2006.04.15 (土)   K2Couple No.0146 

嵩山
たけやま(群馬県)
789m

戦国の悲哀が漂う里山ハイク


コース最大標高差 : 240
コース累積標高差(+) : 405
コース累積標高差(−) : 405
コース距離 : 2.5 km
行動時間 : 2'30"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 嵩山の山頂(大天狗)
  6:35 = 高崎IC/関越道/渋川IC = 7:45 中之条ふるさと公園たけやまP
 ふるさと公園たけやまP 8:00 ... 8:25 天狗の広場 ... 8:30 小天狗 【L1】 8:45 ... 8:55 不動岩 9:00 ...
 9:10 天狗の広場 ... 9:20 中天狗 ... 9:30 経塚 ... 9:45 嵩山大天狗 9:55 ... 10:15 一升水 ... 10:30 ふるさと公園P
 中之条ふるさと公園たけやまP10:40 《 岩櫃山へ 》

    嵩山の場所
  この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)



 中之条盆地の北、城塞のような台形の岩山が嵩山(たけやま)で、ここに武山城が築かれていた。
 戦国時代に岩櫃城の支城となった武山城は、岩櫃城主・斉藤憲広の子、城虎丸が守っていたが、岩櫃落城の2年後、真田幸隆の攻略を受け、
 激戦の後に落城。
 本丸北の天狗の峰から、城虎丸が飛び降りて死ぬと、多くの家臣たちも後を追って自決したという悲話を秘めている。
 こうした戦死者を弔うため、元禄15年から建立された嵩山阪東三十三番観世音の石像が、山中随所の岩陰に見られる。

                                     上毛新聞社『群馬の山歩き130選』より


                  中之条ふるさと公園に向かう途中から嵩山全景

久しぶりに近くの山で、のんびりハイクを楽しもう。
中之条に、以前から気になっている山があった。
際立った岩壁を誇示するその山は、岩櫃山。
岩櫃山だけでは時間が余るので、近くの嵩山とセットで登ることにした。

渋川から中之条に移動し、四万方面へ曲がり新治へ行く道を進むと、中之条ふるさと公園に出る。
親都神社に隣接して、公園の整備が進んでいる。

公園から嵩山を望み、咲き始めた芝桜を鑑賞して表登山道に入った。
弁当とペットボトルだけ持って、空身です。

 朝一番乗り
切り立った岩壁 山中に散在する石仏の一つ ダンコウバイ

登山道は、良く整備されていて登り易い。
ジグザグをきって行くと、あっという間に五合目に着いた。
最初の展望台に寄り、榛名や十二ヶ岳の展望を確認してすぐに先へ進む。

天狗の広場には、蕾の付いたツツジが、たくさん見られた。
開花時期に訪れたら綺麗だろうな。

広場のド真ん中に、カタクリの花がポツンと一輪咲いている。
可愛そ過ぎ、でも目立ちがり屋さん。

先ずは、小天狗へ行こう。

 不動岩から見た小天狗

小天狗には、ちょっとしたクサリで登る。
岩場の上はそこそこの広さがあって、おむすびやおやつを食べる余裕が持てる。

見渡せば、これから行く大天狗が見える。
浅間山や志賀の山が白く霞んでいます。

360゜の展望を楽しんで、天狗の広場まで戻り、不動岩へ。
途中に石仏が二つあり、その内の一つは頭と胴体がずれて付いていた。
何か可笑しくもあり、悲しくもある、その姿に見入ってしまった。

 不動岩のクサリ場は手強いぞ

不動岩のクサリ場は、足がかりが少なく難儀をする。
が、下は行き止まりなので、落ちてもそこまでと言う安心感はある。

下の町から犬の鳴き声が聞こえてきた。
いかにも里山らしい。
山を人工的に削り取って造ったような平地も見えた。

 四万温泉へ続く道沿いの町並み

またまた天狗の広場まで戻って、東へ進む。

さっき見たカタクリが、翼を跳ね上げてカタクリの花らしくなっていた。
ほんの15分位の出来事。
付き添っていれば、花弁を思いきり反り返す様子を観察できたろうな。
そのまま来てしまったが、石の囲いをしてやればよかった。

 天狗の広場に咲いていたカタクリ一輪

中天狗に向かう道すがら、あずまやで分岐して、胎内くぐりへ寄り道する。

先ずはおいちゃんが露払い役。
一番狭い所の岩から、水が染み出していた。
おいちゃんが通れるなら、私も通れるはず。
息を思い切り吐かば簡単にクリアーですね (^^


このまま下れば、東登山道の途中に下りてしまうので、引き返す。

 胎内くぐりに挑戦

中天狗にも一応寄って行く。
ここは展望なし。
変哲もなし。

歩く時間よりも立ち寄りポイントが多く、山登りではなく名所巡りの感あり。

 中天狗で

少し進むと御城平に着いた。
標識には 『実(御)常の平』『無常の平』 とある。
戦国の世に果てた城虎丸を筆頭に、一族の悲哀を偲ぶエリアなのだろう。
もともとは彼らを鎮魂する神聖な場所。
朽ちて補修された石仏が、部屋を取囲むように何体も配置されている。
いにしえの報われぬ魂が、未だこの地に留まって浮遊しているのだろうか。

信仰心の薄い私も、その部屋の中央に立ったとき、ざわざわとした心の叫びを聞いたような気がするのであった。

 悲しげな石仏が並んでいる

経塚から大天狗は、長いクサリを登る。
クサリ場と言っても傾斜は緩い。

おいちゃんは、クサリなしでさっさと登って行っちゃった。
私はしっかりクサリをつかんで、慎重に登ります。
だって、せっかくクサリがあるんだもん。

 大天狗への登り

山頂に到着。
超狭の山頂は高度感70%。

下に大きなゴルフ場があり、プレーをしている人の声が聞こえてきた。
谷川や志賀の山並みがとっても綺麗です。

山の向こうで女性の声が聞こえる。
後続の登山者かと思って良く見ると、はるか小天狗に人の姿が見えた。
遮蔽物がないので、声がよく通るのだ。

山頂にはダンコウバイが咲いていた。

 大天狗から小天狗と不動岩

のんびりしたいような春の陽気ですが、岩櫃山へも登るので先を急ぎます。

朝早かったせいか、ここまで誰にも会いません。



大天狗の岩はのっぺりしているが、滑るような岩じゃないので安心して下れますよ。
雨に濡れても多分滑らないだろう。
何という名前の岩だろう。
残念ながら、地質の知識はなかった。

経塚から東登山道を下ります。
ちょっと下った所で、今日初めて登山者(若い男女)とすれ違う。

 大天狗からの下り

間もなく岩壁が覆いかぶさり、水が頭上にポタポタと落ちてくる。
名付けて、一升水とか。
一升酒なら有難いけど。
10本担いでも18K、瓶を計算に入れても20K、いやペットボトルなら ・・・
夢は膨らみます (^^ 

ここで単独の女性が登ってきて、夢から覚める。
東登山道から登ってきたのは、この二組だけだった。

東登山道は、ガレ石がゴロゴロしていて歩きづらい。

公園まで下ると、町の人達がロープに鯉のぼりをつるしている最中だった。
今年も、鯉のぼりの季節がやってきたのだ。
カープ カープ 広島カープ 頑張れ〜。
5月5日は親都神社とふるさと公園のお祭りだって。

次は本命、岩櫃山だ〜。

 一升水
 ふるさと公園のこいのぼり         どこに行っても満開の桜