2010.05.29 (土)   K2Couple No.0274 

高 岩
たかいわ(群馬県)
1,080m
小糠雨の幻想ちっくな岩トレ

コース最大標高差 : 300
コース累積標高差(+) : 320
コース累積標高差(−) : 320
コース距離 : 4.3 km
行動時間 : 5'25"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 幻想的な緑の霧 (雄岳基部にて)
  8:20 = 藤岡IC/上信越道/碓氷軽井沢IC = 10:10 恩賀登山口P
 恩賀登山口P 10:30 ... 10:45 御嶽大権現 10:50 ... 11:05 コル ... 11:20 雄岳基部 ... 12:40 雄岳 【L1】 13:00 ...
 13:45 コル ... 雌岳P1(南峰)... 14:00 P2(本峰)... 14:25 P3(北峰)14:35 ... 14:45 展望台分岐 【L2】 15:00 ...
 15:30 八風平登山口(軽井沢ICアクセス道)... 15:55 恩賀登山口P
 恩賀登山口16:05 = 碓氷軽井沢IC/上信越道/松井田妙義IC = 16:35 磯部温泉 17:30 = 18:15

       高岩の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

磯部温泉 恵みの湯 (¥500)


 八風平に広がるのびやかな高原は、高岩のけわしい表情とは対照的で、アルプスの高原を思わせる異国的な雰囲気さえ漂よわせている。
 八風平一帯は昔、この付近の村人によって屋根をふくカヤを採るカヤ場として利用されていたところ、現在はキャンプ場ができ、2万5千図
 に記載がある。
 夏には子ども達や親子連れのキャンパーでにぎわっている。
 しかし、上信越道「碓氷・軽井沢インター」がこの恩賀に建設され、このあたりの景観も一変した。
 高岩は登山口から登るのが一般的だが、分かりにくい。
 雄岳には手ごわいクサリ場がひかえており、経験者の同行が必要になる。
 雄岳から八風平へ回るコースも好く整備されている。

                                上毛新聞社『群馬の山歩き130選』より



ハイトス隊からのパクリ画像;元画像サイトにJUMP

またまた岩トレです。
天気予報に裏切られて、朝からどんよりしています。
支度をして外に出たら何と霧雨じゃありませんか、ウッソ〜。

上信越道からはどっこも見えません。
軽井沢ICに着いても、高岩の裾がかすかに見えてるだけな訳で。
タック&オギャーの車を待っている間に、裾まで見えなくなっちゃった。
ありゃりゃ。

軽井沢ICから高岩  見えていれば

今日はたっくん夫妻の揃い踏みです
オギャーさんとは、数年ぶり。
「お久しぶりで〜す」

「こんな天気だから、妙義の中間道でも歩く?」
何を言っても動じないたっくんです。
「こんなの雨の内に入らないよ。行ける所まで行って考えよっ」

やばいかも ・・・ きっと連れて行かれる。

 装備のチェック

恩賀の登山口近くに僅かな駐車スペースあり。
二台仲良く停めて出発します。

舗装道路を少し進むと、高岩登山道入口の標識あり。
調子良く登って行ったら道が消えた???
分岐に気が付かなかったです。

はらっぱがトップではどこに行っちゃうか心許ないので、おいちゃんと交代。
まあ順番は適当に歩きましたけど (^^;

 舗装道路を歩く元ワンゲルの三人

暗い杉林を登って行くと林道に出て明るくなりました。

林道から登山道に変わると結構急になり汗が出てくる
上着を脱ぐ。
きょうは肌寒い陽気だったので、チョッと厚着してきたのよ。

 おぎゃ〜とおしゃべりしながら

杉の木に黄リボンでルートが付けられていた。

岩室に御嶽大権現が祀られています。
相当荒れて壊れてますねえ。

杉から雑木林に変わると、周り中新緑だらけ。
ガスにぼんやりした新緑の美しさは格別です。
心の中まで霧が入り込んでくる感じかな。

 御嶽大権現さま
 ガレ石には黄ペン             ▲ 結構な急登です

殆んど直登なので急です
ルートは黄ペンで石に付けられています。

木に掴まりながら登り上げると、雌岳と雄岳のコルに着きました。

 コルに到着です

ちょうどヤマツツジが満開で綺麗です。
ガスに溶け込んでぼんやり奥ゆかしく見える。

 コルに咲くヤマツツジ

 まずは右の雄岳に向かいます。
 ツツジを眺めながら細い道を登ると岩に突き当
 たる。
 雄岳です。

 展望台(左)に寄り道します。
 わ〜っ、凄い眺めです。
 まっ白け〜ですよ。

 見るものがないので、とりあえず岩を見上げる。
 すっごいね。

         ▲ こりゃ凄いわ              壁に白い花が張り付いています

分岐に戻って右に進みます。
登山道が崩壊したようなえぐれた場所に出ました。
上には不動尊の石碑があり、水が染み出してポタポタしてます。

ここは一旦下って登り返すしかありません。
で、すぐに雄岳鎖場の下でした。

おいちゃんのビレーで、リードのたっくんがプロテクションをセットします。
きょうの課題は。。。クサリフリー!
万一の場合たっくんが確保するので、クサリを使わないで登ること。
またかい。

 お客さん、一旦下りてくださいね
何メートルかな 下はハング気味 真ん中辺は狭いね

クサリは途中までしか見えません。
全体的にルンゼ状。
はらっぱ、おいちゃん、オギャ〜の順で登ります。

お弁当だけ持って、ザックはデポ。
ゴツゴツボコボコの岩肌なので、ホールドスタンスに事欠かない。
簡単すぎだ〜。

 登るコツを指導するたっくん               ▲ おぎゃ〜
高度感はない おいちゃん楽勝サイン 強引に登るはらっぱ

最初のテラスにイワザクラが咲いていました。

あらあんた待ってたのかあ、いい子いい子。
可愛いね〜。


 次はチムニーです               イワザクラさん

溝のようにえぐれた岩場をルンゼ。
身体が入る程度の煙突状の裂け目をチムニーと言うらしい。
チンチムニーチンチムニー ・・・ ばか歌うな!

左側の岩に取り付きますが、背中側の岩もいろいろ利用して登ります。
後から登ってくる人を待っていても下が見えません。
見えた時は目の前まで来ている。

 チムニーの通過
大股開き おぎゃ〜 最後の壁は短い
 おいちゃんもクリアー             ▲ 全員課題達成

鎖場が終われば細い道を登って山頂に。
道の左は切れ落ちています、右もか(^^;

ここは、いつも軽井沢IC付近から眺めていた高岩の山頂ですよ。
勿論ここから高速道路や軽井沢ICが見える筈です。
わお〜、インターチェンジが見える。
嘘です。

軽くパン休憩します。

 雄岳山頂
 雄岳北峰がやっとこさ見えています           ▲ パン食べておしゃべり
すぐ上がりたがるおいちゃん ベニバナツクバネウツギ マルバアオダモ

360゜の展望は満喫したし、どっち見ても同じ景色だし、寒いし ・・・
下りようか。

下りはザイルで楽チンでした。
ザイルワークは黒岩、妙義と3回目ですが、下り出しに勇気がいる。
何回やっても、宙に身体を投げ出す瞬間は激憂鬱ですよ。
下り始めちゃえば、いんですけどね(^^

たっくん、おいちゃん、おぎゃ〜の順で懸垂下降。
途中のテラスで一旦ピッチを切る。

 はらっぱがトップにロワダウン
 下でコーヒー沸かして待っててね〜                ▲ たっくん
幽玄の新緑と岩 たっくん おいちゃん
▲▲▲ おぎゃ〜の舞うような華麗な懸垂

さて全員無事に下りて、コルに戻り雌岳に向かいます。
あたしゃ、こういう道で花眺めてるのが一番いいよ。

だって
4人の歳足したら250歳だよ(^^;

 コル付近で

雌岳の登りは結構急ですよ。
でも、危ないところはありません。

雌岳はP1(南峰)P2(本峰)P3(北峰)とある。
先ずはP1に登ってみる。
たっくんは「雄岳が見える〜」と言ってましたが、嘘ですから。
狭い岩峰ですが、近いはずの雄岳さえ全然見えない訳で。

さてさて雌岳の最難関にやってきました
稜線から10mくらいナイフリッジになってるのが嫌らしい。
たっくんはハンマー、ハーケン、カムまで持ってきました。

 雌岳に登り返す

壁を見るなりたっくんガクッ、なんだボルトだらけじゃんよ〜。
ささっと登ってしまいました。
おいちゃんも行く気になってるので、咄嗟に袖を掴んで放しませんよ
未亡人になるには早すぎるよ。

展望もない訳だし、すぐに帰ってきました。
たっくんには物足りなかったようです(凄すぎ)。
とは言っても、さすがに安全確保は怠りないので感心しました。

 P2に続くナイフリッジを渡るたっくん          ▲ そんなとこで遊んでないでよ

たっくんに気をもんだあとはP3です。
おいちゃんは「岩の穴から浅間山が見えた〜」と言っています。
みんな頭がおかしくなってきました。

見えないのを承知でP3も岩の上に登ってみます。
ホントだ、高速道路が見える。
私もとうとう壊れたよ、と言うか想像豊かになったのだよ(^^
みんなネットで学習してきているので、景色が浮かぶんですかね。
やってられません。

 P3(北峰)ですよ
 岩の隙間から浅間山絶景     ▲ P3で寛ぐおぎゃ〜とはらっぱ ( ここは雌岳ね )
ホントだ、見えた  P3に立つおいちゃん P3からP2

何処をどう歩いているんだかよく分からないまま、八風平キャンプ場への分岐に着きました。
右は行き止まりの展望台への道ですが、もういい加減にやめた。

山頂ではパンだけだったので、お腹が中途半端です。
小広い場所を探して、おにぎり休憩にしましょ。
ここでやっと寛げました。
岩の上じゃなくて土の上で木々に囲まれて ・・・
待ちに待った安心感だわよ。

 天気はグズグズ下り坂です
 八風平めざして下る          ▲ 気持ちの良い霧に包まれて
 ヤマツツジの花が地面を染めていた             ▲ 満開さんもいる
 ひっそりと咲く上品さ              ▲ ヤマフジです

分岐からの下りも所々で綺麗なヤマツツジを眺めます。
ロープで一箇所急なところを下れば、チンタラ道が八風平に延びている。
霧の中で咲く花や緑が素晴らしかった。

車の音が大きくなってくれば車道です。
軽井沢から帰る車がビュンビュン走って行きますね
ひかれないように端っこを歩いて恩賀集落まで戻ります。

若干雨脚が強くなってきたけど、傘を出すほどじゃない。

 車道歩き

軽井沢ICが見えてきた。
高岩トンネルの上から高速を走る車を見下ろします。

ここで、おいちゃんの方向音痴パワーが炸裂しました。
あの車が入ってくる道は何なん?もうインターに決まってるじゃん。
東京はあっちだっけ?こっちだよ。

おいちゃんの頭の中は、こんがらがっているようでした
それでもちゃんと生きて行けるんだよね。

 上信越道

何とか天気が大崩れせずにもってくれて良かったのですが。
やっぱり展望がイマイチだったので、たっくんとおいちゃんは紅葉の時期にリベンジなんて言ってましたが。
ほんとかな?

こんな日に登る物好きはいないようで、誰にも会わなかったね(笑)
山を下りてから、お散歩中の恩賀集落のおばあちゃんと話した。

現地解散となり、二人と別れた私達は磯部温泉で汗を流しました。
タック&オギャー さん、またまたありがとう。

 恩賀の駐車スペース