2011.06.26 (日)   K2Couple No.0325 

湯の丸山
ゆのまるやま(群馬県・長野県)
2,101m

湯の丸山 2101m 烏帽子岳 2066m 高峯山 2106m

雨の湯の丸、ガスの烏帽子

コース最大標高差 : 370 + 160 m
コース累積標高差(+) : 770 + 180 m
コース累積標高差(−) : 770 + 180 m
コース沿面距離 : 10.7 + 2.8 km
行動時間 : 6'10"+1'50"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 湯の丸高原ツツジの名所 (^^;

  3:30 = 藤岡IC/上信越道/小諸IC = 4:50 地蔵峠P

 地蔵峠P 5:05 ... 5:25 リフトtop ... 6:05 ツツジ平(遭難防止の鐘)... 6:50 湯の丸山南峰 6:55 ... 7:20 【BF】 7:30 ... 7:45 小梨平 ...

 8:15 烏帽子稜線 ... 8:55 烏帽子岳 ... 9:10 【L1】 9:25 ... 10:00 小梨平 ... 10:40 中分岐 ... 11:00 臼窪湿原 ... 11:15 地蔵峠P

 地蔵峠11:20 = 湯の丸高峰林道 = 11:35 高峰温泉

 高峰温泉 11:40 ... 12:05 粒ヶ平分岐 ... 12:35 高峯山 【L2】 12:55 ... 13:30 高峰温泉

 高峰温泉 14:20 = 車坂峠 = 軽井沢碓氷峠 = 16:30


  
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

                                   湯の丸山の場所

高峰温泉 (¥500)

 ウィンブルドンテニス、1時半まで美咲ちゃんの応援で夜更かしした (^^;
 寝付いたと思ったら ・・・ 起こされた  草木も眠る丑三つ時。

もうっ 何やってんのよ〜。
「湯の丸様、起こしに行くんだよ〜」
頼むからさ、寝ぼけたこと言うのやめてよ〜

抵抗空しく、眠い目を擦りながら連れて行かれます。
いちおう朝食用のお握りを作って、未明の出発です。
しかも、霧雨降ってるし。

 夜霧の上信越自動車道

松井田・妙義、碓氷・軽井沢付近は、霧で真っ白真っ暗です。
いつも霧の出やすい場所ですね。
八風山トンネルを抜けたら霧が消えて、白々と明ける佐久の町並み。

まだ早いので、地蔵峠の駐車場には全然車がありません。
あるのはガスの湯の丸山。

 地蔵峠

カメラマン数人が、三脚を担いでレンゲツツジに照準を合わせています。
私達も彼等の仲間入りをして、そのままゲレンデコースに入る。

レンゲツツジは満開のご様子。
おはようさん。
湯の丸さまは、ガスの中でまだ寝ぼけてるに違いありません。

K2隊も寝ぼけまなこなので、アイコですけどね(^^;

 地蔵峠スキー場側登山口
 カメラマンのアングルを真似てみたり          ▲ ずっと上から見下ろしてみたり

カメラ軍団と別れて、右手のスキーゲレンデを登って行く。
牧柵の向こうにリフトの終点がボワ〜っと見えれば、レンゲツツジの群生地に突入ですよ。

霧です。
ガスという色気のない言葉は封印しましょう。
ツツジの園は、霧の幻想に移ろいながらも彩やかな広がりを見せている。
この例えようのない清々しい朝の景色を求めて、2時半起き。
そして、この静けさを破るのは、ウグイスとカッコウの澄んだ声。

花はまだ咲き始めたばかり、どれも初々しくて綺麗です。
ツツジの海を右に行ったり左へ行ったり ・・・
ちょっと離れると、ホントの一人ぽっちになってしまいます。


お〜い!
時々、お互いの所在を確かめる。
足元に咲く花も、可愛い。

 レンゲツツジ群生地
 霧は寡黙な演出家      ▲ 昨日も明日もない ・・・ あるのはイマだけ
                              ▲ 感動に言葉はいらない
クロマメノキ ウマノアシガタ ニガイチゴ コイワカガミ

ツツジ平の鐘のところから登山道に出て、現実に引き戻される。

突然静寂を破る6人partyに遭遇。
駐車場で唯一見かけた、♂1♀5の三河Noの人たちだった。
せっかく遠くからおいでなのに、ちょっと気の毒でしたね。

彼らは途中で休憩していたので、先に出させてもらいました。
これ以降、彼等の姿を見ることはなかった。

途中から雨らしくなってきたので、ザックカバーをつけます。

 ツツジ平遭難防止の鐘
 お仲間に遭遇               ▲ 地を這うズミ

濡れた岩、ぬかった道なので、テンションは少々下がり気味です
山頂で待っていたのは、湯の丸名物の強風に決まってますがね。

天気が良ければ展望抜群の山頂も、今は通過点と化して。
私達二人っきりでは寂し過ぎる。
三角点にタッチして、証拠写真を撮ってスルーしますね。

 湯の丸山頂

コルに向かって、岩・砂利・石の登山道をヤケクダリです。
お腹も空いてしゃべる力もなく。
風の当たらない岩の小広場で、ミニランチ(パン)休憩しました。

去年見つけたミヤマハンショウヅルを探しながら下ります。
あったあった、今年もちゃんとありましたよ。
いっぱい咲いています。

 ミヤマハンショウヅル

コル(小梨平)もガス充満。
大きなズミ(コナシ)の木が、ここのシンボルですよ。
だから、名付けて小梨平 (^^

ここはスルーして、湯の丸よりも花の多い烏帽子岳をめざしますね。
ガスって何にも見えないけど。
そんなことはどうでもいいのだ。

 小梨平

去年見た花が、ちゃんと同じ場所に咲いていますね。

ウマノアシガタ
ベニバナイチヤクソウ
グンナイフウロ
ハクサンチドリ などですね。

 ベニバナイチヤクソウ
ベニバナイチヤクソウ グンナイフウロ ハクサンチドリ マツボックリ ツガザクラ

稜線に出て、まずはハクサンイチゲを確認してきます。
ずっと行くと岩があるそうですが、見えません。
笹が被った道を進むうちに、ズボンびしょびしょ靴の中までびしょびしょ。

や〜めた。
途中にあったハクサンイチゲの一株をしっかり撮って来ました。
さっきの分岐に戻って、花を探しながらブラブラと山頂へ。
ちょっと若いカップルさんが先行していました。

 とりあえず行ってみる
 烏帽子稜線の道             ▲ 遭難慰霊碑
アズマギク ツマトリソウ スズラン サラサドウダン ミヤマハンショウヅル
 

アズマギク
ツマトリソウ
スズラン
サラサドウダン
ウラジロヨウラク などなど。

ちょこちょこと咲いていますね。

        コケモモ           ウラジロヨウラク

稜線上は、相変わらず風が強いが寒くはない。
もちろん山頂でも吹かれる。
360度ガス

涼しくて良いとも言える。(最近はクソ暑いし)

 風に吹かれて烏帽子岳山頂

まっそう言うことで、少し下った岩陰で2回目のランチにしましょう。
何気に、先行のご夫婦のそばに陣取る (^^
あちらさんは、お湯を沸かしてヌクヌク幸せそうです。

いろんな人が集まってきておしゃべり。
じゃ、お先に帰りますね。

天気予報では、お昼に晴れる(上田市街の話ですけど)筈なのに、一向に良くならずしょぼしょぼ霧雨ですよ。

 でっかい三角点ですよ

登ってくる人達に次々出会います。
朝の三河partyも登ってきましたので、単純に喜び合う山の連帯感。
そうか、これから天候回復ってことなのね。

うつむき加減に歩いていたら、だんべえさんにお会いしました
わぉ〜久しぶりです〜。
昨年坂戸山でお会いしたときより精悍な感じのだんべえさん
きょうは単独ですが、お元気そうでした。

makoさんは?
お仕事になっちゃいまして ・・・
しっかりコマクサの情報を授かりました。

 雨はやんだけど
                       ▲ コマクサ (みんなで大事にしている宝物)
 ズミの下を抜けて.             ▲ 久々ポージング

小梨平を過ぎて湯の丸の捲道に入る。
大勢とすれ違いながらしょぼしょぼ歩いていたら、呼び止められる
声を掛けて下さったのは、エフさん でした。
ネッ友繋がりが嬉しいひとこまです。
健脚ベテランさんですよ。

エフさんと話し込んでいたら、早くもだんべえさんが下りて来られた。
私たちみたいにダラダラ歩いている人は少ないのかもね。

 エフさん♪と歓談
                         ▲ 中分岐は湯の丸地区交通の要所ですよ

中分岐からは、気になっていた臼窪湿原への道を歩いてみます。
林間の静かな道です。

全然湿原に出る気配がないので心配になりますが、何のことはないキャンプ場に出てしまいました。
ただ単に遠回りしただけみたいやね。

 臼窪湿原遊歩道

改めて湿原の遊歩道を一周してみましたが、湿原とは名ばかりで乾燥した草地です。(梅雨時でこれじゃいつ湿原になるのかなぁ)
これからは、臼窪苑地と呼ぶことにしますね (^^

花は何もなかったし、アヤメは蕾でした。

 臼窪湿原のウマノアシガタ

駐車場に帰るころには、天気が回復して晴れてきました。
そして、駐車場は沢山の車やバスで満杯です。
遅いんだよ、君たち。

でも、きょうに限っては遅い方が正解かも。
ツツジ平へ向かうリフトは、お客さんが鈴なりに乗って行きます。

朝のツツジ平は、誰もいないし清々しいし最高だったよ。
わかんね〜だろうな〜。

 満車になった駐車場

おいちゃんの希望ですが ・・・
まだ時間が早いので、高峰林道を走って高峰温泉に行きたい。
ついでに、高峯山の石楠花やハクサンイチゲが見たいとのこと。

高峰温泉の登山口から花の百名山へ駆け上がる。(気持ちだけですけど)
ガックシおいちゃん、花は完全に終わって茶色いチャクナゲです
ハクサンシャクナゲは、まだ蕾でした。

 高峯山の高峰温泉側登山口
 倒木に生えるマイヅルソウ          ▲ ウスノキ                   ヤマガラシ
 ミヤマハンショウヅル           ▲ ハクサンシャクナゲは蕾
アヅマシャクナゲ咲き残り マイヅルソウ ハクサンイチゲ ゴゼンタチバナ

僅かに残っていたシャクナゲの写真を無理やり撮って、山頂へ。

山頂のハクサンイチゲを眺めて、溜飲を下げるおいちゃん。
3回目にしてようやく本格ランチです。

この頃になるとガスが上がり、晴れた八ヶ岳や美ヶ原などが見渡せました。
もちろん、黒斑や籠ノ登も顔を見せる。

 じゃ〜ん 山頂

高峰温泉に下るころは、春蝉合唱隊が音合わせを始めていました。

高峰温泉は、日によって透明だったり濁り具合が違います。
きょうは硫黄臭の強い白濁湯でしたよ。
効きそ〜

すっきり晴れたチェリーパークラインを下り、浅間サンライン経由R18へ。
軽井沢では又しても霧の中、前を走る車がやっと見えるくらいです。
群馬県はドンヨリ曇っていて、長野県とは大違いでした。

 高峯山頂の大岩に咲くハクサンイチゲ
                             ▲ 高峯山のハクサンイチゲ
 高峯山頂から八ヶ岳               ▲ 高峯山頂
 浅間黒斑山(高峯山頂より)       ▲ 籠ノ登山と水ノ塔山 (高峯の帰りに)