2000.07.01〜02 (土日)   K2Couple No.0023 

天狗岳
てんぐだけ(長野県)
2,646m
クロユリとシャンソン、展望の八ヶ岳

コース最大標高差 : 775
コース累積標高差(+) : 1,010
コース累積標高差(−) : 990
コース距離 : 11.2 km
行動時間 : 11'30"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 摺鉢池経由東天狗西天狗

  7:20 = 藤岡IC/上信越道/佐久IC = 9:15 山の駅 9:25 = 10:10 渋御殿湯

 渋御殿湯 10:20 ... 11:35 賽ノ河原 ... 12:30 高見石小屋 ... 12:40 高見石 【L】 13:10 ... 14:50 中山展望台 15:00 ...
 15:05 中山 ... 15:35 中山峠 ... 15:45 黒百合ヒュッテ 【泊】

 黒百合ヒュッテ 6:40 ... 天狗の奥庭(摺鉢池)... 8:40 東天狗岳 8:55 ... 9:15 西天狗岳 【L】 9:45 ... 10:25 第二展望台 10:30 ...

 11:00 第一展望台 ... 11:45 分岐 ... 12:45 唐沢鉱泉
 唐沢鉱泉 13:40 《TAXI》 14:20 渋御殿湯 15:15 = 佐久IC/上信越道/藤岡IC = 18:00

  天狗岳の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

黒百合ヒュッテ (\9,500)  奥蓼科温泉郷 渋御殿湯 (¥800)

MK夫妻が我が家に来るのを待って、いざ出発です。
目的地は黒百合ヒュッテ。
第8回黒百合ヒュッテシャンソンコンサートが開催される。

渋御殿湯の駐車場に車を置き、渋川沿いに緩やかに登る。
丸木橋で右左岸を渡り返す登山道。
賽ノ河原につめると、後方に諏訪盆地の展望が一気に開けた。

梅雨時にもかかわらず、太平洋高気圧の張り出しが強く幸運な青空。 

賽の河原から苔むした原生林にかけて、たくさんの花に出会う。
特に多いのは「オバサングサ」と覚えたオサバグサだった。

 賽の河原の登り

稜線の縦走路に出ると間もなく高見石小屋。

小屋の裏手にある高見石のてっぺんに登って。
北八ツ方面の山や白駒の池を正面に、気持ち良く食事をする。

満腹だ〜。
幸せです。

 高見石でお昼にします

高見石からコメツガやシラビソの深い樹林帯をゆるゆると登れば。
突然中山の展望台に飛び出す。
広く開けた岩塊の展望台。
北八ツの樹林帯では、こんな感じの小ピークに時々出合う。

天狗岳の勇姿が目に飛び込んで来た。

東側が鋭く切れ落ちた稜線を、遠雷にせかされながら注意深く。
しかしバタバタと中山峠まで下り、間もなく黒百合ヒュッテに辿り着いた。

 中山展望台から東西天狗岳

小屋に着くと同時に、辺りは濃い霧に包まれていく。
何も見えない白い世界もおつなものだ。

テン場には小屋の名前の由来であるクロユリが点々と。
人目を避けるようにひっそりと咲いていた。
ちなみにここは黒百合平。

コンサートが始まるまでの間、小屋の前でおしゃべりして過ごす。
付近の散策もしたりしながら、霧に身を任せます。

 夏山を彩る黒百合の花

6時から雲上のシャンソンコンサートが開演。
久しぶりの生歌と飲み放題のワイン、フランス料理に舌鼓を打つ。
シャンソン歌手は諏訪在住の入江みよ子さん、ピアノは林梓氏。

料理は、笑顔が素敵な小屋の奥さん(米川けいこさん)の手作りだって。
木イチゴのゼリーがとっても美味しかったよ。

山小屋らしからぬ大掛かりな企画で・
不知者同士一期一会の、楽しい夕べのときを過ごしました。
八ヶ岳の小屋は、イベントの開催に熱心だね。

アダモの「雪は降る」をリクエストしたけど、断られていじけのおいちゃん。

 小屋の奥さん米川けい子さんを囲んで


   そして翌日


 摺鉢池を過ぎて            ▲ 岩場を乗り越える三人

今日も天気は上々。
朝霧をついて小屋をあとにした。

中山峠経由よりも展望に優れ、バラエティーに富んだ摺鉢池経由とした。
天狗の奥庭は、岩塊がごろごろした溶岩台地だ。
朝から、股をおっぴらいて登っていく。
岩陰には、可愛いイワウメの花が待っています。

 イワウメ

天狗岳まで爽快な登りが続きます。
東天狗の直下岩峰を右にまいて、岩だらけの山頂に立つ。
360゜の展望は、汗をかいて登った者にとって一番のご褒美だ。

西天狗に行ってからゆっくりすることにしよう。

 東天狗岳山頂に立つ

       ▲ 東天狗をバックに西天狗に登る途中

西天狗岳までは僅かな距離です。
東天狗岳よりも6b高いが、縦走路から外れているので静かだ。

 西天狗岳から見た南八ヶ岳

西天狗の山頂はハイマツと土なので気持ちが落着きます。
爆裂火口をさらけ出した硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳が空に突き上げている。

硫黄岳の横に姿を現した険しい稜線の横岳に見とれながら。
コーヒーを入れて呑気にする
そしてランチ (^^

 フルメンバーです
 
                                 ▲ 絶景                                         レモンかじろっ

さて、西尾根を唐沢鉱泉に下ります。
西天狗の下りは岩塊が折重なり。
まるでわが身を谷底に突き落とすような急下降だった。

途中南八ツを見渡せる展望台が2ヶ所あったが。
岩ばかりで比較的変化のない尾根下りが、予想外に手間取ってしまう。
ついに、MKさんがグレ始める。


唐沢鉱泉にやっとの思いで辿り着いて。
当初予定の峠越えの余力は、もう残っていないかもね (^^;
仕方なくタクシーを呼び、迎えが来るまでしばし全員でだらける

タクシーで渋の湯入り。
渋御殿湯は冷たい硫黄泉が珍しく、いかにも効きそおっ。
動くと寒いので、ひたすらじっと漬かるのみ。

冷泉浴の最中に雷鳴が轟き、突然のどしゃぶりになった
コロコロ跳ねているのは雹じゃないか。
稜線上でこんなんに見舞われたらと思ったら、余計に寒くなった。

まともな食事もとらず、雨のなか車に乗り込んで帰路についた。

 展望台に着き、ヤレヤレおばさん
 唐沢鉱泉で