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■ 3:20 = 藤岡IC/上信越道/妙高高原IC = 5:30 燕温泉p
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燕温泉p 5:40 ... 6:50 称明滝光明滝 【L1】 7:00 ... 8:50 天狗堂(池の平分岐)... 9:00 光善寺池 9:10 ... 9:30 風穴 9:35 ... |
10:50 妙高山南峰 ... 11:00 北峰 11:05 ... 11:15 南峰 【L2】 11:40 ... 12:30 風穴 【L3】 12:45 ... 13:00 天狗堂 ... |
13:30 沢出合(洗足)13:45 ... 15:10 燕温泉黄金の湯 15:35 ... 15:45 売店、駐車場 |
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燕温泉p 16:25 = 赤倉温泉 = 妙高高原IC/上信越道/藤岡IC = 18:40 ■ |
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この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔) |
妙高山の場所 |
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燕温泉 無料露天風呂 黄金の湯 (¥0) |
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長野を出た信越線の汽車が、牟礼の湿地を過ぎて、柏原の広みへ出ると、初めて妙高山が見えてくる。
そしてそれは汽車が日本海に近づくまで望まれるが一番みごとなのは、関山付近から見た姿であろう。
中央の火口丘がスックと高く、その右に神奈山、左に前山、この二つの外輪山の尾根が、ちょうど火口丘を首にして両襟を掻き合わせたよう
なさまを呈している。
(中略)
避暑地としての野尻湖、そこから見た妙高山は、その形が稍いびつとは言え、やはり錦を飾る大きな景物の一つである。
妙高なくして、野尻湖何ものぞ、である。
深田久弥『日本百名山』より抜粋
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5年前の火打山行でやり残した妙高山の宿題に挑戦です。
燕温泉(1150m)に到着したときは、未だ駐車場に半分以上空きがあった。
登山者用の駐車場が整備されて、トイレも付いている。
こじんまりした燕温泉街を通り抜けて、薬師堂の前を横切り登山道へ。
早朝のため、登山者以外は見当たらない。
燕新道は吊橋が落ちてしまったため通行止めの看板あり。
麻平へのルートも不可。
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▲ 燕温泉の静かなたたずまい |
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スキー場の整備道を登り、 前山を捲いて北地獄谷に入ると至る所で硫黄の匂いが鼻をつく。
登山道には温泉の送湯管が埋設されているのだ。
温泉作業小屋に着く。
赤倉温泉の源泉がボコボコと音をたてて湧き出していた。
そしてすぐそばには美味しい水も流れ出している。
松本から来たという陽気な年配男性二人、ペットボトルの水を入れ替えて楽しそうだ。
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▲ 地獄谷を流れる沢の渕は赤い |
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二段に懸かる称明滝、光明滝が白い水しぶきを上げています。
光明滝の落ち口は格好の休憩場所になっている。
再び高捲いた後、登山道は北地獄谷に戻って渡渉すると、麻平からのルートと合流する。
ここにも通行不可の看板。
北地獄谷の白濁した水が流れ落ちる渕は、何故か赤褐色をしている。
沢の水でタオルを濡らして身体を冷やした。
高温多湿、シャツもパンツも汗でぐしょぐしょです。
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▲ 称明滝(上)と光明滝(下) |
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▲ 光善寺池から見る妙高山全景 |
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ここからは天狗堂(燕温泉から標高830b地点)まで胸突八丁の急登。
無風で猛烈な蒸し暑さ、こんなに汗をかくのは多分初めてかも。
北地獄谷で既に体調の狂いを感じていたが、ついに壊れかかる。
この年で準徹夜は無理なのだと、先日の平標山で悟った筈なのに。
天狗堂はヨレヨレ素通りし、光善寺池畔であえなく沈没。
山頂まで行けそうにないので、はらっぱに登頂を託して単独で行ってもらうことに。
あと2時間くらい登れば着くだろう。
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▲ まだあんな上かい |
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昼寝でもして待とうかとだらだら登ります。
しかし、のんびり休めるような快適な場所が見つからない。
そのうちに風穴に着いてしまった。
風穴に顔を覗かせて涼んでいる内に、名案が浮かびます
ここにザックを放棄して、空身で登れば何とかなるだろう。
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▲ 風穴に顔をつっこんで |
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ザックを背負わない山登り、まるで空を翔る鳥のようだった。
調子に乗って飛ばしたら、すぐ又ばてた。
一度壊れたものは、簡単には治らないらしい。
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▲ クサリ場を登るメッチェン |
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クサリ場を越えて山頂まで岩礫帯を登ってゆく。
団体に巻き込まれたクサリ場はじれったかった。
すみません、超個人的な理由で先を急いでるんですけど。
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▲ 団体で混み合う岩場を抜けた |
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岩礫帯はどこでも登れた。
ペットボトルだけを片手に上を上をめざします。
妙高の外輪山、赤倉山のザレた斜面が際立って見える。
見上げるとはらっぱのピンク囚人服が目に入ります。
「お〜い」と大声を出したら、よその人が手を振って応えてくれる。
違うんだってば 
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▲ 山頂直下で先行はらっぱ発見 |
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登り始めてからずっとガスが湧いていたので、展望は駄目だと思っていた。
と言いつつ、期待もちょっとだけあった。
山頂直下まで登ると、焼山、影火打、火打山が見えてきます。
妙高山は山頂付近の大きな岩が特徴的な山だ。
どうにか一緒に山頂に到着、とりあえず北峰に急ぎます。
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▲ 焼山、火打山が見えてきます |
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▲ ツルリンドウ |
▲ オオバミゾホウズキ |
▲ ヤマアジサイ |
▲ ミヤマホツツジ |
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▲ ヒメシャジン |
▲ ツルリンドウ |
▲ トウヤクリンドウ |
▲ シロバナノヤマホタルブクロ |
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▲ ヨツバシオガマ |
▲ トウヤクリンドウ |
▲ ミヤマアキノキリンソウ |
▲ ミョウコウトリカブト |
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▲ 登山客が大勢たむろしている北峰(右端) 南より |
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北峰には子供連れの集団や沢山の登山者が食事をしたりしてくつろいでいますね。
家族連れで賑わう広い公園のような雰囲気だった。
妙高山は南峰2454が北峰 2446より高いのに三角点は北峰にある。
大岩に登って展望を確認する。
火打山、焼山が見えるが、それ以上は無理だった。
野尻湖も見えなかった。
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▲ 北峰の三角点とかわいい看板 |
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▲ 北峰からの火打山と焼山 |
▲ 山頂直下の岩場 |
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南峰に戻り、岩陰を探して非常食だけのさみしいランチタイム。
ご馳走は、風穴に置いてきてしまったのだ。
ガスが流れているのに、陽射しは強くジリジリと暑い。
ちなみに今日の群馬の最高気温は37℃だったそうだ。
地球温暖化の影響か、近年の猛暑にはうんざりする。
木陰に潜ったおいちゃんは、いつの間にかスヤスヤと眠っていた。
起こすのも可愛そうなので放っとく。
南峰山頂は和歌山の団体25人に占領されていたので、パスして下りにかかる。
ガイドが大きな声で山名の説明をしていた。
今日は楽だね、見える山が少ないもの。
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▲ 団体に占領された南峰 |
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下りは岩場の渋滞もなく、スムーズです。
風穴でザックを回収し、涼しい風に当たっておにぎりを食べる。
地獄谷出合で靴を脱ぎ、火照った足を沢水に浸けて気持ち良がる。
新潟三条から来た健脚集団が、足湯だ〜いいな〜と言い乍ら通り過ぎた。
足湯じゃありません、足水!
標高差1,300bの下りは長かった。
燕温泉の白く濁った懸け流しの無料露天風呂に入ります。
お湯は最高、岩の湯船は苔むして少し滑った。
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▲ 笈摺岩を下る |
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小さな燕温泉、最初の売店でラーメンを頼み、外のベンチで飲む生ビールののど越しが今日の山行を脳裏に焼き付けます。
帰りははらっぱに運転を任せ、助手席の人となって殆んど寝ていた。
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▲ 燕温泉に戻りました |
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