2000.10.08 (日)   K2Couple No.0031 

朝日岳 三本槍岳
あさひだけ さんぼんやり(栃木県・福島県)
1,917m
 剣ヶ峰1799m 朝日岳1896m 三本槍ヶ岳1917m
紅葉の那須に遊ぶ

コース最大標高差 : 720
コース累積標高差(+) : 780
コース累積標高差(−) : 780
コース距離 : 9.9 km
行動時間 : 6'05"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 紅葉の三本槍岳
  3:50 = 佐野IC/東北道/那須IC = 6:40 峠の茶屋登山口p
 登山口p6:55 ... 7:30 峰の茶屋跡 7:35 ... 8:05 朝日岳分岐 ... 8:25 熊見曽根分岐 ... 8:35 P1900 ... 8:55 清水平 ...
 9:05 北温泉分岐 ... 9:20 コル 【L1】 9:55 ... 10:10 三本槍岳 10:20 ... 11:00 清水平 ... 11:30 朝日岳分岐 ... 11:40 朝日岳 11:50 ...
 12:00 分岐 ... 12:30 峰の茶屋跡 ... 13:00 登山口p 【L2】
 登山口13:50 = 14:00 休暇村那須 14:50 = 那須IC/東北道/宇都宮IC = 18:30 YAMAKO 0:30 = 鹿沼IC/東北道/佐野IC = 2:30

    地図表示 三本槍ヶ岳の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

那須温泉 休暇村那須 (¥500)


 まず正面に大きく現れるのが茶臼岳である。
 これは那須連山の最高峰であるのみでなく、盛んな噴煙をあげているので、一偉観である。現在唯一の活火山である。
 那須五岳と称えられるのは、南から、黒尾谷山、南月山、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳を指すが、その中枢部の茶臼、朝日、三本槍を、所謂
 那須岳と見なしていいだろう。
 茶臼は名の通り臼型のコニーデであり、朝日が峨々とした岩の盛り上がりであるのは、かつての噴火の火口壁の名残だという。
 三本槍はその名から察して鋭い岩峰を思わせるが、実はそうではなくなだらかな頂を持っているのは、その北肩が下野・磐城・岩代の三国
 境になっていて、封建時代に黒羽藩・会津藩・白川藩の武士が所領を確かめるため、五月五日の節句にそれぞれ槍を携えて登山し、山頂で
 三本の槍を立てた行事から来た名だそうである。
 この三本槍も昔は火山活動をしていたことは、その断崖によっても察しられる。
                                                    深田久弥『日本百名山』より抜粋


今日は那須に紅葉を求める山行。
明日は木村四郎伯父の見舞いに秩父に行く予定です。

夜中の走行なので、那須まで順調に走る。
峠の茶屋登山口駐車場はほぼ満杯の車だったが、何とかセーフ。
那須の紅葉人気が伺えます (^^

 峠の茶屋駐車場から朝日岳

アルペン的な雰囲気漂う朝日岳を右に見ながら、茶臼岳の山腹をまいてだらだらと峰の茶屋跡に出る。
登山者や観光客がやたら多くてがっかり。
紅葉シーズン真っ只中です。

朝日岳の山腹は奇麗に紅葉していて、熊笹の緑とのコントラストがいい。

シュウシュウと聞こえるのは、茶臼岳から噴き出す噴気の音だ。
はらっぱによると、頚城焼山の噴気音と違うらしい。
茶臼の噴火は1953年のこと、あた7才はらっぱ4才の頃です。

 茶臼中腹の噴気煙を、峰の茶屋跡から

奇岩聳え立つ剣ヶ峰をまいて、赤茶けた山肌を剥き出しにした朝日岳に続く切り立った稜線を登って行く。
積雪期には、魔のトラバースと言われるところだ。

分岐まで登りつめる。
一刻も早く山には似合わない喧騒から逃れ静かな所に行こうということで、朝日岳は後まわしにして、最終目的地三本槍岳をめざして進んだ。

 剣ヶ峰を捲いて朝日岳をめざす

熊見曽根の1900mピークを越えると、三本槍方面はナナカマドの紅葉が鮮やかじゃありませんか。
北温泉に下りる大倉尾根が、赤と黄と緑に染まって大きく横たわっている。

行方不明者を捜索するヘリが、周辺の山あいを繰り返し旋回していた。

 1900m峰から見た朝日と茶臼

紅葉の中を清水平にいったん下り、登り返して三本槍岳を目前にするが手前のコルで腹へってパワーダウンしてしまった。
シャリバテだ、ここらでゆっくり休もう。

遠く磐梯吾妻安達太良連峰を眺めながら、気持ち良さそうな小広場で昼飯。
鍋焼きうどんがうまい。
飯豊もうっすらと見えます。

 紅葉の山肌と茶臼岳
 三本槍手前で吾妻連峰を正面に鍋焼きランチ       遠く吾妻連峰と安達太良の眺め 

この山域は、どのピークも大展望がうれしい。

そのままザックをデポして、空身で三本槍岳をピストンしよう。
腹ごしらえも出来たし身軽になったので、快調にかけ登って頂上に立つ。

那須の最高峰三本槍と言っても、茶臼岳より1m高いだけ。
山頂は広いが、弁当を広げている人が多くてえらく混雑していた。
そこそこ展望を楽しんで、速攻下ります。

 三本槍岳山頂
                   朝日、茶臼、1900m峰。手前に清水平                            中ノ大倉山へ下る 

帰りに朝日岳の分岐にザックを置いて山頂往復です。

三本槍はどちらかと言うと女性的。
朝日岳は草木も生えず、岩が突き上げており山容も山頂も男性的な山だ。
茶臼が眼前に見え、那須高原が足元に広がっている。

 朝日岳山頂
 朝日岳から見た茶臼岳         これから下る朝日岳主稜線

往路を辿って、峠の茶屋の広場へ。
パトカーが違法駐車の取締りをしていた。
訪れる観光客数に比して、明らかに駐車場が狭すぎる。

登山口に設えてあるテーブルで朝日岳の勇姿を眺望できる幸せに浸りながら、お湯を沸かして一時間ばかりのんびり秋を満喫する。
山行後のゆったりしたひととき。

恒例の立寄り温泉は、休暇村那須の単純泉と決めた。

 峠の茶屋のベンチでだらける


 あちこちでのんびりし過ぎたため、那須の帰り道は大渋滞にはまり、全然動きませんよ。
 秋の連休を甘く見過ぎたようだ。
 諦めて車の流れに身を任せる。

 宇都宮のYAMATOのアパートを訪ね、夢庵で一緒に食事をした後、アパに戻って2時間程仮眠します。
 夜中の12時過ぎに復活し、はらっぱの運転で群馬に向けてGO
 2時半に家に着き、片付けは明日にしてとにかく眠ることしか頭になかった。