2010.06.05 (土)   K2Couple No.0275 

浅間 前掛山
あさま まえかけやま(群馬県・長野県)
2,524m
活火山を取巻く二重の外輪山

コース最大標高差 : 1,130
コース累積標高差(+) : 1,140
コース累積標高差(−) : 1,140
コース距離 : 15.0 km
行動時間 : 7'10"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 前掛山頂稜を行く
  5:00 = 藤岡IC/上信越道/佐久IC = 6:20 浅間山荘P
 浅間山荘P 6:30 ... 7:05 一ノ鳥居 ... 7:20 不動滝 【L1】 7:30 ... 7:35 二ノ鳥居 ... 8:30 火山館 8:35 ... 8:40 草すべり分岐 ...
 9:00 Jバンド分岐 ... 10:05 釜山分岐 ... 10:30 前掛山 10:35 ... 11:25 【L2】 11:40 ... 11:45 Jバンド分岐 ... 12:05 火山館 ...
 13:00 不動滝 ... 13:40 浅間山荘
 浅間山荘P15:00 = 佐久IC/上信越道/藤岡IC = 16:25


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

                                前掛山の場所

天狗温泉 浅間山荘 (¥500)

妙義シゲ隊、ハイトス隊に続け〜ってな訳で挑戦(笑)。
予定していた花の時季まで待てません。

ところが、寒気が入り込んで大気が不安定になっているらしい。
関東甲信越地方に雷注意報が出ている。
どうする?
雷が来る前に下山しちゃえばいいよ ・・・
そうしよそうしよ(^^という事で決行です。
その割には1時間遅れの出発です(朝寝坊)。

 浅間だ〜前掛だ〜

天狗温泉浅間山荘の駐車場は多摩bフ大型バスと乗用車で満車状態。
みんな気合が入ってるなあ。

下の登山者用無料駐車場には一番乗りです。
余り広くはなく、15台くらいしか停められないみたい。

浅間山荘の奥の登山口にきれいなトイレがあります。
噴火警戒レベル1の表示。
前兆なしに噴火することもあるので、自己責任とのこと。
要するに、何があっても行政には責任ありませんよってことかな。

 登山口の情報掲示板

レンゲツツジ、ミツバツツジ、エゾノコリンゴ(ズミかと思った)が満開です。
最初は広い林道歩きなので、足慣らしに丁度良い。

登りやすいような、歩きにくいような道が続く。
おいちゃんは、車坂峠から草すべり経由で湯の平を主張していた。
浅間山荘から登るこのコースは、ずっとダラダラ登るのがいやだって。
メリハリがなさ過ぎるって。
でも登山道の景色は、こっちの方が癒し系かもよ。

 登りやすいけど歩きにくい

最初に二回橋を渡りますが、下の沢は茶色いです。
天狗温泉の色だね。

ゆるゆる歩いていると一ノ鳥居に出る。
ここは沢沿いと高捲き道の分岐になりますね。

 一ノ鳥居

火山館までは昔歩いたことがあります。
前回の記憶を辿って、沢沿いの滝コースに進みましょう。

普通の透明な水になっていた沢が、また茶色になると不動滝はすぐのはずです。

 茶色い沢

その前に登山道脇に薪の山が現れます。
これか〜、皆さんが火山館までボッカする薪ね。
カヨワイ私は超極細の1本(割り箸よりは大きいけど)

おいちゃんは太いの3本
しかしパッキング悪く、背負ったと思ったらガガッて荷崩れを起こして二宮金次郎に成りきれません(^^;
もともと一本しか持つ気ないくせに ・・・ もうっ役者なんだから
私達は歳ですし、まっ気持ちのもんですから〜軽量級1本ずつね。

 おいちゃん荷崩れ発生   薪の山

不動滝で最初の休憩をします。
今まで一段の滝だと思っていたのですが、上にもうひとつあった。
二段の滝だったんやね。

前回は、雪が積もっていて見えなかったようです。
滝も凍っていて黄色かったし。

後から登ってきた若い男性三人は薪を持っていません。
そしたら、もっと上にも薪置き場があちこちにあった。
何も知らない私たちは、一番下の方からボッカしてしまったのです

 不動滝(一段目は大日滝)

滝のすぐ上が二の鳥居。
空模様が怪しく、どんよりしています。
ガスもかかっているので、ちょっと落胆気味の二人です。

牙山もぼんやりしていますよ。

 牙山

カモシカ平です。
カモシカさんが居なくても、カモシカ平なんだよね。

カモシカさんにはフラれるし、展望もガスだし ・・・
頼みの綱はお花さんだけなのに、まだちょっと早かったのよね。

 霧に霞むカモシカ平
 ハクサンイチゲの道         ▲ ツルキンバイの咲く道を登る
レンゲツツジ エゾノコリンゴ サクラスミレさん マイヅルソウ(蕾
タチツボスミレ ニシキゴロモ ムシカリ(オオカメノキ) ミツバツチグリ
ウマノアシガタ ショウジョウバカマ ハクサンイチゲ 金メダルと銀メダル

火山館に着いて薪を置いたら、ドアが開いて「ありがとうございます」とお礼を言われちゃった。
チャンと見てるのね。
超極細で照れくさかったけど、持ってきて良かった(^^

火山館は小諸市営。
1階のベランダ下は、浅間山の噴火対策用に120人収容可能の火山シェルターになっているらしい。

 火山館

ビビリおいちゃんは、こっそり浅間神社にお参りしています。
突然噴火なんかしませんように!!

ここから草すべりの分岐はすぐでした。
気持ちの良い広場です。
Jバンドへ続く道も、去年歩いたばっかりなので記憶に新しい。

 草すべり分岐でスベるおいちゃん
 Jバンド方面のガスが切れてきたぞ        ▲ 晴れて浅間が見えるといいけど

前掛山への入口はスッキリと開放されてました。
そう去年は、これでもか〜と言わんばかりにロープがグルグル巻きになっていたのに。

ここでおいちゃん藪の中に??
暑いと思ってペットボトル4本も持ってきたけど、不要なので林の中に2本デポ(隠すとも言う)するんだって。
ここから先寒くて、結局500cc一本飲みきれなかったもんね。

 Jバンド分岐

浅間山(前掛山)が目の前に大きく横たわっていました。
でっかいですねえ。
ガスってはいません。

ミネズオウが群落をなして、そこかしこに咲いています。

 ミネズオウが群生するガレ

振り返ると第一外輪山が低くなってきました。
ガスのため、それ以上の展望はありません。

黒斑には何度も足を運んで、浅間山を眺めていた。
きょうは反対から眺めているんだね。
ちょっと感動。

 黒斑を背に前掛山へ

序々に道が歩き辛くなっていきます。
富士山の登山道もこんなんかね?とおいちゃんに言うと ・・・
誰かのHPにも同じ事が書いてあったよってそれだけ。

おいちゃんシャリばてかな。
初めて仕入れたアミノバイタルを飲んでみたがV字回復はない訳で。
やっと歩いています。

だんだんと風が強くなる。

 釜山と前掛山の分岐が見えてきた

釜山との分岐に着く。
浅間本峰釜山は登山禁止です。
前にいた若い男女4人は自己責任〜と言ってロープを越えて行きました。

それにしても、大勢の人が行き交っています。
風はますます強く、寒いので一枚羽織ります。

 本峰は登山規制されている





 第二外輪山(右)の稜
 線の先に山頂らしき場
 所が見えます。

 シェルターの中を覗い
 て横を登る。

 シェルターから前掛山頂を望む           ▲ 緊急避難用シェルター

ここは冷たい風の通り道です。
冬に逆戻りですよ。
耳は千切れるし、手はかじかむ。(ちょっとオーバーだった)
帽子が飛ばされそうになるので、脱いで持って歩きます。

火口壁は八ツ硫黄岳に似てるような気がする。
大団体(数えてみたら27人)が数珠繋ぎに下りてきました。

 シェルターをあとに前掛山頂をめざす
                          第二外輪山の頂稜
 浅間本峰、釜山 (登山者が何人も見えた)          ▲ 剣ヶ峰(左)と牙山(右)

山頂には「浅間山」の標柱。
順番に写真を撮って、すぐに帰ります。

団体さんがシェルターで休憩しているのが見える。
私達はシェルターに下らず、途中からショートカットしました。

 愛しの山頂標識?

天気は回復基調です。
第一外輪山の上には湯の丸、烏帽子、四阿山、御飯岳、横手山などが見えています。

北アとか見えたら良かったのにね。
まっ朝のガスのこと思えば上出来です。

 遠くに烏帽子岳と湯の丸山
 私が居るのは第二外輪山。右に浅間本峰釜山、左に第一外輪山、正面に四阿山
 去年歩いた第一外輪山全景と右奥に四阿山

まだまだ大勢の人が登って来ますよ。

老若男女・子供さんまで ・・・人気の山なんですね。
と言うか、いつ登山禁止になるかも知れないので歩ける時に集中するのでしょうかね。

白い雲がモクモク上昇し始めました。

 夏雲に向かって登る人たち

下りるにつれて風も収まり、空気も暑くなってきます。
森林限界の見晴らしのよい所でやっとランチ休憩しました。
のんびりまったり最高の景色です。

第二外輪山スカイラインを歩く人が見えます。
私達もあそこを歩いたんだね〜。

 第一外輪山を見下ろし、湯の平めざして下る
ミネズオウ コメバツガザクラ ミヤマヤナギ
 浅間山はでっかいよう (ランチ休憩場所から)

草すべりは行きも帰りも誰一人歩いていなかった。
みんなこっちに来ちゃったんでしょうかね。

火山館は例の団体さんがいたのでスルーします。

そろそろ悲鳴を上げ始める私の膝です。
庇いながらゆっくり下りましょう。

 トーミの頭、草すべりの斜面
 牙山を左に硫黄臭の中を下る          ▲ 空の青さが深くなってきました
 トーミの頭を南東側から見るとこんなん

帰りも二ノ鳥居から沢コースです。
不動滝で遊んでいたら、団体さんが迫ってきた。

東京多摩の団体さんは、夜行バスで今朝着いて登ったんだって。
おいちゃんが若い女性から仕入れた情報です。
浅間山荘のお風呂に入って帰るんだって。
え〜、最悪じゃん。

 落葉の優しい登山道です

団体さんのかたまりに飲み込まれて、登山口の浅間山荘に到着。
やけに春蝉が賑やかでした。

温泉は団体さんが出るのを待って、ゆっくり入りました。
赤茶色の濁ったお湯です。
何かあったまりそう。
何か効きそう(^^

お風呂を出る頃には青空が大きく広がっていました。

 天狗温泉浅間山荘

佐久ICに向かって下りて来る途中で八ヶ岳が見えた。
赤岳から蓼科山まで全部です。

高速に入ってからは、いつものように浅間山を眺めながらの走り。
浅間山の周りの雲もなくなっていた。
雷様はお休みみたいです。

 佐久ICに入って浅間山

軽井沢ICに近づくと、先週登った高岩が見えてきた。
フロントガラスを透かして、何枚も写真を撮ります。
はっきりクッキリ見えていますよ。

今日だったら良かったのにね。

 軽井沢IC付近から高岩