2014.08.02 (土)   K2Couple No.0467 

硫黄岳
いおうだけ(長野県)
2,750m

       根石岳 2603m 硫黄岳 2750m

二日連続 見渡す限りの大展望

コース最大標高差 : 860
コース累積標高差(+) : 580
コース累積標高差(−) : 1,210
コース沿面距離 : 8.4 km
行動時間 : 6'20"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 あれが八ヶ岳の中で一番高い山だよ

  5:20 = 藤岡IC/上信越道/下仁田IC = 内山峠 = 8:15 桜平登山口P

 桜平登山口P 8:25 ... 9:10 夏沢鉱泉 9:25 ... 10:30 オーレン小屋 10:45 ... 12:00 夏沢峠分岐(箕冠山)...

 12:15 根石岳 【L】 13::10 ... 13:35 東天狗岳 13:50 ... 14:20 根石岳 ... 14:25 根石岳山荘 【泊】

 根石岳山荘 5:50 ... 6:00 根石岳 【BF1】 6:15 ... 6:20 根石岳山荘 6:25 ... 6:30 箕冠山 ... 7:05 夏沢峠 【BF2】 7:25 ...

 8:30 硫黄岳 8:45 ... 9:30 夏沢峠 【L】 10:20 ... 10:40 オーレン小屋 10:55 ... 11:30 夏沢鉱泉 11:40 ... 12:10 桜平登山口P

 桜平登山口P12:30 = 白樺湖 = 内山峠 = 下仁田IC/上信越道/藤岡IC = 15:15


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)
 ( 赤線 = きょうの硫黄岳ルート  青線 = 昨日8/1の東天狗岳ルート )

  硫黄岳の場所


昨夜の根石岳山荘の2階大部屋は、大人10人と孫達3人の計13人でゆったり眠ることができました。
多くの方たちは、八ヶ岳大縦走の中継点なので早立ち。
わが隊を含む少数だけが、ポツンと取り残され感が目立ちます。

子供たちにご来光を見せたいと思っていたのですが、不覚にもぐっすり寝込んでしまいチャンスを逸しました (^^; 残念無念。

 誰もいなくなった部屋で

窓の外には、北アルプスの山並みが見事に並んでおりました。
きょうも午前中は晴れて良い天気になりそうです

朝食は頼まず、お弁当2ヶにしていただきました。

顔を洗ってトイレを済ませ、いよいよ2日目のスタートです。
勢い良く外に飛び出す新人は、パワーがみなぎっております
きょうもコントロールに苦労しそうな予感。

 行くぜ〜

壊れた靴は、小屋のお兄さんが針金と銀テープで修理してくれていました。
ありがとうございます。

応急的な処置なので、このまま下山したほうがいいですよとアドバイス。
硫黄岳は絶対止めた方がいいですよって念を押される。
「はい」と言って小屋を出ましたが、この天気だもの硫黄岳に登りたい。

おじいちゃんがテーピングテープでぐるぐる捲きにして、硫黄岳をめざすことにしました (^^ お兄さんごめんなさい。

 大丈夫でしょう

まずは空身で、もう一度根石岳に登って足慣らしだ。
周りの山々に朝のご挨拶をしますね。

今朝の気温は12℃。
何気に涼しすぎるので、全員カッパを着て登ることにしましょう。

 はい、カッパ着なさいよ
 遠く御嶽山            ▲ 小屋の前から槍穂高

山頂からは、見渡す限りの素晴らしい眺めが待っていました。

北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、南アルプスに中央アルプス、奥秩父の山々、西上州の山、日光白根山や榛名山など群馬の山まで丸見え。
そして南八ヶ岳の山が近いです。

浅間山も綺麗に見えるよん。
僕ん家は雲の下だね。

 素晴らしい眺めやね〜
 西天狗岳               ▲ 東天狗岳と浅間山
                        ▲ 槍だ〜穂高だ〜 (手前は霧ヶ峰と鉢伏山)
                           ▲ 遠く中央アルプスを望み、眼下には茅野市街地が広がる
                                   ▲ 南八ツの後方は南アルプス
                                      ▲ ふるさと上州群馬県

眺めても眺めても飽きることのない絶景大展望
しかし、硫黄岳に隠れて肝心な富士山だけが見えません。
残念やね〜、君たち山といえば富士山しか知らないのにね。

パンを食べて軽い朝食、小屋に戻って夏沢峠に向いますよん。
夏沢峠は南北八ツの分かれ目です。

 阿弥陀岳の肩に南ア北部の山

 根石岳山荘に戻ります      ▲ 根石岳、天狗岳さようなら♪また来るね

箕冠山に登り返して、山頂分岐を夏沢峠へ。

♂1お兄ちゃんに渡していた地形図をいつの間にか♂3が大事に持っていて、きのう教えたルートがしっかり頭に入っているご様子。
僕たち今ここにいるんだよね。
驚いたことに、それがピッタリ合っているから不思議でした。

CRIM君は地図読みの天才だ。
誰でもひとつくらいトリエがあるもんだね〜 (^^

 再び箕冠山分岐
 地図読みトレーニング           ▲ 思い出の根石岳天狗岳

夏沢峠で やお弁当の朝食を食べて、硫黄岳登頂に備えます。

山頂から赤岩ルートでオーレン小屋に下る手もありますが、身軽に登るにゃ空身ピストンがいいと思うんだけど。
そうしよ そうしよ (^^

不要なザックを陽の当たらない岩陰にデポして、おばあちゃんザックと♂3新人のカバン(?)だけ持って登りました。

 夏沢峠
 石のテーブル          ▲ 小屋のお弁当は美味しいよ


 最高の青空に恵まれたし腹ごしらえはできたし、、皆んな仲良く気合を入れて硫黄岳に登りましょう。

 空身は楽だわ〜         ▲ おばあちゃんのザックは♂1号
 皆んなを待つ♂3号             ▲ ミヤマダイコンソウ
 天狗岳が遠くなった               ▲ 展望休憩

夏沢峠の樹林帯を過ぎると、岩くずの散らばったガラガラ道を登ります。
きのうから常にトップを歩くのは、新人♂3号です。
体力が有り余ってどんどん登って行っちゃいます。

すれ違う人から 「何年生?凄いね〜」 などと言われれば、余計に頑張って登っちゃう調子者であります (^^;
左は落っこちるから気をつけろ〜。

登るにつれて後立山連峰の北部、鹿島槍、五龍まで見えてきました。

 何か書いてあるけど            ▲ 中央も南アも健在
 遅組を待つ             ▲ コバノコゴメグサ
 火口壁に咲くオンタデ           ▲ 終始トップを行く新人
                                     ▲ でっかい爆裂火口壁
                                       ▲ 再び槍穂高です
 おじいちゃん普段着で来たの          ▲ 男組は全員普段着だよん
 つい振り向いてしまう蓼科山方面           ▲ 空身じゃなくなってるし
 ケルンまたあったよ             ▲ 山頂に大手だ〜


 丸坊主の硫黄岳に着くと、南八ツの山並みが綺麗に並んでいました。
 岩屑に腰を下ろして、皆んなで山を眺める。
 すごいだろ、でっかいだろっ。
 地球は丸いんだぞって、これは関係ないか (^^; ねっ。

                 ▲ 白い雲、黒い山、夏山です 子供たちを洗脳するおじいちゃん
                       ▲ おやつを食べて山を見て、そよ風が心地良く
                            ▲ こんな景色を見ながら、皆んな並んで座ってたよね

この頃になると、東側からガスがどんどん上がってきました。
朝は綺麗に見えていた北アルプスにも雲が掛かってきましたよ。
天気が崩れる前に下山しましょう。

山頂で集合写真を撮っていただいたのは、一緒に登ってきた女性でした。
「はい、パパとママと一緒にピースしてね」 って言われちゃった。

登っているときに、おじいちゃんのことをパパ、おばあちゃんのことママって言えって強要していたのを聞かれていたんですね (^^;

 山頂でパパママと

 下山            ▲ 足元に注意してよ
 花も恥らう小6           ▲ オーレン小屋が見える

夏沢峠に帰ってきて、またまたお楽しみラーメンランチです。
ラーメンの他にもお握りやお弁当の残りがありますよ。
我がpartyは食べてばっかし。

そうこうしているうちにガスがどんどん湧いてきて、硫黄岳は全く見えなくなってしまいました。
パラッパラッと、これって雨かも。
それっ 早く食べて帰るじょ〜。

それでも登山者が次々と登って行かれますね。

 お楽しみミニラーメンランチ          ▲ ガスが急激に湧き上がって

新人訓練も佳境に入り、下の二人にデカザックを預けます。
嫌がるかと思ったら、二人で全部背負っていきたいと特攻志願。

どうぞ どうぞ (^^
♂3号新人は、前に後ろに右手に3人分を担いで歩き始めました。
しかもダッシュで行っちゃったし

何処まで耐えられるか楽しみ〜。

 全然平気だもん          ▲ こんな格好で待っていた
 だんだん足元悪く

        ▲ 一人にひとつの平時体勢に戻る

オーレン小屋への道は、台風の影響が残ったままの歩き辛い感じです。
この道には全く花もなく展望もなく、子供の賑やかさだけが全開。

きょうは土曜日だから、オーレン小屋は大勢の人で賑わっていますね。
子供たちはまたまた川で水遊び、挙句にはもう必要でない水も満タンに補充してザックに詰めていました (^^;

 山登りも無事に終わって

         ▲ オーレン小屋で水確保

 途中の沢でまた水遊びかい         ▲ オーレン小屋の、ミニキャタピラ
 登ってくる方も多い               ▲ 待ってけろ

夏沢鉱泉への道で、オーレン小屋の荷物を運ぶミニのキャタピラに乗ったおじ様に出会いました。
それを見て、子供も大人も大ウケ。 「カッコいい〜」

夏沢鉱泉のベンチで最後の休憩をして、新人訓練合宿もフィナーレを迎えつつありますが、皆さん疲れ知らずのご様子です。
ジジババは大いなる気疲れでした

 夏沢鉱泉の情報板           ▲ だんだん暑くなってきたし
 流れるものに心奪われ            ▲ 流れるものの虜となる
 リンネソウ         ▲ オトギリソウ                ▲ ヤマハハコ

♂3号は、よっぽど地形図が気に入ったらしい。
最後までポッケに大事にしまっていて、取り出しては現在地を的確に示す。
若干おばあちゃんの血かも。

剥がれた靴は途中でもテーピング追加しましたが、小屋のお兄さんのお陰で下山するまでもちました。

 靴がもって良かった            ▲ 山を下りる三兄弟
 登山口周辺は車がギッシリ             ▲ 下山祝いショット

帰りは麦草峠のクネクネ道は通らず、いつもの白樺湖経由にしましたら、白樺湖で土砂降りの雨に遭遇しました。
それでも市街地まで下りると晴れていて、気温もうなぎ登りです。

佐久では29℃、群馬に入って下仁田では30℃。
気温はあまり違わないのに、長野に比べて群馬はべトッとして気持ち悪い。

ぎゃ〜 高崎に帰って来たら36℃。
エアコンをつけないと、家に入れない暑さでした。
館林39℃超。

 茅野田園地帯から蓼科山