2008.04.27 (日)   K2Couple No.0196 

ドンデン山
さど どんでんやま(新潟県)
940m クリックで拡大
高原の風に揺れるアマナ
 (ニリンソウとシラネアオイのアオネバ渓谷) 

コース最大標高差 : 650
コース累積標高差(+) : 165
コース累積標高差(−) : 745
コース距離 : 5.8 km
行動時間 : 4'40"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 国定公園ドンデン高原から佐渡最高峰金北山

 寿月館 8:10 = 8:15 両津港 8:50 《ドンデンライナー》 9:25 ドンデン山荘

 ドンデン山荘P 9:30 ... 9:40 ドンデン山荘 ... 9:55 尻立山 10:05 ... 10:10 ドンデン池 ... ドンデン高原 ... 10:35 論天山 10:40 ...

 10:55 ドンデン池分岐 .. 11:10 林道 .. 11:20 アオネバ入口 .. 11:35 アオネバ十字路 【L】 11:55 .. 13:10 落合 13:15 .. 14:10 アオネバ登山口

 アオネバ登山口 14:30 《ドンデンライナー》 14:45 両津港 15:30 《ジェットフォイル》 16:30 新潟港 16:50 =

 新潟亀田IC/日本海東北道・北陸道・関越道/高崎IC = 19:40


      佐渡ドンデン山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)


朝5時半に目を覚ますと雨は止んでいます。
良かった〜。

朝一の温泉に入り、いい旅夢気分。
おいちゃんはまだ寝ているので、一人で海岸へ散歩に出かけます。
入り江で大きな魚が跳ねている。
釣り人に尋ねると「ボラですよ」と教えてくれたが、なかなか釣れません。

おいちゃんも私を見つけて海岸に出てきた。

 住吉の海岸から小佐渡方面

民宿の裏にはのどかな田園風景が広がっている。
佐渡のこしひかりだ。
八重桜が咲き、鶯が鳴いている。
佐渡島に居ることを忘れてしまいそうです。

民宿に戻り、またまた温泉に入り温まるうちに朝食の準備完了。

 のどかな田園風景

民宿の車で両津港まで送ってもらいます。
昨日はバタバタして気付かなかったのですが、ターミナルの玄関口には大きな佐渡おけさの人形が佐渡情緒をアピール中でした。

新潟交通の窓口でドンデンライナーの受付をします。
岐阜からいらしたご夫婦と一緒。
8:30着のカーフェリーからの客も少なく、総勢10人がバスの前の席に陣取ってドンデン山荘にGO!

 佐渡おけさにハニカミおいちゃん

私達を残して全員、アオネバ登山口で降りて渓谷を登る。
私達は皆と逆コースで、ドンデン高原を散策してから渓谷を下る予定です。
晴れているうちに、山上の景色を楽しむためのコース取りです。

曲がりくねった崖の上を走るスリル満点の道を行く。
慣れているとはいえ、終始笑顔の運転手さんに脱帽です。
花のあるところではバスを停め、色々と詳しい説明をありがとう。
運転手さんもガイドさんも、とっても感じの良い人で楽しいバスの旅です。
とにかく、K2隊の貸切ですから

ガイドさんと嬉しい約束をしました。秘密

 ドンデンライナーの終着点(山荘の下)

バスから降りると風が強いです。
周りには沢山のツクシが、背比べをしながら揺れていました。

金北山へ続く山並みや、両津湾や町の眺めが素晴らしい。
帽子はザックにしまって、おいちゃんはタオル私はバンダナを締めます。

ドンデン山荘はスルーして、まずは尻立山をめざしましょう。
カタクリやアマナがチラホラ咲いている。

 ドンデン山荘
              ▲ TV中継塔のあるピーク蜂が峰から尻立山を見る(後方は金剛山)

尻立山の山頂から大佐渡の山並みがぐるりと見渡せます。

広々として気持ちの良い登山道だが、高原状の禿げ山では風に煽られて真直ぐ歩くのが難しい。
酔っ払いのように歩くおいちゃんの姿は、昔の飲べえな頃を髣髴とさせるものがあった。

風を避けてカメラの電池とカードを入れ替えます。
昨日は花の写真をメチャクチャ撮ったもんね(^^;

 尻立山頂(backは金北山)
                 ▲ 尻立山からドンデン高原ドンデン池と金剛山に続く稜線
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綺麗に並べられた石組みの道を下って行くと、ドンデン池が見える。
廻りにはまだ雪が残っています。

この下はアオネバ十字路への分岐ですが、論天山まで往復しよう。
ドンデン高原のどこがドンデン山か良くわかりません。
この辺一帯を指しているのかもしれませんが、論天山とドンデン山 ・・・
何気に似てるので、行かない訳にはいきません。

 ドンデン池と避難小屋
                    ▲ 振り返って見ればこんなん ・・・ 他に誰もいない静かな山

相変わらずの強い風に吹かれて、フラフラ彷徨うK2隊です。
アマナの群生地なのですが、風に吹かれて千切れんばかりに震えている。

昨日登った金剛山が見える。
雪割草さん、その折はありがとさんでしたね。

論天山の三角点にタッチ。

 論天山に向かう
 妙な格好でタッチするおいちゃん                ▲ アマナ
 アマナ群生地             ▲ 風に揺れるアマナ
 アマナ           カタクリさんも仲間に入れて!

おいちゃんは這いつくばってカメラに収めている。
中には花びらの開いたものがありますよ。
はらっぱは痺れを切らして先に行っちゃいました。

いくら待っても、おいちゃんは来ない。
風に吹かれてやっと立っているんだから ・・・ 早く来いよ〜。

ドンデン池で分岐を折れると、開いたアマナが沢山ありました(^^
アマナの群落です。
あんなに苦労して撮ってるおいちゃん、かわいそ。

 遅いんだから、もう〜

沢にはザゼンソウの群落があり、たくさん咲いています。

とっ・・・ おいちゃんが手袋を片方なくしたことに気づき、アマナの所まで一人で戻る。
諦めて帰って来た。
もぉ〜、昨日は眼鏡をなくして きょうは手袋かい。

今回は花の写真に気合が入っていたので、珍しく眼鏡持参でした。
何せ老眼なもんで、ピンボケ写真が多くて (^^; スイマセン
高くついた雪割草だった。

 ザゼンソウ

沢を渡って少し登り返します。
北斜面なので残雪少々あり。

林道に出てみると雪が残っていて車の通行は不可。
蕗の花が咲いている。
フキノトウをゲットし、雪解け水で綺麗に洗います。
何しに来たんだろ、俺達。

林道をダラダラ歩いていると、今日初めての登山者に遭遇。
今朝アオネバ登山口でバスを降りた単独の男性でした。
花の情報交換です。

 ドンデン池から林道に出る道

林道から山道に入り、アオネバ十字路では大勢の人が食事をしていた。
今朝のバスの人達が殆んどここで休んでいる。

バスに乗る前から一緒だった岐阜カップルにも再会です。
私達もここで一緒にお昼にして、山談義が弾みます。
帰りのバスでまた会いましょうと再々会を約束して下りにかかります。

 アオネバ十字路入口(青粘峠)

                             ▲ ニリンソウの群落はずっと続く

あるわあるわ、湿った林床にニリンソウの大群落です。
でもここのニリンソウは、開いている花の下に蕾が二つ付いているものが沢山あった。
ん? 三輪草じゃないの?・・・って思ってしまった。

キクザキイチゲさんも頑張って咲いていますね。

 上品な花キクザキイチゲ

雪割草は時期的に遅かったらしく、殆んど咲き終わっている。
僅かに残っている花も、つぼみかかって元気がありません。

それもそのはず、空はにわかに雲って怪しくなってきました。
花々は天候に敏感です。

 雪割草(オオミスミソウ)

そして青い大きな花を咲かせるシラネアオイもぎっしりです。
これだけ沢山生えている場所は他にはないだろう。
凄い、凄いを連発する。

花に気をとられて、おいちゃんは転んだらしい
昨日と同じ膝を打ったと、ズボンをまくって騒いでいます。
そう言や昨日転んだのもシラネアオイがらみなので、シラネアオイが嫌いにならなければいいけど ・・・

 シラネアオイが咲き乱れる登山道
                                ▲▲ シラネアオイ

空が暗くなり、雨が降ってきます。
またかよ〜。
私は合羽を羽織り、おいちゃんは傘。

見上げると山桜が咲いている。

▲ ヤマザクラ

支沢に掛かる丸太の橋を数回渡る。

コースの中間点、落合まで下ると雨は止んだ。
昨日からおかしな天気が続いています。

 枝沢の渡渉、落合で休憩する人達

ここからは花が少なくなったので、飛ばして下る。
が、その必要はなく、予定より早くバス停に着いてしまいます。

雨は山だけだったのか下では晴れていた。

 清冽な沢の流れ 

ミヤマカタバミ エゾエンゴサク ニリンソウ ミツバアケビ
ツルニチニチソウ ナニワズ ニシキゴロモ ミヤマキケマン

風の当たらない場所を探してバスを待つことにします。
おっとっと〜、そこには蕗が沢山生えているじゃありませんか。
美味しそうなので、少し頂いてきました (^^

朝と同じバスに乗って両津港に帰り、岐阜カップルとお別れです。
彼らはもう一泊して、明日金剛山に登ることにしたそうだ。
二人とも(特に旦那さん)相当山に嵌ってらっしゃる様子だった。

 無事に下山しました


 出会った花々
    ・アマナ ・アラゲヒョウタンボク ・アカネスミレ ・アオキ(花・実) ・エチゴキジムシロ ・エンレイソウ ・エゾエンゴサク ・オオヤマザクラ 
    ・オオミスミソウ(白・ピンク) ・オオイワカガミ ・オドリコソウ ・カタクリ ・キクザキイチゲ ・クロモジ ・コガネネコノメ ・ザゼンソウ ・シラネアオイ 
    ・ショウジョウバカマ ・ジュウニヒトエ ・ズダヤクシュ ・タチツボスミレ ・タネツケバナ ・タムシバ・チゴユリ ・ツルニチニチソウ ・ナニワズ 
    ・ニリンソウ ・ニシキゴロモ ・ネコノメソウ ・ハウチワカエデ ・ヒメヤシャブシ ・ヒトリシズカ ・フッキソウ ・ミヤマキケマン ・ミヤマカタバミ 
    ・ミツバアケビ ・ムシカリ


 両津行きのカーフェリーとすれ違う  ▲ ジェットフォイル(佐渡汽船HP)

      帰りのジェットフォイルは二階席だった。
      窓際で眺めが良い。
      二日間の旅が名残惜しく、船の中からドンデン高原を見納めて帰路につきます。
      出港してすぐ前方に、本土の角田山がうっすらと島のように浮かんでいた。