2006.05.21 (日)   K2Couple No.0150 

二ツ岳 水沢山
ふたつだけ みずさわやま(群馬県)
1,343m
        二ツ岳 1343m 水沢山 1194m
上州榛名山の春、ミツバツツジ全開

コース最大標高差 : 359
コース累積標高差(+) : 745
コース累積標高差(−) : 745
コース距離 : 7.7 km
行動時間 : 5'40"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 水沢山から相馬山と二ツ岳。奥は榛名富士と烏帽子岳

  6:20 = 7:35 伊香保森林公園P

 森林公園p 7:40 ... 8:35 避難小屋 8:45 ... 9:05 二ツ岳(雄岳)9:15 ... 9:30 避難小屋 ... 9:45 二ツ岳(雌岳)10:00 ...

 10:55 つつじが峰分岐(車道横断)... 11:30 水沢山 11:35 ... 11:40 展望台 【L】 12:10 ... 12:35 車道横断 ...

 13:00 むし湯跡 ... 13:20 森林公園P

 伊香保森林公園P13:25 = 13:40 伊香保露天風呂 14:20 = 15:30


  二ツ岳の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

伊香保温泉 伊香保露天風呂 (¥450)


 
県立伊香保森林公園は、伊香保温泉の南にそびえる榛名山の寄生火山二ツ岳を中心とした地域で、ミズナラやツツジ、カエデなどが群生する
 森の中には野鳥の姿も多い。
 ツツジの開花期は見事な景観を呈し、つつじが峰、つつじが丘、ツツジの広場などの地名も付いているほどである。
 二ツ岳は、夏の盛りでも登山道のところどころから涼風が噴出して気持ちよく、頂上の展望、木々の緑や花を楽しむことができる。
 二ツ岳は水沢山と相馬山の間にある双子ピークの山で、6世紀頃に大噴火を起こした中心部だけに露岩が多い。
 山麓で盛んに採取され、建築用のブロック製造に使われているのは、このときの降下軽石である。
 榛名神社とともに榛名山を代表する信仰の地である水澤寺(水沢観音)は阪東三十三観音の16番目の札所で、この水澤観音の西にそびえる
 鋒が水沢山である。
 山頂からの展望は素晴らしく、視界を遮るものは何もない。
 前橋、高崎、渋川の街並みと関東平野、そして武尊、赤城、子持などの山や谷川連峰、上信越の山並みが一望できる。
 正月に初日の出を拝む山としても知られている。


昨日、REIREIが伊香保に泊まって、ヤマツツジが綺麗だったという。
ならばと、西上州鹿岳の予定を変更して、榛名山へ。

伊香保の街を過ぎると、道路沿いにはヤマツツジが満開で綺麗。
いやがうえにも期待が高まります。

森林公園管理棟手前の膨らんだところに路駐し、登り始める。
すぐにワシノ巣風穴に着き、なるほど涼しい風が吹いている。
この山域には、こんな場所が他にもいくつかあるらしい。

 ワシノ巣風穴から二ツ岳コルへ

スミレやチゴユリを眺めながら、そこそこの急坂を登ります。
落ち葉の登山道は歩きやすかった。
ピンク色のミツバツツジがチラホラ姿を見せる。

ありゃりゃ、空身でサンダル履きのカップルが下りてくるよ。

七合目の避難小屋は、改築されて間もないようだった。
壁は取り払われ、柱と屋根だけ。
避難小屋というよりも東屋風。

 七合目の避難小屋
チゴユリ ヒゲネワチガイソウ シロバナエンレイソウ アズマシャクナゲ 二ツ岳のミツバツツジ
ミツバチグリ タチツボスミレ フイリフモトスミレ オオカメノキ
水沢山のミツバツツジ ヤマツツジ ミヤマハコベ ユキザサ
 二ツ岳雄岳岩峰から水沢山             ▲ アズマシャクナゲ

二ツ岳のうち、標高が高いほうが雄岳。
整備された登山道を登り、ヤセオネ峠への道を分けると間もなく山頂です。
GTVの榛名山二ツ岳デジタル送信所、メジャー放送網のデジタルテレビ中継局の無人アンテナ基地があった。

三角点のある山頂は、榛名湖方面の展望が優れている。
中継局の南の岩峰に登ると、そこは360゜の眺め。
志賀高原の草津白根から谷川連峰、上州武尊、日光白根山。
相馬山の北壁は急峻だ。
南方は、もやっている。

岩の上でトカゲが日向ぼっこしていた。

 二ツ岳雄岳岩峰で相馬山にピース
       雄岳山頂から榛名湖方面の山を見る。中央は榛名富士と掃部ヶ岳、僅かに見える榛名湖
 雄岳山頂から南の展望。三角の水沢山と丸い二ツ岳雌岳そして北面が切れ落ちた相馬山 

狭い岩峰から這うようにして下り、シャクナゲを写真に収める。

勢い良く下山していたはらっぱが、突然ジャンプして後ずさりする。
後続の私はたまらず追突。
原因は、登山道を横切って行くニョロニョロさんだった。

大きな団体が登ってきた。
避難小屋には、彼等のザックが整然と並べられている。

 雌岳登山分岐の標識

避難小屋の眼と鼻の先が雌岳の分岐登山口になっている。
こちらは標高が1,306mだから、雄岳より37m低い。

目立った岩場はなく、雑木の中で展望は南に開けている。
雄岳よりもミツバツツジが多いように見えた。

恐るべきは、丸太でガッシリ作った障害物競走もどきの登山道。
最高の歩きにくさ。
もう、勘弁してくださいよ。

 何だこの道は
 雌岳から雪の志賀、谷川、上州武尊山です。近景は十二ヶ岳、小野子山と子持山 

オンマ谷に下り、ヤセオネ峠からの道を合わせたところは広々として、ベンチが三つもあった。

静かな谷を行く散歩道は、新緑の美しさに鳥の声が響きわたってゆく。
何とものどかで心休まる空間ではあった。


相馬山の東尾根を登る登山道の入り口には、「危険に付き登山禁止」の看板が立っていた。
二ツ岳から下りて、相馬山に登り東尾根を下る計画もあったが、行かなくて良かったかもしれない。
もっとも、二ツ岳山頂から相馬山を見たときに、東尾根は急すぎてやばいなと思ったので、とっくの昔に止めたのだった。

つつじが峰の遊歩道は安らかだった。
二人並んで歩ける広さの歩きやすい山道が快適です。

 相馬山とオンマ谷のベンチ
 オンマ谷の新緑は綺麗だった         つつじが峰の切り開きから見る雌岳 

小径の両側は、ヤマツツジのオンパレードですが、惜しいかな未だ蕾。
一週間いや三日早かったよ、と二人で残念がる。
今にも咲きそうに、紅い蕾が膨らんでいた。

自動車道路を横断して、水沢山の登山道に入ります。
道路は行楽客の車やバスでいっぱいだった。
水沢山の登りは人が多い。

ヤマツツジは当てが外れたが、ミツバツツジが満開です。
高度を上げれば上げるほど、ツツジで登山道がピンクに染まる。
嬉しい悲鳴。

 水沢山の登りはミツバツツジ満開

山頂は思った通りたくさんの人。
しかも想像していたより狭い山頂だった。
と言うことで、静かな時間を過ごせる場所はありっこなかった。

日当たりのせいだろうか、花をいっぱいつけたヤマツツジがあった。
パノラマ写真を撮影して、即退散しよう。

ランチ休憩の場所を探しながら、ゆるゆる下ります。

 水沢山頂の賑やかさ
 水沢山ピークから見た榛名外輪山と上信越の山々 

はらっぱが最高の場所を発見する。
山頂から少し下った、眺めの抜群なところだ。
志賀、谷川連峰を正面にした、ミツバツツジの木の下だった。
畳半畳ほどの小さな我が家。

山や花を眺めながら、とりとめもない時間が過ぎてゆく。
ヤマツツジを見に来たのにミツバツツジだったね。

伊香保から飛来するの遊覧飛行が、下の方で旋回している。

 山頂下の特別展望台を見つけてランチOPEN
 ランチ場所で頭上のミツバツツジ          ▲ 相馬山と二ツ岳とヤマツツジ
                       水沢山の下山路でミツバツツジに笑みもこぼれる

腹も満足させたし、眼も満足させた。
ツツジの写真を撮りながら、ゆっくりと下山します。
軽石をばら撒いたような登山道の下りは、石車に乗ってよく滑った。

車道を横断して、森林公園の散歩道を辿る。
むし湯跡を見学、シダの池は野鳥撮影のカメラマンが大勢いたので息を殺してそおっと通り、もみじの広場を抜けてワシノ巣風穴に戻った。

伊香保温泉の2号源泉にある露天風呂に入る。
源泉は予想外にも澄んだ透明で、空気に触れると茶褐色になるらしい。
露天風呂の設備は素朴で、思ってたのとちょっと違った。

 もみじの広場からワシノ巣風穴に戻ります