2000.05.19 (金)                          K2Couple No.0018

平標山
たいらっぴょうやま(群馬県・新潟県)
1,983m
残雪を求めて谷川連峰最西端

コース最大標高差 : 1,005
コース累積標高差(+) : 1,210
コース累積標高差(−) : 1,210
コース距離 : 12.1 km
行動時間 : 7'50"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 松手山から山頂をめざす

  4:30 = 藤岡IC(上信越道・関越道)月夜野IC = 6:00 元橋p

 元橋p 6:15 - 6:20 登山口 - 7:45 送電鉄塔 7:55 - 8:40 松手山 8:50 - 10:40 平標山 - 11:30 平標山の家(L) 12:00 -
 13:00 岩魚沢林道出合 - 14:05 元橋p
 元橋p 14:15 = 14:50 猿ヶ京テルメ国境 15:50 = 月夜野IC(関越道・上信越道)藤岡IC = 16:50 FamilyBook 17:30 = 17:40

 
  この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

平標山の場所

猿ヶ京温泉 テルメ国境 (¥700)

 平標山は谷川連峰の西に位置する。
 連峰の最高峰仙ノ倉山とをつなぐ広い稜線にはハイマツやシャクナゲに混ざって、高山植物の群落が広がり、山上の楽園を形成している。
 森林限界より高いので、展望は素晴らしい。
 稜線が広く霧の時などは迷いやすいため平標山で戻るほうが良い。
 この山域は5月に降雪を見ることがあるため、登山の時期は6月中旬以降がよい。
 紅葉の10月上旬には、新雪が降ることもある。
 平標小屋と湯沢町の元橋を結ぶ平元新道は、平標山への最もポピュラーなコースとして、家族連れや小学生のハイキングにも歩かれている。
 林道歩きから展望の効かない樹林帯を抜けて、平標小屋に出ると、頂上付近まで一望のおおらかな風景で報われる。

                                                                                    上毛新聞社 『群馬の山歩き130選』 より

楽しみにしていた谷川連峰最西端の平標山に、残雪を求めてやって来た。
天気予報は新潟、群馬とも快晴。

登山口駐車場には数台の車しかない。
それもその筈、今日は金曜日です。
きれいな便所の横に、「熊出没」の看板でびびる。

林道に出て左折すると、バカ登りとお花畑の松手山コース。
そして右は、平標山の家に行く岩魚沢林道へ。
今日は、松手山経由で行こう。

 タチツボスミレ

紫のスミレの中に、可憐に咲く黄色いスミレを見つけた。
黄色のパンジーはたくさんあるけれど、それとは違う山のスミレです。
何だかそれだけで、幸せな得した気分になった。

ショウジョウバカマもチラホラ咲いていた。
イワカガミは株だけだったが、賑やかです。
イワナシ、ツマトリソウの花も、ひかえめに顔を見せる。

 幸せのナエバキスミレ

このルートは、はなから急な登りで鉄塔まででバテバテになる。
鉄塔を過ぎると、夏道と雪田とブッシュを交互に登る。
おいちゃんは雪の上に出ると、子供のように喜びます。
戌年です。

汗が目にしみて痛い。
振り返ると、雪をかぶった苗場、佐武流、白砂方面が遠くかすんでいる。

 雪だ〜 (^^
 平標のガスは、とれないのかなあ               ▲ 松手山頂

松手山からは尾根に所々雪が残っており、雪上を気持良く進む。
が、めざす平標の山頂は、ずっとガスに覆われたまま姿を見せない。 

この頃はまだ、天候回復を期待する気持ちがあった。
しかし時間とともにガスと風が強くなって、次第に諦めの境地に入る。
山の天気は、下界とは別物だ。
明らかに上空は晴れているのに、山頂だけはガス。
しかし、まあまあの天候ではあった。

遥か先方に、四人ほど先行者の姿が見えた。

 晴れてくれ〜
               苗場方面は晴れており、平らな苗場山頂が空に浮かんでいた 
 松手山頂と平標山の肩 ショウジョウバカマ ヒメカンスゲ

最後のガレを登って、山頂近くなるとゆるやかな登山道は石楠花通りだ。
蕾はまだまだ固く、開花まであと二週間は待たされそうだな。

ヤカイ沢側は、べったり残った雪渓から湧き上がるもやが神秘的だった。

殆んど視界のない山頂で、登頂記念撮影をした。
ガスが息をしています。
見えるのは相棒だけ。
先行している筈の人達の姿はなく、もう誰にも会うことはなかった。

 寒い山頂で

途中で大きな雪田に踏込み、新しいトレースを辿るが出口はなかった。
先行した人達が迷った通りに迷っているらしい。
コンパスで方向はあっているが、細かな地形は判らないし (^^;

視界は全然きかず、正午前とは思えないガス特有のぼんやり怪しい明るさ。
ふと新田次郎の小説が頭に浮かんで、いやな気分になります。
雪田の山側に沿って登り返す。
藪の中に夏道を見つけて、ホッとする二人だった。

 山頂部のガスを脱出して余裕のはらっぱ               ▲ 夏道見っけ

山の家までは稜線上でも結構残雪が多く、次の雪田は視界が晴れるのを待ってのんびり下ることにしよう。
ときたまガスがす〜っと晴れる。
ガスが切れた一瞬に、尾根の様子と方向を把握します。

高度が下がるにつれ、雪田の規模も小さくなり、ガスも薄くなってきた。
小屋だ小屋だ。
平標山の家の赤い屋根がガスの中にポッカリ浮かび上がった。



階段道をポコポコ下りながら、振り返ると山頂部は相変わらず濃いガスに包まれていました。

 ガスが切れて小屋らしき建物

平標山の家には、単独♂さんが休んでいた。
庭先のテーブルでランチ休憩とする。

小屋を発つときも、平標、仙ノ倉はガスの中に隠れたまま姿を見せる事はなかった。
そこそこの雪は楽しめたが、展望に恵まれなかったのは残念だった。

平元新道には全く雪はなく、途中で防寒着を脱ぎます。
下る途中、独りで登ってくる小屋の主人と出会う。
立派なひげ。
そのまま快調に林道まで下った。

岩魚沢林道は、色鮮やかな新緑とミネザクラが満開だった。
ハルゼミ君も賑やかに騒ぎ立てます。
山から下りてホッとする二人の目と耳を楽しませてくれた。


家の庭ではサクランボが赤く色づき、金魚は卵を産んだ。
すっかり初夏の気候なのに、山ではミネザクラが満開で、遅い春の訪れ。
頂上付近は、残雪があちこちにあった。
すごいよね〜、自然は。
(立松和平のパクリ)

 平標山の家でランチ
 岩魚沢林道に出る







 何処の山でも
 共通してるのは
 登り始めてすぐに
 ウグイスが迎えてくれること

 すぐそばで聞こえているのに
 その姿を見たことがないよ

 臆病なのかな
 それとも、隠れ上手なのかな

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