2014.09.06 (土)  K2Couple No.0470 

高原山
たかはらやま(栃木県)
1,795m

      釈迦ヶ岳 1795m  鶏頂山 1766m

緩い登りのアプローチが長かった

コース最大標高差 : 560
コース累積標高差(+) : 850
コース累積標高差(−) : 850
コース沿面距離 : 10.5 km
行動時間 : 6'50"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 高原山 鶏頂山

  4:05 = 日光 = 会津西街道 = 日塩もみじライン = 6:55 登山口P

 登山口P7:10 ... 7:40 【BF】 7:50 ... 8:20 大沼 ... 8:50 弁天池 8:55 ... 9:20 稜線分岐 9:30 ... 9:45 鶏頂山 9:55 ...
 10:40 御岳山 【L】 10:55 ... 11:40 釈迦ヶ岳 11:50 ... 12:30 御岳山 ... 12:40 弁天池近道分岐 ... 12:55 弁天池 13:00 ... 14:00 登山口P
 登山口P14:20 = 14:40 新湯温泉狢の湯 15:15 = 15:50 栃木の道 横川パーキング 【L】 16:15 = 会津若松 = 喜多方 =
 18:30 道の駅裏磐梯 【車中泊】


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

高原山の場所

奥塩原新湯温泉 狢の湯 むじなのゆ (¥300)


 おいちゃんのワンゲルOB会の時期を迎え、今年も集合がかかりました。
 今年は、福島の安達太良山です。
 日程は日月(日曜日の正午集合)なので、その前に何処かに登ろうと計画しましたよ (^^
 東北道を通るたびに眺めていた高原山と、もうひとつは集合場所に近い西吾妻山なんかどうかな。

 宇都宮から北上すると、那須連山と勘違いしてしまうほど格好良い山が高原山ですよね。
 一度は登ってみたくって、ずっと心にしまっていた山です。

朝4時過ぎ、まだ暗い内の出発です。
日足トンネルを抜け、日光、鬼怒川温泉を過ぎて昔懐かしい日塩もみじライン(有料)に入る。

登山口を探しながら走って、石の鳥居のある道に入ってみます。
しかし、舗装がグチャグチャに壊れているので心配になり、来る途中にあったもう一つの西登山口に引き返しますね。

 鬼怒川温泉から高原山

広い草地の駐車場では、地元のサッカークラブの小学生(5・6年生)10人と指導者ら大人6人が準備を終えて道路を渡るところでした。

私たちはゆっくり支度を整えてスローペースです。
朝方まで雨が降っていたようで下草がしっとり濡れていますので、二人共カッパのズボンを履いて出発しました。

 広い駐車スペース

道路反対側の鳥居を潜って登り始める。
「滑落事故多し、山をなめるな」 の警告文あり。
なめてませんよ (^^;

樹林帯の笹に覆われた細い道が、しばらくの間続きます。
何故か最近笹藪続きで、濡れ濡れ続きです。

 登山口

前方が明るく開けて、小広い場所に出ました。
早速ドリンク休憩にしますが、朝出掛けに肉マンいっこ食べただけでずっと走ってきたので、お腹が空いているようないないような ・・・
パンをかじる。

右に目を移したら、お母さんを中心に日光ファミリーが並んでいました。
男体山(お父さん)、女峰山(お母さん)そして太郎山(子供)ですね。

 チョッと広い場所があったのでパン休憩
                               ▲ 日光女峰山とその周辺の山が見えた

ここからはスキー場の切り開きにつけられた道を進みます。
両脇に森はあるものの明るい雰囲気です。
足元は、糠って滑りやすそうな道ですけど (^^;

スキー場からの道を合わせて、ダラダラ登った先に小広場。
傾いた古そうなトイレがあったけど、使用は無理かも。

 笹の切り開きを行く        ▲ ゲレンデ用の伐採地なので展望なし
 アブラガヤ  イヌトウバナ  ニガナ  コウゾリナ

緩やかに下って行くと、大沼入口の標識があった。
至近距離なので、寄り道します。

このルートは笹が多く、花は極端に少ない。
と言うことで、ぜ〜んぜんつまんない。

 大沼への分岐

大沼は涸れてるのかと思うほど水が少なかった。
前方には、これから登る鶏頂山が見えています。

分岐に戻って、水溜りの糠った道の先に石碑や旗が並んでいます。
平家にまつわる土地らしい。
そばには鬱蒼とした弁天池が、怪しい霊感を醸し出していますね。

二股に分かれた道は、右の鳥居を潜って鶏頂山に向かいます。
左の道は、釈迦ヶ岳から帰るときのショートカットルートです。

 鶏頂山 (大沼より)
 石碑の後ろに弁天池があります       ▲ ここは平家の落人伝説の地だそうです
 鳥居を潜って鶏頂山に向かいましょうね             ▲ ワラビ畑を通過

ワラビの群生地を過ぎて、苔むした大岩の急登になりました。

気合を入れて登ると、稜線分岐に出ます。
蒸し暑さに負けて、おいちゃんはCWXを脱ぐ作戦に出た。

山頂直下の急登で、先行していたサッカー軍団とスライド。
ここでやっとアキノキリンソウやオヤマリンドウが咲いていました。
そして、少しだけ紅葉のコの字が感じられます。

▲ 岩ゴツゴツの急坂が始まる              ▲ 小さい秋見っけ
 アキノキリンソウ  オヤマリンドウ  ツツジの紅葉

山頂には神社があり、バチが当たらないようにお参りをして。
その先には、開けた場所がありました。

これから向う稜線途上に見えるのは御岳山。
正面には高原山の最高峰釈迦ヶ岳が、中岳と西平岳を従えてでんと構えています。

釈迦ヶ岳の左遠方には、山頂に雲を冠った那須連山らしき山。

 鶏頂山神社にお参り 「怪我をしませんように」
 真ん中が釈迦ヶ岳         ▲ 遠く雲の掛かった山が那須連山
 山頂ですよん        ▲ 反対側(西)には南会津の山々

西側に移動すると、樹林の間に川治温泉でしょうか?温泉街です。

天気が良ければ日光の山や燧ヶ岳や帝釈山などが見えるらしいのですが、残念ながら西方向は雲が多く遠望はありません。

ご一緒した地元の方の話を聞いて勉強。
高原山の向こうは、原発の廃棄物最終処分場建設問題で揺れる塩屋町だそうです。

一通り展望を楽しんだのち、釈迦ヶ岳に向います。

▲ 川治温泉でしょうかね?

稜線上の細い道は木や笹が茂っているので感じませんが、右下は切り立った崖のようです。

弁天池への近道分岐を過ぎ、御岳山登りの狭い空き地で を食べる。
腹ペコの筈なのに、美味しく食べれない。
何故かきょうはランチのタイミングが悪く、このあともズルズルとちゃんとした食事を摂れずに失敗したのであった。

▲ 鶏頂山の下りで
▲ 御岳山の登りから鶏頂山を振り返る              ▲ 笹の稜線を行く
 釈迦ヶ岳が近づいた          ▲ 超地味な御岳山頂はスルー

この稜線はツツジの木が多いので、花の時期か紅葉の時が良さそう。
ツツジはシロヤシオらしいです。

時間的にガスも出てきて雨の心配もあるしで、嫌気が頭をもたげる。
釈迦ヶ岳に行くのを迷ったけど、もう少しなのでやっぱり行こうか。
天候の心配と言うよりも、ルートの魅力に疑問を持ち始めたのだった。
何か、魅力に欠ける山だし ・・・ 無意味な急登が続く。

 御岳山の途中から釈迦ヶ岳           ▲ 釈迦ヶ岳への最後の登り
 大間々台からの道を合わせる            ▲ 山頂には着いたけど

山頂では、サッカー少年達がランチを終えて帰る準備をしていました。

展望が良さそうな山頂でしたが、生憎どこも見えない。
見えるのは、先ほどの鶏頂山と川治ダムだけです。

御影石の大きな釈迦如来像にご挨拶して下ります。
今度来る機会があったら、東側の大間々台ルートにしますね

釈迦ヶ岳も鶏頂山も、それぞれが栃木百名山の一つらしい。

▲ 先行してた地元のサッカークラブ
 三角点タッチ           ▲ 釈迦ヶ岳からの鶏頂山
 立派すぎる釈迦如来像            ▲ 釈迦ヶ岳の社                  ▲ キアゲハ

何気にランチもせずに、来た道を粛々と戻りますね。
御岳山を越えて弁天池近道を下ります。

これって登山道なの?と思うような、石ゴロゴロの歩きにくい道を下って弁天池に至る。
手前の草地でまったりドリンク休憩をして、ここからはひたすら来た道を黙々と帰ります。

 歩きにくい登山道で 「何か言った〜?」            ▲ 弁天池の近道を下る
 涸れ沢のような石ゴロゴロだし        ▲ 弁天池のワラビ畑でドリンク休憩
 ここからは歩き易くて快適な道だけど長い              ▲ オオカメノキ
 三段紅葉 なんちゃって               ▲ 秋やね〜

だらだら登った長いアプローチを、そのままダラダラ下りますね。
何か見所少なくて、強いて言えばつまらないルートだったような。
時季も悪い訳でして。

今回は笹山ちっくなコースだったので、花が殆どなかったし。
あたしゃ寂しかったよ〜。

登山口の広場に申し訳程度の花 (^^;

 アケボノソウ
 ユウガギク  オオハンゴンソウ  アケボノソウ  ツリフネソウ


 日塩もみじラインの下りで見つけた奥塩原新湯温泉。
 下調べしてなかったので、野菜直売場の女性に訊ねてみたの 「超安くて良い温泉あったら教えて
 彼女お勧めの湯は「狢の湯」と言って、爆裂火口跡を見上げて石階段をクネクネ下りたところにありましたよ。

料金(\300)は入り口の箱に入れるシステムの無人共同浴場で、白濁の超熱々温泉(45℃)でした。

お客様は、黒磯から来られた常連客だけ。
お湯は大好きな真っ白けなのですが、熱くて熱くてすぐには入れなかった。
この熱い湯を求めて通ってくるリピーターが多いので、水で薄めてはいけないんだそうです (^^;

はらっぱは延々とかけ湯を続けてましたが、隣からおいちゃんの「出るよ〜」の声で思い切ってゆっくり湯船に浸かってそのままじっと動けず
おいちゃんは、我慢して入ったり出たりしてたらしい。

 新湯温泉爆裂火口跡
 温泉入口         ▲ 狢の湯の由来  狢の湯内部
 タマアジサイ  ゴマナ  ゲンノショウコ  ミゾソバ

少し走ると「栃木の道 横川パーキング」と書かれた広い駐車エリアがあったので、腹減った休憩にします。
玉子スープを作って、缶詰のおかずと持ってきた の残りでチョッと早い夕食かい?
やっぱり、きょうの食生活リズムは狂ったままです。

会津若松市のコンビニで、夜食のおでんと翌日の食料を買い求める。
もちろん、おいちゃんのアルコールもね (^^;

 会津若松市街地

喜多方経由で、裏磐梯の道の駅に到着。
ここは一昨年もお世話になった場所です。
【REPO】
前回同様すでに暗くなった駐車場は、車も疎らで10台ないくらい。

中秋の名月を明後日に控えた月様が、雲から出たり隠れたりしています。
おでんで焼酎の人も、おでんで牛乳の人も、静かに夜の帳に吸い込まれてゆくのであります。

am3に目覚めたはるかな一日が、ようやく終わろうとしています。
お月様は、周りの縞々の雲の流れを頼りなく照らして。

 猫魔と磐梯
 道の駅は静けさ100%        ▲ お月さんお願いね、明日のお天気