2009.02.15 (日)  K2Couple No.0216 

烏帽子岳
えぼしだけ(長野県)
2,066m
雪は少ないけど、思いっきり雪遊び

コース最大標高差 : 335
コース累積標高差(+) : 450
コース累積標高差(−) : 450
コース距離 : 8.1 km
行動時間 : 5'00"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 湯の丸コル手前から烏帽子岳
  7:25 = 藤岡IC/上信越道/小諸IC = 8:40 地蔵峠P
 地蔵峠P 8:50 ... 9:20 中分岐 ... 9:55 鞍部 【L1】 10:15 ... 11:10 烏帽子岳 【L2】 12:00 ... 12:30 鞍部 12:45 ...
 13:20 中分岐 ... 13:50 地蔵峠P
 地蔵峠P14:55 = 小諸IC/上信越道/藤岡IC = 16:10


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

烏帽子岳の場所

湯の丸高原ホテル (¥600)


 金土の二日間、お婆ちゃんを自宅に連れて来て一緒に過ごした。
 そしてきょうはまずまずの天気らしいので、おいちゃん待望の湯の丸山に行くことに。
 群馬県はよく晴れているので、期待に胸をときめかせて出発します。

真白だった浅間山も、最近の陽気で情けない姿になっています。

軽井沢を過ぎ日暮山トンネルを出ると、山の斜面に霧が纏わり付くようにゆっくりと滝のように流れ落ちています。
「今の何?」「うん?何だろ」不思議で珍しい光景でした。

そして八風山トンネルを抜けた先はどんよりと雲の中、ガスガスのガス。
ガクッ、私は戦意喪失意気消沈。
軽井沢経由で二度上峠に戻って、浅間隠に行こうよぉ、おいちゃん。

 何じゃこりゃ

きょうのおいちゃんは、いつもと違ってヤル気まんまん。
それもその筈、湯の丸山ですから(^^
私の誘惑も何のその、「山は雲の上だよ〜」と車を地蔵峠へ走らせます。

ん?あらら、ホントだ。
だんだん空が青くなり霧も薄くなって、本当に雲の上になりました。

私達の前にも後ろにもボーダーの車が続いています。
そして我が地元の上信バスも連なって、熊谷の小学生を乗せてきた。

 霧を抜けて地蔵峠へ
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地蔵峠はスキーヤーボーダーの車でいっぱいです。

さっきはぐずってスマン。
青空に気持ちも弾んで心ウキウキ、準備をして出発します。
だけど ・・・ 2月なのに雪がないじゃん。

道路が凍っていたので、アイゼンだけ持ってワカンは留守番。
登山口の林道もカチカチに凍っています。
キャンプ場に着くと、お椀を伏せたような湯の丸山が登場です。
スノーシューの男性に追い越されました。

 キャンプ場から湯の丸山

中分岐で作戦会議の結果、烏帽子から先に片付けることになった。

中分岐を過ぎ水平道(湯の丸捲き道)からは八ヶ岳が見えます。
やっぱり八ツは高いね。
蓼科山がでっかい。

 中分岐からツツジ平方面
 中分岐から湯の丸山           湯の丸の捲き道から烏帽子

中分岐で作戦会議の結果、烏帽子から先に片付けることになった。

中分岐を過ぎ水平道(湯の丸捲き道)からは八ヶ岳が見えます。
やっぱり八ツは高いね。
蓼科山がでっかい。

雪解けの道の斜面には、イワカガミやアオノツガザクラ等の葉っぱが春を待ちわびて顔をのぞかせていました。
この様子では、例年より相当早く花が咲くのではないでしょうか。

 イワカガミの葉っぱさん
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小諸や佐久の町は相変わらず雲海の下に沈んでいます。
佐久平と言うか塩田平と言うのか、ここはガスの溜まり易い場所ですね。

そうこうして、前方に烏帽子を見ながら楽チンな捲き道を歩いて行けば、自動的にコルに着きます。
湯の丸と烏帽子のコルで、景色のいいところです。
雪は適度にクラストしていて歩きやすい。

 烏帽子と湯の丸のコル到着
                      ▲ 根子岳、四阿山と遥か遠くに頚城の山並み

コルには5人partyが休んでいました。
全員、アイゼン・ワカン・ピッケルの完全装備。

そして ・・・ 頚城の山と根子岳四阿山がクッキリと見えました。
う〜ん頚城はチョッと薄いか(^^;

 烏帽子に向けて行動開始(backは湯の丸)

ここで軽く食べてから急登に備えてアイゼンを装着し、先行パーティーから少し遅れて腰を上げます。

山頂は遠いように見えますが、すぐそこなんですよ。

 とにかく行きますかね
 直登です            ▲ 振り返って浅間方面
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ここからが大変だったんですよ、実は。
気温の上昇とともに雪がだんだん腐ってきてズボズボ足を取られます。
あ〜しんどいな〜。
何でワカンを置いてきちゃったんだよ〜
スノーシューの夢見そう。
おいちゃんは谷側に踏み抜いて逆さま状態、もがいていました。

 悪戦苦闘のはらっぱ

                         ▲ スノーシューの人のトレースを拾って
                               ▲ ようやく稜線です

何とか稜線に出ると 北アルプスの山並が一直線です。
ここまで期待していなかったので嬉しい誤算
穂高連峰から鹿島槍、五龍、白馬連峰 ・・・

浅間山は、いつもと変わらない感じでした。

 ここから山頂までは楽勝
 先に行ってるよ             ▲ 振り返れば ・・・
                                 ▲ 北ア一直線
                                           ▲ 輝く稜線

山頂です。
例のパーティーと、深谷からみえたソロ男性が喜んでいる最中でした。
みんな嬉しそうな顔(^^)

山の名前を聞かれたので、適当に教えます。
細かく聞かれて自信がなくなったので、はらっぱに応援要請。
はらっぱのことを「先生」と呼んだら、一斉に振り向かれた (^^;

別に師弟関係ではない訳で ・・・
ただはらっぱはメッポウ山名に詳しいだけで。

 山頂です
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5人partyに頼まれて、写真を撮ってあげます。
そしたらお返しに、我が隊の写真も撮っていただきました。

下界は春の馬鹿陽気でも山の上は寒い訳で、展望だけ楽しんで少し下った岩の陰で風を避けてランチにします。
絶景ポイントで絶品ランチと言いたいところですが、ただのラーメンで

 絶景ランチopen

 下り始める              湯の丸でかいよ
 シリセードは楽チン           ▲ ようやくここまで下りて来た
 静かに山と向き合う時間            木々の梢がいっぱいの捲き道

コルで四阿山に対峙して、自分を見つめ直す。
珍しく真摯な時間。
足を酷使したので、湯の丸山には登らずピストンにします
雪がシャーベット状になってきているので、アイゼンを外して下る。

中分岐から臼窪湿原を廻って帰ろうかと思ったのですが、トレースがない。
ワカンがなくてはズボズボ埋まって無理でした(^^;
結局ここも来た道を帰ります。

 中分岐

キャンプ場から下は、道がスキーコースの一部になっているためコテコテ。
おちゃらけながら慎重に下ります。

温泉は、いつもの湯の丸高原ホテル。
帰る頃は佐久の町も晴れて良い天気になっていました。
朝見られなかった浅間連山が綺麗に姿を見せています。

それにしても、極端に雪が少ないでしゅ (^^;
雪山を楽しめるのも、あと僅かでしょう。
いや、明日から寒波が来て、冬に逆戻りらしいよ ・・・

 ただいま〜