2010.10.16 (土)   K2Couple No.0289 

黒姫山
くろひめやま(長野県)
2,053m
紅葉は終盤、痛恨のアクシデント  

コース最大標高差 : 915
コース累積標高差(+) : 1,090
コース累積標高差(−) : 1,090
コース沿面距離 : 15.6 km
行動時間 : 9'10"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

 黒姫山頂

  3:35 = 藤岡IC/上信越道/信濃町IC = 5:40 大橋林道登山口P

 大橋林道登山口P 6:00 ... 6:35 登山道入口 6:45 ... 7:20 西新道分岐 【BF】 7:35 ... 8:10 しなの木 8:20 ...
 9:00 しらたま平 【L1】 9:15 ... 9:35 火口原分岐 ... 9:50 黒姫山 【L2】 10:20 ... 10:30 火口原分岐 ... 10:50 火口原 ... 10:55 七つ池 ...
 11:05 峰の大池 ... 11:40 アクシデント ... 12:30 天狗岩 ... 13:05 西登山口分岐(小谷街道)... 13:30 大ダルミ ...
 13:55 西新道分岐 14:05 ... 14:30 登山道入口(大橋林道)... 15:10 大橋登山口P
 大橋登山口P15:20 = 15:40 道の駅「しなの」 16:20 = 信州中野IC/上信越道/藤岡IC = 18:00 藤岡総合病院 20:20 = 20:30


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

黒姫山の場所


何故か、先週の高妻山に続き北信に行くことになった。
準徹夜の寝不足のまま出発。

鳥居川にかかる大橋登山口に着く頃には、白々と夜が明けてきました。
凄いよ きょうはどの山もくっきり見えています。

群馬Noの先客が一台あり、隣に停める。
私達の次に到着した若い男性とひとしきり朝のご挨拶。
この街道沿いは紅葉スポットで、例年はこんなもんじゃないそうです。
彼は戸隠を諦めて、白馬に変更移動するらしい。

 大橋登山口 (帰りに撮った画像)

大橋から笹ヶ峰に抜ける大橋林道は一般車通行止め。
私たちはゲートの横を通って出発します。
お兄さんの言う通り、今年の紅葉はハズレみたいだな。
あの燃えるような色が恋しいよ。

この辺りは、黄葉ばかりで紅葉が少ない。
おまけに、枯葉が未練たらしく枝にしがみついているように見える訳で。
猛暑の影響か ・・・

広い林道を歩く。

 夜明けの大橋林道

東の雲間から朝日が昇ってきましたよ。
カラマツの葉っぱは未だ黄色くなっていません。

左に見える山は、先週登った五地蔵山方面ですね。
朝日が斜面を照らしています。
牧場から牛の鳴き声が聞こえてきました。
ここは戸隠牧場のすぐ北。

 ノーコメント

30分の林道歩きから登山道に入ったら、朝露で濡れた笹が覆いかぶさっています。
こりゃぁだめだ。
林道に引き返して、合羽のズボンだけはいて出直しですね。

高妻と同じで、ヌカルミ多くよく滑る粘土質です。

 登山道の入口

どこまで登っても展望は開けず、景色も変わりません。
両側は背丈ほどもある根曲がり竹が密生している。
「竹の子採らないで下さい」の警告看板があちこちにありました。

左の樹間には山が覗いている。

先週の復習をしながら、のんびり歩きですよ。
あれがあれだから ・・・ あそこは ・・・ かね。

 朝一番の清々しい空気

何度か林道をクロスする登山道は、新道分岐と言われる十字路に出る。
左は大ダルミから笹ヶ峰に通じる小谷街道、右は古池、種池に下る。
真ん中の尾根道が西新道で、ここを登って帰りは古池に下る予定です。

格好の休憩場所です。
腹減ったし朝食タイムにしよ。
パンやお結びも美味しいけど、空気がうまいね〜。

▲▲ 新道分岐
 気持ちの良いブナの森             ▲ 落ち葉の絨毯

林の上に高妻、乙妻山頂が見えます。

お〜あれが高妻ね。
きょうもいい天気だね〜。

 高妻山&乙妻山

ブナの森を気持ちよく登ります。
傾斜はきつくもなく緩くもなく、歩きやすい道です。

ジグザグの急登の前に、「しなの木」の大木がありました。
ここも最高の休憩場所。
また食べます ・・・ 食べてばっかり(^^;

 しなの木
                             ▲ 青空だ〜 紅葉だ〜

外輪山稜線に上がると、妙高・火打・焼山が樹林越しに見えています。
その下には笹ヶ峰の駐車場も見えてるね。
だけど木がちょっと邪魔だよ。

急げ!急げ!展望のある場所へ・・・。
私を置いて、おいちゃんは先に行っちゃいました。

 戸隠の山々

ガレたイワイワのしらたま平に到着。
ここからの展望は一気に開けてフラストレーションも吹っ飛ぶね。
思う存分、眺めを楽しみましょう。

あっちには火打、焼山、金山、天狗原、雨飾山が見えます。
こっちには乙妻、高妻、戸隠山が見えます。
その向こうに、念力で北アルプスの峰々を望むことができる。

名前の由来(?)かな、シラタマノキの白い実が生っています。

 しらたま平
                                  ▲ しらたま平からのすんばらしい展望
 戸隠高原、古池種池方面             ▲ 野尻湖と斑尾山

すぐ近くに飯縄山。
あっちには野尻湖と斑尾山です。
眼下には古池や戸隠牧場が広がっています。

戸隠山や高妻山の彼方に、白馬や槍も気合で見る。

さあ、先に進もう。
山頂まであともう少しだ。

 戸隠山と西岳

                           ▲ 外輪山稜線は笹のアップダウン
 こんなとこも           ▲ 黒姫山頂が見えてきます

火口原への分岐を過ぎて、きつい登りでハイマツの先が山頂です。

山頂は広いのに、人はあまりいません。
百名山の高妻山とは大違い。
静かな山頂は、山登らあにとって至福の時間です。

 黒姫山頂

それでも、一人二人と登ってきますね。
みんなここでお昼を食べてるみたいだけど、賑わうことがありません。
最大で6人だった。

ここでランチ本番をして、展望を楽しんで、私達も腰を上げますね。

大きな野尻湖と志賀の山々、浅間連山も確認できましたよ。
しかし、雲が掛かり始めて、朝の綺麗な景色が嘘のようです。

 あっ
                        ▲ 外輪山のダケカンバと戸隠山 (山頂直下から)

分岐に戻って、火口原に下って行きますね。
ここが西登山道の起点になるのかな。

火口原にある伝説の七つ池と大池が素敵なとこらしいので。
どうしても行きたい。

 火口原に下る分岐

ところが登山道は荒れていました。
岩、苔、倒木のオンパレードで歩きにくいです。
オサバグサもいっぱいあります。

火口原に下りて、突き当りを右に行けば七つ池。
七つ池にちょこっと挨拶してきましょうね。
左に行けば、峰の大池を経て小谷街道へ抜ける西登山道。

七つ池は落葉したダケカンバが整然と並んでいました。
野反湖のカモシカ平っぽい感じで、心がのびのびする風景ですよ。

 荒れた登山道
 オサバグサ          ▲ 火口原に下りたとこの標識
                              ▲ 七つ池の草原 (紅葉が終わっていたのが残念でした)
                               ▲ 小黒姫山(御巣鷹山)を水面に浮かべる峰の大池

峰の大池も静かなところで、人っ子一人いません。
オオシラビソやコメツガ、ダケカンバの原生林に入ります。
北八ツの雰囲気を漂わせる苔むした岩の間や岩の上を行く。
登山道が不明瞭な場所もあり、そのせいか赤布が多目に付いていました。

軽く登って今度は下りにかかります。
滑りやすい大岩の間を、ルートを確認しながら慎重に下ります。
大げさに言えば、道なき道です。

 うっそうとした西登山道
 イワイワで滑りやすい           ▲ ルートミスしないようにね

そして、魔が差したようにアクシデントは起こってしまった。

快調にポン・ポンと飛び石で下っていたら ・・・ 今でも信じられない。
はらっぱが大きな岩に跳び移った瞬間に足が滑ったのでした(悲)
何で跳んじゃったんだろう、わたし ・・・
岩の上から落ちなかったけど、前のめりに転倒しちゃった
すぐ後ろにいたおいちゃんが、駆け寄って起こそうとしている。
大丈夫かしっかりしろ傷は浅いぞ。
やめて〜

 ダケカンバ帯

 痛いよ〜

バタバタしていたので、画像はありません
痛かったろうなって想像してください

あまりの痛さに身体を動かせない。
普通の痛さじゃないよ、きっと折れてる

膝と胸も強打しており、とりあえず膝は打撲だけみたいなのでシップのみ。
左腕はシップして添木に包帯をグルグル捲きにして、その上をゴムバンドで固定してもらう。

これから天狗岩と呼ばれる岩の難所を通過しなければなりません。
おいちゃんにザックを担いでもらい、無理そうなところはサポートしてもらって何とか通過できました。

 ・・・・・

痛い手を庇いながら歩くのですが、一歩歩くたびに腕に響いてくる。
天狗岩はクリアーしたけど、まだ先が長いのよね。
山の一番奥で怪我しちゃったしさ

それでも、しばらく下ると勾配が緩くなり。
黄葉の綺麗な場所では、写真を撮りながら歩きましたよ。
上の方では紅葉が見られなかったからね。

いくらか良くなった?
ばかっ、そんな急に良くなる訳ないじゃん

 おいちゃん、すまん
                          ▲ 大タルミの湿原から仰ぎ見る小黒姫山

大ダルミを通過し、ようやく新道分岐まで下りてきました。

帰りに下る予定だった古池種池コースを見ると等高線の混んだ斜面があるので、諦めて安全な林道コースを選択。
種池コースはいつでも行けるし ・・・ て言うか、もう黒姫には来ないし。

林道を歩いていると、後ろから車がきましたよ
おいちゃんによると、車の中には竹がいっぱい積んであったそうです。
そういえば、「戸隠竹細工の森」という看板が何箇所かあったな。

▲ 最後の紅葉風景

3時間以上かかって、なんとか無事?に車まで辿り着きましたよ。
これが腕じゃなくて足だったらどうしていたでしょう。
単独よりはましですが、二人で下山するには相当の覚悟と時間が必要になるでしょう。

高年夫婦(K2隊のこと)の登山の危うさを感じました。
今回のことにつきましては、自らの総括が不可欠ですね。

 寂しい秋やね、きょうは特に


 下界に下りたら普通の人に変身。
 道の駅「しなの」で夕食をとり、野菜を買って家路につきます。
 地元に帰ってから、病院に駆け込むことにする。  

 F総合病院に寄りレントゲン写真を撮ってもらったら、心配したとおり手首が縦横に骨折してつぶれてるって。
 痛いはずだわ。
 6週間おとなしくしてろって言われた ・・・ 片手じゃ何をするにも不自由(トホホ)それも痛い。




 今日は新調したGPS機の導入テストでした。
 最廉価版のgeko201に飽きてきたので、OREGON450に
 替えました。

 OREGON450は画面が大きいし、等高線入りの25000地
 形図が表示されるので直感的に扱いやすい。
 タッチパネルだし(^^
 まっ、爺さんのおもちゃだけどね (^^

 OREGON 450    ▲ geko201

赤線 .......... geko201  
青線 .......... OREGON450

2台でログを取ってみたら、実用的には殆んど性能に差がありませんでしたが、geko201の場合dataのぶっ飛びと細切れが気になります。
そんな時は、標高差や距離に関する信用できるdataが得られません。

この絵では綺麗に繋がっていますが、衛星の状態によっては捕捉性能の差が歴然とするのではないでしょうか。
細かいことは、使い込まないとわかりませんね。

 TrackLogの比較