2009.05.09 (土)   K2Couple No.0228 

鍋割山 荒山
なべわりやま あらやま(群馬県)
1,572m
        鍋割山 1332m 荒山 1572m
鍋割山南面コースに初挑戦

コース最大標高差 : 775
コース累積標高差(+) : 1,125
コース累積標高差(−) : 1,125
コース距離 : 11.2 km
行動時間 : 8'10"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 鍋割高原から鍋割山南西尾根

  6:45 = 前橋 = 赤城国際ゴルフ場 = 7:40 鍋割山登山口PS

 登山口PS 7:50 ... 8:15 鍋割高原獅子ヶ鼻 820 ... 9:10 前不動様分岐 ... 9:25 鍋割山 9:35 ... 10:10 荒山高原 ...

 10:45 展望広場 ... 11:30 荒山 【L1】 11:50 ... 12:20 前浅間山 ... 12:35 軽井沢峠 ... 13:00 上避難小屋 13:05 ...

 13:30 棚上十字路 ... 13:40 荒山高原 ... 14:10 鍋割山 【L2】 14:45 ... 14:55 分岐 ... 15:05 鍋破山前不動 15:10 ... 16:00 登山口PS

 登山口PS 16:15 = 16:30 富士見温泉 17:20 = 前橋 = 18:15



 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

赤城鍋割山の場所

富士見温泉 見晴らしの湯 (¥500)

五月連休後半からさえない天気が続いていたがようやく回復の兆し。

身近な赤城山域にあって、鍋割山に登ったのは9年前1回ぽっきりです。
これじゃ群馬県人の名折れだよ。
南面の獅子ガ鼻コースを歩いてみよう。

赤城国際ゴルフ場を経由して、登山口を探しながら適当に進むと。
あっ、ここかも。
それらしき車が4台いて、私達に続いてさらに2台到着。
人気のコースらしいです。

 獅子ガ鼻コース登山口の駐車スペース

鍋割山登山口という看板から入山します。
右は自然林ですが、左は杉の植林地です。

5分位歩くと、すぐに分岐があります。
←常緑の森 四季の森→
いろんなところがあるんだね。
更にちょっと上には前不動コースの分岐がありました。
真っすぐ進む。

 分岐標識

右には関東平野が広がりますが、きょうは残念ながら霞んでいます。
後方の前橋県庁はすぐにそれと判る。

第3回赤城山トレランレースが、今月24日に開催されることを知った。
赤城青年の家をスタート・ゴール地点とし、このコースを鍋割に駆け上がって荒山高原を経由、小沼・地蔵岳まで周回するコースらしい。
どんなところを走ろうと言うのか、興味が湧いた訳で ・・・

 前橋市

すぐに岩場の急登になります。
小さな子連れの親子も、準備が済んで登ってきているようです。
足元にはスミレ、キジムシロ、ヒメハギなどが咲いている。

急な道なのでグングン標高が高くなっていきます。

 イワイワの登山道

急な岩場を抜けたところで、ポンっと鍋割高原に出た。
鍋割から派生する尾根が見えてきます。

道は緩やかになり、ヤマツツジが咲き始めているけど未だ殆んど蕾。
足元にクサボケが可愛い花をつけていました。

そして獅子ガ鼻と書いた案内板があります。
鍋割高原のこの辺りを獅子ガ鼻と言うのかな?

 鍋割高原

鍋割山頂までは、もう一段の急登があります。
いつの間にか、のんびり高原歩きは岩の急登に変わります。

鍋割ってさあ、丸っこくて登りやすい山じゃなかったのかい。
舐めてかかったけど、何か汗だくになってきたんだけど・・・
気温も湿度も高すぎです。

 又してもイワ&根っこ急登

そして突然平らな台地に飛び出す。
私の背より高いシノダケを登って行くと、前不動コースの分岐です。
どこの標識も立派です。

ここから標高差80メートルの階段を登らなければなりません。

 最後の階段を登る

腹減った〜。
朝おむすび一個しか食べてなかったので、力が入りません。
階段の途中で市街地の景色を眺めながら、エネルギーインです。
何故か中途半端な補充で、またバテることに ・・・

浅間山は榛名山の上に薄っすら霞んで見えます。
私達の家はあの辺かな〜。

 鍋割山頂

鍋割山頂は素通りして、荒山高原をめざします。
鍋割の長い頂稜は快適なプロムナード。
雪の武尊山、谷川連峰、苗場山が少し霞んで見えました。

鍋割頂稜の最北端から荒山高原を見下ろす。
荒山高原と荒山南尾根西斜面にアカヤシオが咲いているのが見えます。
花はもう終っていると思っていたので、単純に嬉しい。

 気分爽快、鍋割頂稜歩き(荒山と地蔵岳)
 
 
                                    ▲ 荒山高原のアカヤシオ

荒山高原は予想外に閑散としてました。
アカヤシオの咲いている場所へ一目散に走ります。
ラッキーなことに、ちょうど今最盛期でしたね。

荒山を少し登ったところで、鍋割山を見ながら一息入れます。
ますます暑くなってきて、寝不足のおいちゃんの調子が上がりません。
風邪と寝不足な訳で ・・・ 普段の不摂生を後悔中です。

 荒山側から鍋割山

箕輪から登って来る道が合流する展望の広場。
ここにザックを下ろして寝ころんでしまうおいちゃん

山頂まで行けば涼しい木陰があるのに・・・
行くよ〜。

 展望の広場

荒山の南尾根と西尾根にはさまれた沢の左岸にアカヤシオがたくさん。
南尾根から沢に下りれば、簡単に辿り着けそうです。

荒山山頂も、アカヤシオが点在しているのは西斜面。
何故か、この辺りはどこも西側斜面にアカヤシオが咲いていました。

アカヤシオに手が届く岩の上でランチです。
おむすび、たくあん、プチトマトあと何だっけ。
ゆっくり休憩します。

 まだまだ元気
サクラスミレ フイリフモトスミレ ニシキゴロモ ニオイタチツボスミレ
ヒゲネワチガイソウ フデリンドウ クサボケ ムシカリ
ヒゲネワチガイソウ マルバスミレ ヒゴスミレ タチツボスミレ キジムシロ

ここからは前浅間山へ下ります。
最初から急な下りです。

それほどしっかりした道ではないけど、落葉の優しい道です。
ただ、昨日の雨で落ち葉の下はツルツル。
木に掴まりながらギャ〜ギャ〜騒いで慎重に下ります。
奇跡的に尻餅なしね。

 荒山から前浅間山へ下る
 アカヤシオ越しに地蔵岳           ▲ 稜線西側に咲くアカヤシオ
 急坂を下りると気持ち良い笹の稜線         稜線から荒山を振り返ります

道が平坦になってくると、西斜面にまたアカヤシオが咲いています。
静かな素晴らしい道でした。
鍋割から何気に一緒だったデカザックの単独男性も、後を追って荒山から下りてきます。
きょうは黒檜山頂でテンパるんだって言ってた。

前浅間山頂には、去年9月に地元の高校山岳部が整備した立派な標識が建っています。
軽井沢峠に下る。

 前浅間山頂標識

昔、軽井沢峠から登ろうとしたら道がなく藪だったのを思い出しました。
今では、しっかりした道が整備されています。

あちこちにトレランレースのガイド標識が立っています。
前浅間のコースは危険な為に中止変更になったらしい。
そりゃ走る人も危ないだろうけど、あの道を走られたらコースが可哀想。

 コース変更のお知らせ

軽井沢峠の分岐から荒山を捲くように上の避難小屋に向かう。
陽射しが強いので、避難小屋に入って休憩です。
こうしている間にも、バタバタ早足で駆ける人たちが行き交います。

ヤマツツジが咲けば見応えのある道も、今は殺風景です。
何でこんな道歩いてるんだい?
新緑新緑!

棚上十字路(下の避難小屋)に近づくと、ツツジが咲いていました。
トウゴクミツバツツジは派手な色合いですね。

 咲き始めのトウゴクミツバツツジ

荒山高原から賑やかな声が響いてくる。
校外学習の地元の中学生がたくさんたむろっていました。
暑さで疲れたのでしょうか、寝転がっている生徒もいます。
「どっから来たの?」「課外学習で〜す」「・・・・・・」
まっいいかどこでも。

幾多の視線を感じつつ、ここはカッコ良くスルーして鍋割山へ。
この頃になると、おいちゃんもすっかり回復していつものペースです。
あたしゃ、膝が痛いよ。

 中学生のたまり場

今度は地元の大学生の集団が下りてきました。

今朝下った時はそれほど遠く感じなかったのに、帰りはやけに遠く感じた。
鍋割山の稜線ってこんなに長かったっけ?
同じ道なのに帰りはホント長いわ。

 この二人は何処まで帰るんでしょうか

やっときょう2回目の鍋割山頂です。
あとは下るだけなので、ゆっくり休憩しよう。
お湯沸かして、カップラーメンでも食うべ。

酔狂にも、トレランコース(Trail running course)の一部を辿ってみましたが、千人を越えるランナーが、こんな華奢な登山道を走ったらどうなるか。
憂々しき結果は容易に想像できます。
皆さん、かけがえのない山を自然をいたわりましょう

 階段 ・・・ 登りも下りも大嫌い

階段をトコトコ下り、分岐を不動様コースへ。
標識に「急です」と言うだけあって、急でした(^^;
雨後の斜面は滑り台みたいで、暫くはロープ様を頼りに下ります。

大きな岩にぶつかると、そこに不動様がありました。
上の岩からポタポタと水滴が落ちています。
なるほど、不動様は険しいお顔をしておいでです。
これも悪から私達を守るための険しさ、無事をお願いしました。
ここから先は不動様を頼りに、何気に大胆に下りました。

 鍋破山前不動様の凛々しいお姿

足の親指の裏が痛いんですけど、不動様
標高950辺りで休憩です。

まもなく急斜面を脱して、植生はいつしか笹からシノダケに変わります。
背より高いシノダケの中、私の直前を誰かが登山道をクロス。
一瞬の出来事で、声を出すのがやっとでカメラを構える暇もありません。
わっ、きっ雉だキジ。

 徐々に勾配もなだらかに

大きくて素晴らしい色の八重桜が出てきたら登山口への分岐です。
真っすぐ下っても林道に出そうです。
が、真面目に左に折れて連絡道みたいなとこを行く。
八重桜があちこちで満開、気持ちのいい道でした。
登山道は桜花の絨毯敷き。

中年男女が、山菜らしきものを採っていました。
何を採ってるんですか?と訊くと「葉っぱ」ですとの答え。
はっぱ? 答になってないじゃん。

 彩やかな八重桜
 ヤマツツジと八重桜と  この辺りではヤマツツジの花もほころび  朝別れた分岐に戻りました

車を置いたとこに到着。

すぐに隣の車の単独さん♂(前橋の人)も帰ってきて、暫く話をする。
おいちゃんより1歳年上。
何故か糖尿病の話題で盛り上がって、お別れしました。
これだけカロリー消費すれば、ビールもOKね。

今回の山行、なめてかかったらバテました
調べてみたら、登山口から荒山までの標高差770m、累積標高差1,100m超でした。

 赤城国際ゴルフ場内