2013.01.12 (土)   K2Couple No.0392 

仔犬殺しの滝
荒船山 こいぬごろしのたき(群馬県)
1,050m
楽しいクライミングだったけど、愛車が

コース最大標高差 : 260
コース累積標高差(+) : 270
コース累積標高差(−) : 270
コース沿面距離 : 2.0 km
行動時間 : 9'00"
* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です  リードする師匠たっくん

  6:20 = 藤岡IC/上信越道/下仁田IC = 6:50 道の駅しもにた 7:05 = 7:35 林道終点

 林道終点 7:55 ... 9:10 仔犬殺しの滝 16:10 ... 16:55 林道終点

 林道終点 17:05 = 17:20 タイヤ交換 17:35 = 18:00 道の駅しもにた 18:10 = 18:15 二萬石 19:25 = 20:15


   仔犬殺しの滝の場所

 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)



きょうは今シーズン初めてのアイスクライミングです。
夜中に我家に到着したたっくんと一緒に、まだ暗い内に起きて出発。
下仁田ICを降りたところの道の駅で、トマの風TKHSさんと合流しますね。

一台の車に乗り合わせて、相沢の仔犬殺しの滝へ向かいます。
民家がなくなり岩むき出しの悪路をどんどん登って行くと、両脇の小枝が容赦なく愛車をギーギーと引っ掻くので青ざめるおいちゃん
戻るのは難しい狭い道ですから、前進あるのみ!
って、ハナから戻る気なんかないし ・・・

これ以上は道がないというところまで入る突撃partyでした (^^;

 こんなとこまで入るかい?

ここからは薄い踏み跡を辿りながら、沢沿いに登って行きます。
左岸に渡ってから流れる水音が聞こえなくなると、沢が凍っています。
積雪はほんの少しだけでした。

遠くに犬殺しの滝が見えてからは、踏み跡探しは放棄。
それぞれにルーハンしながら目的地をめざして高度を稼ぎますね。
それなりに急登です。

先頭のたっくんはアイゼンも付けずにスイスイ登って行っちゃったけど、私たちは我慢できずアイゼン装着。

 最初は右岸を行く
凍った沢をヨチヨチ登る

        ▲ 完全クライミング装備のおいちゃん

TKHSさんとおいちゃんは完全クライミング装備を整え、凍った沢を直登。
はらっぱ一人は左岸を大きく高捲いて、これはこれで悪戦苦闘な訳で。
誰も面倒見てくれないし。

登り始めから1時間以上かかって滝の下に着きました。
途中で忘れ物に気付いて、車に戻ったりしたしね (^^
全員揃って、忘れ物は得意中の得意ですがね。

ほらっ、犬殺しの滝が見えたぞ〜           ▲ 私それどころじゃないのよ
 細い犬殺しの滝              ▲ 氷柱アップ

  犬殺しの滝の変遷 ( 画像提供 たっくん )

 
2004年1月 2005年1月22日

2006年2月11日

 

2007年2月4日

2008年1月22日

2010年2月21日


今シーズンの犬殺しの滝の貧弱さには驚きました。
ここ数年の犬殺しの滝と比べると、如何に今シーズンが貧弱か分かります。
今年はいつもより早いとはいいながら、それにしても違います。 ( takuya )



向かって左側の犬殺しの滝は、落ち口までは立派なのですが、肝心の滝は貧弱で登るのは無理のようです。
上流で流れが変わって、水量が減ってるためらしい。
また、「犬殺し」とは物騒な名前ですが、これは犬○さんがフォールしたので命名されたと言われているようです。

右側の仔犬殺しの滝は、しっかり凍っているので問題ありません。
何気に上を見上げたら、岩塔にスズメバチの巣を見つけた。

 岩塔にスズメバチのでっかい巣が         待機中のはらっぱが上を見上げると

ハーネス付ける前にアイゼン履いちゃったので、最初からやり直し。
腰周りのガチャ類を付けてアイゼン装着し直します。

ロープ類の準備完了、師匠たっくんがトップロープを張りに登ります。
はらっぱは、いつものように最初はチーフカメラマンですよ。

きょうは風も無く暖かだったので、待つのも気にならないし。

 装備のチェックをして       ▲ ガラス細工みたいな透け透けなツララ
                           ▲ 9時45分準備完了、取り付きます
 ビレイヤーはTKHSさん           スクリューを捩じ込みながら
          ▲ いい氷だ             ▲ 途中で見下ろしてパチリ        ▲ 立木の残置に支点を取って懸垂

たっくんが下りてきて、次はおいちゃんがやる気満々ですよ。
去年の3月以来なので10ヶ月ぶりです。
多分去年のこと忘れてるので、初心者に戻ってるんじゃないかな〜。

勢いよく登っていくので、さすが二年目と期待する間もなく轟沈
やはり登り方が良くなかったようで、腕がパンプし半分登ったところでギブ。
あれだけ教わったのに、みんな忘れちゃった訳で (^^;

 おっ調子いいじゃん           ▲ 基本忘れて、敢無く沈没





             ベテランにコメント不要


 大ベテランのTKHSさんがお手本を示す。
 体重移動をうまくすれば、見た目も自然に美しく
 なるもんですね。
 しかも、腕に負担がかからないという訳。



 犬殺しの滝と仔犬が隣り合って並んでいる。
 もっと水量が豊富で犬殺しの氷柱が発達していれ
 ば、変化に 富んだクライミングを楽しめるのに。
 残念だったね、たっくん。

             犬殺しの滝(左)と仔犬を登るTさん(右)

次ははらっぱです。
女って遅いけど粘り強いんだよな〜。
その言葉通り、時間をたっぷりかけてTOPまで完登しました
何とか終了点まで到達したけど、やっぱり下手な登り方だったみたいです。

 お願いします         遅いけど粘り強い
       ▲ もっとストロークを大きく             バイルとアイゼンの三角形ね                 ▲ ズコッ
         ▲ 鈍行はらっぱ号                ▲ すげっ、登りきったよ                      ピース&ドヤ顔

はらっぱがTOPに着いた頃、5人パーティがやって来ました。
老若男女混成の大宮の山岳会メンバ(♂3♀2)でした。

高捲いてTRを張る気になっていたので、私達のロープを貸すことに。
彼らが隣りに自分たちのトップロープを張りに上がってる間に昼食を摂る。
更にその隣にもう1本、短いロープを張ってあげる優しいたっくんでした。

ロープを張ってあげてから、たっくんの熱血指導が始まる。

 人数が倍になった      ▲ キメ細かい指導をするたっくんとTKHSさん

 それからは、三本のロープを入れ替わりで並んで登ります。
 おいちゃんも2度目は余裕で上まで登りましたよ。
 たっくんのビレーでTさんが登り
並行しておいちゃんのビレーではらっぱが登る。
 最後はたっくんとおいちゃんが並んで登り、おいちゃんは支点のマイカラビナを回収して、残置ビナ1コで懸垂してきました。

         ▲ 中間テラスの支点            ▲ 並んで登るTさんとはらっぱ                 おいちゃん

大宮のpartyより一足先に下山しますね。

ここのアプローチは帰りも難儀で、スタスタ歩ける登山道ではありません。
氷や雪に気をつけて、大岩の段差を慎重に下りて、トラバースでよろけずにね。

何とか明るい内に、車まで帰ってきたのですが ・・・

 何気に楽しい下山道


  ここでまさかの衝撃ハプニング。 
 
何気においちゃんが一言 。。。 「 前輪のエアーが抜けてるみたいだ〜 」
 やめてよ〜、こんな山中の変なところでタイヤが完璧に凹んでいたのだった

 
タイヤの腹を岩角で擦ったのか、スジも見える。

何とか下まで下りられるかもしれない ・・・ 超楽観的な突撃隊。
悪路を凹タイヤでガッタンゴットン、ボデーは小枝でズリズリしながら相沢集落まで強引に降りてきました。

ようやく小広くなった車道脇に停めて、ボロ布のようなタイヤをスペアタイヤに交換します。
真っ暗闇をヘッデンで照らしながら、荷物を全部下ろしてテキパキと手早く。

時間的に温泉は諦め、富岡の行きつけの店で夕食を囲むことにする。
「仔犬殺し」が良くなかったのかしら ・・・
おいちゃんとたっくんは、何を隠そう戌年生まれなのよね。
「でも仔犬じゃなくて老犬だから関係ないよ」 ・・・ とはたっくんの弁。

タイヤは買えば済むことだし、全員怪我なく帰ってこれたので良しとしよう。
後から来られた大宮のpartyは、随分手前に車を停めていた。
それが正解かもしれないけど、ウチら突撃partyだもんね (^^;

スペアタイヤでは高速はダメだろうから、一般道を帰る。
高速を走るほどの突撃隊ではないらしい (^^

 街中には平穏が溢れていた

☆ レポ作成に当たり、たっくんから提供された写真をたくさん使用しています。 この場を借りてお礼申し上げます。