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《 嵩山より 》 ⇒ 11:15 古谷集落P |
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古谷集落P11:20 ... 11:55 岩櫃城本丸跡分岐 【L2】 12:25 ... 13:10 岩櫃山 13:30 ... 14:25 古谷集落P |
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古谷集落P14:35 = 14:45 岩櫃城温泉 15:30 = 倉渕村 = 17:05 ■ |
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岩櫃山の場所 |
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岩櫃城温泉 くつろぎの館 (¥400)
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吾妻線郷原駅から見上げる岩櫃山は、奇岩怪石の妙義山にも似た特異な山容をあらわにしている。
山のスケールこそ小さいが、岩櫃山の山歩きはちょっとした冒険気分を味わうことができる。
この山の一番の魅力は、切り立った山頂からの展望。
ここでは大空にいるような錯覚さえ覚える。
春のツツジや秋の紅葉が岩壁を飾る季節が良い。
また落ち葉を踏んで歩く季節には視界も開けて、岩山ならではの迫力ある高度感も出てくる。
しかし細い稜線は変化に富み、頂上周辺は岩稜になっている。
クサリや鉄梯子も多く、初心者は特に注意が必要である。
尾根筋にはカモシカを、空にはイヌワシの姿を見ることもできる。
上毛新聞社『群馬の山歩き130選』より
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嵩山から下山して、JR吾妻線沿いに車を走らせます。
原町の登山口標識に誘われて、沢コースに車を進めたが引き返した。
我々は、あくまでも表から登ると決めていた。
後で判ったことだが、沢コースがメイン登山口のようで、駐車場やトイレ等の設備も整っているらしい。
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郷原駅にさしかかる頃、岩櫃山の岩壁が圧倒的な威圧感で迫ってくる。
のどかな集落に突き当たったところに、登山案内の看板があった。
駐車する所がないので、農家の奥さんに話して停めさせてもらった。
赤岩コースは、落石のため閉鎖中とのことだった。
旧赤岩通りを登る。
岩櫃山を大きく東に迂回して、沢コースに合流する道だ。
最初から沢コースの方が正解だったかも。
赤岩コースの入り口は閉鎖ロープが張られ、道は荒れているようだった。
東斜面を捲いて北側に廻り込む道は、終始トラバース気味に登っている。
落ち葉が堆積した道は定かではなく、あまり利用されていないようだった。
雑木林のため、展望はない。
登山道の下に、肥満気味のカモシカ発見。
落ち葉を掘り返して、新芽を食べているのだろうか。
JR吾妻線の電車の音が聞こえてきた。
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▲ 登山道案内板 |
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▲ 落ち葉のトラバースが続く |
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▲ 日向ぼっこのカモシカコさん |
▲ 頭が痒いカモシカオ君 |
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岩櫃城本丸跡の分岐を過ぎた辺りで、別のカモシカが登場します。
木の幹で頭を掻いている姿が、いじらしい。
カモシカを観察するために、ここでラーメンランチにした。
彼(彼女?)は急斜面を難なく登って行く、なんとも羨ましい限り。
櫃の口と呼ばれる水場から先は、大岩が現れる。
岩の間を縫って登ると、いきなり太鼓に乗せて、おどろおどろしい修験者風の大声が響き渡った。
気の弱いK2coupleは、信仰の山にちょっと不安がよぎります。
ところが意外なことに、その声の正体は若い女性二人だった。
真似をさせてもらったら、岩間の洞窟に反響した自分の声が不気味だった。
広い岩場に着くと、いきなり大展望が開けます。
正面の岩峰が岩櫃山の山頂だ。
クサリと梯子で一旦下る。
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▲ 山頂へは一旦岩場を下る |
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九合目と山頂手前で二つのグループに逢ったが、彼らも沢コースを登ってきたようだ。
山頂岩峰に付けられたクサリや梯子が、いかにも怖そうに見える。
下は200mの絶壁だ。
不安そうなはらっぱを連れて登る。
15mほどのクサリとその上は鉄梯子。
天気は薄曇りで、風はなかった。
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▲ 手前岩場から山頂岩峰がそそり立って見える |
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山頂は狭かった。
赤城、日光、谷川、志賀、浅間そして榛名山が近い。
子持山、小野子山、十二ヶ岳も、すぐ手の届きそうなところにある。
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▲ 山頂でビビリ立ち |
▲ おいちゃんも頑張って登ります |
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見下ろせば、吾妻川のゆったりとした流れに吾妻の町並み。
押し寄せる高度感に、平衡感覚がおかしくなり立っているのが難しい。
人間のバランス感覚ってどうなっているのだろう。
引きずり込まれそうな錯覚に陥る。
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▲ 山頂から郷原を見下ろす |
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はらっぱは帰りが心配で、落ち着かないようだった。
勇気を振り絞って、下山します。
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▲ 登ったら下りなきゃならない |
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山頂東峰に戻って休んでいると、コゲラかな?
下の木立から、カカカカと木をつつく音が聞こえてきた。
カラカラの喉にレモン水が美味しい。
モヌケになった身体にジワジワとレモン水が沁みこんで、復活宣言です。
はらっぱも数年前と比べれば、安心して見ていられる。
岩の技術が身についたと言うか、度胸が身についたと言うか・・・
楽しかったね。
女は度胸、男は愛嬌 ・・・ 時代は変わりつつあります。
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▲ 山頂から下って緊張感から開放される |
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▲ イヌブナの子葉 |
▲ スミレ |
▲ ヤブレガサ |
▲ キケマン |
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帰り道、例のメッチェン二人は未だ岩の前に座り込んでいた。
太鼓はアメリカインディアンの道具で、口上もそれに関係あるらしい。
落ち葉で埋まったトラバースを下り、登山道が崩壊していた地点では、登る時よりも上手に迂回できた。
桜は満開。
岩壁の下を歩いていると、山頂から男の声でコールが届いた。
山頂に3人の人影が見える。
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▲ 山頂の想いを胸に、下から見上げる |
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城をかたどった町営の岩櫃城温泉に入って、ゆっくりと汗を流す。
露天風呂は、天然温泉の懸け流しがいい。
近くの低山ハイクも、捨てたもんじゃないな。
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この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである
(経緯度線は20秒間隔) |
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