2012.07.27 (金)   K2Couple No.0373 

下蒜山
しもひるぜん(岡山県・鳥取県)
1,100m
優しい緑だけど、笹原でビショ濡れ

コース最大標高差 : 600
コース累積標高差(+) : 645
コース累積標高差(−) : 645
コース沿面距離 : 5.4 km
行動時間 : 4'35"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 雲居平から下蒜山を望む
  19:10 = 藤岡IC/上信越道・長野道・中央道・名神高速・中国道 3:25 勝央SA 【うどん】 3:45 中国道 4:00 美作追分PA 【仮眠】 5:50
 中国道・米子道 /蒜山IC = 6:50 犬挟峠登山口P
 犬挟峠P7:35 ... 8:05 三合目 ... 8:20 五合目 ... 8:30 雲居平 8:40 ... 9:00 七合目 ... 9:25 九合目 ... 9:50 下蒜山 【L】 10:40 ...
 11:20 雲居平 11:30 ... 12:00 犬挟峠P
 犬挟峠12:25 = 12:50 塩釜ロッジ塩釜の冷泉 【蒜山蕎麦】 13:25 = 13:35 蒜山やつか温泉 16:30 =
 16:55 スーパー 【買出】 17:05 = 18:10 大山登山口下山キャンプ場P 【車中泊】

  蒜山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

蒜山やつか温泉 快湯館 (¥530 割引券


兄の七回忌の法事で広島へ帰省するので、ちょっと寄り道することに。

おいちゃんが会社から帰るのを待って、出発しますね。
土用の丑の日には一日早いけど、鰻丼でスタミナをつけて行こう。
毎日暑い日が続いているし、今回は鳥取経由広島まで1,000Kmも運転してもらわなくちゃいけないのでシッカリ食べんさい(^^

 スタミナつけて行きましょう

平日の夜間なので、高速道はやたらトラックが多い。
トラックの間を縫って、鰻カップルは快調に疾走します。

大阪を過ぎ中国縦貫道に入った途端に車がいなくなった。
ほとんどの車が山陽道に入って行ったのだ。
米子道に入る前に軽くきつねうどんの夜食をして、次の美作追分PAで仮眠をとる。

 トラックだらけの高速を走る

しかし、暑くて2時間で目が覚めてしまった。
トラックのアイドリングがうるさいし(^^;
蒜山に近づけば少しは涼しく寝れるだろうと、移動を始めた。
でもさ〜、朝のうちに登っちゃた方が涼しくてよくない?
そうしよ そうしよ(^^

意見が一致して、犬挟 いぬばさり 峠の登山口へ直行します。

 蒜山高原へ(米子道)

蒜山 ICを下りて買出しと思ったけど、道の駅はもちろん未だ開いていないし、20K以内にコンビニもないようです。
準備中のスーパーを見つけて、パンや大福餅、牛乳等を仕入れる。

ネット写真で見覚えのある登山口に着いたものの、車は一台もない。
登山口らしき場所には立派な案内板と湿原の標識があるのに、登山道の刈り払いはされてなく、背丈より高い萱で覆われていますがね
ちょっと入ってみたけど、朝露でビショビショ
登山道の奥のほうはどうなってるんだろ。

 犬挟峠の登山口

登山口に大きなねむの木があった。
おいちゃんは、昔覚えた好きな歌を口ずさんでいますね。

ねむの木のその下で ほろほろ泣いた人 風もない夕暮れに 揺れていた黒髪よ
ねむの木を見下ろして またたいた青い星 星よりもまだ遠い 僕たちの道だった
ねむの木をひっそりと 包んだ白い霧 誰にも知られないで 涙をふいたあなた
 
ねむの木の葉のように 今はただ眠ろうよ 別れても離れても 夢ならば会えるから〜

 

今、朝ですけど (^^;

 ねむの木の葉のように ♪

蒜山三山の一番高い山が上蒜山で、山頂標識が立派なのが中蒜山。
でも はらっぱが選んだのは下蒜山でした。
下調べをしたら、一番気持ち良さそうな山に見えたからね。

入り口で出鼻を挫かれ、グダグダしていたら救世主現れる。
懐かしい広島弁の若い三人の車が隣に停まった(^^
訊けばこれから登ると言う。

地元の人が登るのだから大丈夫だろうとSW-ON。

 立派な登山道案内図

何気に心強くなって、先発することにした。
この日一番乗りなので、登山道の蜘蛛の巣を掃いながら歩きます(^^;

すぐにシッカリした道になって一安心ですが、花はなく寂しい限り。
徐々に傾斜が増してきて、木の階段にクサリやロープが出てきます。
危険な場所でもないのに何でだろ。


 萱の原に突撃〜♪           ▲ ふつ〜の登山道になる
ヌマトラノオ ダイコンソウ トチバニンジン キンミズヒキ

合目の標柱が几帳面に立てられている。

五合目に着くと展望が開けました。
笹が被いかぶさった道は見当をつけて歩きますが、見えない足元が気になりますね。
それらしいところを適当に掻き分けて歩くのはいいけど、下半身ビショ濡れ。
上半身は汗ダク。

もう好きにしてくれって感じで ・・・ 半ばヤケ気味です。

 五合目を過ぎたら山頂が見えてきた
 早く来いよ〜               ▲ バテバテ

笹を掻き分けてヒョッコリ開けたところに出ました。
雲居平です。

青空の下に、私が見たかった景色が広がっていました。
山頂まで波打つ笹の斜面ですよ(^^
歩くのは大変ですが、遠目には凄く綺麗で超開放的な空間です。
まるで上越国境の山みたい。

▲ 雲居平で一本立てる

笹が低くなった場所では、所々に花が咲いています。
小まめに写真を撮りながらノンビリ歩く。

稜線には木がないので、夏の太陽が容赦なく照りつけて暑いこと。
標高は低いし、草いきれが半端じゃない。
全身ずぶ濡れがかえって気持ちいいくらいな訳で。

おいちゃんの愚痴が始まりました。
この山は、夏に登る山じゃない冬山向きだ ・・・ とブツブツ。
綺麗だからいいじゃん

 笹の海を泳いで
                        ▲ 見た目は綺麗で気持ちがいいね。確かに!
オカトラノオ ノアザミ オオカメノキ チダケサシ
オオバギボウシ ウツボグサ カワラナデシコ コマツナギ
ニガナ ホソバシュロソウ フジバカマ シモツケソウ

睡眠不足がたたって、傾斜がきつくなるとおいちゃんに付いて行けません。
待ってくれ〜なんて言いませんけど。
勝手に行かせますね。
ずっと運転してきたわりに、おいちゃんは元気です。

山頂は目の前だし、頑張る

 七合目付近             ▲ 山頂間近だぜ〜

辿り着いてみれば、そこは山頂じゃなかった
九合目。

目の前に、本当の山頂がありました
しかも最後が思いっきりきつい登りに見える。

 と思ったらまだだった
シモツケソウ マルバタケブキ ヤマツツジ ヤマジノホトトギス
 エッチラオッチラ               ▲ 花が慰め

岩むき出しの道を休み休み登って、やっとこさ山頂に着きましたよ。

目の前には中蒜山と上蒜山が並び、その右にうっすらと尖った山が見える。
あれはきっと大山だよね。
かっこいいね。

日向のベンチは日差しが辛い。
おまけに傾いているので、座ってもお尻がずり下がっちゃうし。

おいちゃんは中蒜山の方に偵察に出ました。
はらっぱは笹藪に半分潜り込んで、寝っ転がってしまいましたよ。

 山頂
                  ▲ 中蒜山と上蒜山、その奥に大山らしき山影 (写ってないし)
 山頂は広い

           ▲ どっかの町が見える

                         ▲ 傾いたベンチで楽しそうな仲良し三人組

ほどなくして、福山の三人さんも楽しそうに登ってきましたよ。
若さ爆発

私の子供の年頃です。

 底抜け無邪気な三人

何故かその時だけの親子?になって、集合写真を撮って頂きました。
プロ級の機材と腕でもって仕上げた写真を、KHさんが送ってくださった(^^
楽しい出会い、皆さんありがとうございました。
皆さんが来なかったら、登らなかったかもしれない下蒜山。

広島の人はみんな良い人ばっかし。
私も元広島ギャルですけど

 おかげで登りました 下蒜山

ゆっくり休みたいので、一足先に下山します。
下りも蒸し風呂状態で暑いのですが、見た目はやっぱり気持ちいい山。

途中で単独の男性二人、若いカップルさんと出会いました。
樹林帯まで下りて、登りで馬鹿にしたロープが役に立ちましたよ。
だって岩が微妙に滑るんですもの。

 ここ最初の山頂ね           ▲ 緑の起伏が綺麗だった

  
下蒜山三景 ( 結局同じとこの写真ばっかりだったけど )

                               ▲ ノアザミと下蒜山
                          ▲ 時折吹き抜ける風に生き返る心地

                           ▲ ビショ濡れでも、気持ちいいときがある

ツリガネニンジン ノイブキトラノオ オミナエシ ネジバナ

下山後は中蒜山にあるという塩釜の冷泉を汲みに行ってみました。
山頂で三人に教わったの。
冷たい水をペットボトル5本もゲット。

ここのロッジで、蒜山蕎麦定食を食べることにしました。
五目おこわが付いていたのですが、食べきれないのででっかいにします。
明日のお弁当ですよ。

ここで温泉の割引券を頂いたので、予定していたホテルから日帰り入浴施設に変更しました。

 塩釜ロッジ
 ミニ富良野              ▲ 蒜山やつか温泉

汗を流した後は休憩室で昼寝をしたり、蒜山の美味しいジャージー牛乳を飲みながらオセロゲームなどして、3時間ものんびり過ごす。

晩御飯や翌日の買出しをして、大山登山口へ移動しますね。
昔昔従兄弟のお兄ちゃんとドライブした景色のいい道をもう一度走りたかったので、蒜山大山スカイラインを走った。
こんな道じゃなかったよ〜 昔のイメージが壊れちゃった。

結婚する前に、おいちゃんと初めて出掛けたのが冬の大山スキー場。
う〜ん、こんな感じだったんだろな〜。
このとき人生初スキー。

 奥大山スキー場

                                 ゆうすげ清々しく

夏山登山口を見逃して、大山寺橋・モンベルまで行ってしまう。
登山口まで戻って、正面の下山キャンプ場の広い駐車場に停めた。
車は疎ら。
しかも、嬉しい無料。

隣り合わせた下関からのご夫婦や、名古屋一宮からのご夫婦と話が弾み、延々と続くのでありました。
暗くなってしまった車内で、仕入れたての惣菜が美味しかった。

群馬から夜通し走って、ズブ濡れになりながら蒜山登って、 若干疲れた。
ここじゃオリンピック中継も見れないし、寝るか。

下山キャンプ場の上の駐車場  注意書き