2004.09.05 (日)   K2Couple No.0123 

西吾妻山
にしあづまやま(福島県・山形県)
2,035m
TUWV卒業30周年OB山行 第6弾
山はおまけのOB山行は小雨の中

コース最大標高差 : 180
コース累積標高差(+) : 330
コース累積標高差(−) : 330
コース距離 : 3.9 km
行動時間 : 3'40"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 いろは沼から東吾妻方面
 アルブ天元台 8:20 リフト3基》 8:50 山頂 8:55 ... 9:25 かもしか展望台(中大巓の肩)9:30 ... 9:40 分岐 ...
 10:10 大凹水場 10:25 ... 10:45 いろは沼 10:55 ... 11:10 水場 11:25 ... 11:40 分岐 ... 11:55 かもしか展望台 【L】 12:15 ...
 12:35 リフト山頂駅 12:45 リフト3基》 13:20 アルブ天元台
 アルブ天元台 13:35 《天元台RW》 13:55 = 14:00 白布温泉 15:10 = 猪苗代磐梯高原IC/磐越道・東北道/佐野藤岡IC = 20:15

 地図表示 西吾妻の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

白布温泉 森の館 (¥350)


 一口に吾妻山と呼んでも、これほど漠然としてつかみどころのない山もあるまい。
 福島と山形の両県にまたがる大きな山群で、人はよく吾妻山に行ってきたというが、それは大ていこの山群のほんの一部に過ぎない。
 この山群には一頭地を抜いた代表的な峰がない。
 それでいて、東北では貴重な千九百米以上の高さを持つ峰が、十座近くも群がっている。
 しかもそれらの峰がいずれもずんぐりした形で、顕著な目じるしがないので、遠くからこの山群を望んで、どれがどの峰か識別しがたいほど
 である。
 (中略)
 そして昔は一切経あたりの山を吾妻山と呼んでいたのが、それに続く一連の山をすべて吾妻山と総称するようになったのであろう。
 総称の吾妻山は非常に広範囲で、その最高峰は西吾妻山である。
 山群中唯一の二千米峰であるが、近隣の峰々がそれに近い高度を持っているので、飛び抜けて主峰という感じはしない。

                                             深田久弥『日本百名山』より抜粋


【参加者】 8期 7人 前田2、濱、美恵子2、相原2
9期 11人 ケンチヨ、富川2、桃谷2、片野2、原田2、川田

毎年行う30周年OB山行も、ついに6回目を迎える。
誰でも年をとりたくないらしく、何年たっても30周年山行のままです。
名古屋から、青森からそして仙台から集まって来る。

知らないおっさんが一人紛れ込んでいた。
脳の機能が衰えてしまったのか、すぐには思い出せない。
ピピピッ、そうだ川田君じゃない。

ロープウェー山麓駅、標高800。 アルプ天元台、標高1,300。
気まぐれな秋の天気。
夕食前に部屋でプレ宴会をしている頃には、雨が音を立てていた。

 今晩の宴会場、アルプ天元台

建設会社を退職し、十和田で百姓に転向した川田君とは卒業以来の再会です。
懐かしさに乗せて話は延々と尽きることはなく、貸切同様の宿は気がつけばTUWVの部室になっています。

夕食は鍋と米沢牛の二卓に分かれて賑々しく始まった。
鍋物にコシアブラという山菜が入っていた。
とっても美味しかった。

高尚且つ他愛のない話題を部屋まで持ち帰り、再び活気づく昔の話。
漆黒の闇を打つ雨音など忘れて・・・。

 久しぶりに会った仲間と楽しいひと時



 目を覚ますと、まだ雨は残っていた。
 昨夜の宴会の余韻を引きずったまま朝風呂に入ったせいか、気分が悪くなり、せっかくの朝食も簡単に済ませる。
 さえんの〜。

ペアリフト3本繋いで雨の中30分は辛いが、おかげで稜線直下まで歩かずに持ち上げて貰える訳です。
リフトの下には赤い実をつけたナナカマドやリンドウ、ヨツバヒヨドリ等が次々に現れて和ませてくれる。

北望台1,800b。
なんとも楽な山登りではある。

 雨男は誰だ、人形石分岐付近で

さすがに18人まとまると規模のでかい団体だが、他に登山をする人は全くいない状況なので気兼ねも要らない。

夏の喧騒も去り、紅葉にはまだ早いこの時期は孤独を愛するメンバーにとって最適なシーズンであるともいえる。
宿も貸切、山も貸切だった。

稜線に出ると小降りになり、滑りそうではあるが木道も整備されているので歩きやすい。

 早くおいでよ

人形石分岐を西吾妻側にとって大凹湿原の水場まで全員で行く。
今日の行動はここまで。
大凹の水場はコンコンと湧き出していた。

有志だけで梵天岩をめざしたが、いろは沼で東吾妻を眺めてとりあえず満足、折り返す。

諦めていた天候も少しずつ回復基調にあり、潅木や池塘が点在する小湿原が生き生きとして、いかにも吾妻らしい。

 孤独を愛する元メッチェン

現役時代、毎年梅雨時に春合宿を行ったエリアなので、吾妻と言えば雨のイメージが付きまといます。

   雨が降りテルテル坊主が泣ぁいても
   私たちは泣かないで山を見つめる
   山の子は山の子はみんな強いよ〜
    と言う感じかな

ナナカマドの紅葉や黄ばんだ草の上をゆっくりとガスが流れていた。
秋は既に始まっている。

 静かな初秋の佇まいです

残留組は遠征隊が戻るまでの間、水場でおしゃべりに興じる。
コーヒーブレーク、お茶ブレーク。
これもまた良し。

 水場で記念撮影

全員そろったところで、往路をかもしか展望台まで戻ります。
展望台に立てば、雲の上に周りの山が見えるではありませんか。

嬉々として、ここで弁当タイムにする。

風当たりはちょっと強かったが、雨上がりの空の彼方になつかしい飯豊や朝日、月山、蔵王まで見えたのが、最後のご褒美となった。
昔の絆をさらに強めるひとときです。

 かもしか展望台から東北の山

雨も上がったし下りのリフトは快適です。
楽しくおしゃべりしながらあっという間に天元台に戻った。

アルプ天元台の前の広場にもリンドウが群生していた。

RW下の施設「森の館」でギュウギュウづめの温泉に入り、ささやかな反省会をして皆と別れる。

 往きも帰りもリフト3本

ケンチヨ車、前田車、桃谷車、富川車と共に山を下る。

帰りの白布峠に車を停めて・・・。
磐梯山、燧ヶ岳、越後の山を展望して、OB山行にピリオドを打ちます。

ここでほんとに最後の記念撮影。
さよならね。

 白布峠から磐梯山と桧原湖を眺める