2005.05.21 (土)   K2Couple No.0132 

両神山
りょうかみさん(群馬県・埼玉県)
1,723m
新緑とニリンソウ群落

コース最大標高差 : 1,090
コース累積標高差(+) : 1,620
コース累積標高差(−) : 1,620
コース距離 : 11.3 km
行動時間 : 8'55"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 産泰尾根から見る新緑の両神山

  5:45 = 皆野町 = 6:55 日向大谷P

 日向大谷P7:05 ... 7:15 両神山荘 ... 7:50 会所 8:00 ... 9:30 弘法之井戸 9:35 ... 9:50 清滝小屋 【L1】 10:00 ... 11:00 鳥居 ...
 11:45 両神山 【L2】 12:20 ... 13:40 清滝小屋 13:50 ... 14:35 14:40 ... 15:10 会所 15:20 ... 16:00 日向大谷P
 日向大谷P16:05 = 16:30 両神温泉 17:20 = 18:30


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

両神山の場所

両神温泉 薬師の湯 (¥600)


 それは秩父の前山のうしろに岩丈な岩の砦のさまで立っている。
 大よその山は、三角形であったり屋根形であったりしても、左右に稜線を引いて山の体裁を作っているものだが、両神山は異風である。
 それはギザギザした頂稜の一線を引いているが、左右はブッ切れている。
 あたかも巨大な四角い岩のブロックが空中に突き立っているような、一種怪異なさまを呈している。
 古くから名山として尊崇されているのも、この威圧的な山容からであろう。
 それはどんな山岳重畳の中にあっても、一と目ですぐそれとわかる強烈な個性を具えている。

                                             深田久弥『日本百名山』より抜粋



 両神山は秩父山地の西方に位置し、日本百名山の一つに加えられている。
 また、霊山として武甲山・三峰山と共に秩父三山の一つに数えられ修験道の山として名高い。
 現在でも、修験道時代の名残が多く、日向大谷から清滝小屋までの登山道沿いに36の丁目石が置かれている。
 また、春になると登山道わきにニリンソウやカタクリの花が一面に咲く。
 その中でもヤシオツツジは特に素晴らしい。
 両神山頂は標高1724mで岩峰の頂上には三角点と小さな祠があり、360度好展望が得られる。
 東側と北側は切り立った岩壁となっているので天気の悪い時には特に注意したい。

                                            上毛新聞社『群馬の山歩き130選』より


深田百名山、両神山に登る。

我が家から登山口までのアプローチは殆んど信号もない山中の道路であり、薄川をさかのぼって日向大谷の両神山荘第3Pまで1時間ちょっとです。

信仰と歴史と花の山は、アカヤシオが終わる時期にもかかわらず登山者が繰り出して結構多い。

 日向大谷の両神山荘駐車場

会所までは薄川の高巻道を行き、その先は沢を渡り返しながら花の道を登ります。
広葉樹林と花の群落が続き、特にニリンソウは途切れることがないくらい咲いていた。

弘法之井戸で喉を潤し、清滝小屋に着くと、石楠花が満開です。

清滝小屋の休憩所には昨夜泊まったと言う25名の団体が山頂から降りてきて賑やかだった。

 ニリンソウの群落を行く
 いやし              ▲ とりゃっの女性

小屋の裏からの登山道脇もニリンソウやラショウモンカズラ等のお花畑が広がっていた。

清滝小屋から急登が始まり、産泰尾根に出ると、トウゴクミツバツツジの間から両神の山頂が望まれる。

両神神社奥宮を過ぎると今回のハイライト。
アカヤシオのプロムナードです。
もう遅いかな ・・・ と思っていたけどまだ沢山咲いていた。

このコースは岩場と言っても、木の根や岩角にホールドはたくさんあり、クサリに頼る必要はなかった。

 山頂直下のアカヤシオ
アズマシャクナゲ ヒメウツギ ヤマブキ クワガタソウ ヒイラギソウ
ミツバチグリ ハルリンドウ ムラサキケマン ニリンソウ ラショウモンカズラ
          ▲ 頂上直下                     狭い山頂は人ばかり               産泰尾根のクサリ場 


 山頂からは360゜の展望、富士山も甲武信の左にすっきりとその端正な姿を見せている。
 狭い山頂に人があふれて店を広げる場所もなく、東岳の方に下りたアカヤシオの斜面でランチをする。
 地権者とのトラブルで登山道は複数あり、ショートカットのつもりが間違って梵天尾根に入るチョンボをしてしまった。

清滝小屋に戻る頃から、足が痛くなり始めます。
このコースは無駄に長すぎ。

信仰の山らしく随所に鳥居や石碑あり。
両神神社奥社、御岳神社奥社で安全祈願する、パンパン。

疲れた足を両神温泉で癒すのだった。
次回は八丁峠から岩峰踏破だ。

 諦めていたアカヤシオの下で            ▲ 日向大谷登山口