2008.09.06 (土)   K2Couple No.0205 

屏風岳
ざおう びょうぶだけ(宮城県)
1,825m
花の名山、南蔵王も ・・・ 今は初秋

コース最大標高差 : 295
コース累積標高差(+) : 550
コース累積標高差(−) : 550
コース距離 : 8.6 km
行動時間 : 6'10"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 刈田峠から杉ヶ峰の奥に屏風岳

 かみのやま温泉 5:40 = 蔵王エコーライン = 刈田峠P

 刈田峠P 6:30 ... 6:50 刈田峠避難小屋 【BF】 7:10 ... 7:40 前山 7:45 ... 8:05 杉ヶ峰 8:30 ... 8:45 芝草平 ... 9:15 烏帽子岳分岐 ...

 9:30 屏風岳 9:50 ... 10:20 芝草平 【L】 11:00 ... 11:20 杉ヶ峰 ... 11:55 前山 12:30 ... 12:40 刈田峠P

 刈田峠P12:45 = 13:25 蔵王ハートランド(TUWV集合場所)14:50 = 15:20 刈田岳 【お釜見物】 16:10 = 16:45 青根温泉 【泊】



 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

屏風岳の場所

青根温泉 不忘館 岡崎旅館(¥15,000)


 ぎゃぁ〜  目が覚めたら5時半だった。
 朝5時にホテルを出るつもりだったのに寝過ごしてしまった。
 慌てふためいてフロントに行くと、「聞いてません」と言って清算に手間取るお爺ちゃんホテルマン。
 もうやめてよ、ちゃんと言ってあったのに ・・・
 チェックイン時に宿泊料金は払ってあるのでビールの追加料金だけです ・・・ 手とリ足とリやっと支払い完了。

天気予報に反して快晴の上山温泉街を刈田峠めざしてナビる。
早く行かなくちゃあ、いつまで持つか全く信用できない最近の空模様です。

4年前に通った懐かしい蔵王刈田リフトの駐車場を通り過ぎて、南蔵王の登山口近くの空き地に一番乗りです。【REPO】
近くの舗装された駐車スペースに準備中の車が一台。

先ずは刈田峠の避難小屋に向かって下って行きます。

 エコーライン刈田峠の空き地

登山道に覆い被さっている笹が夜露?それとも雨でも降ったのかな?
びしょびしょに濡れている。

トップのおいちゃんばかりでなく、後続もズボンがずぶ濡れです。
余り濡れない内にと雨具のズボンだけ履いているところに、追いかけてきた宮城のカップルさんが追い越して笹に突入していった。
すっげ〜。

 笹を掻き分けて進む

縦走路から100m程下って、深い潅木に覆われた避難小屋に入る。
ホテルで握ってもらったおこわの混ぜご飯を食べます。

ノートを見ると、冬季の利用が多いみたい。
お礼のカキコミをしてきました。

 刈田峠避難小屋

前山への登りで振り返ると、刈田岳が朝日に輝いて見える。

展望の優れた岩場に座って、展望を楽しみます。
前山はすぐそこだ。
北西に見える町はきのう泊まった上山温泉だろうか。

 前山の登り

月山に比べると花が少ない。
目立つのはリンドウやアキノキリンソウくらいです。
たまにブルーベリーがなっているので摘んでみるが、月山のブルーベリーの方が少し甘味があった。

 ミヤマシャジン
クリックで拡大

登山道がもう少し広いかと思ってたけど、笹に隠れて見えない所もある。
きのうの疲れが足に出て、登りがチョッときついです。
後ろの景色に背中を押してもらって頑張ろう。

縦走路の通過点みたいな前山ピークをスルーして、杉ヶ峰をめざします。

 前山と杉ヶ峰のコルで

杉ヶ峰山頂は土の広場で、三角点はその真ん中にあった。

刈田岳ははっきり見えるのに、屏風岳には早くもガスが掛かりはじめます。
後続の女性二人は不忘岳まで縦走して白石スキー場に下るらしく、先を急いでいるようです。
私達も重い腰を上げて後に続きます。

 杉ヶ峰山頂です

少し下れば芝草平が箱庭のように広がっている。
そして屏風岳、その右に南屏風が見えます。

木道やベンチがきちんと整備されている。
見渡す限りキンコウカが咲き詰めているのだが、盛りは過ぎていた。
湿原と青空がどこまでも続いて、気持ちいいですよ。

 芝草平の入口
クリックで拡大 クリックで拡大
 芝草平と屏風方面             芝草平と杉ヶ峰方面
エゾオヤマリンドウ アキノキリンソウ ヤマハハコ ゴゼンタチバナの実
クロマメノキ ナンブタカネアザミ コケモモの実 ミネウスユキソウ

少し休んで最後の登りにかかる。
おいちゃんとREIREIはどんどん行ってしまいます。

大きな岩の上で二人は休んでいました。
私はそのちょっと先の烏帽子岳への分岐まで登って休みます。
休んでるうちに、また二人が先に行っちゃった。

私はほんとに亀ですよ。
そして今日のおいちゃんは兎組に寝返ってしまいました。

 烏帽子岳分岐

シャクナゲの木がたくさん出てきますが、勿論花はありません。
月山ではあまり見なかったミヤマシャジンやゴゼンタチバナの赤い実が。
可愛いです。

屏風の頂稜は平坦になって歩き易い。
木々の葉が少し色付き始めています。
秋が深まって紅葉の時期がくれば、見ごたえのあるとこだと思う。
あと1ヶ月かな。

 潅木の中を語らいながら

着いた〜

山頂メンバーは・・・
私達を追い越していった宮城のカップルさんと、縦走の女性二人、そして反対から登ってきたらしい若い単独男性、そして私達です。
スパッツもカッパも付けずに私達を追い越していった宮城のカップルは、靴の中まで濡れてしまったようで、靴下を脱いで絞っていた。

辺り一面ガスに包まれ、真っ白になってしまいます。

 屏風岳山頂
 三人勢揃い              ▲ 色づく葉っぱ
クリックで拡大

時折ガスが切れ、南屏風岳が顔を見せて登山道が見える。
単独男性にお願いして、今回初めて三人の写真を撮ってもらいます。

山頂もいいけど、やっぱり超開放的な芝草平まで下ってお昼にしよう。
REIREIは下りが苦手。
逆に下りが得意なはらっぱです。
REIREIは登りのエキスパート、はらっぱは下りのエキスパート

 南屏風岳

 芝草平              ▲ 芝草平の池塘
              ▲ 芝草平から屏風岳(南屏風は右奥に霞んでいます)
クリックで拡大

芝草平の散策路の行き止まりのベンチで寛ぎます。
靴を脱いでオーバーズボンも脱いで、心も身体も開放しましょう。
爽やかな風が吹き抜けて、あ〜気持ちいいな〜。

芝草平は想像していた以上に広かった。
充分過ぎるほど休んで、名残惜しい湿原をあとにします。

 芝草平木道の先っちょでランチ休憩

杉ヶ峰をシコシコ登っていると、トップのREIREIが騒ぎます。

何かいるよう
ヤマネだ、ヤマネだ。
私達が怖いのだろう、逃げないでジ〜っと固まっています。
写真を撮っていると、ぴょんと大きく跳ねて森に逃げ込んでしまった。
山のねずみだよ、きっと。

 ヤマネかと思ったけどシッポに毛がないよ
 杉ヶ峰を下ります             ▲ チングルマの穂


 前山を登り返して、展望のいい岩場まで帰ってきました。
 こっちは相変わらず綺麗に見えてるよ。
 エコーラインやハイラインの白いガードレールが刈田岳の景観を台無しにしているのは残念だが、私達はあの道がなければ
 今いる場所に来れない。
 複雑な心境でしゅね〜。

                         ▲ キズだらけの刈田岳と茶色い熊野岳そして右には雁戸山、名号峰

登山口に帰ってみると駐車スペースには沢山の車が止まっていた。

観光バスや乗用車が次々と通り過ぎて行きます。
さすが、蔵王ですね。

登山靴を脱いだら、REIREIの足の親指に美味しそうなマメができてます。
昨日と今日の好天で腕もまっかっか。
温泉しみるぞ。

 ススキのエコーライン


 REIREIに蔵王のお釜を見せてやりたかったが、おいちゃんがTUWVOBの集合場所に行きたいと言うので諦めて遠刈田へ
 車を走らせます。
 蔵王ハートランドに集合し、全員揃って再びエコーラインを駆け上がります。
 ガスっていた山頂で落胆の色は隠せませんが、全員の願いが届いてガスが少しずつ切れてきました
 お釜との幸運な対面を果たして心の霧もすっきり晴れ、嬉々として青根温泉に下ったのでした。

 念願叶って、お釜が見えました (刈田岳より)