2013.10.13 (日)                         K2Couple No.0430 

安達太良山 徘徊
あだたらやま(福島県)
1,580m
吹かれて撤退、安達太良ツマミ喰いの巻

コース最大標高差 : 460
コース累積標高差(+) : 990
コース累積標高差(−) : 990
コース沿面距離 : 8.5 km
行動時間 : 6'50"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 障子ヶ岩から胎内岩方面を望む
  7:15 = 前橋南IC(北関東道・東北道・北関東道)壬生IC = 8:45 栃木県総合運動公園 14:30 = 鹿沼IC(東北道・磐越道)磐梯熱海IC =

 17:35 かんぽの宿郡山車中泊)6:00 = 6:45 沼尻登山口p

 沼尻登山口p 7:25 - 7:35 白糸の滝 - 7:55 湯の花採取場 - 8:25 沼ノ平分岐 - 9:30 胎内岩 - 9:45 撤退 - 10:20 沼ノ平分岐 -

 11:00 湯の花採取場 - 11:30 尾根道合流 - 12:30 障子ヶ岩撤退(L) 12:45 - 13:20 湯の花採取場分岐 - 14:05 白糸の滝展望台 -
 14:15 登山口p
 登山口p 14:30 = 14:45 沼尻高原ロッジ 15:55 = 磐梯熱海IC(磐越道・東北道・北関東道前橋南IC = 20:30

                                   ▲ 距離-標高グラフ
    
  この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

安達太良山の場所

沼尻温泉 沼尻高原ロッジ (¥500)

 宇都宮に住む末っ子のとこの孫娘から、運動会の招待状が届きました (^^
 年中さんですが、昨年行かなかったので初めての応援団です。

マンモス幼稚園なので、hannaを探すのが大変。
事前情報を持っているパパママにくっついて、可愛い勇姿を追いました。
幼い子のかけっこは競争心がないので、みんなマイペースで楽しいです。
がんばれ〜。
陽気もカンカン照りで暑い運動会でした。

出番がすべて終わったところで閉会式を待たずに中座し、安達太良山に向かいます。
宇都宮からは近いですよね (^^

 孫娘からの招待状
 マンモス幼稚園の大運動会 (桃色帽子が年中組)             ▲ リズムダンス
 Are you ready ?             ▲ みんながんばれ〜

安達太良山は深田久弥、田中澄江両氏がそれぞれの百名山に選定したくらいだから、山の素晴らしさには定評があります。
紅葉の時期は特に人気が高く、登山者の行列ができるのも頷ける。

静かな紅葉を楽しみたい私たちは、裏安達太良とも言える沼尻側から荒涼たる沼ノ平火口の縁を周回するコースを歩くことにします。
船明神山→安達太良山→鉄山のピークを踏んで紅葉を楽しむ計画。

奥岳温泉側とは違った安達太良山を味わってみたいマイナー隊です (^^

 くろがね小屋方面から安達太良山

世間は3日連休なので東北自動車道に乗ると早速渋滞中。
ノロノロ走ったり快走したり。

宇都宮では夏日だったのに、郡山に近づいたら天気が悪くなってきました。
前線が通過したばかりで冬型の気圧配置、霧雨と横風です。
会津熱海ICで下りて、まずは明日の食料を仕入れますね。

今夜のねぐらを探しますが、さすがにこの時期ですから空き部屋はなく ・・・
あちこちウロウロします。
かんぽの宿があったので泊まろうとしたら、満室で断られちゃった。
車中泊の準備はいつでもできてるし気にしないよ

 高原山 (東北道西那須野付近より)

  一夜明けて

朝起きたら気温10℃そこそこ、空模様は決して良いとは言えません。
山には雲が垂れ込め、昨夜来の風がまだ吹き荒れています。

昨夜は宿探しに嫌気がさし、かんぽの宿の駐車場を利用させて頂きました。
幸いにも、駐車場には工事用の仮設トイレが設置されていて完璧。
満天の星 でしたが、一晩中風が吹きまくり車がフワフワしていました。

netやTVで天気予報を確認しても、この風を前にして気休め程度のもの。
昼頃になれば回復の兆し有りとか。
回復の兆しがあっても、強風が収まるかどうかが問題。
安達太良の風はハンパじゃありませんからね。


考えてても仕方がないのでam6 行動開始。
母成グリーンラインを颯爽と、未舗装路をガタンゴトン駆け上がりますね。
沼尻スキー場のどん詰まりの駐車場は、まだガラガラに空いていました。

小雨模様なので様子見でグダグダ過ごす。
遅いほうが天気が回復する訳で。

女性6人のpartyが出発したので、衝動的に引っ張られてしまった (^^;
予定の船明神山コースの反時計回りを止めて、胎内岩コースに転換。
ピストンになった場合、沢沿いコースの方が面白そうだからです。

 気がもめる天気
 安達太良方面には厚い雲
 「車両通行止」は無視して入るらしい (未舗装でガタガタ)    ▲ 奥に停めたpartyが行動を開始するようです

 胎内岩経由鉄山へ (崖崩れのため進入禁止の看板)     ▲ 崩壊地は温泉のパイプラインに細い桟橋

登山道は硫黄川沿いに進み、崖崩れの崩壊箇所あるも問題なし。
すぐに白糸の滝が現れました。
名物の滝も強風に煽られて横に乱れ、一筋の白糸ではなくなってるし (^^;

殆んど水平の楽チンな道です。
先行partyがホイッスルを吹いているので、おいちゃんも真似して吹く。
温泉を運ぶパイプが温かいと言って、抱きついてる変なおじさん。

 風がなければ白糸の滝           ▲ 硫黄川を高捲いて行く

ガスで全容は見えませんが、湯の花採取場に出たようです。
今でも営業してるのかどうか、チョッと寂びれた感じがします。

ここからは右岸のザレたイワイワ道をトコトコ登って行きますね。
天然温泉浴場とかあるようですが、まったく見えずわからず。
硫黄の匂いだけが鼻を突きます。

 湯の花採取場かな
 ガスガスやねん           ▲ 滑めた滝がチョロチョロ
 硫黄川の中を行く       ▲ そろそろ硫黄臭が染み付いたころ

岩クズの山を捲いたり沢の渡渉を2回くらいしたりして小さな砂山に到着。
ここは沼ノ平コースの分岐になっており、今は登山禁止です。

平成九年と言えば、今から16年前。
沼ノ平火口を登山中の女性4人が、火山性ガスのため亡くなったことは記憶に新しい。
今ではコース誘導の赤ペン白ペンが数多くあり、迷う心配は全くない。

 沼ノ平火口への分岐にて                ▲ 警告板

夏には花があるのでしょうが、この時期に期待するのは無理。
目に付くのは、ナナカマドの実だったりシラタマの実だったり。

大きな岩がガスの中に霞んでいて、晴れていれば結構な景観ではないかと推察される。

 ナナカマドさん          ▲ 素晴らしい景色が台無し

風が強くて休む場所もなく、ザレのトラバースを終えたヘアピンで1本。

ちょっと汗ばんでいるので、休むと寒いよ。
風当たりの弱そうなところを選んだ割には、風もそれなりで何となく面倒になりランチタイムはおあずけ。

ここからは急登になりましたね。
先行の女子partyが、胎内岩で引き返してきました。
「風凄いよ、立ってられないよ」 って脅かすんですよ

 さて行くか

白い世界なので赤い実だけを楽しみながら登ります。
とっ、ガスの中からいきなり大きな岩が目の前に出てきました。
胎内岩です。

割れ目を攀じ登って、それから胎内くぐりと言われる小さな穴に入る。
ザックを背負ったままでは通り難いです。
先にザックを前へ押し出して、それから自分が進むという方法がベター

 胎内岩の割れ目を攀じ登り            ▲ 胎内くぐりを抜ける

私に続いておいちゃんも登ってきました。
胎内くぐりは潜らなくても岩の上を通過できるんじゃないか、と言っている。

濡れてるし登山靴では危ないから止めさす。
こんなところで落っこちたら恥ずかしいよね。
で〜、同じように岩間をズリズリ抜けてきました (^^;

 胎内岩の上           ▲ おいちゃんも続きます
 うっひゃ〜風つよっ            ▲ 風だけじゃないぜよ

胎内岩の上に抜けたら強風の洗礼、霧雨っぽくバチバチ頬を刺す。
少し進むと崖の上に出ました。
ここからはユルユル歩いて鉄山避難小屋は近い。
しかし崖沿いに道があるようなので、この風で飛ばされたらヤバイよ。

視界もないし強行したっていいことはない。
我が隊もここで引き返すことにしましょうね。
またまた胎内岩を潜っておぎゃ〜おぎゃ〜 (^^; 双生児です。

 今度はおいちゃんが先に潜る           ▲ 下りる方が簡単だね
 下山だって全然見えないし            ▲ 飛ばされてんのか〜
 上はどうでしたか? 撤退してきました (^^             ▲ ザレのトラバース

また、沼ノ平の入口に戻ってきちゃったよ。

何やらガスが薄くなって明るくなってきたような。
周りの紅葉に色が付き始めたので、このまま良くなるかもしれない。
稜線は風で諦めるとしても、紅葉くらいは見せて欲しい訳で。

辺りの様子が少しずつ見えてきました。
さっきまでは紅葉の気配だけだったもんね。
よしよし (^^

 沼ノ平分岐
 ん?どっかの山頂が見えたけど         ▲ ガスが薄くなってきたみたい
                                        こんなんなってたのか〜

硫黄川まで下ってきたら、はっきりとガスが取れて明るくなっています。

山の斜面の紅葉を眺めたり、出たり消えたりする稜線を振り返りながら、未練っぽく湯の花採取場に下るのであります。

ガスが取れても風が強いから、引き上げて正解だよね!
二人して説得し合う変な関係。

 綺麗じゃん           ▲ お日さま早く出ておいで

届かなかった稜線のことは忘れて、紅葉見物に徹しましょう。
でもちょっとピークを過ぎてるような感じがしますけど。

気にしない気にしない。
葉っぱが緑色以外なら何でもOKよね (^^

 晴れてると滑滝も生きてくる        ▲ お日さまが稜線を照らし始める
                       ▲ なかなかの紅葉だったんじゃん (^_-)-☆
 ルンルン下り           ▲ ジャリジャリを通って
 深草の秋     ▲ 湯の花採取場ってこんなんなってんだ〜

朝通った時には全体像が掴めなかった湯の花採取場。
殺伐として異様な雰囲気ですが、何気にノスタルジーを誘う風景です。

硫黄臭がたまらなく好きなおいちゃん。
誰もいないから入ってみなよ。
露天風呂のように区切られたところが幾つかありますね。
う〜ん、風邪ひきそうだし

 自然の露天風呂らしい            ▲ お風呂入ってみなよ

昔ここに来たことあるような気がするんだけど。
夢じゃないの?
いや、小さい子供の頃に誰かに連れて来られたような気がする訳で。

そんなおとぎ話ちっくな雰囲気を醸し出しているエリアだった。

 硫黄川に下りる

対面の尾根を飾る紅葉が、太陽の光を浴びて輝きを増してきました。
綺麗やね〜。
このまま帰ってもつまらないので、尾根道に登ってみることにしますね。

橋が渡してあったので、取り敢えず硫黄川を渡ります。
川の流れに手を浸けて、「お〜丁度いい湯加減だ」 って喜んでいる。
だから入ってみなよ。

 鉄山の稜線も見えてきたよ          ▲ こりゃ丁度いい湯加減じゃ

小屋は寂びれて作業する人は皆無だが、源泉はとうとうと流れている。
源泉湧出量は日本一とも言われるそうで、お湯の温度も相当高い。
白糸の滝もここから流れ下っている。

山を下りたら沼尻温泉でまったりしようぜ。
そうしよ そうしよ(^^

 いい景色だ            ▲ 沼尻源泉ドバドバ
                            湯の花採取施設

地図上では尾根道に登るルートがあるけど、分岐標識もなく探すことに。
対岸も崖になっていて、切れている場所はあそこしかないからあそこだろ。
おいちゃんは目星をつけてドンドン登って行きます。

踏み跡は薄いけどペンキマークや赤布発見。
登るにつれ道がはっきりしてきました。
こっちだ〜。

 ルーハン中のおいちゃん

朝方まで降っていた雨で道は濡れています。
綺麗な苔が生えています。
硫黄臭がしていたので、ひょっとしたらチャツボミゴケなのかな?
面白い草の様なものは家に帰って調べるとコナアカミゴケとわかった。
それは苔でも植物でもなく地衣類、つまり菌類だそうです。

展望も開け景色も良くなってきている。
湯の花採取場の全貌も手に取るように丸見えです。

 綺麗な苔だった (チャツボミゴケかな)           ▲ コナアカミゴケ(地衣類) 
 はらっぱも追っかける           ▲ 湯の花採取場の全貌
 途中で景色堪能中のはらっぱ           ▲ 登山道には笹が多い
                             ▲ 障子ヶ岩尾根の紅葉
                            ▲ ずっと昔に見たことあるような
 吾妻連峰             ▲ けっこうな急登

硫黄川から登り上げて、尾根道に合流。
尾根の紅葉に触発されて、今度は船明神山への道を登ることにします。

下調べではこっちの道は雨の後は歩きたくないと書いてあった通り、粘土質のひどい道でした (^^;
グチャグチャ、ベチョベチョ、ドロドロ、ツルツル ・・・ おまけに急登ですよ。

たまたま下りて来た人の足元を見て、二人共ガックリ度100%
ズボンも靴も泥まみれで、ボタ餅みたいですよ。

 尾根道に合流
 紅葉のトンネルに突入             ▲ 素ん晴らすぃ〜
 ほらねっ素晴らしいでしょ (^^;               ▲ 紅葉黄葉

しかし登った甲斐はあると言うもの。
見覚えのある山並みが広がっています。
磐梯山の山頂には雲が掛かっていますが、吾妻連峰が綺麗に並んでた。

宝の山の右下には秋元湖。
その奥には、薄っすら雲のかかった飯豊山も見えていましたよ。

そしてさっき私達が歩いた胎内岩の道。
はっきりは分かりませんが、多分あの辺りを歩いてあの辺りを登って。
更に登ると、今度は鉄山の避難小屋が見えてきました。

 磐梯山です
                              磐梯山から吾妻連峰へ
 胎内岩と鉄山方面           鉄山避難小屋ズームイン
 胎内岩    胎内岩上の3人 (渾身のデジタルズーム×40)

船明神は無理でも障子ヶ岩のP1641まで行けたらと思ったのですが、行けど登れど辿りつきそうにありまません。
遂に、おいちゃんからストップ宣言されてしまいました (^^;

朝からハムサンドいっこしか食べてないので、思いっきりシャリバテだって。
だけどこの道は休憩するような快適な場所が見つからないので、ズルズル登っているのです。
おいちゃんストライキ。

仕方なく小広い道端まで登って、倒木に腰掛けてお昼にしました。

 ナナカマドの下でランチタイム

相変わらず風が強いので、きょうはこれくらいで勘弁しましょうかね
おいちゃんも登る気全然ないし。

ドロ道の下りは登り以上に気を使い、滑らないように慎重に。
障子ヶ岩の岩壁沿いを歩いているので、際どいところもありますしね。
木があるので危ないような気はしませんが要注意です。

 下山開始
 ズルズル滑るし              ▲ 足元に集中

はいセーフ 分岐まで転ばずに下りれました。
障子ヶ岩の上の道は樹木や笹が邪魔をして、殆んど展望はなかった。
何しに登ったのでしょうか?

紅葉に誘われてつい登っちゃったってこと。
船明神山付近まで登らないと、見所のないコースなのかも知れません。
次は天気の良い時に来るぞ〜。

 悪路脱出宣言              ▲ 雪じゃないよ

 途中まで登った障子ヶ岩            ▲ 胎内岩と障子ヶ岩

沼ノ平火口は胎内岩と障子ヶ岩の屏風に囲まれている。
この屏風の上を周回するコースは面白そうだ。
山中でお会いした方も10組足らずで、静けさが残っている山域でした。
またいつか、機会があるだろう。

下るほどに天気が良くなり、磐梯山に掛かっていた雲も取れてすっきりした姿になってましたよ。

 ススキと磐梯山           ▲ 磐梯山を撮るはらっぱ
 澄んだ青空が広がりました              ▲ 未練なのね
 白糸の滝展望台から       ▲ フィナーレは落ち葉の階段トコトコ

イソツツジの蕾 ツルシキミの実 シラタマの実 タケシマランの実
アカミノイヌツゲの実 オヤマリンドウ マイヅルソウの実

明日は絶好の登山日和かもしれないけど、おいちゃんは会社だ。
再チャレンジするなら休んでもいいけど?って冗談半分の無茶ぶり。
もう満足だよ、のんびり温泉に入って帰ろ (^^

すぐ下にある沼尻高原ロッジ(オーナー田部井淳子さん)に寄りますね。
こじんまりしたお風呂ですが、触れないほど熱い豊富なお湯が樋を伝って流れ出ている。
その殆どは湯船も通さず排水口へ。
(勿体無いよね〜)

胃腸に効く温泉らしく、おいちゃんはコップ2杯も飲んだんだとか。
もちろん硫黄泉です。

 沼尻高原ロッジ

とっても綺麗なロッジで、2階は田部井淳子さんの資料展示室ですよ。
彼女が過去の登山で実際に使った品物が展示してあります。
一時代前の懐かしくもいかつい装備品がいっぱいです。
世界の名峰の写真パネルも飾ってありました。

たまにTVで彼女を拝見することがありますが、気持ちが若いですよね。
私もそうありたいものです。
ちなみに、おいちゃんより7つも歳上です。

田部井淳子オフィシャルサイト

                            ▲ 田部井淳子資料室で

帰りは渋滞覚悟の東北道です。
心配していた通り、西那須野から北関東道岩舟JCTまで大渋滞。

久しぶりの東北道をノロノロ走って帰ります。
この二日間で、一気に秋が深まり肌寒くなりました。

山頂は踏めませんでしたが、そこそこの紅葉を見れたし、奥岳側からは想像もできない安達太良山の裏の景色が印象深い山歩きだった。

山頂まであと120m(標高) だったのが、やっぱり心残りかな。

 東北道渋滞中