2008.03.15 (土)   K2Couple No.0190 

武甲山
ぶこうさん(埼玉県)
1,304m
花の百名山 ・・・ 杉の花満開

コース最大標高差 : 710
コース累積標高差(+) : 730
コース累積標高差(−) : 730
コース距離 : 5.5 km
行動時間 : 5'40"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
▲ 小持山に向かう稜線から振り返る武甲山

  6:00 = 皆野町 = 7:25 生川登山口P(一の鳥居)

 生川登山口P7:40 ... 8:10 持山寺分岐 ... 9:05 大杉の広場 9:15 ... 9:50 【L1】 10:05 ... 10:20 武甲山 10:50 ...

 11:10 【L2】 11:35 ... 11:50 シラジクボ(コル)... 12:10 持山寺跡 12:20 ... 12:55 生川出合 ... 13:20 生川登山口P

 生川登山口P13:25 = 13:40 武甲温泉 14:35 = 皆野町 = 15:55


      武甲山の場所
  この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

秩父湯元 武甲温泉 (¥800)


 武甲山 は、埼玉県の西部、秩父盆地の南端にある山で、秩父市と横瀬町にまたがって位置する。
 別名秩父嶽、妙見山、武光山。
 秩父の山の盟主とされ、日本二百名山の一つに数えられる。
 「武甲山」の名称は、日本武尊が東征の際、自らの甲(かぶと)をこの山の岩室に奉納したという伝説に由来すると一般にいわれている。
 武甲山の石灰岩は日本屈指の良質な大鉱床であり、可採鉱量は約4億トンと推定されている。
 山の北側斜面が石灰岩質であるために古くから漆喰などの原料として採掘されていた。
 明治期よりセメントの原料として採掘が進められ、山姿が変貌するほどで特に北斜面で山体の崩壊が著しい。
 1900年(明治33年)の測量では標高は1,336メートルを記録したが、山頂付近も採掘が進められたために三角点が移転させられた。
 2002年に改めて三角点周辺を調査したところ、三角点より西へ約25m離れた地点で標高1,304mが得られ、国土地理院はこれを武甲山の
 最高地点と改めた。

                                                       
Wikipedia より


天気予報で関東地方は全て晴れマークがついたので、どっか行くぞ〜。
おいちゃんの希望は平標山だが、新潟方面は天気の回復が遅れるようなので却下。
ということで、かねてから気になっていた奥武蔵の盟主、武甲山に決定。

我が家を出ると赤城山がスッキリ見え、まずまずの天気だ。
雲がブラインドのように横に広がり、その間から朝日が顔を覗かせます。

秩父市と言えば、羊山丘陵の「柴桜の丘」が有名ですね。

芝桜の丘

ルンルン気分で秩父に来たのに、景色はボヤ〜っと霞んでいる。
ラジオからはあちこちの濃霧情報が流れています。
やだなあ〜。

道の駅「ちちぶ」は未だオープン前、トイレだけ借りますよ。

 西武秩父線横瀬駅付近から、霞む武甲山全景
                            ▲ 採掘による崩壊が痛々しい

鉱山関係の会社の間を走り、直進して突然のオフロードに入ります。
そして再び舗装路の後、最悪の泥ロードに突入。
昨日の雨でグチャグチャになった石灰質の泥道を、ワッワッと騒ぎながらおいちゃんは強引に上がる。
停まったらおしまい、ハンドルをしっかり握って根性で乗り切る(^^;
PAJEROで来れば良かったね。

右折して一の鳥居をくぐった時は、緊張から開放され顔もほころびます。
タイヤは勿論、ホイールにも車体にもミラーや窓にもこびりついた泥の塊が、激戦の跡を物語っていた。

 埃っぽい工場の間に道は伸びている

私達は二番目の到着。
先客は宇都宮ナンバーの若い男性二人組です。

準備をして歩き出すと、徐々に青空が広がってきた、ヨシよし。
生川
(うぶかわ)を左岸に渡り武甲茶屋、ます釣り場など数軒の建屋を見て、車道と合流したところに登山者カードBOXあり。
車道は途中で崩落し工事中でした。

暖かい日です、シャツ一枚になる。
「持山寺入口」と微かに読める看板が転がっていた。
この道に下山してくることにしている。

程なく沢から離れ、階段を登って右の尾根に取り付く。
表登山道(表参道)です。

 水量チョロチョロ不動滝

宇都宮の若い二人は、私達が追いつくと腰を上げて先へ行く。
追いかけっこみたいだ。

一の鳥居から山頂まで続いている丁目石は、良いですね。
目安になるし、励みになります。
一の鳥居が1丁目そして御嶽神社が52丁目です。
しかし杉林ばかりで変化に乏しいなあ〜。
展望もないし、花もないし ・・・

おいちゃんの愚痴が出る頃、大杉の広場に出た。
二人で手を伸ばしてみたけど、多分四人は要る幹周りでした。

 この橋、質素過ぎない?
 大杉の広場「ここまできたね あと60分」の看板       ▲ 大杉の広場(標高1000m)の標識

大杉の広場から上は、杉の落ち葉の下に凍った雪が隠れている。
気をつけないと滑るぞ〜。
もう少し気温が上がると雪が解けて歩きづらくなるかも知れない。

黙々と杉林の中を登っていく。
杉林はよく手入れされていて、ほどほどに太陽の光が差し込みますね。
先ほどの暑さが嘘のように空気が冷たくなっています。

 きれいな杉林

花粉症のおいちゃん、今年は対策の甲斐あって今まで症状が殆んど出なかったのにここで一気に悪化!!
マスクの下で花粉症炸裂、暴走。

この時期の山は登りたくない 
花の百名山?って杉の花?
後悔先に立たず ・・・

 おいちゃんの天敵

山頂下で階段の直登コースと一般コースに分岐する。
階段は嫌い → 右にコースをとります。

神社前広場に着いたところで初めて大持山と小持山が樹林越しに見えた。
先ずは御嶽神社にお参りして、裏の山頂へ行く。
途中に小さな鐘楼があり、鐘を3回打ち鳴らした。
第二展望台そして第一展望台へ  ん?山頂がないよ。

 武甲山御嶽神社


しかもフェンスに囲まれた山頂部分です。
サエナイ。
仕方ないか ・・・

時を同じくして私達と同じようなカップルが到着します。
遠くに真白な浅間山、両神山や御荷鉾山が見えますが、他は絶望的。

眼下に採掘場を見下ろす。
走り廻る大型トラックや重機が
おもちゃのようです。

 第一展望台の方位盤

 両神山

    ▲ フェンス越しに秩父市街を俯瞰するカップル

内緒でフェンスをちょっと越えて、先の山頂らしきところを確認。
開放感があって展望も生き返ります。

さて小持山に向けて行動開始です。
例のカップルに道を譲られ、颯爽と下ったはらっぱが神社の横で滑った。

氷に乗ってズルズルあ〜れ〜スローモーション転び 
大声で笑ってごまかす得意技は健在です。
かっこ悪いんだけどっ。

 山頂と思しき最高点(?)

少し下ったところに、登りで分岐した階段の道が来ていた。
そこにはベンチがあり、大持山と小持山が真正面に見える展望台です。
ボチボチと登山者がやってくる。

私達はシラジクボ経由で帰るので、そのまま真直ぐ急降下です。
この辺りはお花畑になるのか、立ち枯れた草がたくさんあった。

大持・小持山の斜面にはそこそこの雪が付いている。
多分凍っているのだろう。
アイゼンがないと私には無理かも知れません。

 大持山の手前に小持山

見晴らしの良い場所でランチにする。
武甲山も見えるし、大持小持の稜線も見渡せる。
てんぷらうどん、パンとおむすびに昼寝付きなら最高だけど。

のんびりタイムが終る頃、若い男性が挨拶して通過していった。
あとを追って下山。
彼は小持山に向かって登って行った。

 楽しいランチです

私達は小持山とのコル、シラジクボからバリエーションルートへ。
下り始めは、判然としない狭いトラバース道が続く。
急な斜面だし、所々凍っているので緊張して進みます。

間もなくトラバースも終わり、武甲山と生川を挟んだ支尾根に乗って下る。
ここもずっと杉林です。
おいちゃん、花粉の猛攻で遂に壊れる。

 シラジクボでマスクのおじさん天を仰ぐ


こっちの道からは、林越しに山頂や他の山も望めて眺めが良い。
ただし落葉している季節だけの限定サービスかも知れない。

右に左にジグザグを切って下るので、傾斜は緩いが距離は長いかも。
馬酔木の木がたくさんあったが、蕾はほとんど付いていなかった。

 下山中に見えた武甲山

頼りない林道に出る。
林道は先の台風で分断されて、使い物にならないのだろうか。
そしてすぐに山道へ。

持山寺跡に足を伸ばしてみよう。(分岐から5分)
供養塔と案内板が設置してあります。

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 もの悲しい持山寺跡      松平長七郎の悲しくもちょっと怖いお話です

中途半端な傾斜の下山路ではらっぱの膝が痛くなる。
休憩なしで来たので少し休みます。
そこから僅かな時間で、朝確認した鉄の橋に出ました ホッ。

コンクリート道は後ろ向きに下ります。
こうすると膝は痛くないんだけど、前が見えないのでちょっとヤバイかも。

 生川に下山しました

武甲山は日本二百名山、関東百名山そして花の百名山だって ・・・
帰ってネットで調べたら、百名山たる所以の花は節分草となっていました。

何処に咲いているのだろう?

 またね