2010.06.26 (土)  K2Couple No.0277 

湯の丸山
ゆのまるやま(群馬県・長野県)
2,101m
     湯の丸山南峰 2101m 烏帽子岳 2066m
春雨じゃ 濡れて歩くのも悪くない

コース最大標高差 : 370
コース累積標高差(+) : 720
コース累積標高差(−) : 720
コース距離 : 9.2 km
行動時間 : 5'05"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 早朝のツツジ平から籠ノ登山

  4:40 = 藤岡IC/上信越道/小諸IC = 5:55 地蔵峠P

 地蔵峠P 6:05 ... 6:20 リフトtop ...ツツジ平散策 ... 7:00 遭難防止の鐘 ... 7:20 【L1】 7:30 ... 7:50 湯の丸南峰 ... 8:20 コル ...

 8:50 烏帽子稜線 ... 9:20 烏帽子岳 【L2】 9:40 ... 10:10 コル ... 10:40 中分岐 ... 10:50 遭難防止の鐘 ... 11:00 リフト ... 11:10 地蔵峠P

 地蔵峠P11:20 = 小諸IC/上信越道/藤岡IC = 13:00



 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

湯の丸山の場所


入梅して、週末の天気はパッとしない。
午後は用事が入ってるので、半日で簡単に登れるお花の山を物色していて湯の丸山に内定。
湯の丸はおいちゃんのお気に入りの山なので、即OKでした。

お昼過ぎまでに帰って来なければならないので、早立ちします。
昨夜のFIFAワールドカップに引き続き早起きですよ。

コンビニでお弁当を仕入れて外に出ると、陽が昇ってきました。

 梅雨空の夜明け

後ろから朝日を浴びながら、長野県へ向かう。
妙義の山々は墨絵のように深く沈んでいる。
これはこれで趣があるのだけれど ・・・ 浅間はどうなんだろ?

佐久市も曇ってはいるが、八ヶ岳や浅間連山のシルエットがくっきり浮かんでいます。

地蔵峠は車も少なくまだ閑散としていますが、ツツジ祭り開催中なので大勢押しかけることだろう。

 湯の丸スキー場

トイレを済ませてスキーゲレンデを登って行きます。
結構な急斜面を直登、エッチラオッチラ。

おいちゃんは何故か元気で、どんどん先に行っちゃいます

 スキー場から振り返る

リフトtopを過ぎて、少し下った所から牧場の中に入ります。
レンゲツツジは丁度見頃で、牧場を真っ赤赤に染め上げています。

それぞれ好きなようにレンゲツツジの間をぬって右へ、左へ。
勝手気ままに散策ということで。

足元にはスズランやコケモモ、コイワカガミ等が沢山咲いています。
まだ人は殆どいないので静かな花園。
ウグイスの澄みわたった鳴き声が、なお更に静けさを感じさせる。
早起きは三文の得なんちゃって(^^

 ツツジ平のレンゲツツジ群落(天然記念物指定)
レンゲツツジと湯の丸山 ウマノアシガタ コイワカガミ群生
シロバナヘビイチゴ コケモモ ツマトリソウ シロスミレ ショウジョウバカマ咲殻

ツツジ平の鐘の所から、バラ線を張った牧柵を抜けて湯の丸登山道に出ました。
鐘を控えめに鳴らしてみたら、何か寂しそうな音だった。
雨は相変わらず降ったり止んだりしています。

このあたりを訪れるのはいつも冬期なので、無雪期は久しぶりです。
って言うか10年ぶりでした
って言うかまだ2回目でしたよ

 ツツジ平の遭難防止の鐘

左には八ヶ岳まるごと、右には四阿山や御飯岳、横手、本白根山などが見えています。
湯の丸山はこんもりした緩やかな美しい山容ですね。

花を見ながら空気もさわやか。
展望もまずまずの気持ちの良い登りです。

 湯の丸途中から八ヶ岳

振り返るとレンゲツツジの上に籠ノ登山、その横に浅間隠山がチョコンと見えています。
浅間隠山の左上には赤城山も見えています。

高度を上げると白砂山から谷川方面、上州武尊山の上には尾瀬の至仏山や燧ヶ岳までも見渡せます。
雨は降っていてもガスってないのでラッキーでした。

 ツツジ平がだいぶ下になりました
 北東の展望
 ズミの木の下でお弁当タイム           ▲ ハクサンシャクナゲと籠ノ登

ズミの木の下で休憩。
山頂まであとわずかです。
たぶん山頂は風が強いだろうから、ここで軽い朝食第2弾ということにしましょう。

おいちゃんは、笹原にに分け入ってハクサンシャクナゲの写真を撮る。
曇り空の下で、お花たちは元気いっぱいでした。
スパッツを着けてなかったので、ズボンの裾はべちゃべちゃ。

 湯の丸南峰山頂

 南峰から北方面の展望

湯の丸南峰に着くと、なんと北アまで見えました。
鹿島槍や五竜、白馬三山の後立山連峰が、薄雲の中にしっかりと浮き上がっています。

頚城の山まで見えます。
期待していなかっただけに、嬉しさもひとしおです。

 山頂から見る後立山連峰

端正な山容の烏帽子が目の前です。
行きたいね、花も多いしさ。
急げば何とかなるんじゃない?
そうだね、そうしよそうしよ(^^

湯の丸北峰はカットして、烏帽子岳に急ぎます。

 カッコいい烏帽子岳をめざして

コルへの下りは、岩ゴロの歩き辛い道ですよ。
雪のある時しか覚えてないので、初めて下るようなものです。
こんなんなってんのか〜と思いながら、やけに長く感じられた。

私は積雪期の方が歩き易くて好きです。
雪上なら何処でも歩けるのに、足元が悪く雑木林の中だったり背丈ほどある笹の道だったりで意外でした。

 ミヤマハンショウヅル
 烏帽子と湯の丸のコル            ▲ コルから頚城の山
ベニバナイチヤクソウ グンナイフウロ ハクサンチドリ
ウマノアシガタ コイワカガミさん ゴゼンタチバナ

コルを通過して、夏道は積雪期の直登と違って大きく迂回します。
登山道脇には花が絶え間なく咲いてるので、気持ちよく歩けますよ。

 烏帽子岳の稜線をめざす

稜線に出ると風が強い。
たいした雨ではないけれど、風に乗って西から吹き付けてきます。

この稜線にもツツジがあちこちに咲いていますね。
アズマギク、ハクサンチドリ、ツガザクラ、ウラジロヨウラクなど、今年初めて会う花ばかりです。

紅白のコマクサが、宝物のように石で囲まれて咲いていました。
10年後にどんな群落になるのか、大事に見守りたいものです。

 ニセピーク
 コマクサ(白)              ▲ コマクサ(紅)

ニセピークを超えて山頂近くなると、徐々にイワイワの道になります。
危険なところはありませんが、足元に注意しないといけません。

時間的にボチボチ人の姿も見かけるようになりました。
天気には恵まれませんでしたが、フラワーラッシュシーズン到来です。

 コイワカガミの咲く道
 ニセピークを超えて烏帽子岳へ            レンゲツツジと四阿山
アキグミ シャジクソウ スズラン ミヤマハンショウヅル マイヅルソウ
アズマギク イワオトギリ クロマメノキ
ツガザクラ ウラジロヨウラク ヒロハヘビノボラズ
                             ▲ 烏帽子岳山頂付近

風を避けて山頂の北側岩陰でランチをしている頃には、雨が本気を出して降ってきました。

おいちゃんはカレーパンと特製冷やしそーめん、はらっぱはフツーの冷やし中華。
何気に急いで食べてしまいました。

そして、急いで下りましょう。
雨はちょうど良い降りですが、時間が押してきましたもんで

 雨が本気を出してきましたね(山頂)

こんな天気なのに、登ってくる人たちとすれ違います。
べそをかいてる男の子にカツを入れている若いお母さん
雨は雨なりに、もっと楽しい登り方を教えましょうね。
ちょっと可哀想な光景でした。

コルに戻って捲き道(水平道)を帰ります。
おじさんが登山道脇の笹の刈り払いをしていました。

 ガスが出てきちゃいました
 ムラサキヤシオ        ▲ いいよね、こういう林はほっとする

中分岐まで来ると、急に賑やかな雰囲気です。
キャンプ場へ下ってもカラマツ林で花は少ないだろうから、ツツジ平に登り返すことにします。
この道も積雪期と違って、真ん中がえぐれた道ですね。

想像はしてたけど、ツツジ平の牧柵の中は人人人。
そして傘傘傘です。

 レンゲツツジに傘の花

リフト乗り場には行列が出来ています。

お客さん 歩いたほうが早いですよ(^^
クローバーのゲレンデの中をお花を探しながら下ります。

おいちゃんは、
小銭を探しながらゲレンデを歩いていますが、収穫ゼロ
あんた何しに来たんだね。

 リフト乗り場の行列

登りで見つけられなかったアヤメを見つけました。
一ヶ所だけです。
10本位かたまって咲いていました。

所々に咲いていた記憶があるのですが、まだこれからなのかな?

 アヤメと籠ノ登山

きょうは温泉に寄る余裕がないので、ソフトクリームで仕上げ。
おいちゃんはいつも通りのバニラ、はらっぱはキイチゴ。
溶けるソフトクリームを舐めるのと着替えするのとで、手が足りません。

駐車場にはバスが12台も。
乗用車も満車で、トイレにも長い列が出来ていました。
駐車場がいっぱいだというのに、まだまだバスや車が登ってきます。
何処に停めるんかね?

 ソフトクリーム2コ下さい

 道の駅「雷電くるみの里」に寄ってみたらここも満車で駐車できず、佐久平PAに寄って帰ってきました。
 こんな天気でも出掛ける皆さんのパワーに脱帽。
 日本はまだまだ元気です。