積み重ねたロックフィルダムなので、ダムサイトの踏ん張りが大きい。

ピッカピカのバイクが集合していました。
これから連なってツーリングに出かけるのだろう。

 有間ダムサイト

新緑と山桜のコラボレーション、山の斜面がカラフルですね。
春のウキウキ感が漂っています。

名栗湖畔をポコポコ、爽やかな風が通り抜けて気持ちが良い。
春とは言え、きょうは三月の陽気で空気は引き締まっている。

白谷沢登山口から入ります。
こんこんと流れ出る水で顔を洗うおいちゃん
(今ころかい) ・・・ おっはよう。

 名栗湖取水口              ▲ 白谷沢登山口

沢沿いに付けられた登山道ですが、最初のうちは相当高捲いている。
沢に落ち込んだ崖っぽい場所もあるので、気を付けなくてはいけません。

暫くすると、登山道に岩や木の根っこが目立つようになります。
沢の音が次第に大きくなってきて、下の方にあった沢がすぐそばを流れるようになると滝が現れました。

 高捲道を行くはらっぱ              ▲ 沢音が心地よく
 藤懸の滝            ▲ 天狗の滝(復路で撮影)

突然ですが、お腹が空いたのでパンと紅茶で一服しましょう。
人気のコースなので、どんどん登ってきます。

この辺りからが白谷沢コースのハイライトです。
岩壁に囲まれたノドを通過し、沢の中を歩くのが面白い。
水量は多くもなく少なくもなく、丁度いいのかな。
夏の暑い時は最高でしょうね。

 ノド通過            ▲ 前後にお仲間もいて
 徐々に沢は開けて            ▲ 左岸の岩場を上がる

「このまま通り過ぎたら勿体無い」と言って、単独男性が座り込んでいる。
そうそ、皇太子さまも二度ここを登られてるとか。

ゴルジュ状の沢床歩きから、左岸に上がって岩の上に出ますよ。
補助的な鎖の柵が設置してあった。

黒い岩肌を白い水が滑めている白孔雀の滝が、美渓の最後を飾る。
明るく開けた沢沿いの雑木林を行きます。

 白孔雀の滝           ▲ この滝の上からユルユル道
                               ▲ シロバナネコノメソウ

私はスミレを探しながら歩いていましたが、沢の中にはネコノメソウがギッシリ咲いていますね。
水辺の花は、何気に気持ちよさそうです。

ニリンソウの葉っぱもいっぱいありますが、まだ咲いてません。
ハシリドコロはいっぱい咲いていました。

 水面の陽光が眩しい               ▲ イワボタン
 コチャメルソウ              ▲ スミレサイシン
 沢沿いをユルユル登る人たち               ▲ ハシリドコロ

白谷沢も源頭近く伏流となり、山桜の美しい花の下を登って林道に出る。

林道大名栗線は、バイク仲間の遊び場です。
結構頻繁に往来している。

 源頭部を飾る桜              ▲ かれんな山桜

東屋があったので、みんなのまねっこでプチ休憩。
話が弾んでいましたが、仲間に入れず (^^;

ほんの30m程の落ち葉の急登をして、登山道はトラバース気味に滝ノ平尾根に向かっています。

平坦な道には、細い花弁のカタクリの花がポツポツと咲いています。
でも、綺麗な花はありませんでしたけど (^^;

 休憩したし
 落ち葉の急登               ▲ 山腹を捲く

岩茸石に廻り込む前に、尾根通しにショートカットしてしまいます。
急斜面ではありましたが、アセビの森で登りやすい (^^

100mくらい標高を稼いで、ひょっこり登山道に出る。

 支尾根直登
 登山道に合流          ▲ 翌日、きっと腿が痛くなる道

階段道を励ましあいながら登り、権次入峠でちょっと仲良しになる。
何で階段付けるかね〜と、笑顔のご夫婦。

峠というより、棒ノ嶺の東の肩ですよね。
大勢休んでいました。

 権次入峠(ゴンジリ峠)

権次入峠からポコポコ道で、山頂直下は根っこの張り出した尾根道。
間伐作業中で、チェーンソーの音が響き渡る。
登山道植生保護のためとかで、迂回路を登ります。
微妙な斜度の急勾配。

頑張って登れば山頂です。

 登りやすい                ▲ かいだん

                                ▲ 台地状の山頂は、サッカーが出来るくらい広いぞ

凄い、凄い
何が凄いって、こんなに人が多い山頂は初めてだよね。
高尾山並み。
それもそのはず、我孫子の山の会さんは80人勢ぞろいしてました (^^;
集合写真も大迫力。
お馴染みの看板が、ひっくり返っているのも凄かったし
看板の横に寝っ転がって写真に写っている人は、もっとすごかった。

 誰がじゃ〜

性格のおとなしいK2隊は、「関東ふれあいの道」の看板で我慢しよ。
山頂らしくないけど仕方ない。

性格のおとなしいK2隊は、座るところも端っこ。
端っこも端っこ、山頂広場からカヤトに転げ落ちそうな場所です (^^;
ひな壇の最下段でした。
でも、スカイツリーの真正面だい

 この看板で我慢しよっと

人を見に来た訳じゃないのよ ・・・ 展望は ・・・

北側が開けていて、大持山や武甲山の右奥に榛名山。
薄っすらと赤城山、白い山は志賀の山や谷川方面らしい。
上州武尊山や日光白根山も見える。

でも、写真には無理。

 大持山と武甲山

そして東京方面は、西武ドームが一際輝いて目立っていますね。
その先に新宿のビル群でしょうか。

目を凝らすと、念力でスカイツリーが見えるような。
おっ確かに!
そしてすぐ近くには子の権現の建物が見えています。

きょうのランチは、うどんとお赤飯のお握りですが ・・・
「ん?これだけ?」
「そう、こんだけ」
ショボ

 帰りは左、ピストンだし
 あの斜面きれ〜            ▲ 植林地以外はカラフル

滝ノ平尾根へ周回する人が多いようですけど、展望なく長い樹林帯でつまらなそうなので、来た道を帰りますよ〜。

途中から道を外して、林の中の枯葉を蹴飛ばして歩く。
権次入峠はチョンボ捲きしてしまいます。

 帰りまっす

池ノ平尾根に乗って、岩茸石に下ります。
岩茸石は池ノ平尾根直進と湯基と白谷沢の三方向に分岐している。
特に用もないのでスルー。

湯基へ下って行く人、真っ直ぐ岩の横を行く人がいました。
私達は左、白谷沢へ下って行きますね、ピストンだから。

 岩茸石       ▲ 岩茸石分岐に咲いていたミツバツツジ

林道の東屋もスルーして また花を探しながら沢をのんびり帰ります。
健康増進マイナスイオンをしっかり吸い込んでね。
登るときは人が多くて落ち着かなかったし。

朝は咲いてなかったトウゴクサバノオが開いていました。

午後は登ってくる人も少ないし、このコースを下る人も少ない。
朝の賑やかさが嘘のように静かです。

 トウゴクサバノオ

そして、きょうのおいちゃんは冴えまくってましたよ

まだニリンソウは葉っぱだけで、蕾がやっと付いたばかりだと思ってたら、いっこだけ咲いてる花を見つけました。
小さい小さい花でしたけどね。
久々の殊勲賞 (^^

 ニリンソウ

そして、足元ばかり見て歩いてたので気づかなかったけど、おいちゃんがノドの岩の上の方に咲いてるイワウチワを見つけた。
いっぱい咲いていますが、遠くて綺麗に撮れない (^^;
この花に、何人気が付いたかしら?
イワウチワを求めて支流に入ってみたが、別の場所にはなかった。

見つけたのも偉いけど、コンデジのmaxズームで何とか撮ったのもエライ。
またまた殊勲賞 (^^

 静けさを取り戻した白谷沢             ▲ ミツバコンロンソウ
                   ▲ 群生するイワウチワさん唯一の証拠写真 (あとは全部ボケボケ)
 合間ダムから棒ノ嶺               綺麗な春の山肌
 キランソウ            ▲ ヤマブキの花おてんこもり

登山口に戻り、名栗湖畔で写真を撮りながらゆるゆる歩き。
朝からずっと穏やかな一日でした。

白谷沢のトレッキングは、変化に富んで楽しかったよね。
これから花の季節を迎えて、大勢の人が訪れることでしょう。
一足先に、春を楽しんできました。

 さわらびの桜           ▲ 第三駐車場にバス2台

秩父の羊山公園に寄って芝桜見物と思っていたのですが、甘かった。
「付近の駐車場は満車で入れません」と誘導され、周辺道路も大渋滞。
遠くに駐車した人たちが、街中をゾロゾロ歩いている。

諦めてまっすぐ帰ろう。
秩父市内は混雑してたので、抜けるのに時間がかかった。
沿道の芝桜でプチ満足して帰ってきました。

 秩父市内を走る
 秩父市内、信号待ちの芝桜          ▲ 神川町、A社正門前の芝桜