2001.03.20 (火)   K2Couple No.0039 

湯の丸山
ゆのまるやま(群馬県・長野県)
2,101m
大好きな湯の丸、単独チョンボ行

コース最大標高差 : 370
コース累積標高差(+) : 380
コース累積標高差(−) : 380
コース距離 : 5.2 km
行動時間 : 4'50"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 南峰下から北峰と四阿山
  5:00 = 藤岡IC/上信越道/佐久IC = 6:40 地蔵峠P
 地蔵峠P7:00 ... 7:30 中分岐 ... 7:45 つつじ平(遭難防止の鐘)... 8:55 湯の丸南峰 ... 9:10 湯の丸北峰 9:45 ... 10:00 【L1】 10:40 ...
 11:00 つつじ平 ... 11:15 【L2】 11:35 ... 11:40 湯の丸スキー場TOP ... 11:50 地蔵峠P
 地蔵峠P12:05 = 12:45 あぐりの湯 14:00 = 軽井沢 = 碓氷バイパス = 16:30

    湯の丸山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

布引温泉 あぐりの湯こもろ (¥500)


 相棒はホタルの会の仕事があるので、今日は行けないと言う。
 全国的に快晴で4月中旬の暖かさという予報だったし、行くと決めていたのでもう止まらないという訳で単独になった。

キャンプ場に続く林道の終点から、カラマツ林の中を行く。
雪はしまっていて歩きやすい。

烏帽子岳への道から分岐してつつじ平に着く。
遭難防止の鐘の塔が雪に埋もれていて、鐘は足でもつける程の高さだった。

 烏帽子との分岐


ここから湯の丸山頂まで、見た目よりきついんだよね。
八ヶ岳は黄色くかすんでいて、はっきり見えない。

無雪期と違って好きなようにコース取り出来るのが嬉しい。
広い尾根はどこでも道だ。
単独の悲しさ、セルフ写真を撮る侘しい作業です。

 さて登りますか


振り返ると、浅間の噴煙がたなびいていた。
今噴火すればスクープ写真が撮れるな〜なんて。
無責任な事を考えながらまた登る。

単独行はあまり好きではない。
感動の場面を共有し、お互いの言葉でその喜びを増幅させる相手がいない。
また、黙々と登っているうちに、山とは関係のない仕事のこと、家族のこと等をいつの間にか考えている自分に気が付いたりする。
考えまい、考えまいとするそばから考えている。

 浅間山の雄姿

生活の糧を求めて働くうちに、人は年老いてしまう。
戦いに疲れたとき、のんびりと雪の上で満たされる瞬間があってもいい。
今ある時間は長いようではあるが、人生の中ではほんの一瞬である。

何もかも忘れるために山に登っている訳でもないが、下界を離れて自然に抱かれ、素直に自己を振り返りたいときもある。
まっ、簡単に言えば日常のストレス解消か。

百瀬慎太郎の 「山を思えば人恋し・・・人を思えば山恋し・・・」 ってとこかな。

 物思いに耽っていますポーズ


 湯の丸山頂からは、直近に雪化粧の烏帽子と四阿山、根子岳が美しい。
 後立山と頚城山塊がうっすらと見えます。
 風に吹かれながら双眼鏡で山を確認したりする。

烏帽子をカットすると決めたら、あとは弁当と温泉しか考えることがない。
風を避けたつもりになって岩陰で弁当を広げるも、ヒューヒューとやっぱり風が冷たく落着ける気分でないので、下の樹林帯に引っ越してやりなおしです。

さて、そろそろ帰ろっと。
スキー場のゲレンデの端を遠慮がちに下る。

 湯の丸山南峰


R18に出て、さらに千曲川を渡り小諸布引温泉に立ち寄ってみる。
新しい施設も泉質も申し分ないし、特に露天風呂からの浅間山系まるごとの眺めは最高だった。
首まで温泉に漬かりながら浅間山、黒斑山、高峰山、水の塔山、籠の登山、湯の丸、烏帽子岳の大パノラマが広がっていた。

高速に乗らず、R18をだらだらと軽井沢経由で碓氷峠越えをして帰る。
気楽なドライブです (^^

 露天風呂から望む浅間連山