2004.11.07 (日)   K2Couple No.0125 

角間山 湯の丸山
かくまやま ゆのまるやま(群馬県・長野県)
2,101m
       角間山 1981m 湯の丸山 2101m
小さい秋を見つける浅間山塊最北端

コース最大標高差 : 565
コース累積標高差(+) : 740
コース累積標高差(−) : 740
コース距離 : 7.7 km
行動時間 : 5'40"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 鹿沢スキー場跡地より角間山
  7:15 = 藤岡IC/上信越道/東部湯の丸IC = 8:50 東京理科大鹿沢山荘P
 鹿沢山荘P 9:00 ... 9:50 角間峠 10:00 ... 10:30 角間山 【L1】 11:10 ... 11:30 角間峠 ... 12:35 湯の丸北峰 【L2】 13:05 ...
 13:15 南峰 ... 13:40 つつじ平鐘分岐 ... 14:40 鹿沢山荘P
 理科大鹿沢山荘P14:45 = 14:50 旧鹿沢温泉紅葉館 15:30 = 小諸IC/上信越道/藤岡IC = 17:00

  地図表示 角間山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

旧鹿沢温泉 紅葉館 雲井の湯 (¥400)

八風山トンネルを抜けると、佐久平一帯は濃いガスに沈み、いつもの事ながらウキウキ気分も急激にしぼんでいく。
湯の丸高原を駆け登る頃には、お約束通りガスも切れ完璧な青空が心の中にまで広がっていった。

地蔵峠の広い駐車場はスキーシーズンやレンゲツツジの咲く頃は満車になるが、この日は数台しか停ってなかった。

旧鹿沢まで下り、東京理科大の山荘で。
居合わせた方にお願いして、車を停めさせていただきます (^^

 出発準備中


 旧鹿沢温泉から角間峠までは白樺とカラマツに囲まれ、左に湯の丸、右に角間山を望む笹の明るい開放的な山道だった。
 いつの日か、孫を連れて歩くには格好のコースだ。

久々の山登りなのに二人とも寝過ごしてしまう。
爺ちゃが10月7日に心不全で入院し、20日に退院、わがまま婆ちゃの世話や多忙な仕事を抱えて、あわただしい日々を送る。
じじ&ばばをJUNに任せて、今日はささやかな山歩きを楽しむ。

 笹の散歩道           ▲ 落葉松の紅葉が見ごろで

左は白樺、右はカラマツに区切られた気持ちのよい笹の登山道は角間峠まで続きます。
峠に近づくにつれ、ぐいぐい大展望がひろがる。

                            ▲ カラマツと白樺に囲まれた角間峠への道は秋深し 

東には白煙を吹き上げる浅間山、西を望めば白馬から槍穂高まで新雪を頂いた北アの山並みが白く輝いています。

角間山頂は岩になっており、のんびり日向ぼっこをしてみる。
大自然の中に身を投じて、生き返るような清々しさだ。
しばらくの間、秋のトカゲになる。
双眼鏡を覗くとこれから行く湯の丸山頂を歩いている人が小さく見える。

 角間山頂のてっぺん               ▲ 角間山頂
                                    角間山から見た湯の丸山と烏帽子岳 

マイナールートのため、とびっきり静かな山登りが楽しめる。

この辺りは春には沢山の花が咲く所だが11月ともなれば何もなく、唯一 マツムシソウが一輪だけ残っていた。

風もなく、11月とは思えない暖かな日和だ。
角間峠に戻ると業者が穴を掘っていた。
聞いてみると東屋を建設するそうだが、必要なのかね?

角間温泉に下る道は、登山道崩落のため通行止めの看板が立っている。

 浅間の噴煙がいつもより多いね

湯の丸北峰目指して急登が始まり、日陰には4cmくらいの霜柱が ・・・
こちらから登るのは初めてだ。

 岩だらけの湯の丸山頂は広い

振り返ると、四阿山や志賀の山が、裾野を赤く染めて冬を待っている。

先日噴火した浅間の太い煙を眺めながら、北峰でうどんタイムをとる。
噴煙の威勢がいい。

 裾野を赤く染める四阿山

浅間山は活火山であるが比較的静穏な状態が続いていた。
が、9月1日(防災の日)夜8時過ぎに21年ぶりに中規模の噴火をした。
近くに住んでいる息子は会社で仕事中、大きな音と共に窓ガラスが激しく揺れたそうだ。

南峰経由、つつじ平の鐘分岐から牧場内に入る鹿沢ルートを選択。
P1855までは切り開かれた道で快適だったが、その先は笹に覆われ、不明瞭になる。

 折り重なる浅間山塊

牧場の中の道はあちこちに牛の大きな糞がありチョッと幻滅、でも乾燥して硬くなっていたので靴が汚れる心配はなかった。

ルーハンしながら鹿沢スキー場跡地に出て、角間山を見上げる。
傾きかけた秋の陽に照らされて、角間山はススキの向こうで燃えている。

 道なき道を下る


 ぴったり理科大の山荘前に出た。
 荷物をしまって、すぐ下の旧鹿沢温泉に浸かる。
 いいお湯が湧いているのに、紅葉館の経営者は欲がないらしい。

 登山口の傍に綺麗に色付いたツルウメモドキがあった。
 御代田の別宅には寄らずに帰った。