2005.09.03 (土)   K2Couple No.0139 

乾徳山
けんとくさん(山梨県)
2,016m
ススキの国師原と岩場の楽しい山

コース最大標高差 : 1,105
コース累積標高差(+) : 1,110
コース累積標高差(-) : 1,110
コース距離 : 9.0 km
行動時間 : 8'10"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 乾徳山頂の岩場に取付く登山者

  4:45 = 秩父 = 6:40 道の駅みとみ(トイレ)6:50 = 7:00 徳和部落P

 徳和部落P7:10 ... 7:30 登山口 ... 8:05 銀晶水 8:10 ... 9:05 錦晶水 【L1】 9:20 ... 10:00 月見岩・道満尾根分岐 10:05 ...
 11:30 乾徳山 11:35 ... 11:40 【L2】 12:30 ... 13:10 月見岩 ... 13:50 錦晶水 13:55 ... 15:00 登山口 ... 15:20 徳和部落P
 徳和部落P15:30 = 16:00 笛吹の湯 16:30 = 16:45 道の駅みとみ 【L3】 17:05 = 秩父 = 19:05

     乾徳山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

山梨県三富村立 笛吹の湯 (¥500)

思ったより楽しめる山だった。
山梨百名山、深田クラブ選定二百名山だそうだ。

雁坂トンネルを抜けて、三富村徳和部落の最奥まで入ります。
杉の植林地帯は風もなく、しっかり汗をしぼられる。

途中に銀晶水、錦晶水という二ヶ所の冷たい水場があるのがせめてもの救いだった。
そろそろ休憩かなと思う頃の水場はありがたい。

 最初の水場、銀晶水

道満尾根への連絡路を右に分ける。

登山道がなだらかになってきた。
道満尾根の裾っぽい感じがする明るく開けた高原になる。

振り返れば真南に富士山が見えるはずだった。

 道満尾根徳和分岐

乾徳山の山頂が初めて姿を見せる国師ケ原はススキの競演だ。
秋はもうすぐそこまで来ています。

開放的な空間を楽しむ。

 ススキの国師ケ原から乾徳山頂

顕著な道満尾根に乗る辺りが扇平。
分岐には月見岩が置いてあり、休憩にはもってこいだ。

お花畑にはタチフウロやウメバチソウの花がたくさん咲いている。
遠望はないが近隣の山は見える。

いつも閉塞的な日々を過ごしているわけではないけれど、明るい高原に身を置くと心が解き放たれます。
山頂で味わう達成感とは一味違うホッとした感じ。

 月見岩の上で 「十五夜さ~ん」
フシグロセンノウ ツリフネソウ シデシャジン タカネナデシコ ウスユキソウ
ミヤマコウゾリナ ウメバチソウ タチフウロ

更に樹林帯に突入し、岩ゴロの歩きにくい道を登る。

木が疎らになれば、いよいよ岩場の登りにさしかかります。
クサリが張られているのは三カ所。

山頂に至る最後の岩壁が一番手ごわいらしい。

 樹林の下は岩ゴロ            ▲ 岩場らしくなってくる

最初に現れるクサリ場は髭剃岩。
手がかり足がかりが多く、これくらいならクサリは不要だろう。
ルートを選べばクサリなしでも問題ないと思うが、鎖のかかったところは一番急になっていた。

わざわざ急なところにクサリを付けている訳で。
敢えて言えばアソビ場ちっく。

 髭剃岩
           ▲ どうしよ                           ▲▲ 私ちょっと重たいかも、でもヘッチャラです(天狗岩で) 

最後の岩は天狗岩。
そのまま山頂に達する長いクサリです。
基部には順番待ちして並んでいた。
ハイシーズンはどうなるのだろうと余計な心配をしてしまいます。

意を決したはらっぱは下をなるべく見ないようにして、一気に登った。
中間でちょっと動かなくなったので心配したが、大丈夫だった。
無事に通過。

 やったぜ、ピース

おいちゃんはサクサク登ります。
上から見ると、順番待ちの人が小さく見えた。

お~い、がんばれよっ!。
こわ~。

 順番待ちの人が小さく見える

岩場の緊張が解けたところがそのまま山頂だった。
高潮した頬に山頂の風が気持ちよく爽やかです。

奥秩父の山並みが目の前に展開する。
金峰山の五丈岩が鋭く尖って見える。

山頂は岩だらけで、店を広げられそうな所は先客に占拠されており、さっさと下りて広い岩場でランチタイムにしよう。

 山頂だあ~              ▲ 気持ちいい~

天狗岩が見える広い場所に陣取る。
横を登ってくる人達が、山頂の岩場を見て発する第一声が面白い。
「ぎゃあ」「うわ~」「どひゃ~」「あへっ」。

岩場を登る人達を眺めて品評会が始まります。
遅々として進まない人、早い人、ペットボトルを落とす危ない人。

ラーメンを作ったりみかんを食べたりしながら、小一時間だらけてしまう。

 のんきなランチ休憩

これから登ってくる団体さんも多く、下山は大変だった。
下の岩にカッコよく飛び降りたおいちゃんが、バランスを崩してぶっ倒れる。
登って来る人にしっかり目撃され、「気をつけてくださいよ」。
最高にかっこ悪かった。

標高差は1,000㍍あったが、変化に富んだ飽きさせない山だったので割と簡単に終わってしまった。

 登山口に戻った                ▲ 下山

 富士山展望も楽しみだったのに、このところ展望に恵まれない山行が続いており、今日も不発です。
 初冬か残雪の頃に再訪したい山だった。笛吹の湯は泉質、施設共いまいちです。

 道の駅みとみに寄り、蕎麦と中華丼でもって腹の虫を黙らせる。
 秩父市街の混雑が予測されたので、荒川村から山道を走った。