2002.02.16 (土)   K2Couple No.0059 

黒檜山
あかぎ くろびやま(群馬県)
1,828m
暇を持て余し、独りで赤城山へ

コース最大標高差 : 465
コース累積標高差(+) : 550
コース累積標高差(−) : 550
コース距離 : 5.0 km
行動時間 : 5'20"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 駒ケ岳稜線から地蔵岳のアンテナ群
  8:15 = 9:50 大洞P
 大洞P10:00 ... 11:35 駒ヶ岳 ... 11:50 大ダルミ 【L1】 12:05 ... 御黒檜大神 ... 12:50 黒檜山 【L2】 14:05 ...
 14:55 黒檜山登山口 15:00 ... 15:20 大洞P
 大洞P 赤城緑風荘 16:00 = 17:30

       黒檜山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

国民宿舎 赤城緑風荘 (¥800)

移動性高気圧に誘われて、雪の華を見に赤城山に出掛けます。

先々週、義基爺の一周忌のため四人で広島に行き、そのままはらっぱを残して来たので単独行となる。
前回登った時の逆コースをとり、駒ヶ岳経由で黒檜に登ることにした。
いきなり雪の登りで早くも汗をかきながら。
単独行特有の他愛のない思考をグルグルとめぐらす。

鉄製階段もすっかり雪に埋もれて、手すりが膝あたりにあり登りやすい。

雪と格闘して稜線に出ると、透きとおった本当の青空が果てしなく広がり、開放感にどっぷり浸って、いつの間にか何も考えなくなる。
宇宙の彼方に吸い込まれそうな錯覚というか。
自分が透明になってゆくというか。

 青空に太陽

時折吹く風に、霧氷の粒がシャワーのように降りかかり。
ふと振返れば真白き富士の秀嶺がきれいに浮かんでいる。

駒ヶ岳に続く稜線は。
東村側に発達した雪庇が風に煽られるたびに雪煙をあげて。
キラキラ輝いていた。
澄みきったこの碧さは、決して人工的には創り出せない色だと思った。

はらっぱは今頃こたつかなと思いながら、休みやすみ高度を稼いで行く。
ザックがいつもより重いのは、缶ビールのせいだな。

まだかいなと思う頃、黒檜山頂に登りついた。

十人位の人が山を眺めたり、弁当を広げたりしていた。
積雪量は1mくらいだとか言ったりして、盛り上っているみたいだった。

 駒ヶ岳稜線の雪庇

日光から尾瀬、武尊、巻機、朝日、谷川の稜線。
苗場、志賀そして八ヶ岳が所狭しと並んでいる。

午後の紅茶を沸かして、ささやかなランチを済ませる。
はらっぱに、山頂からのメッセージを送る

 黒檜山頂から地蔵岳              ▲ 山頂でくつろぐ 

記念写真を撮ってもらったあと。
横になって冬の太陽を全身に浴び。
ウトウトと山上の贅沢な時間を、優雅に淋しく過ごしたのであった。

気温が上がったせいか黒檜の急な下りでは、アイゼンに雪団子が付いて歩きにくく、ストックで叩き落としながら転がり下りる。

登山口に着いてアイゼンをはずそうとしたら腿がつりかけた ・・・ やば。
右腿は自分の弱点っぽい。

湖畔道路をテクって大洞に戻り、懐かしの緑風荘に寄る。
風呂は独り占め。

 見合い写真を撮ってもらいます