2007.04.21 (土)                        K2Couple No.0166

天狗岩 烏帽子岳
てんぐいわ えぼしだけ(群馬県)
1,182m
アカヤシオを求めて、西上州の岩山へ

コース最大標高差 : 349
コース累積標高差(+) : 630
コース累積標高差(−) : 630
コース距離 : 5.3 km
行動時間 : 5'40"

* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません

 烏帽子岳を登る人達

  7:05 = 藤岡IC(上信越道)下仁田IC = 8:05 登山口p

 登山口p 8:15 - 8:40 避難小屋 8:50 - 9:25 天狗岩 9:35 - 9:50 シラケ山 10:10 - 11:10 捲道分岐 - 11:35 烏帽子岳(L) 12:15 -
 13:00 天狗岩分岐 - 13:05 おこもり岩 13:10 - 13:25 避難小屋 13:35 - 13:55 登山口p
 登山口p 14:10 = 14:15 やまびこ荘 16:00 = 下仁田IC(上信越道)藤岡IC = 17:10

  天狗岩の場所
  この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

塩ノ沢温泉 国民宿舎 やまびこ荘 (¥600)

 南牧村と上野村を結ぶ塩ノ沢峠の西、約2qにある天狗岩は、登山道もよく整備され、だれでも安心して登れる西上州では数少ない岩峰である。
 山頂には展望台があり、西上州のほとんどが見渡せる。
 特に早春のころ、かすみがかった岩峰群は中国の桂林を思わせて、咲きみだれるヤシオツツジと共に印象深い。
 なお、ここより西方の烏帽子岳へは距離的には短いが尾根が複雑な上に岩場が多く、一般の登山者は敬遠したほうが無難であろう。

 西上州の山々は、それぞれ個性を持った顔をしている。
 下仁田町から南牧川に沿ってさかのぼると、この個性的な峰々の山ふところにいることを感ぜずにはいられない。
 鹿岳、ミドリ岩、毛無岩などの西上州という響きとは不似合いな岩峰が登高意欲をそそる。
 烏帽子岳はこれら南牧川流域にそびえる個性的な岩峰群の一つである。
 南牧川支流の大仁田川に沿って山村の道をたどると、麓の集落の上にまるで烏帽子を置いたような姿で烏帽子岳が現れる。
 御荷鉾スーパー林道の開通によって、身近になったが、展望の良さは昔のまま。
 特に浅間山から赤城山にかけての眺望が良く、眼下には大仁田から下仁田町にかけて点在する山村風景が美しい。

                                                                                   上毛新聞社 『群馬の山歩き130選』 より


湯の沢トンネルのおかげで、上野村も近くなった。
暖冬の今年は、花の開花も早いだろうと西上州に出かけます。

登山口駐車場には、伊勢崎の男性二人の車に続いて五台目に停める。
この人達はシラケ山までご一緒させて頂いたので、伊勢崎隊と命名した。
駐車場の上の岩場には、アカヤシオが幾つも咲いていた。
山頂の花がまぶたに浮かび、期待が膨らみます。

楽しみにしていた「だんべえさん」との遭遇は、残念ながら不発に終った。

 登山口駐車場の案内板

『天狗岩付近の岩峰や烏帽子方面に続く郡界尾根は、ピンクのアカヤシオ・紫のミツバツツジで染め上げられ、新緑と共に織りなす春色のハーモニーに思わず息をのむK2隊』
・・・ というのが勝手に作った今日のシナリオだった。

 登山口付近にはアカヤシオが咲いていた

杉の植林帯を一登りすれば、道はタルノ沢に下りて緩やかにつめてゆく。
登山道脇にはコガネネコノメソウ、エイザンスミレ、ハシリドコロ等が次々に咲いていて嬉しくなります。
おまけに沢のせせらぎが気持ちいい。
予想最高気温20℃ということで、朝から汗ばむ陽気です。

おいちゃんの足が痺れてグズグズ言い始めた頃、避難小屋のある分岐に着いたので、さっそく休憩する。
コルセットの締め過ぎかも。

伊勢崎隊は左に登って行ったが、私達はニリンソウの群生地コースへと進むことにした。

 タルノ沢を高捲く杉林を行く

フタバアオイ エイザンスミレ コガネネコノメ ヤマエンゴサク ハナネコノメ

群生地と銘打つだけあってニリンソウは沢山あったが、開花時期にはちょっと早かったようです。
多くは未だ蕾のままで、花の背丈も低く全体的に小ぶりだった。
これから大きくなるのかなあ?

天狗岩に登り着くと、先行の伊勢崎隊がくつろいでいた。
とっても良い眺め。
ところが肝心のアカヤシオは ・・・ どこ? どしたの?
咲いてないじゃん。

 ニリンソウコースから天狗岩直下の登り


              ▲ 天狗岩展望台から妙義山塊の手前に鹿岳(かなだけ)
             ▲ シラケ山から烏帽子岳に続く郡界尾根(天狗岩展望台から)

伊勢崎隊は引き返して、他の山に花を求めたい様子です。
「シラケ山も眺めがいいみたいよ」彼等を誘って引きずり込む悪いはらっぱ。

私達は最初から岩尾根に取り付いて薮を登って行きます。
手前のピークに辿り着いたところで、山頂でのんびりしている二人を発見。
伊勢崎隊は巻き道の途中から直登したとのことだった。
山頂は狭いが本日の最高点、四人で仲良く座り展望も山分けします。
天狗岩(1,180m) シラケ山(1,274m) 烏帽子岳(1,182m)

 シラケ山の手前ピークにて

ここも素晴らしい眺めで、経塚山の奥に浅間隠山、鼻曲山。
黒滝山の奥には鹿岳と四ツ又山、更にその奥に妙義山、その横に榛名山。
小沢岳、稲含山も近い。



 シラケ山頂に伊勢崎隊が見える             ▲ 鹿岳と妙義山
 シラケ山から見た天狗岩展望台          シラケ山からマルと烏帽子岳

両神山、武甲山も、国師、金峰山も、御座山も見える。
360°の絶景が広がります。
浅間連山は山頂に雲がかかり、残念ながら裾野だけだった。
遠くにうっすらと白い谷川連峰や上州武尊も確認できた。

伊勢崎隊はここで引き返すとの事なのでお別れし、私達は今日の目的地・烏帽子岳に向かいます。

 郡界尾根に突入

この郡界尾根は、上級者向きと書かれていたコースなのでチョッピリ不安。
でも、慎重に歩けば大丈夫とネットに紹介されていたので大丈夫でしょ。

木の枝や根っこを掴んで登ったり、お尻をついてずり下りたり。
岩の上に上がると崖じゃん。
どうやって下りるん?
でも良く見れば、ちゃんと踏み跡がありコースはしっかりしている。
よくまあこんな道を ・・・ と感心してしまいます。

早咲きのアカヤシオが、いきなり現れて元気付けてくれる。

  咲き始めのアカヤシオ発見(^^

 マルに至る最後のピークは捲く           ▲ 辿ってきた郡界尾根
 郡界尾根の縦走路  烏帽子から逆縦走の女性二人組  後続のおっさんバランスを崩して真っ青

複雑な岩稜のアップダウンを繰り返して、マルは登らずに捲く。
マルの捲き道には、三日前に降った雪がまだ少し残っていました。
暖冬と言えども4月に降雪、これじゃアカヤシオも咲きにくいかな?

マルと烏帽子のコルに着くと、急に賑やかになる。
大仁田の登山口から、烏帽子岳めざして次々と登ってきた。

久しぶりに緊張する岩稜を歩いたせいか、烏帽子岳に取り付く急登ではらっぱの足が軽い痙攣をおこしてしまいます。
靴をぬいで湿布をすると、簡単に治まった。
そして、簡単に山頂に着いた。

 岩稜を廻り込むはらっぱ

烏帽子は尖がっているので、どうやって登るのかマークだったが。
なるほど。
上部はさざえ堂のようにぐるう〜と周って登るようになってました。

思っていたより山頂は広かったが、次々人が来るので落ち着かない。
静かに過ごせる岩の上に場所を確保して、ランチタイムです。
ラーメンを食べながら、のどかな山村を見下ろし、北方面の山座同定。

 烏帽子岳山頂です

名残惜しいけど帰らなきゃね。
もう一度山頂に戻り、歩いてきた尾根を眺めて下山にかかる。

はらっぱの服装はいつもと違っていた。
黒のタイツにアカヤシオ色のシャツ。
アカヤシオにかける期待の大きさを象徴するいでたちも、空振りだった。

 縦走してきた郡界尾根を振り返る

帰りは横道(捲き道)を辿るが、疲れた足には僅かな登り返しがこたえる。
たまにしか登らないので、足腰の衰えを感じます。

落ち葉の積もったトラバース道は展望もなく退屈だったけど、岩稜のミニ縦走は楽しかったね。
渡る風は涼しく、展望も大きく、ちょっとスリルもあったし。

 復路は気楽な捲き道です

天狗岩まで戻り、往路とは違うコースを下ります。

おこもり岩と呼ばれる洞窟に立ち寄り、祠に参拝する。
天井から落ちる雫を口で受けようとふざけるおいちゃんの顔は、ビショビショになっていた。
ばかかい。

 おこもり岩の雫を口で受ける酔狂なおいちゃん

避難小屋の近くには、伏流水が現れて水場になっている。
下るにつれて水量はどんどん増え、沢音に癒されます。
花の写真を撮りながら遊び帰りです。

仲間から離れて、ちゃっかり水際で涼しそうなニリンソウがあった。
沢に下りて写真に収めます。

 タルノ沢沿いを遊びながらダラダラ下り
涼しい場所に陣取ったニリンソウ ユリワサビ 群生するニリンソウのひとつ

登山口に到着。

今日はアカヤシオとだんべえさん探しの山旅。
そういう意味では完敗だった。
「だんべえさん」はダブルヘッダーと話していたので、もういないかも。
男性を見る度に?と期待したのですが、違った人のようでした。
装備だけが手がかりなので、新鮮なワクワク感を味わった。

駐車場の台数は増えていません。
皆さんは、開花時期を良くご存知のようです。

 登山口に帰って来ました

 登山口からすぐ下のやまびこ荘には、アカヤ
 シオとヒカゲツツジが満開だった。
 溜飲を下げるK2隊です。

 露天風呂の庭も花がいっぱい。
 シャクナゲの蕾が、今にも咲きそうに膨らんで
 いる。

 風呂上りは二人でだらけた。

    やまびこ荘のヒカゲツツジ        やまびこ荘のアカヤシオ