2009.04.19 (日)   K2Couple No.0225 

三ツ岩岳
みついわだけ(群馬県)
1,032m
ピンクのアカヤシオが全山を染める

コース最大標高差 : 390
コース累積標高差(+) : 400
コース累積標高差(−) : 400
コース距離 : 2.7 km
行動時間 : 3'10"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 山頂から鹿岳、遠くに妙義山

  6:45 = 藤岡IC/上信越道/下仁田IC = 7:30 大仁田ダム登山口P

 大仁田ダム登山口P7:45 ... 7:55 竜王コース分岐 ... 8:25 コル 8:30 ... 8:50 上のコル ... 9:20 竜王コース下降点 ...

 9:25 三ツ岩岳 【L】 10:05 ... 10:30 竜王大権現 ... 1055 大仁田ダム登山口P

 大仁田ダム11:15 = 湯の沢トンネル = 11:55 向屋温泉 12:55 = 13:40 道の駅鬼石 【L】 14:10 = 14:40


向屋温泉 せせらぎの湯 (¥600)


 西上州の愛好者の中にはマニアとも呼ぶべき人たちが多く、数え切れぬほどの岩峰やピークを次々と登山リストに載せてゆくのもこの山域の
 楽しみ方の一つである。
 烏帽子岳の西方にそびえる三ツ岩岳はそんな人向きの山といえるかもしれない。
 山のいたる所に岩峰がつき出ていて、いったいどれを指して三ツ岩と呼ぶのかはっきりしないくらいである。
 最近スーパー林道が山腹をぐるりと回ってしまったり、東側が採石のため崩されたりして秘峰のイメージが薄れたのは残念である。
 しかし苦労して登りつめた山頂の明るさと静けさは、これぞ西上州と呼ぶにふさわしい。
 なお、コース途中には竜王大権現を祭る祠や、10人ほどが楽にビバークできる快適な洞くつもある。

                                     上毛新聞社『群馬の山歩き130選』より


四ツ又アカヤシオ山行が不完全燃焼だったので、三ツ岩岳に場所を移してリベンジです。

朝5時半に起きて準備をしてるのに、おいちゃんが起きてきません。
昨日はいきなり友達が遊びに来て、夜遅くまでお酒を飲んでいたからね。
予定より遅れて出発です。

   三ツ岩岳の場所

この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである
(経緯度線は20秒間隔)


きのうと全く同じ南牧村コースです。
鹿岳四ツ又、黒滝山に曲がる小沢橋を直進して、雨沢からみかぼスーパー林道に出て大仁田ダムへ。

大勢押しかけてると思いきや、車はたったの五台きりです。
急いで損した。
隣の車は、同時に到着した野田のご夫婦。

 大仁田ダム手前の駐車場

ダムサイトの上の山が、アカヤシオでピンクに染まっています。
見上げる空はピーカン。
期待が高まります。

綺麗な水洗トイレ施設もありました。

 といれっと

登山口には竜王の里宮が祀られている。
沢から離れず、陰気臭い杉の樹林帯を登って行きます。

小さなネコノメソウや小さなエイザンスミレ。
これまた小さなユリワサビがあちこちに咲いています。
それにしても小っさ過ぎ〜。
ハシリドコロだけは普通の大きさでした。

 竜王の里宮(三ツ岩岳登山口)

竜王コースを右に分けて、真直ぐ進む。
40分ほどで大津との稜線コルに出ます。

アカヤシオがポチポチ顔を見せ始めました。
花付きはなかなか良いようです。

 コルです
 青空にアカヤシオ             ▲ アカヤシオ乱舞

ここからもう一つ上のコルに向かって、グングン登って行きます。
けっこう急。
後ろを振り返りながら登ります。

樹林を透かして尖った大津が見えます。
大津にもアカヤシオが咲いている。

 今までと違った雰囲気の尾根

もう一つ上の尾根に登り上げると、今までと違った雰囲気の痩せた尾根の歩きになりました。
痩せ尾根を慎重に進むと大きな岩が立ちはだかっています。
ここは右に巻くんだよね。

岩の上に登ってアカヤシオを愛でながら痩せ尾根を進むとまた大岩が。

 この大岩を左から捲いて ・・・

うんうん、ここは左から巻くと書いてあったなと思いながら進む。
廻り込むとロープが下がっていました。

ここは絶対落ちられない場所です。
ちょっと緊張します。

 最後の岩と言うか崖

木の根を確認しながらしっかり掴んで慎重に登るとアカヤシオとヒカゲツツジが競って咲いていました。

わあ奇麗だね、黄色とピンクのコラボレーション。

 ヒカゲツツジ
クリックで拡大

向かいの岩壁にもアカヤシオが咲いてるよ。
写真撮ろっと思っても、崖の途中なので落ち着きません。
身体の向きを入れ替えようとすると、ヤバ落っこちそう

 アカヤシオとヒカゲツツジの感激コラボ

そして大岩の上は素晴らしい展望台になっていました。
大津の岩峰が近く、山頂に人影も見えました。

高度感抜群、展望抜群。
写真を撮って進みます。

 大津の岩峰もピンク色

三ツ岩岳は低い山だけど、何かゴツゴツしてるよね。
一歩間違うと命ないよね。

西上州の山は大体こんな感じで、低山とは言え侮れません。
私達には登れない岩山がたくさんあります。

 石っころが多くねっ

ついに頂稜です。
見事なアカヤシオの群生に圧倒されます。
標高が四ツ又山より100ちょっと高いくらいですが、花はシャンとして元気がありました。
まだ蕾もあります。

 ひざまずくはらっぱ

正面には、昨日登った四ツ又山や鹿岳が見えます。
その奥には、同じようにゴツゴツの妙義山。

アカヤシオのトンネルを掻き分けて進むと山頂です。
360゜アカヤシオと素晴らしい展望。
西上州の山は全て見渡せると言っても過言ではありません。
余り広くない山頂に三人いました。

一通り眺めた頃、後続がどたどた来たので場所を譲って帰りましょう。
トコロテンシステム (^^

 山頂のはらっぱ
                  ▲ 三ツ岩岳山頂斜面                                ▲ 下の岩峰も花盛りですね
                  ▲ つぼみも残ってました                                  ▲ 柔らかい色ですね

 花咲か爺さんおいちゃん              ▲ 青空に映える

私達は尾根コース、竜王コースの分岐を通り過ぎた展望のいいアカヤシオの下で早いランチにしました。

頭上のアカヤシオはまさに全盛期。
ピチピチ花弁がほんのり色です。
はらっぱのシャツも何気に同じ色。

 ぷくまんで〜す

山頂より一つ下りた尾根の斜面もアカヤシオ一色です

こちらの小ピークもピンクのジャブ攻撃が続きます。
K2隊、ダウン寸前 ・・・
ここはホントに凄いなあ。
今年は当たり年?
それとも毎年こんなんかい?

 このピークもお花だらけ

岩場の真下にダム湖が見えた。
近いじゃん、あそこまで下れば終わりね ・・・

東に延びる尾根からはずれて、本格的な下りになった。
アカヤシオはここまでで終了です。
枯葉の堆積した自然林(杉林だったかな)ですが、とにかく急な斜面を小刻みにジグを切って下ります。

 大仁田ダムを見下ろす

大きな岩に行く手を阻まれ、右に下って行くと竜王大権現がありました。
チョットだけ平らな場所です。
そして最後まで杉の植林地の急斜面を下る。

竜王コースは急なだけで花もなく、何の見所もない道でした。
尾根コースをピストンした方が、花も展望も楽しいよねきっと。
ただ後続の人が結構いたので、すれ違うのも大変かな?

 竜王の奥宮(竜王大権現)

沢を渡って、今朝分かれた分岐に出れば登山口はすぐそこ。
やっぱり路肩にズラ〜っと車が並んでいました。
里宮橋を渡った対岸の道にも車が見えます。

車に戻って靴を脱いでいたら、熊谷の人が登山口へ歩いて行きました。
時計を見ると、あれまだ11時だった。

 コガネネコノメ

さて温泉は何処にする?
妙義方面もいいけど、時間があるので上野村を廻って帰ることにしよう。
南牧村磐戸まで下って、湯の沢トンネルへ駆け上がります

トンネルを抜けて上野村に入ると桜が綺麗、ミツバツツジや山吹や花桃 ・・・
「山の上より全然キレイ」と、おいちゃんの言うことは昨日と全く同じ

お金持ちの上野村は道路整備完璧。
この道は「奥多野花街道」と言うそうです、道路に書いてありました ^^;

 長閑な奥多野花街道を帰る

道すがら、陽光を受けて山の新緑が綺麗です。
いろんな緑が混ざって微妙なトーン。

しばらく走って、国民宿舎ヴィラせせらぎに到着。
入浴は正午からだって ・・・ 時計を見たらぴったし正午。
一番風呂で貸切風呂、開放感たっぷりの露天風呂で満開のミツバツツジと新緑の山を眺めながらだらけまくる。

お湯もツルツル、お肌もすべすべ。
気持ち良かった。

 露天風呂独占 ( ヴィラHPより )