2012.10.27 (土)   K2Couple No.0385

谷川岳沢巡り
たにがわだけ(群馬県)
1,030m
紅葉見物と芝倉沢の確認に

コース最大標高差 : 305
コース累積標高差(+) : 380
コース累積標高差(−) : 380
コース沿面距離 : 14.7 km
行動時間 : 6'10"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 幽ノ沢、最初のナメ滝で

  6:15 = 高崎IC/関越道/水上IC = 7:30 谷川岳RWベースプラザ

 ベースプラザ 7:45 ... 8:10 マチガ沢出合 ... 8:40 一ノ倉沢出合 ... 9:05 幽ノ沢出合 ... 9:25 新道分岐 ... 10:00 芝倉沢出合 ...

 10:10 渡渉点 【L】 10:50 ... 11:05 芝倉沢出合 ... 11:55 幽ノ沢 12:10 ... 12:40 一ノ倉沢出合 13:10 ... 13:30 マチガ沢出合 ...

 13:55 谷川岳BP

 ベースプラザ 14:10 = 水上IC/関越道/高崎IC = 15:35



 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

谷川岳の場所


TVのニュースで、谷川岳の紅葉が稜線から下りてきたと報じている。
恒例の沢巡りに出掛けるチャンス到来です。

おいちゃんは、先日暗がりの中を歩いた中芝新道が気になるらしい。
そして、自分が落っこちた場所を確認したいんだってさ。

長野や新潟は晴れマークなので、おいちゃんにご機嫌を伺いますが却下。
芝倉沢に行く意志が固いようです。
谷川の天気予報は曇り・朝晩は雨の予報なのに

 行楽日和とは言えない関越道

目を覚ましたら、想定を超えるドン曇り。
意気消沈、気勢上がらず、車中の会話も弾まないです。。。

水上ICを下りた車は、ほとんどが谷川へ向かいました。
慰霊塔前の無料駐車場は、珍しくギッシリ。
私達はベースプラザへ(¥500)。
2階へ停めるように指示される。

 水上ICを下りて

エレベーターで6階に上がると、天気などお構いなしの観光客で賑やか。
次々とRWに乗り込んで行きますよ。
きょうの稜線はガスで何も見えないだろうに ・・・

皆さん、天気が良くなることを期待しているのでしょうかね。
実は、私たちもそうですけど

 書き入れどきの行楽シーズン

いつもの通り、旧道をのんびりハイキングですよ。
朝方まで雨だったのか、道が濡れています。

ヘアピンをショートカットする。
「この道は廃道になっています。旧国道を歩いて下さい」という注意書き。
自己責任ということで、近い方がいいもんね。

 ボチボチやね            ▲ 何気に足取りも重く
ノコンギク ゴマナ イヌタデ アキノキリンソウ


  マチガ沢出合

マチガ沢では数人が休憩していましたが、厳剛新道を登って行かれました。
こんな天気なのに、マジかい。

 マチガ沢ベンチ     ▲ 紅葉もベンチで休憩          黄色いモミジ

  一ノ倉沢出合

綺麗な黄葉の道を進むと、一ノ倉沢に着きます。
ここは、谷川岳観光の一番人気の場所。
まだ人出は少ないですが、山を見上げて写真を撮ったりしています。
シャッターチャンスを気長に待つカメラマン多数。

私たちは、帰りにもう一度眺めることにして先を急ぎましょう。

 衝立岩が槍ヶ岳ちっくに
                         ▲ ガスに閉ざされた幽玄の谷、一ノ倉沢
 カメラマン         ▲ おいらは心のカメラで写す訳で

ガスが引いたときに、ちらっと姿を見せる湯檜曽川の対岸。
素晴らしい紅葉風景ですが、彩やかさがなく上手く写せませんね。

心の中にしっかり刻んで置きましょう(^^


 湯檜曽川の対岸もキレイなんですけど            ▲ 新緑もあったりして
 まあまあかな           ▲ 清水越え国道の石垣
 ほらっ綺麗でしょ           ▲ 見上げれば一瞬の青空

  幽ノ沢出合

 幽ノ沢出合です           ▲ ちょっぴり懐かしい幽ノ沢

幽ノ沢も忘れられない沢になりました。
なんせ 「一生に一度の幽ノ沢」 だったしね。
【REPO】

おいちゃんは、きょうも 「ブナのしずく」 で水を汲んで行きます。
あの日と同じように。
この水、美味しいんだよ。

 ブナのしずく

ここまで西黒尾根、谷川岳東尾根、一ノ倉尾根と迂回してきた。
幽ノ沢と芝倉沢に挟まれた尾根をぐるっと回り込みます。
この尾根の名前は何て言うのかな。

花もなく単調な道なので話題に事欠く二人。
無言 ・・・

 静かな秋を歩くはらっぱ          ▲ 静かな秋を演出するはっぱ

堅炭尾根の支尾根、石楠花尾根なのだろうか。
あの滅茶苦茶怖い思いをした尾根が、ここまで続いているのかもしれない。

あの尾根はやばかったよなぁ。
たっくんさあ、また幽ノ沢行ってんだよ信じられないよね〜。
二人の内緒話が続く (^^;

 トレーニング用の岩壁を廻り込む         ▲ 紅葉を鑑賞しながら斜め歩き
 対岸の山が見えた             ▲ 新道に下る分岐

幽ノ沢出合からしばらくすると、新道に下りる連絡路があります。
いつもはここを下って周回するのですが、きょうは芝倉沢まで足を伸ばすし、晴れ上がった沢巡りを帰りに楽しみたいのでこの道は使いません。

分岐には武能沢崩壊の注意情報が掛けられていました。
私たち、武能沢まで行かないもんね (^^

 注意書き
 何枚撮っても同じだけど          ▲ やたら撮ってしまう悲しい性
アザミ シモツケソウ ヒメジョオン カメバヒキオコシ

  芝倉沢で現場検証

芝倉沢出合の手前で道は細くなり、脇見が出来なくなりますよ。
先日おいちゃんが落ちた場所はこの辺りだと思うけど。
何処だろ???

芝倉沢は結構切れ込んでいて、下はそこそこの崖になっています。
落っこちたあと、自力で這い上がれるような場所が見当たらない。
え〜?途中の木に引っかかったの?
さあ、暗くてわからんかったよ(^^;

 芝倉沢出合近し                      ▲ 出合の岩頭
                                ▲ 芝倉沢出合全景

結局現場を特定できないまま検証作業を切り上げ、お蔵入り。
コンクリで固めた出合に着きました。
中芝新道の取付きです。

道中見かけなかったので、誰もいないと思っていたのに居るもんですね。
カメラマンは、ここまでで引き返して行くようでした。
お弁当を広げているカップルさんもいます。

私たちはちょっと先まで入りましょう。

 中芝新道入口(右岸)
 旧道を落ちる芝倉沢         ▲ ちょっと癒し系だけど造花みたい
 沢の中で健気に生きる紅葉             ▲ 感慨深い芝倉沢

岩ゴロゴロの沢ですが、ルートを選べば普通に歩けます。
とにかく水が澄んでいてキレイ。
所々に赤リボンが下がっている。

両岸の斜面が素晴らしい紅葉です。
ここから見上げる景色は、日本庭園を連想させて秀逸だな。
これが晴れて日差したっぷりだったら、二人とも気狂うよねきっと (^^
曇ってて良かった

 芝倉沢を詰める
                          素晴らしかった芝倉沢斜面の紅葉

ほんの僅かで、渡渉地点に着きましたよ。
岩に黄ペンで○マーク付いてるし。

ここは例の暗がりで道をロストした場所ですが、明るければどうってことない場所なんですよね。
なるほどね〜。

 暗闇で迷った渡渉ポイント        ▲ ここでお弁当広げるのもいいかな ♪

左岸に渡って急斜面を攀じ登ると、高捲き道が細いこと。
おまけに外傾しているので気の抜けない道ですね。

あの時は暗闇を必死で歩いたけど、明るい方が下が見えていやらしい。
下から沢音が大きく聞こえていたので不気味な感じはしたけれど、まさかこんなところとは思っていなかったし。

 細い高捲き道                ▲ ドボドボ

きょうは堅炭尾根の取付きまで行く予定でしたが、雨で濡れているし先はガスっていて何も見えないのでここで引き返すことにします。

冷たい風を避けて岩陰でランチにしましょう。
現場検証も終えたし沢音も快く、紅葉斜面をおかずにラーメンを煮る。
ゆるゆると至福のときが流れます。
だ〜ら〜。

 ヘッデンでよくこんなとこを ・・・            ▲ 食べたら帰りましょ
 明るいことはいいことだ          ▲ 出合には人が増えていた
           ▲ まねっこ                   紅葉路を楽しみながら                   幽ノ沢


  幽ノ沢で遊ぶ

                                ▲ 深山幽谷の趣き

山に憧れ山に行き 煙草の煙ただひとすじ
恋に破れて夢も破れ 触れる岩肌の冷たさよ ♪

 幽ノ沢を詰める         ▲ 最初のナメを前に                 old romanticist




  紫煙をくゆらして山を下りる(♂)
  おやつを口にして山を下りる(♀)

  モミジやススキ。
  秋やね〜。

 帰ります、スラブ帯の下流には岩ゴロが待っている              ▲ 秋本番だよ♪
 新道に下る分岐          ▲ 新道方面に少し下りてみたら

一ノ倉沢まで帰ってみれば、それはそれは賑やかですよ。
なんじゃ〜あれは。
子供たちが、砂利のように敷き詰められているではありませんか
中学生ともなると背が高くて、ジャリとは言えない訳で (^^;

川口市の中学生達で、自然観察会なんですって。
自然観察してるようには見えなかったけどね

 連絡路はこんな感じ         ▲ ぎゃ〜一ノ倉沢は遊園地状態


  一ノ倉沢で遊ぶ

                       ▲ 中学生を捕まえて事情聴取するはらっぱ
                           ▲ 一ノ倉沢を彩る紅葉最前線
                     ▲ 朝と全然変わらないんですけど (晴れて欲しかった)

子供達の間をすり抜けて、少し高みをめざしました。
小さな滝のある場所に着くと、右岸の斜面にフィックスロープがあった。
おいちゃんが登ってすぐに下りてきました。

稜線はガスに煙っていますが、この春登った南稜テラスや昨年登った衝立岩は見えます。
私はこれだけで充分ですよん。

 ここは登山危険地区に入らないの         ▲ 対面の白毛門も見えてきたけど

帰りは中学生達と一緒になってしまいました。
何が楽しいのか、きゃっきゃかきゃっきゃか大騒ぎです。
何をしても楽しい年頃なのでしょうね。

シッカリ遊んで学んでください。
将来の日本を頼みますよ。
団塊の世代が応援しますってば (^^;

 さらば一ノ倉沢         ▲ 中学生団体を引率するはらっぱ
 BP・一ノ倉沢間のシャトルバス            ▲ 登山指導センターへ

山岳資料館の前に、観光バスが9台。
ベースプラザロータリーにも、バスが11台停まっていました。
路線バスにも長蛇の列。 
関越交通の路線バスが2台出発しましたが、立ってる人もいます。

私達が帰る途中でも、10台のバスが谷川岳に向かって行きました。
さすが観光地谷川です。

 余裕で帰ってきました

おいちゃんは、富士見林道より見所が多くて良かったと満足そうです。
しかし、せっかくの紅葉ですから、太陽の光が欲しかったです。
天気の良いときに会社をサボって来ないと ・・・ ですよ

家に帰ってから写真を見てガックリ。
もっとキレイだったじゃん。

 BP前に待機する観光バス