2001.06.23 (土)   K2Couple No.0044 

尾瀬沼
おぜぬま(群馬県・福島県)
1,665m
立金花の尾瀬沼と水芭蕉の大清水平

コース最大標高差 : 565
コース累積標高差(+) : 880
コース累積標高差(−) : 880
コース距離 : 20.1 km
行動時間 : 10'50"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 浅湖湿原の清々しい光景
  3:10 = 前橋南IC/北関東道・関越道/沼田IC = 4:50 大清水P
 大清水P5:10 ... 6:05 一ノ瀬 6:10 ... 6:35 岩清水 【BF】 6:45 ... 7:35 三平峠 ... 7:50 三平下 8:00 ... 8:40 長蔵小屋 ...
 9:00 大江湿原 ... 10:05 沼尻 ... 10:30 【L1】 10:40 ... 10:55 富士見峠分岐 ... 11:15 大清水平 【L2】 12:00 ...
 12:40 三平下 13:05 ... 13:25 三平峠 14:30 ... 14:45 岩清水 14:50 ... 15:15 一ノ瀬 ... 16:00 大清水P
 大清水P16:20 = 16:55 幡谷温泉ささの湯 17:40 = 沼田IC/関越道・北関東道/前橋南IC = 19:05

 尾瀬沼の場所

幡谷温泉 ささの湯 (\0)


 群馬県北西部、福島、新潟との県境に広がる尾瀬は、尾瀬ヶ原の広大な高層湿原や山上の湖・尾瀬沼、そして燧・至仏の二つの明峰など、
 美しい
 景観と貴重な動植物に恵まれた大自然の宝庫である。
 特に5月下旬から6月上旬にかけてのミズバショウの時期には全国から多くのハイカーが訪れる。
 尾瀬沼は、その尾瀬の東に位置する、東西2Km南北1.2Kmの湖で、燧ケ岳の噴火によって誕生した堰き止め湖である。
 湖畔には尾瀬沼山荘、長蔵小屋など宿泊施設も完備し、手軽に尾瀬の魅力に触れることができる。
 尾瀬沼への群馬県側からのコースは、大清水が起点となる。
 三平峠を越えるこの道は、峠の登りに一部岩の多い急なところがあり、やや歩きにくいが、それもわずかな距離で、峠を超えて目前の樹間
 に姿を現す燧ケ岳を仰げば、思わず感激の声も上がるだろう。
                                                上毛新聞社『群馬の山歩き130選』より


梅雨前線に席捲されて、西日本は連日豪雨に見舞われている。

尾瀬の花を夢見ながら、傘を覚悟でいそいそと出掛ける山好きのカップル。
開通間もない北関東道の前橋南ICから尾瀬大清水をめざして、夜明け前の高速を爆走する。

大清水の駐車場は、予想外にまだ閑散としています。
雨の心配もなさそうだ。

 19才の夏、一ノ瀬吊橋で卓ちゃんと

林道の終点、一ノ瀬の橋がコンクリート製の立派なつまらない橋に変わっていて、がっかりする。
昔は木製の吊橋が架かっていて、自然によく溶け込んでいた。

岩清水の冷たい湧き水が何ともうまい。

三平峠までは瀬音を聞きながら。
林道と山道2時間という結構長いアプローチは展望も殆んどない。

 展望のない木道を行く                チングルマ
 三平下の階段ベンチで           ニリンソウの群落と燧ヶ岳

 三平下の尾瀬沼山荘前まで来ると、尾瀬沼や燧ヶ岳、大江湿原の緑が心を洗うような美しさだ。
 大群落を形成するリュウキンカが、尾瀬沼周辺をカラフルに飾っている。
 人影も少なく静かな尾瀬を楽しめそうです。

 燧ヶ岳の麓、尾瀬沼畔の湿原地帯を反時計回りに花の写真を撮りながら、のんびり進むことにしよう。

 長蔵小屋に行く途中から尾瀬沼と燧ヶ岳

目聡いはらっぱが長蔵小屋の裏手でシラネアオイを見つけた。
今までにお目にかかったことがないような大輪です。

大江湿原の高台、ヤナギランの丘に長蔵小屋平野家の墓所がある。
先代の平野家当主は、冬季三平峠越えの雪中に倒れた。

アクセスが有利なせいか、沼山峠から軽装で登って来る人が多い。
木道上に行列ができていた。

 尾瀬沼東岸の長蔵小屋
 サンカヨウ              ▲ リュウキンカ
 シラネアオイ              ▲ タテヤマリンドウ
 イワナシ               ▲ モウセンゴケ

燧ケ岳に至る長英新道を右に分ける。

湖畔を歩いていると、時々目が覚めるような光景に出会う。
尾瀬沼を囲むシラビソの緑と湿原のそよ風。
そのまま切り取って額に嵌めたいくらいだ。

沼尻で、燧ヶ岳登山最短コースのナデッ窪道と尾瀬ヶ原に至る道を分けて、周回道に入ります。

沼尻は昼食組が大勢陣取っていて嫌なので。
秘境大清水平まで行って、ゆっくりと尾瀬を感じながら食べることにした。
が、途中腹の虫が騒ぎ出し、狭い木道脇でいじけ気味にパンをかじる。

ちょっとミジメな二人。

 沼尻の分岐
 ベニバナイチヤクソウ ▲ リュウキンカリ  チングルマ  チングルマ
 ヒメシャクナゲ ▲ ワタスゲ  ニリンソウ
 ミツガシワ ▲ ハクサンチドリ  ミズバショウ

尾瀬沼の西岸道から、樹林の中を一登りすれば大清水平です。
尾瀬観光客は殆んど入らない穴場中の穴場。

大清水平の湿原はいかにも玄人コースっぽく。
尾瀬沼の喧騒を離れて、まさに別天地が広がっているのです。
落ちているイワナシの花を拾って、復元写真を撮る。

ワタスゲやミズバショウ、チングルマの群落に埋れて気分良く。
ランチタイム本番を楽しみます。

 大清水平に咲くミズバショウ
 大清水平から燧ケ岳  双眼鏡で覗く燧のてっぺん  待ちに待ったランチ本番

広い空間に全く人の気配はなく。
鳥のさえずりと湿原を取巻く樹林の上に燧ヶ岳が美しい。
隠れ家を見つけてもぐりこむ子供の心境です。

木道の上で寝転べば、雲に向かって 「お〜い、どこへ行くんだ」。
雲は私に 「何してんだ〜」
だらけてんだよ。

いつまでも寝転んでいるわけにもいかないので、おじさんは帰りますよ〜。

一ノ瀬の休憩所でポツリと来たので急ぎ足で下山する。
しかし我隊の足より雨足のほうが早く、終には本格的に降り始めた。

幡谷温泉のささの湯では、女性団体バスと重なってしまった。
混雑に巻き込まれたが、その団体さんのおかげで美人湯に無料で入れて貰えたので、運が良かったのかも。

露天風呂♂はガラガラ天国。

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