2009.09.11 (金)   K2Couple No.0243 

御飯岳 破風岳
おめしだけ はふうだけ(群馬県・長野県)
2,160m
       御飯岳 2160m 破風岳 1999m
万座温泉の山にも秋の気配

コース最大標高差 : 335
コース累積標高差(+) : 560
コース累積標高差(-) : 560
コース距離 : 7.2 km
行動時間 : 5'20"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 雲も山も秋色
  4:45 = 長野原 = 万座道路 = 万座温泉 = 7:25 毛無峠P
 毛無峠P7:45 ... 8:00 毛無山 ... 9:25 御飯岳 【L1】 9:50 ... 10:35 毛無山 10:50 ... 11:00 毛無峠 11:05 ...
 11:40 破風岳 【L2】 12:25 ... 13:05 毛無峠P
 毛無峠13:10 = 13:45万座豊国館14:45 = 志賀草津道路 = 17:30

     御飯岳の場所 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

万座温泉 豊国館 (¥500)


 約一ヶ月ぶりの山登りです。
 おいちゃんが一日だけ休めそうですが、土曜日は天気が崩れる予報なので金曜に行くことになった。
 第一希望の山は熊の目撃情報があるので、人の少ない平日では気が進まない。
 夜中に慌てて行き先を探します。

 またまた眠れない夜を過ごしていると、4時前においちゃんが起きてザックの中をゴソゴソしている。
 早いよと思いつつ、仕方ないので私も支度をしてまだ暗い中を出発です。


早朝のためガラ空きの一般道を一路万座へ。
万座ハイウエーは朝6時半まで無料で通れますが、ゲートに着いた時には朝のラジオ体操が始まってしまった。

管理のおじさんが一言 「ラジオ体操始まったけどいいか」
おじさん大好き ありがとう

嬬恋牧場から正面に目的の山が見えます。

 嬬恋牧場から土鍋山、破風岳、毛無山

まだ静まり返った万座温泉を抜けて、県道466(上信スカイライン)を走る。
毛無峠までずっと舗装道路で問題なし。
一番乗りで駐車場に着いた。
常に吹きつける強風のため、辺りには木々が少なく荒涼としているので毛無峠と言われるらしい。

どんよりしていた空は、長野県側からどんどん雲が薄くなっていきます。

 御飯岳の裾を捲いて毛無峠に到着

峠からは浅間連山、浅間隠、鼻曲、榛名、本白根山がバッチリ見えている。
長野県側は、妙高、火打、高妻山、その後に白馬。
凄い峠ですね。

外気温は10℃、冷たい風が吹いているのでフリースを着て出発します。
おいちゃんは毛糸の帽子?
ちょっとちょっと、やりすぎじゃないの?

 小串硫黄鉱山跡と浅間隠方面

毛無山への登りは、ザレた坂を登って行きます。
不気味な鉄塔が建ち並んでいる。
産出した硫黄を運ぶための設備らしい。

かつてこの地に小串硫黄鉱山があり、最盛期には二千人が住む集落があったって。
峠から嬬恋(群馬)側に少し下った所に鉱山跡地が見える。

 峠からの登り出し

コケモモやゴゼンタチバナ、ガンコウランの株がびっしり密集している。
お花畑のような中に歩き易い細い道が続きます。
今はリンドウ、ミヤマニンジン、アキノキリンソウ位しか咲いていません。

 ザレの次は緑の絨毯

あちこちにハイマツの群生があり「這い松母樹防鳥網」なる看板が立っていて、保護研究しているみたいです。

毛無山頂にはケルンや大きな岩があってお庭のようです。
最高の展望台ですが、帰りにゆっくりすることにしてスルーします。

 毛無山頂付近のハイマツ
 ヒコーキ         ▲ 御飯岳のアプローチも快適です
 
 毛無山頂から振り返ると土鍋山と破風岳、その奥は四阿山と浅間連山
エゾリンドウ エゾリンドウ アキノキリンソウ ミヤマニンジン
ヤマハハコ ヤマハハコ シラタマノキ ゴゼンタチバナ
ガンコウラン クロマメノキ(シラネブドウ) コケモモ ガマズミ

一旦50mくらい下りますが、気持ちの良い笹原です。
コケモモやゴゼンタチバナの赤い実、ガンコウランの黒い実、白玉等たくさんの実がなっています。

ここまで来ると陽が射してきて、暑くなってきたのでフリースを脱ぐ。
僅かに紅葉した葉っぱが彩やかです。

 おっ、紅葉してる
 毛無山を振り返る               ▲ 浅間連山

草原も徐々に登りになり、最後の急斜面で振り返ると北アルプスの山々がズラ~っと並んでいます。
白馬大雪渓をはじめ、槍、穂高の左に乗鞍岳、御嶽山は山頂だけ。

四阿山と浅間連山の間に八ヶ岳。
八ヶ岳の上に三角の山が見えましたが、これは北岳でした。
もう凄いとしか言葉が出ません。

 絶景

標高2030くらいまで登り上げると平坦な樹林帯に突入。
展望はなくなりますが、涼しくていい。
この先ずっと笹の道。

二回ほど短い登りを織り交ぜてシラビソと笹の快適な道が続く。
腹減った騒ぎのはらっぱを山頂まで我慢させる。

背丈ほどある笹を掻き分けてガサガサ進む
なにやら山頂が近い雰囲気です。

 見えるのは笹っ葉だけ

 志賀特有の植生やね  山頂から北の展望
 山頂ひろば              ▲ 可愛い標識

開けた山頂ではないので、木の切り株に立ってみる。
あまり効果ないみたい。

三角点の側の丸太に腰掛けて、右に槍、穂高、正面に八ヶ岳 ・・・ 超贅沢。

 木の切り株に立ってみたけど

ここからは北の山も綺麗に見えました。
志賀のランドマーク笠ヶ岳、焼額山、岩菅山、苗場、横手、白根、本白根と懐かしい山が並んでいます。

毛無峠も見えます。
車が3台増えてた。

 須坂長野市の上に飯縄山方面

下山は展望の開けるとこまで一目散です
笹の原っぱ、やっぱりこれが一番気持ちいいですね。

またまたゆっくり写真を撮りながら下ります。
早くも北アルプスは霞んできました。
リンドウは花弁を開いているので、エゾリンドウのようです。

 開放感にたたずむ

毛無山まで帰ってきました。
余りにも気持ちいいので岩の上に座って山座同定。
だらけます。

気持ちいいな~。
ずっと居る?
時間ありすぎるよ。

 山頂の岩で、だら~

峠に下って次は反対の山、破風岳に登ります。
笹の中に登山道が見事なジグを切って登っています。
カップルが下っているのが見えました。

ラジコンの飛行機を飛ばしている人がいます。
ラジコンおじさんに訊いたら、グライダーなんだって。
昨日も来たけど風が強過ぎてダメだったとか。
ここはラジコン飛行機のメッカだそうです。

 峠から破風岳

ということで、滑空するグライダーを横目にジグザグの道を登ります。

こちらもリンドウがたくさん咲いていて、励ましてくれます。
道も緩やかで登りやすいしね。

土鍋山の分岐を分けて、山頂まで僅かな登り。
先ずは破風岳に寄って行こう。

 登りやすいね
 
 さっきまでいた毛無山と御飯岳

こっちの山頂岩場からも北アルプスの山並みが見えます。
展望の山でした。
榛名山の左に赤城山も見えています。

 超豪華な山頂標識

はらっぱが又腹減った騒ぎ。
きょうはどうしたんだろ。
御飯岳でパンとおむすび食べたのに。

今度はカップラーメンでしゅ。
山頂の西側は真平らなのに、北側は断崖絶壁。
腹ばいになって覗いてみる。

 展望のランチ
 山頂でプチシェー            五味池方面の広場

土鍋山まで行くつもりでしたが、時間が押してきました。
本日も訳あってタイムリミット付き。
温泉と土鍋山どっち取る?
そりゃ温泉でしょ。

久しぶりの山で疲れたし、土鍋は展望ないって言うし ・・・
素晴らしい展望は充分堪能して、もう思い残すことは無いし。

 まんぷく下山

峠に下り、ラジコンおじさんの隣に座って暫く話をしました。
山登りと違って、ラジコンは身体が冷えてきますね。

温泉温泉

 まっしぐらに下る、頭の中は万座温泉
 
 
                     ▲ 写真を撮りたいって言ったら、近くを飛ばしてくれた優しい大宮のラジコンおじさん ありがとう

 黒湯山登山口から横手山  万座峠から笠ヶ岳  県道466 を万座へ(万座峠で)
フジバカマ お菓子のキノコみたい ゴマナ キオン
ブタナ クサフジ(ピンク) クサフジ(紫) ネジバナ

同じ万座温泉のお湯なら安い方がいいよね。
という理由で、いつもの温泉に浸かります。
白濁の熱っつい露天風呂はもちろん貸切です。

男風呂は立っても胸の辺りまで沈む深いお風呂なので、子供は溺れてしまいますね。
外で寝ころんで冷ましては又入る。

 豊国館の露天風呂♂

万座道路は1,020円も取られるので、帰りは遠回りだけど志賀草津道路まで登り返して草津に下ります。

草津白根山の横を通って帰りました。
平日なのに車とバスで駐車場はいっぱい。
湯釜の見学道路は、西の方だけになっているようです。

 草津白根山の白い壁(車窓から)

民主党が政権を担うことになって、混迷している八ツ場ダム予定地を通過。
付け替え工事中の道路建設現場を眺めながら、複雑な気分になります。

そしてラジオから悲惨なニュースが流れる。
岐阜県防災へリが、遭難者救助活動中にジャンダルム付近で墜落炎上。
そして今日は、世界を震撼させたNY同時多発テロが発生した 9.11です。
やり切れない思い ・・・

 ダム湖にかかる予定の橋梁工事