2010.07.10 (土)   K2Couple No.0278 

霧ヶ峰 車山
きりがみね くるまやま(長野県)
1,925m
       車山 1925m 蝶々深山 1836m
キスゲの花が咲けば夏の始まり

コース最大標高差 : 295
コース累積標高差(+) : 475
コース累積標高差(−) : 475
コース距離 : 13.0 km
行動時間 : 5'40"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 緑の草原に影を落とす白い雲
  5:55 = 藤岡IC/上信越道/佐久IC = 白樺湖 = 7:55 車山肩P
 車山肩P 8:05 ... 8:50 車山 9:05 ... 9:30 車山高原 ... 9:50 蝶々深山 【L1】 10:15 ... 10:30 物見岩 10:40 ... 11:20 八島ヶ原湿原入口 ...
 12:15 ヒュッテみさやま 12:25 ... 旧御射山神社 ... 12:40 沢渡 ... 13:15 ビーナスの丘 【L2】 13:35 ... 13:45 車山の肩P
 車山肩P13:50 = 白樺湖 = 14:15 白樺高原ホテル 15:15 = 佐久IC/上信越道/藤岡IC =17:00


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

霧ヶ峰の場所

白樺温泉 白樺高原ホテル (¥600)

うっとうしい梅雨空が続いている中、一日だけ晴れマークが付いた。
しかも群馬の最高気温は35℃の予報。

これを逃しては、次はいつ晴れるかも知れないのでとりあえず出撃。
このところの睡眠不足は折込済みです。

いつものコンビニでお弁当を調達します。
青空が眩しい朝ですよ。

 見事に晴れました (ひいきのコンビニで)

長野県に入ると濃霧注意報が出てるし、真っ白で何にも見えません。
うっそ〜長野は晴れの予報なのに ・・・。

「晴れてる群馬の山にしようか?」
「そのうち雲の上にでるよ」とおいちゃんは目的地へまっしぐら。

望月からショートカットルートを走って白樺高原へ。
ウフフ、蓼科山に近づくと雲が薄くなって青空が出てきましたよ。

 蓼科山を左に見て
 甲斐駒や仙丈が見える               ▲ 車山です

車山の肩に着いた時には、甲斐駒・仙丈・鳳凰三山まで見えていました。

八島ヶ原のビジターセンターに停めるつもりでしたが、車山から登る。
他のハイカーに続いて、私達も出発します。

ここら辺は5年前に孫と歩いた懐かしい場所です。
あの時は、ニッコウキスゲが気い狂うほど咲いてたね。
そのあと病院に担ぎ込まれたっけ

レストランチャップリンの裏でトイレを済ませて、車山に向かいます。

 霧ヶ峰湿原植物群落の案内板

チラホラとニッコウキスゲが咲き始めていますが、まだ少ない。
咲いているのは一万分の一本(^^;

そんなことでめげるはらっぱではありません。
目を凝らして花を探しながら歩きます。

 車山に続く広いザレ道

車山の山頂手前にキンバイソウが咲いていました。

ハクサンフウロやイブキトラノオ。
それにテガタチドリやウマノアシガタなども咲いている。

 キンバイソウ
ハクサンフウロ テガタチドリ ウマノアシガタ ハナイカリ
ノハナショウブ グンナイフウロ クサフジ イブキトラノオ ウツボグサ

簡単に着いてしまう車山山頂。

ここに初めて登ったのは、広島から群馬に引越して来る時に蓼科温泉に泊まって、何故か突然登ってしまった。
子供は2歳と3歳になるチョッと前で、私はというとまだ20代(笑)
ワンピースにサンダルで登ったのでした。

今考えると呆れた格好でしたが、そんなもんでしょう。
34年前の懐かしい出来事ですよ。

当時の道は今とは全く違っていたような気がする訳で。

 山頂には気象観測レーダーサイト

レーダーサイトの東に、車山神社が無造作に祀られている。

諏訪大社の大祭が終わると、諏訪の各地方ではそれぞれの神社などで「小宮祭」と呼ばれるお祭りが開催される。
車山神社でも秋に小宮祭が行われ、全国的にも珍しい御柱の引き上げが行われるという。

諏訪の御柱祭りの激しさには驚きますが、こんな山の上まで持ち上げるなんて ・・・ 凄すぎ。

 山頂の車山神社

下界の暑さを思うとき、この山頂に吹く風の爽やかさは別天地です。
そよそよ揺れる花のはるか彼方には、八島ヶ原湿原が望める。

あっ、あそこまで周回して来るんだった。
何か遠そうだね。

車山高原オフィシャルサイト

 遠くに八島ヶ原湿原

山頂からはゴンドラを見ながら階段道の下りです。
ゴンドラは繁盛してました。
正面に見えますのは、白樺湖と蓼科山でございます。

少し下って途中から車山湿原をめざしますね。
湿原(乾いてましたけど)の横を歩いて、蝶々深山に登り返す。
なだらかなぺったりした山ですけど、名前が洒落てるね。
蝶々深山
(ちょうちょうみやま)だって。

 白樺湖を見ながら下ります

2週間前は、レンゲツツジで赤く染まっていたことでしょう。
そしてあと10日もすれば一面真っ黄っ黄の海になりますよね。

でもいいんです。
きょうはこの広大な起伏を眺めて、緑の海原を渡ってくる爽やかな風を感じられれば(^^

 車山高原を独り占めするニッコウキスゲさん

振り返ると八ヶ岳には雲がかかり、南アルプスは見えなくなっていました。
それでも、美ヶ原や近くの山は綺麗に見えていて気持ちいいです。

蝶々深山に向かって幅広の木道がくねっています。
道がたくさん交差していて、その度に地図で確認します。
コースがたくさんあり過ぎて難しい場所もありますね。

のっぺりだらだら道なりに進む。

 木道に柵まで付いている
 レンゲツツジの咲き残り          ▲ 標識はちゃんとしてるね

私達の前には、20人の団体さんが歩いています。
団体さんと距離を置きたいので、蝶々山頂でランチタイムにしよかね。
そうしよ そうしよ、腹減ったし。

蝶々深山の山頂は岩と草のミックスで、とっても広い。
もひとつ東の高山スキー場沿いの稜線は静かそうです。
3人くらいの人影が歩いているのが見えました。

 蝶々深山の頂上広場
 人影が途絶えたころ八島ヶ原湿原に向かいます
オオヤマフスマ ウスユキソウ キバナノヤマオダマキ バイカウツギ
オオダイコンソウ ノアザミ キンポウゲ オトギリソウ

途中に、物見岩があります。
物見岩ってどんなんかな。

物見岩の方から小学生の集団が声高らかに近づいてきました。
学校の行事ですね、きっと。
きょうは晴れてよかったね。

 小学生の塊に遭遇

物見岩に登っている若い女性がいました。
相方の男性が下からカメラを構えています。
ところがこのあと、女性が岩から下りられなくなってしまいました。
よくある光景です。

私たちも交代で岩に登って写真を撮りますよ。
うん、確かに下りづらいな、この岩。

 物見岩に着きました
 物見岩でピース         ▲ 岩に腰掛けていたラブラブさん
ニッコウキスゲ 蝶付きコウリンカ ヒオウギアヤメ カラフトイバラ

次は八島ヶ原湿原です。
下るにつれて気温が上がり、蒸し暑くなってきます。

トイレの建物があります。
そして、ちょっと先には避難小屋風の建物があり、いよいよ湿原です。
尾瀬ヶ原と違って、湿原の周りを木道伝いに歩くようになっていました。
景色の中に溶け込んで歩く雰囲気とは若干違いますね。

花の写真を撮りながら左半周して帰ります。

 避難小屋かな?
                          ▲ 八島ヶ原湿原・八島ヶ池

湿原は近くにビジターセンターの駐車場があり、大賑わいをしてた。
観光客が大挙して押し寄せています。

湿原から離れ、ハイキングコースを行きます。
すぐにヒュッテみさやま。
店の前のベンチをお借りして、水分補給がてら休憩しましょう。

 ややこしかった標識

当初の予定では、八島ヶ原湿原から車山を周回する予定でした。
それが車山の肩から始めてしまった訳で。

裏目に出ました。
沢渡から車山へ戻る最後の登りが暑くて暑くて ・・・
夏の強い陽射しが照りつけます。
私が調子悪いのに気付かず、超鈍感なおいちゃんは絶好調でどんどん行ってしまいます。
暑くて辛くて ・・・ 昔の病院騒ぎが脳裏をよぎります。

 最悪の登り返し

やっとスタート地点が見えるビーナスの丘まで辿り着くと、沢山の観光客。
しばらくここで座り込んでしまいました。

ソフトクリームが気になりますが、お風呂上がりのお楽しみにする。
いつもの白樺高原ホテルへ直行便。
お世辞にも綺麗とは言えないけど、空いてるのでお気に入りなんです。

外のベンチで牛乳ソフトクリームを食べます。
高原の風が身体の中を通り過ぎていく心地がいい。
この時の気温は23℃。

 ビーナスの丘から蓼科山
                             ▲ 波打つ緑 蝶々深山と車山の間に蓼科山が聳えて見えます

 今朝の車山は19℃だった。
 佐久市で28℃。
 群馬に帰ったら何度だったと思う ・・・恐るべし 34℃でしたよ