2001.10.14 (日)                          K2Couple No.0053

蓼科山
たてしなやま(長野県)
2,530m
超楽コースを辿って、北八ツの独立峰へ

コース最大標高差 : 450
コース累積標高差(+) : 515
コース累積標高差(−) : 515
コース距離 : 5.5 km
行動時間 : 6'15"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 将軍平から蓼科山
 ■ 3:30 = 吉井IC(上信越道)下仁田IC = 内山峠 = 4:40 佐久 = 5:20 蓼科牧場 = 5:40 大河原峠p
 大河原峠p 6:15 - 7:30 前掛山分岐 7:35 - 7:50 将軍平 - 8:40 蓼科山(L) 10:35 - 11:05 将軍平 - 11:25 前掛山もどき -
 12:30 大河原峠p
 大河原峠p 12:45 = 13:30 すずらんの湯 14:20 = 15:15 佐久TORA邸 16:10 = 内山峠(蜂蜜) = 18:25

 蓼科山の場所

白樺湖温泉 すずらんの湯 (¥700)

 牧場事務所からの登山道は、御泉水を通過すると、原始林の中を真っすぐ頂上目ざして通じていた。
 急峻な代わりにドンドン高くなって、やがて尾根に出る。
 特徴のある円錐丘はそこから上である。
 森林が尽きて、大きな岩が累々と散乱している所を攀じ登ると、頂上の一端に取りつく。
 頂上は一風変わっている。
 大きな岩がゴロゴロころがっているだけの円形の広地で、中央に石の祠が一つあるきり。
 秋風に吹かれながら、石ばかりの頂上で私は一時間あまり孤独を味わった。
                                                                    深田久弥 『日本百名山』 より抜粋


諏訪富士とも呼ばれる蓼科山は、北八ケ岳の中でも最高の眺望を誇る独立峰である。

はらっぱが近いうちに広島に出かけるし、先週ちょっとハードだったので、大河原峠(2,097m)から登る楽チンなコースを設定した。

蓼科牧場から有料林道の夢の平線(夜間のため無料)を走り抜けて、大河原峠に向かう。
途中で車のライトの中に野性の鹿を発見したが、尻を向けて慌てて樹林の中に逃げ込んで行った。

 大河原峠付近

峠は氷点近い冷え込みで、浅間連山、上州の山、頚城、北ア北部が夜明けの冷気に浮かび上がって綺麗だった。

峠から前掛山をかすめて登ります。
北八ケ岳特有の湿った原生林は、まだ朝を迎えたばかりだった。
展望は殆どないが、優しい空気が樹々の間を埋める。

将軍平付近でようやく南八ケ岳の山なみや蓼科山が全貌を現した。
こんもり丸い山頂部には、幾重にも岩が重なって見える。

ここからは傾斜のきつい登山道になり、岩伝いに山頂を目指します。

 将軍平に続く緩やかな登山道

 高度を稼ぐにつれて、青空の下に槍穂高、
 剱立山、後立山が徐々に輝きを増して、
 最高の御褒美だ。

 山頂は思いっきり岩をばら撒いたような様
 相を呈しており、岩以外には何もなく足場
 を選ぶのに気を取られる。

            山頂で独り想いに耽るマミさん 
 山頂の絶景 南八ツから南アルプス、中央アルプス 

無風快晴の中で、360゜の展望とはまさにこのことだ。

北ア、乗鞍、木曾駒御岳、頚城、浅間、上州、日光、秩父、南ア、甲斐駒仙丈etc ・・・ 今までに登った山のひとつひとつが懐かしい。

山頂の一角に陣取って、のんびりすること2時間近くに及び、遂にランチタイムの最長記録を樹立したのであった。

キリがないからそろそろ下ろうということになり、いつ果てるとも知れない展望もザックに押し込んで、中央の社にお参りする。

将軍平から山頂を目指す人の数も、朝とは比較にならないほど増えていて、行列を避けて下るのに一苦労だ。

団体登山のオバサン達が、あちこちに転がっていたりする。
極めつけは、「どっちへ行けばいいんですか」と尋ねてくる。
将軍平は登山道の十字路だ。
自分がどこに帰るのかも、わからないらしい。
世の中には、ひどい団体があるもんだ。

 ○○の高上がり

平坦地のカラマツの黄葉と青い空、白い雲のコントラストが、今日の贅沢な山行を象徴しているようだった。
大河原峠付近には、落ち着いた笹原が広がっています。
数台の大型バスも待機していた。

今朝は暗くて気が付かなかったが、夢の平林道(¥300)は紅葉の真っ只中、色彩豊かな山肌に目を奪われておっとっと。
脱輪しそうになる。

 夢の平林道の秋


 白樺湖畔のすずらんの湯に飛び込む。
 真茶色の湯を欲張り過ぎたために見舞われた軽いめまいが、更なる幸福感を呼び起こしてゆくように感じて不思議だった。
 露天風呂の前には、水彩を施したような白樺の林が広がっている。
 白樺の黄葉を透かして見る蓼科山の輪郭が、そよそよと微風にゆれて、秋の静かな一日がゆったりと流れて行く。

 桜井さんちのアカシヤの蜂蜜を仕入れるために、帰りも内山峠越えにした。