2011.10.16 (日)   K2Couple No.0336 

アヤメ平
おぜ あやめだいら(群馬県)
1,965m
枯葉舞うセンチメンタル富士見林道

コース最大標高差 : 655
コース累積標高差(+) : 670
コース累積標高差(−) : 670
コース沿面距離 : 14.4 km
行動時間 : 6'00"
               * 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  静かに秋の終わりを告げる

  7:40 = 高崎IC/関越道/沼田IC = 9:30 富士見下P

 富士見下P 9:40 ... 10:25 田代原 ... 11:00 水場 ... 11:15 【L1】 11:25 ... 12:05 富士見小屋 12:15 ... 12:20 富士見田代 ...

 12:40 アヤメ平 【L2】 13:25 ... 13:40 富士見小屋 13:50 ... 14:55 田代原 ... 15:40 富士見下P

 富士見下15:45 = 15:55 戸倉温泉 16:35 = 沼田IC/関越道/高崎IC = 18:40


尾瀬戸倉温泉 ぶらり館 戸倉の湯 (¥500)

昨日土曜は雨が降ったり止んだりしていた。
もともと、おいちゃんは仕事なので山はお休みでした。

明日は午後から晴れマークだから尾瀬に行こうと、決めて寝たのです。
4年前に感動した富士見林道のポコポコ歩きですよ。

朝5時半に起きて仕度を済ませ、何気にパソコンの天気予報を見たの。
尾瀬方面はまだ雨が降っているらしい。
長野県は朝から晴れマークが付いていたので、心が揺らいでしまった。



二人でああでもない こうでもないと無い知恵を絞っても候補が決められず、結局は初志貫徹尾瀬に向かうことにします。
こんな事なら起きてすぐに行けば良いものを、1時間半遅れの出発です。
すでに高崎上空は青空が広がっていましたが、遠くの山には雲が ・・・

  アヤメ平の場所

この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである
(経緯度線は20秒間隔)

            ▲ 関越道を沼田ICへ

戸倉の駐車場を横目に見て。
湯の小屋へ抜ける奥利根湯けむり街道(戸倉水上線)への道に入ってから分岐して、富士見下をめざしますね。

そう広くはない道だけど、舗装の快適な道には落ち葉がいっぱい。
紅葉シーズンは終焉間近のようです。
それでも、道沿いの紅葉が綺麗なので期待が膨らむ。

 富士見林道バス通りの紅葉

富士見林道のドン詰まりに富士見下のバス停があり、その上に30台分くらいの駐車スペースがあります。
8台の車が停まっていますが、木の下の車は落葉のデコレーションです。

隣で食事中のカップルさんと挨拶を交わして、先に出発しますね。

車止めのゲートをすり抜けて山道(林道ですけど)に入る。
湿った落葉はカサカサ音を立てませんね(^^;

 富士見下駐車スペース
 ゲート                ▲ もみじ

この時期にしては温かく、すぐにフリースを脱ぐ。
上空にはまだ少し雲がかかっていますが、周りの木々の紅葉は薄日の中で躍動感が出てきました。
いろんな色が混ざってキレイ。

午後の帰り道は、お日様の下でもっともっと綺麗になるよ(^^
そうだね、きっと
午後は晴れ予報だもんね。

 斜面が明るい
 でっかい葉っぱだろ         ▲ 十二曲がりのヘアピンカーブ
 足元もきれいやね〜               ▲ ツリバナ
 黄色いはっぱ             ▲ ゲンノショウコ
 ピカリ♪スペシャル             ▲ 赤いはっぱ


 紅葉の名所、田代原まで小一時間です。
 気の狂うような紅葉も素敵ですが、ハラハラと地面に舞い降りる落葉も味わい深いものがありますね。
 感傷的な秋の深まり。
 美しいです

                    ▲ 一瞬にして通り過ぎた秋に思いを馳せて田代原を行く
 ポコポコ              ▲ ナナカマドさん
 黄色い葉っぱ              ▲ 紅い葉っぱ
  田代原を過ぎても、ずっと紅葉の林道は続きますね

4年前に一番感動した場所も、チョッと盛りを過ぎていました。

それでも充分綺麗なんですけどね。
絢爛たる景色を越えて、少し淋しさの漂う落ちついた色彩です。
還暦過ぎた年寄り向きですがね。

                   ▲ 嬉しいこともあり、辛いことも乗り越えてきた人生だったなぁ


 枯紅葉の樹林を抜けると青空が大きくなり、俄然アヤメ平モードになりますね。
 真っ赤な葉っぱを付けた例の木も健在でした。
 天気も徐々に回復しているようです

またあの時と同じように、軽トラが追い越して行きます。
狭い前席に子供を挟んで大人二人。
手を振って見送りました。

おいちゃんは休憩も取らずに、どんどん先行しちゃいます。
はらっぱは、お腹ペコペコ付いて行けません。

 軽トラ参上

「おーい ・・・ 何か食わせろ〜」
おいちゃんが待っていたのは、塩ビパイプの水場でした。
もうちょっと行った広いところで行動食しよう。

え”〜水飲んで我慢しろってのかい
水だけでも腹いっぱいになるよ。
ぐすっ
コップ出してガブガブ
冷たくて美味しいおいしい水でしたよ。

 水場   ガブ飲みはらっぱ
 お〜い♪ランチまだかい?             ▲ 混ぜご飯みたい
 美味しそうなニガナだな          ▲ ドライフラワーも美味しそう

眼に写るものが全て食べ物に見えてきたので、限界かも。
やっと休憩して、串団子とウイダーにありつきました (^^
串団子は、おいちゃん1本、はらっぱ2本ね。

簡単に元気を取り戻しました。
小屋まで行けそう。
峠まであと2キロくらい ・・・ もうひと頑張りです。

振り返ると、赤城山や温泉ヶ岳が見えていました。

 やっとありついた串団子

富士見小屋に着くと、トイレの横にさっきの軽トラが停まっている。
小屋も開いてた。

尾瀬沼方面からガスが流れてくる雰囲気です。
急がなくっちゃ、アヤメ平もガスっちゃうぞ〜。
私達が先かガスが先か競争ですかね。

アヤメ平への木道に入るとすぐに富士見田代の池ですが、ガスで燧ヶ岳は見えません。

 富士見小屋

 草紅葉の木道          ▲ 富士見田代で幻の燧ヶ岳を

このガスじゃ何にも見えやしない訳で。

おっ、ガスが薄くなって青空が覗いてきました。
捨てる神あれば拾う神あり。
クヨクヨしないで気楽に行こう

 いよいよアヤメ平に向かいます

南方面の山はまだ見えていますね。

日光白根山に温泉ヶ岳、袈裟丸山、赤城山。
上州武尊は雲の上に山頂だけですけどね。

 遠くに日光白根のやまなみ
 変な雲だね         ▲ 雲に見え隠れする上州武尊
                ▲ 富士見峠を乗り越えて、大ガス軍団が急追して来るじゃありませんか

 アヤメ平方面はまだ見えていますよ              ▲ 急っそげ〜


 しか〜し、私達がアヤメ平に着いた時は、ガスに飲み込まれて辺りは真っ白でした。
 ガスのスピードに負けました。
 タッチの差ですが、勝ちと負けでは大違いです。

                        ▲ アヤメ平の木道はガスの中に消えています

基本的には晴れているんだから、ランチしてる間に晴れるかも ・・・ と.。
誰もいないベンチで、貸しきりランチです。
鍋焼きうどんに漬物、ドーナツにイチゴゼリー。

軽トラで追い越していった人たちが、三脚持って通りかかりました。
さっきまで晴れてたのにね、残念ですね。

 アヤメ平の休憩ベンチ

そのうち晴れるさと思ってはいるものの、だんだん寒くなってきました。
シャツを着てフリースも着込んでマフラーもしましょ。
お湯を沸かして自棄コーヒー も淹れよう。
この間、2組のカップルさんが通り過ぎました。

ガスは取れそうにないので、諦めて下ります。
どうせ見えても至仏と燧だけだしね。
朝出掛けにグズグズしたのを後悔する二人です。
こんな筈かい。

 帰りまシュン

富士見小屋に戻ってみたら軽トラはなくなっていました。
小屋もしっかり戸締りされています。
人っ子一人いなくなって、それはもう寂しい小屋になりましたよ。
私達も帰ろう。

トイレは開いていたので利用させていただきますね。
とびきりキレイな水洗トイレになっていましたよ。

 富士見小屋は寒々として
 看板見ると、ここは尾瀬なんだよね             ▲ トイレ借りまっす

林道を下り始めると徐々にガスが薄くなって、終いにはさっきまでいたアヤメ平方面のガスも消えて綺麗に見えているじゃありませんか。
やられた〜。

もう少し待てばよかったかも
でも、見えても至仏と燧だけだもんね、と最後までツッパルK2隊です。

 晴れてきたじゃん

まっ、4年前の記憶 【REPO】 がしっかり残ってるからいっか〜
手を変え品を変え、自分の不運不徳を納得させる。

下りも紅葉の写真を撮りながらですよ。
でも、飛ばして帰るぞ〜。
特急

 白尾山方面

こんな時間に登ってくる人たちがいたので驚く。
どっかの小屋に泊まるんだろうか。

K2さん?と声掛けしていただいて、またまたビックリ
今年1月に大桁山でお会いしたダンサー♂さんとS嬢だったのです。
S嬢のお友達も一緒です。

元気な3人partyは水上の照葉峡を歩いてきたそうです。
「チョッとそこまで・・・」感覚で、力強く登って行かれました。(スゴ〜イ)

 また会えるといいねの人たちに会えた
 下り特急から快速へ           ▲ いつもより遅い時間だ
 彩やかやね〜 ▲ ツタウルシ  トコトコ

帰り道も、綺麗・綺麗を連発しながら。
特急がいつの間にか快速から各駅停車に変わってますけど (^^;

朝の出発が遅れた分だけ展望にはイマイチ恵まれませんでしたが、紅葉の残り香を充分に堪能できた一日になりました。
このルートは駐車料金も要らないし、人が少ないしお勧めですよ。

今度は西上州の紅葉かな。

 青空に映える
 再び田代原、心癒される空間            ▲ 傾く光に照らされて
 ぶっとい幹 ▲ 紅葉斜面  紅葉斜面

 散り行く紅葉に心奪われながら、おしとやかな秋の風情に癒されて、いつの間にか登山口に着いてしまいました。


 登山口駐車場のススキ     ▲ 富士見下路線バスのあとを追って下山

戸倉駐車場の前の戸倉温泉戸倉の湯に寄る。
スルスルスベスベの気持ちの良いお湯ですよ。

帰りの車のニュースを聞いてたら、きょうの高崎の最高気温は30℃超の夏日だったとか。
尾瀬のおかしな陽気は、この天気のせいだったのかな〜?
お陰で、アヤメ平では寒くて縮み上がったよ。

 戸倉の湯