2010.11.03 (水)   K2Couple No.0290 

榛名 黒岩
はるな くろいわ(群馬県)
1,030m
マルチピッチとロープワークの特訓

     8:55 = 箕郷町 = 10:00 黒岩PS(路肩)
    黒岩PS 10:10 ... 10:20 黒岩ゲレンデ 15:40 ... 15:45 黒岩PS
 
    黒岩PS 15:55 = 16:05 榛名湖 16:20 = 箕郷 = 17:40  

 最後の壁が ・・・ キビシ〜

黒岩の場所


療養中のはらっぱは留守番、友人と黒岩で岩トレです。
初めて黒岩に来たのが今年の4月だったから、早いものでもう半年以上も経ちますね。
【REPO】
新緑の黒岩から紅葉の黒岩になってました(^^;

takuya が我が家に来るのを待って出掛けますが、その前にお茶などしたので出発が9時なってしまった。
今日は素晴らしく秋〜という天気です。

 紅葉の黒岩

今回の課題はロープワークのステップアップとマルチピッチ。
クライミングのコツを少しでも習得することも大事な目的。

既に先客が大勢いるので、予定していた岳友会ルート5.9は諦めましょう。
練習岩にも岳友会ルートにも何人か取り付いています。
懐かしい響きのピラミッドフェースVにも。

 岳友会ルート
 ピラミッドフェース       ▲ ピラミッドフェースを登るはらっぱ(4月)
 西稜と18番ルンゼルート               ▲ ヤンキー稜

適当な壁を求めて奥に進む。
18番ルンゼを挟んでヤンキー稜Wと西稜Wが空いていました。
ここを今日のゲレンデと決めて、クライミングギヤ満タンのザックを降ろす。
アルパイン風のゲレンデです。

先ずはヤンキーに挑戦。
takuya が登って下りて、新米のあたはトップロープで登りますよ。
下でビレイするのは久々の感覚です。

 ヤンキー稜に取り付くtakuya
 快調に登る            ▲ 終了点に作った支点
 あたアタック ▲ 相変わらず身体が硬いですよ  クリア〜ピース

順調に一本こなしてロワーダウン。
腹減ったな〜ということで、来る途中にコンビニで仕入れた やパン。
お湯を沸かしていると、カップルさんがやってきた。

上を見上げて壁の見定めをしている。
登れるかな〜、ここは西稜ですか?何級でしょうか?
行き詰ったらフォローをお願いしますと頼まれ、快く引き受けるtakuya。

お昼を中断して、彼らの登攀を見守ることになった。
旦那が登り始める。

 ロワーダウンで楽チン下降
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 カップルを見守るtakuya ▲ 結構巧みに登る旦那さん  私たちが登っている時に下りて来た

よそのカップルさんに付き合っているうちにお湯が冷めちゃったよ。
もう一度沸かし直してカップラーメンを食べる。
例のカップルは奥様も快調に登っています ・・・ すっげ〜。

さてもう一回登って来よう。
ロープを回収してしまっているので、最初から挑戦です。
一本目と違うのは、懸垂下降する時のバックアップの技術を教わりますね。

眼下に広がる山裾の紅葉が綺麗です。
二回目なのでツボを抑えて登りますが、握力が落ちてきた

 また行きます
                    ▲ この人は登り慣れているので必要な筋肉は万全な訳で
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 はやっ! ▲ 頑張ってますよ〜  家のテラスより全然狭いね
 写真撮るよ ▲ バックアップ付きなので両手でブイ  懸垂で下るtakuya

 バックアップを取っての懸垂は手を離してもちゃんと止まっている。(若干不安
 ただ、ロープの流れが極端に悪くモタモタします。


次は隣の西稜との間にある18番ルンゼを登ります。
マルチピッチのトレーニングです。

ルンゼ内には水が流れていて湿っていますね。
最初は簡単なルートで、苦労する場所もなくヤッホー気分です。

 このルートはカムも使いました
                             ▲ ルンゼをリードするtakuya
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 この上でピッチを切ります  上から見下ろすと急やね  もう少しで1ピッチ終了

中間点で空を見上げる。
山裾の紅葉や高崎市街を見下ろす。
西上州の山も霞んで見えます。

隣のヤンキー稜が颯爽と聳えていますがね。
疎らな赤い葉っぱ(紅葉だよね)が鮮烈に目に焼きつく光景です。



2ピッチ目行くよ〜。
オーバーハングを左に迂回しているので、上部は見えません。
takuya が珍しく難儀している様子です。(見えないけど)

 1ピッチ終了点から見たヤンキー稜上部
                         ▲ 1ピッチ終了点から高崎市街地を見る                                ▲ セルフビレイ

ビレイ解除の合図で登り始めますが、何気に岩の狭い隙間に入ったのはいいが身動きできなくなってしまいました。
やり直して師匠と同じルートを辿る。

やばっ、廻り込んだ先は直壁。
素人なりに探りますが、有効なホールド、スタンスは見当たりません。
果敢に登るも、次第に筋肉が震えてきた。

うぇ〜ん、もう握力限界だよ。

 2ピッチ目のビレイです
 プロテクションをセットする ▲ この上でギブアップ  その割には偉そうにしてみる

引っ張ってくれ〜 なんちゃって (^^;
最後は仕方なくプロテクションのヌンチャクを掴んで這い上がった。
自力でクリアーできなかった悔しさが残ります。
情けない最後を迎えた2ピッチ目終了。



山頂から見るのとまた違った気分の絶景が目に飛び込んできます。
胸騒ぎがする分余計に美しく見えたりして ・・・
ずっとここにいたいなんて絶対に思えない訳で。

下を見下ろしていると平衡感覚を失ってしまうので、遠くを眺める。
これの繰り返しですよ。
初級の初級ですが、よくまあこんなとこ登れるもんだと感心しまくりです。

空身でこれですから、ザックを背負った本チャンはまだまだ夢の夢
へたっぴ〜ですけど、楽しかったよ。

筋力を付けなくっちゃと密かに誓います。
握力に背筋に腹筋に ・・・ みんなボロボロですからね自慢じゃないけど。
 明日にゃ忘れてるけど、多分

 西稜終了点にて
 絶景かな
「雪童山の会」黒岩レポへ
 終了点からヤンキー稜         ヤンキー稜から西稜終了点を見る


 岩のてっぺんでクライマー気分に浸った後は、廻り込んで西稜を下ることにする。
 ルンゼ内と違ってすっきりした壁です。
 高度感ありあり。

 またまた楽しい懸垂下降ですが、今度はバックアップを取りませんよ。
 バックアップを取りながらの下降は安全なんでしょうけど、下降中の仕事が一つ増える感じで少しイライラする。

 徹底的に注意事項を言い残して、takuya が先に下ります。
 懸垂下降時の事故が多いし、それは致命的でもあるし。
 言いつけをしっかり守って、あれこれ確認してGO 約25m下降しますね。


 takuya 懸垂下降開始(西稜)


              一人残される

 さいなら〜
               ▲ またね〜

紅葉見物を兼ねて榛名湖経由で榛名神社に下りますが渋滞してます。
しまった!紅葉の名所、榛名神社だから無理もない。
ルートミス(^^;

ギコギコUターンして戻ろうとしているところに救急車が下りて来る。
ピ〜ポ〜ピ〜ポ〜、やばっ何でこんな時に救急車なんだよ
すみません、すぐにUターン終わるからちょっと待ってね。

はらっぱの骨折が治ったら、伊豆のシークリフを登って温泉に入ろう。
こんな言葉を残して、takuya は横須賀に帰って行った。

 榛名湖スワンU号と対岸に硯岩

  ☆ レポ作成に当たり、takuya から提供された写真をたくさん使用しています。この場を借りてお礼申し上げます。