2011.08.16〜17 (火水)   K2Couple No.0329 

双六小屋
すごろくごや(長野県・岐阜県)
2,550m
がっくし ・・・ 残念無念

コース最大標高差 : 1585
コース累積標高差(+) : 1650
コース累積標高差(−) : 1650
コース沿面距離 : 29.6 km
行動時間 : 16'15"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 失意の下山

 双六小屋 5:15 ... 6:10 花見平 6:15 ... 6:45 弓折乗越 6:50 ... 7:25 鏡平山荘 ... 7:30 鏡池 7:50 ... 8:30 シシウドヶ原 ...

 9:15 チボ岩 ... 9:30 秩父沢出合 【L】 9:45 ... 11:00 ワサビ平小屋 11:15 ... 12:00 車止ゲート ... 12:15 新穂高P(深山荘)
 新穂高12:20 = 12:25 車止ゲート 【はらっぱ回収】 = 12:45 新穂高温泉槍見館 14:00 = 三才山トンネル = 内山トンネル = 19:00

朝食は4時半からです。

雨が降っています
きょうは晴れの予報が曇りに変わって、明日は雨の予報です。(高山市)
様子を見る日程の余裕はないし、強行突破したい歳でもない訳で。
計画は諦めて下山しようか。

迷うおいちゃん 決断のとき。

 しゅっぱ〜つ

外に出ても周りは真っ白で何も見えません。
それでも槍めざして登って行くpartyがいますね。
私たちも出発しよう
せめて三俣山荘まで行ってみよう、予約してあるしさ。
捲き道を行けば2時間くらいで着くだろう。

口だけは三俣方面に向かっているが、足は下山にかかってるおいちゃん。
三俣はそっちじゃないよ。
ん? ガスガスで方向が分らんちゃ ・・・

 ガスガスで心と方向定まらず

秋空の下でのリベンジを心に誓って、山を下りることにしました。
勇気ある撤退?意気地なしの撤退?
どっちでもいいけど、ここまで登ったのに残念やね。

花は夕べの大雨のせいで、うなだれていたり蕾んでいたり。
それでもって元気そうな花を探して無理やり写真を撮ります。
それって昨日も撮ったんじゃないの?

 弓折乗越、ぞくぞく下山して来ますね
 ミヤマコウゾリナ           ▲ チングルマの穂も濡れて
 鏡平山荘に戻る    ▲ 逆さ槍が見れないので、逆さ小屋にしてみました

鏡平まで下ってきて性懲りもなく池のそばで粘ってみたが、槍は姿を見せる筈もありません。
1時間待っても無理かも。
奇跡は起こらず。

アルペン踊りを奉納して、諦めて下りましょう。

 槍見テラスでアルペン踊りをさあ踊りましょ♪


雨は断続的に降り続いている訳で。

何気に大粒になってきたので、カッパを着ますが暑さも倍増。
雨に濡れた先の長いイワイワはうんざりですよ。

こんな雨の中を登ってくる人も結構いました。
明日は快晴だ〜と叫びながら登って来るおっちゃん、気合充分。

 帰る人あれば登る人あり

チボ岩に差し掛かりますと、岩場のすれ違いでお互いに譲り合い。
「どうぞ」と声をかけて頂いて「すみません」と下る。

だはっ、岩崎元郎さんだ
きょうは鏡平山荘まで女性2人をガイドして来られたようです。
記念写真をお願いしました。

いつだったか、八ツ赤岳の地蔵尾根でお会いした時も雨だった。
雨の岩崎さんという認識です。
(雷鳥みたいな人ですね)

 岩崎のおっちゃんと

さらにイワイワを下っていたら、随分と歩みの鈍い女性に追い付きました。
もう三回も転んで膝を打ち、足が痛くてソロソロ歩きだったのです。

ニセドクターが膝を診察したら、色が変わっています。
手持ちのシップを差し上げて、気の毒ですがお別れしました。
雨の中なので、大変だったことでしょう。

 秩父沢出合

秩父沢で顔を洗ったり、最後のランチを楽しんだりして休憩。
まだまだ岩道が続きますよ。

長い下りが続いて、はらっぱの膝もギシギシカクカク言ってきました。
よしよし、いい子だからもう少し頑張るんだよ。

 秩父沢を渡るはらっぱ
 やる気しね〜            ▲ ここから下は林道歩き

豪雨とは申しませんが、ピンポイントで降りかかってきます。
林道も舗装部分は川みたいになってるし。

今回ほど、気象協会さんを憎らしく思ったことはないぞ。
下界の天気予報はともかく、登山天気なるものの信頼性どうなのよ。
きょうの水晶岳は、信頼度Aの晴れマークだったのに
文句タラタラ、雨水とともに垂れ流す二人。

 道かい川かい

ワサビ平小屋で休憩。
濡れ鼠の人たちが、黙々と荷物の整理をしています。
きょうは名物のカキ氷も売れないみたい。

そろそろ行こうか。
ここからは別行動です。
はらっぱの足を気遣って、おいちゃんが飛ばして下りました。
車を回収して、ゲートではらっぱを待ってくれるって。
舗装道路20分の短縮は有難い。

 ワサビ平小屋

はらっぱは痛い足を庇いながら、独りトコトコ歩き。
おいちゃんはダッシュ
歳とってても女の一人歩きは声を掛けられる (^^ ダハッ。

新穂高に近づくと、雲が薄くなって蝉が鳴いてます。
う〜ん、これから天気が回復するのだろうか?
ヤメテヨ!ちょっと悩ましい気分。

▲ 晴れるの?
 キンミズヒキ ▲ ニワトコの実  ゴゼンタチバナ
 オニシモツケ ▲ ソバナ  ノリウツギ

気になって振り返った山は、相変わらず雲の中だった。
晴れてなくて良かったぁ。
(根性悪いし)

ゲートに着くと、タイミング良くおいちゃんが車を廻して来たところです。
さんきゅうです。

 イマイチやね〜
 蒲田川左俣谷          中部山岳国立公園 新穂高

山上で果たせなかったので、せめて温泉は槍見温泉ということに。
掛け流しの貸切露天風呂で、二日間の汗を流してさっぱりした。
ロッククライミングの錫杖岳の麓なので、たっくんご用達の温泉かな。

時間的に余裕があるので、誰かさんの真似をして家まで一般道で帰る。
長野県を西から東に横断、どこも陽射しが強くて暑かったです。
ラジオによると、きょうも明日も群馬は38℃なのだそうな。
やめてくれ〜。

いつまで続くの?この暑さ。

 槍見温泉♪サイコ〜


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)
               双六小屋の場所

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