2011.08.16〜17 (火水)   K2Couple No.0329 

双六小屋
すごろくごや(長野県・岐阜県)
2,550m
アプローチだけで終わった幻の水晶  

コース最大標高差 : 1585
コース累積標高差(+) : 1650
コース累積標高差(−) : 1650
コース沿面距離 : 29.6 km
行動時間 : 16'15"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 三俣峠方面から幻の鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳(黒岳)
この画像は KIKI2406さん♪から頂きました
http://plaza.rakuten.co.jp/kikinoyamayuki/

  14:30 = 藤岡IC/上信越道/東部湯の丸IC = 三才山トンネル = 17:55 沢渡 【DNR】18:35 = 19:25 新穂高登山者用P 【車中泊】

 新穂高P 5:40 ... 6:10 車止ゲート ... 7:10 笠新道登山口 7:15 ... 7:25 ワサビ平小屋 【L1】 7:35 ... 8:05 小池新道入口 ...
 9:05 秩父沢出合 ... 9:55 イタドリヶ原 ... 10:40 シシウドヶ原 ... 11:35 鏡池 ... 11:45 鏡平山荘 【L2】 12:05 ...
 13:15 弓折乗越 13:20 ... 13:40 花見平 13:50 ... 14:20 P2622(最高点)... 14:55 双六小屋 【泊】

 双六小屋 5:15 ... 6:10 花見平 6:15 ... 6:45 弓折乗越 6:50 ... 7:25 鏡平山荘 ... 7:30 鏡池 7:50 ... 8:30 シシウドヶ原 ...

 9:15 チボ岩 ... 9:30 秩父沢出合 【L】 9:45 ... 11:00 ワサビ平小屋 11:15 ... 12:00 車止ゲート ... 12:15 新穂高P(深山荘)
 新穂高P12:20 = 12:25 車止ゲート 【はらっぱ回収】 = 12:45 新穂高温泉槍見館 14:00 = 三才山トンネル = 内山トンネル = 19:00


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)
                               双六小屋の場所

双六小屋 (¥8,800) 奥飛騨温泉郷 槍見館 (¥500)


 2011夏、北アルプス第2弾。
 お盆休みは何かと用事があり盆後半のスタートになりましたが、5コ狙いのピークハントプランです。
  
    1日目(曇):新穂高 → 双六小屋
    2日目(晴):双六小屋 → 三俣峠 →
△鷲羽岳 △ワリモ岳 △水晶岳(黒岳)ピストン → 岩苔乗越 → 黒部源流 → 三俣山荘
    3日目(曇):三俣山荘 →
△三俣蓮華岳△双六岳 → 双六小屋 → 新穂高


東部・湯の丸ICを下りて、三才山トンネル経由で松本入り。
丸子の町では烈しい雷雨に遭い、ノロノロ運転を強いられます。
上高地から松本に帰る反対車線は大渋滞です。
お陰でコンビニのトイレまで行列ができていました (^^;

沢渡の食堂で夕食タイム。
おいちゃんヒレカツ定食、はらっぱソースカツ丼でエネルギーイン。

新穂高の登山者用無料駐車場は9割の入りで、余裕で駐車できました。
夜中まで、次々と車がやってきますね。

 沢渡で晩ごはん

夜中においちゃんはトイレ通い。
脂っこいカツを食べたのが裏目に出たようです。
朝は軽くサンドイッチを食べて出発です。
やりぃ 青空が見えてますぜ。

駐車場のどん詰まりから川沿いを歩いて、車道に登り上げる。

 無料駐車場の一番奥に停めた

バスターミナルに登山指導センターがあり、登山届を投函。
横の橋を渡って少し進むと、延々と登山口まで路駐の車が並んでいます。

車止ゲート脇を通って、左俣林道をポコポコ進む。

大きな沢音を聞きながら、花を探して寄り道多し。
対岸には笠ヶ岳から張り出した尾根の岩場が見えますね。
正面は、笠・弓折の稜線でしょうか。

 バスターミナル
 車止ゲート

            ▲ 左俣林道を行く

ハギ クサボタン ウツボグサ
ミソガワソウ ハクサンオミナエシ ウバユリ

左俣谷の橋を渡って道は右岸に変わり、単調な林道歩きが続きます。

笠ヶ岳の登山口に着きました。
冷たくて美味しい水場がありますよ。
暑い日にはたまらない味です。

 笠新道登山口の水場

ここからわずかでワサビ平小屋でした。
ベンチで休憩しましょう。
冷やしソーメンの暖簾が下がり、リンゴとトマトが冷やしてあります。
この小屋には、お風呂もあるんだって。

りんごとレーズンを入れたパンケーキを焼いてきたので、二人で食べる。
これは食べ易くて、休憩の度に食べましたよ。

 ワサビ平小屋です

橋のたもとで林道から離れて小池新道に入る。
鏡平小屋まで延々と石畳岩ゴロの道です。
歩き易いようによく整備されているのですが、稜線が遠い。

曇り空なのでカンカン照りよりはいいけど、展望はゼロに近いです。
それでも登山道脇には延々と花が咲いてて、目を楽しませてくれます。

潅木帯と露岩帯を繰り返しながら登って行く。
小池新道に入って1時間のアルバイトをこなせば秩父沢出合。

 小池新道入口
 木の陰だったり             ▲ 展望が開けたり
キヌガサソウ ツルリンドウ センジュカンピ
コウゾリナ サラシナショウマ タカネヒゴタイ シラタマノキ ジャコウソウ

秩父沢は水を掬ってみただけでスルーしました。

下山してくる人と沢山すれ違います。
その方々に話を聞くと ・・・
今年のお盆休みはあまり天気が良くなく、展望に恵まれなかったとか。
明日の水晶岳は晴の予報だけど、心配になってきました。

徐々に傾斜も増してイタドリヶ原、そしてシシウドヶ原もスルーしました。
その間で、適当に休んでるんだよね (^^

 秩父沢出合スルー
 イタドリヶ原               ▲ シシウドヶ原
 撮るものがないので、こんなん撮ります                ▲ これも

シシウドヶ原からは沢のイワイワを登ります。
きょうの小池新道は遠望に恵まれず、退屈な道ですよ。

 オオレイジンソウ

木道が出てくれば鏡池は近い。
鏡池と言えば、槍穂高の秀逸な展望台です。
が〜、きょうは何にも見えません。
広い展望テラスには誰もいませんね、こんな天気だもの。

鏡平山荘に移動。
小屋前のベンチで長い休憩をとりますが、一向にガスが切れません。
諦めて、双六小屋をめざすしかありませんね。

 鏡平に続く木道
 霧に〜まかれて〜槍穂高           ▲ 鏡平山荘も活気なく

イワツメクサ ミヤマキンポウゲ ベニバナイチゴ
オタカラコウ オヤマノリンドウ エゾシオガマ アキノキリンソウ ヤマハハコ

弓折岳の山腹を捲くように付けられた道から振り返れば、小屋と池は見えましたが周りの山々は何処行ったの?
槍穂高は裾だけ見えたね。

それでも次々といろんな花が現れて、元気をくれます。
弓折中段とか言う平坦地を過ぎて、一登りする。

この辺りから、急にお花が多くなります。

 見下ろせば鏡平山荘と池
 あらっ、ニッコウキスゲさん           ▲ 花撮りおばさん出動中
 ぎゃ〜やった〜あおぞらだ〜           ▲ 弓折乗越(笠ヶ岳分岐)

ガスが切れてきました
やっとこさ弓折乗越の分岐に辿り着きましたね。

下山者が教えてくれました。
あの上まで上がれば、双六、鷲羽、黒岳がド〜ンですよって。
きょうも全く展望は駄目だったが、今は素晴らしいとか ・・・

先に下山した人は、ガスで何にも見えなかったって言ってたし。
ガスの悪戯だから、ちょっとのタイミングなのよね。

 はらっぱも遅れて到着

お〜い、花なんか撮ってる場合じゃないぞ〜。
早く来いよ。

うん、先に行って写真撮っといてよ。
もう少しこのお花畑を楽しんだら行くからさ。
・・・・・

 弓折分岐のお花畑

分岐の上まで来たら見えると思ったのに、まだ上なのかい。
ここまでくれば楽勝気分だったのに、まだアップダウンがあったのよ。

しかし青空はいいな ・・・ 見えるかな〜?
少し登った稜線の小ピークからド〜ンと目に飛び込む。
双六岳の右に鷲羽岳と奥に水晶岳
(黒岳よりこっちの名前が好き)です。

ガスの中ばっかり彷徨っていたので、感動も大きい。
明日行くから待っててね。

 あそこに上がれば見える訳ね

                              ▲ 双六岳の右肩に鷲羽と水晶岳が覗いてた
                                   ▲ ウルウル
 双六をbackに            ▲ ハクサンイチゲ祭り
                      ▲ 花見平からの展望 ( ずっとここに座っていたいし )
 ニッコウキスゲ           ▲ 花見平からの双六岳
 シナノオトギリ            ▲ ミヤマダイモンジソウ
 チングルマ と タカネヤハズハハコ                ▲ キオン
 ミヤマリンドウ               ▲ トリカブト
 クルマユリ           ▲ アオノツガザクラさん
ヨツバシオガマ ウメバチソウ ハクサンフウロ
マツムシソウ イワギキョウ ウサギギク

この後ず〜っと見えているものと思ってたのに、数十分のショーでした。
花見平から反対側をトラバースしている間に、姿がなくなっちゃった。
残念、明日に期待しよっ。

くろゆりベンチで寛いでいたら、若者軍団が追いついてきた。
ワンゲル?
いえサークルです。

小屋も近いし急いでもしょうがないので、まったりを決め込む。

 くろゆりベンチ

だらだら歩いていたら、見る見る辺りは真っ白けに。
それだけでなく、霧雨っぽくなってきた。

やば、降られるぞ〜。

 崩壊地

稜線上の小さなアップダウンを経て、樅沢岳の中腹を捲くハイマツ帯の岩ゴロの道を下る。
カッパや傘を出すほどではないが、頭のタオルはビショビショです。

木道が出てきたので小屋が近いと思われる頃、カラフルなテントが見えた。
双六池の近くにテン場と小屋があった。
富山医科大の診療小屋の横を通り、双六小屋入り。

 樅沢岳を捲いて下る
 歩きやすい木道             ▲ テン場が見える

受付を済ませて、部屋に入るなりおいちゃんは爆睡。
外は横殴りの雨が降っています。
ギリギリセーフの到着だったみたい。

定員250名の小屋に80人くらいなので、ゆったりしています。
12畳くらいの部屋に7人だったの。

 双六小屋

夕食は5時から。
カリッと揚ったてんぷらがご馳走でした。

腹具合が良くないのに油物かいと言いながら、全部食べるおいちゃん。
大丈夫かいな。

 夕食メニュー
 外に出てみた           ▲ 明日は晴れますように

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