2012.01.14 (土)   K2Couple No.0344 

大岳山
おおたけさん(東京都)
1,267m
 御岳山 929m 鍋割山 1084m 大岳山 1267m
新しい年の安寧を願って

コース最大標高差 : 450
コース累積標高差(+) : 1300
コース累積標高差(−) : 1300
コース沿面距離 : 11.5 km
行動時間 : 6'05"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 ロックガーデン綾広の滝

  6:50 = 本庄児玉IC/関越道・圏央道/青梅IC = 8:25 御岳山ケーブル滝本駅P 8:30 《ケーブル》 8:40 御岳山駅

 御岳山駅 8:45 ... 9:05 御岳山(武蔵御嶽神社)9:15 ... 10:00 奥の院 【L1】 10:10 ... 10:25 鍋割山 ... 10:45 岩石園分岐 ...
 11:10 大岳山荘 ... 11:30 大岳山 【L2】 12:00 ... 12:15 大岳山荘 12:20 ... 12:40 岩石園分岐 ... 13:00 御嶽神社分岐 ...
 13:05 綾広の滝 13:10 ... 13:35 天狗岩 ... 13:50 七代の滝 13:55 ... 14:30 御嶽神社隋身門 ... 14:50 御岳山駅
 御岳山駅 15:00 《ケーブル》 15:10 滝本駅15:20 = 青梅IC/圏央道・関越道/本庄児玉IC = 16:50


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

大岳山の場所


夜明けとともに出発して、いつもとは反対方向の東京へ向かって走ります。
反対車線は所々で渋滞が始まっています。
余談ですが、おいちゃんは東京が嫌いです(^^

朝日がまぶしいですねえ。

 夜明けの頃に出かける

圏央道に入ると正面に富士山が見えてきました。
いつもよりでっかい富士山に、ワクワクしながら青梅をめざしますね。

今年初めての山登りは、御嶽神社に参拝がてら大岳山をピストンして、ロックガーデンに下るというもの。
ネットでお世話になってるハイトス隊 と石塚隊 の後追いですね。
しかも両隊レポごちゃまぜのミックスルートということで。

駐車場に着くと同時にケーブルの発車の案内放送があり、それっ
ダッシュで支度をして滑り込みセーフ。
前の席の人とおしゃべりをしてたら、アッという間に着いちゃった。

 圏央道狭山P付近からの富士山









 御岳登山鉄道

 みたけ山観光協会

 御岳山ケーブル滝本駅駐車場二階に停めてダッシュ            ▲ ケーブルに乗り込んで

山頂駅横の広場から、眼下に広がる景色を楽しみます。
きょうは少し霞んでいますが、青梅の街の彼方正面に筑波山が見え、右前方にスカイツリーと都庁等のビル群が建ち並んでいます。

山頂駅でトイレを済ませて、御嶽神社へ向かいましょう。

 山頂駅前

山の上に小さな集落が見えてきて、そこの一番高い所が神社ですね。
多くのお店はまだ閉まっていて閑散としていました。

お正月の雑踏(推測)が嘘のような静かな参道です。
山の上の神社なので、階段ばっかですけど。

 鳥居の奥に隋身門

本殿に進み、きょうの安全と今年一年の無病息災ををお祈りします。
風もなく穏やかな冬の一日。
一昨年の正月筑波神社詣でもひっそりしていましたが、今年もいい勝負。
我が隊はいつも一汽車遅れですよ、故意的に。【REPO】

階段の途中から大岳山方面のチョンボ道がありました。

 武蔵御嶽神社本殿               ▲ 宝物殿

樹林帯の広い道に合流して、奥の院へと進みます。
天狗の腰掛け杉に、おいちゃんが天狗様を乗せてあげました(^^;
御嶽神社まではチラホラ人影があったのに、山道に入ると誰もいなくなり二人っきりでチョッと寂しいです。

稜線上は頬に冷たい風が突き刺さり、キュッと気が引き締まります。
ハイトスさんが書いていた鎖場が現れ、ここだね〜と言いながら通過。
まずは奥の院へ、ここは巻き道もありました。

 天狗の腰掛け杉 (天狗様はおいちゃんのイタズラ)                 奥の院

奥の院から右回りの道を登って、尖った山頂に向かいます。
遠くから見たとき、ここが大岳山かと間違えてた山です。
(近すぎるし)
天の声に従って、ザックはちゃんと背負っていきますね。

やっと祠のあるピークに着きました。
何故か朝からお腹ペコペコにつき、とパンで腹ごしらえして次のピーク鍋割山へ。

ここからの下りは岩岩で歩きづらい。
でもほんの僅かで巻き道と合流して歩き易くなりますよ。

 奥の院山頂の祠

ところが ・・・ おっとっと危ねっ。
登山道はあちこち盛り上がっていて、そこは霜柱が凍りカチカチ状態になっています。
何でもないところでも、土をどけると下はツルツルのスケートリンクです。

日陰には少し雪が残っていますね。

 登山道を持ち上げる霜柱

下って登ってポコポコすると鍋割山に着きました。
ここには国土地理院の三角点ではなく、亀の甲みたいな東京都のマーク?と水道局のマーク?みたいな標石が高く露出して並んでいた。

 鍋割山頂、展望芳しからず         鍋割山頂の標石
 鍋割山頂から見えた大岳山            ▲ 真面目に歩け!!

ここからは笹原に開けた歩き易い道を気分よく歩けます。
少しずつ大岳山が大きくなってくるのに、なかなか着きません。
頂稜を水平にぐる〜っと捲いてる感じです。

ロックガーデンに下る道を分けて、徐々に登れば大岳山荘。
廃屋状態です。
大岳神社の脇を一生懸命登ればめでたく大岳山に到着です。

腰に張ったホカロンが効きすぎて、暑い暑いと騒いでいるおいちゃん。
座右の銘「有備無患」が裏目ですがね。

 笹の開けた道もあるよ
 帰りはここを下ります

             ▲ 割とイワイワ

 閉鎖されている大岳山荘               ▲ 大岳神社                 ワタクシ狛犬ですけど

何とこの山頂は、大勢の人で賑わっていましたよ。
途中では殆ど誰にも会わなかったのにね。

正面には、思ってたより大きな富士山が見えています。
富士山の見える場所に陣取って、L2はカップラーメンにしま〜す。

ケーブルカーで一緒だった男性に、奥多摩三山の御前山と三頭山を教えて頂きました。

 さすが山頂、人多し
 富士山ズームのおいちゃん

             ▲ ボチボチやね


 岩石園(ロックガーデン)へ  ▲ 通行注意アイゼンはお持ちですか?持ってませ〜ん

帰りはロックガーデンを廻って帰るコースです。
分岐まで引き返して、右(下)に進んだらすぐに綾広の滝に着きます。

水量は少ないですが、なかなか美しい滝でございます。
飛沫は凍り始めています。

 綾広の滝             ▲ 周りは凍ってるのう

ここからは沢沿いに下り、大きな飛び石を渡って右往左往する訳で。
川の水も、所々で凍っていますね。

春には花が咲いて楽しめそうな場所もあるよ。
ニリンソウとか咲くのかな。

途中には大きなトイレつきの休憩所がありましたが、日陰で寒そうだったのでスルーします。

 気持ちいいね〜          ▲ 休憩舎もあちこちにあります

この道は人気抜群、大勢の人とすれ違いました。
中でも完全防寒装備の山ガール4人組は格好が凄すぎです。
おいちゃんが「完璧に着膨れてるねえ」と言ったら大笑いになり、別れたあとも笑いこけながら登って行った。
写真を撮らせて欲しかったけど、言い出せなかったよ。

ロックガーデンの飛び石。
石塚隊のさくらちゃんもここをピョンピョンと飛んで渡ったのかな?と思い描きながら渡りました。

 ん?大根役者の出番

石段を上がったところが天狗岩で、七代の滝の分岐です。

天狗岩には鎖が下がっていたので、おいちゃんだけ登って行きます。
岩の上は根っこが絡まりあっていて、祠と天狗様が二人いました。
烏天狗みたいな。

 天狗岩へ

それぞれの烏天狗様に敬意を表し、写真に納めて下りる。


膝が変な具合になってます  自分の膝が、急に。
コキコキ言い出して痛くなった。
天狗の腰掛け杉でイタズラしたタタリにしちゃ早すぎるし

また来れるかどうか分からないので、七代の滝もピストンしますね。

 天狗さま

ところが七代の滝まで下る下る大下り。
手すり付きの鉄階段をいくつ下ればいいのでしょうねえ。
もう少し近いのかと思ってたので、若干後悔の念。

私もおいちゃんも横向きになったり後ろ向きになったりしながら下る。
山で膝が痛くなったことなんてないおいちゃんなのに ・・・
どしたんだろ。
やっぱり、天狗様のタタリかも。

 真っ直ぐ下りられない人がいた
                     ▲ 七代の滝はひっそりと                               あったのはツルリンドウの実だけ

 滝の写真を撮って御岳神社へ戻るのですが、ラッキーなことに周回する道が付いていた。
 しかしこれも延々と長〜い階段を登らなくてはならないようです ・・・ たたりじゃ。
 ブツブツ天狗様の悪態をつきながら、やっとのことで朝歩いた見覚えのある茶店に出ました。

そこには長谷川恒夫さんの記念碑がありました。
奥多摩 71Kを24時間以内で走る日本山岳耐久レースのハセツネカップ。

登攀の前には、葛藤がある。なぜ悩むのか。
それは行動を起こすことによって、『肉体』 が滅びることを 『精神』 が恐れるからだ。
『精神』 とはヒトが人間であることを示す最後の砦なのだ。
                             長谷川恒夫さんの記念碑より

あとは黙々とケーブルカーをめざして、足をかばいながら帰ります。
きょうは思ってたよりハードで、結構足にきました。

 長谷川恒夫記念碑の文字

ケーブルは楽チン。
標高差423mを6分で駐車場のある滝本駅に着きます。

滝本駅Pに着いた時の朝の温度はマイナス2℃。
帰るときのPの気温は1℃。
低山ですけど、町中とは違いますね。

約束のお客さんを待たせてはいけないので、温泉はなしです。
圏央道も関越道も順調でしたね。

帰ってから、大岳山が深田クラブ選定の二百名山と知る。

 帰りもお世話になっちゃった