2004.03.06〜07 (土日)   K2Couple No.0102 

安達太良山
あだたらやま(福島県)
1,270m
悪天候にたたられ、勢至平で敗退

コース最大標高差 : 265
コース累積標高差(+) : 290
コース累積標高差(−) : 290
コース距離 : 6.2 km
行動時間 : 2'25"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 奥岳に撤退してきて「やぁ参った参った」
  5:40 = 佐野藤岡IC/東北道/本宮IC = 11:40 JR二本松駅 12:15 = 13:00 奥岳P
 奥岳P13:20 ... 14:50 勢至平(撤退)... 15:45 奥岳P
 奥岳P16:35 = 16:50 岳温泉東三番館 【泊】
 岳温泉 8:45 = 9:00 奥岳P(様子見)10:05 = 二本松IC/東北道/佐野藤岡IC = 13:55

安達太良山の場所

岳温泉 東三番館 (¥8,000)

拓哉&おぎゃ、桃谷、水上に誘われて安達太良山スキーですが。
残念ながら天候は最悪で、山は大荒れの見通しです。

家の玄関を出ると雪がちらつき、高速道路も雪のため混乱。
二本松の手前の本宮ICで吹雪閉鎖されてしまい、4号線をトロトロ走る。

集合場所の二本松駅では、電車で来た桃谷君が読書で時間つぶししていた。
拓哉車は我々より30分位遅れて来た。
予定より2時間の遅れだ。

 二本松駅で拓哉おぎゃ水上を待つ 

凍てついた道を、奥岳の登山口まで飛ばして行く。
また正面衝突の車があった。

奥岳の駐車場に入り、スキー場へ。
吹雪のため、ゴンドラは運転していなかった。

直接くろがね小屋をめざすことになり、とりあえず支度を始める。
しかし天候の回復は望むべくもない状況だった。

 奥岳駐車場で準備中のおぎゃ 

通過中の低気圧が容赦なく雪を叩き付けていたが。
樹林帯に入ると風も弱まり、登るにつれて身体も温まってくる。

山全体がゴ〜ゴ〜と音をたてて、荒れた冬山の厳しさそのものだった。
平穏な山登りを専門にしている我が隊は、少々腰が引ける。

四人はシールを付けてスキーで登ったが。
他のpartyを見ると、つぼ足の人が圧倒的に多かった。
もちろん私たちもそうだ。

 樹林の中は風も穏やかで 

数Partyが一緒になり、隊列を成して登って行くのが何故か心強い群集心理。

勢至平に出た途端、真正面から地吹雪の洗礼を受けて足が前に進まなくなる。

顔面がしばれ髪は凍り付き、涙も鼻水も一緒になって風に飛ばされて行った。
ゴーグルや目出帽などは装備していなかったのが悔やまれる。

 ひたすら頑張るはらっぱ             ▲ 寒過ぎるし

明日の天候も期待できないし。
ワンゲルの訓練合宿でもないのに、何も無理して山に入る理由もない。
我が隊二名はここで潔く撤退を決意し、皆に別れを告げて引き返すことにした。
相棒に辛い思いをさせる訳には行かない。

誘ってくれた仲間には申し訳ないが。
自分のことは自分で責任を取らなければならないので決断した。

 勢至平辺りにで厳しい冬の洗礼を受けます


二人きりで切なく下山する。
数分前のトレースが、風にかき消されて跡形もなかった。

あの四人、くろがね小屋まで行けるのかな。
くろがね小屋で過ごす筈だった時間を想像したりすると、残念でならなかった。

 皆と別れて下山開始 

奥岳のゲレンデに戻ると、同行した年配Partyも戻って来ている。
間もなく拓哉達も引き返してきた。
自分たちが敗退の引き金になったみたいで申し訳ないです。 

俄かづくりのPartyは責任の所在があいまいなので、決断が遅れがちになる。
難しいが大事な問題である。    

スキーロッジでお茶をして、岳温泉まで下ることにする。

 もうすぐ奥岳に着くね 


 岳温泉の観光案内所で宿を探したが、この時間では夕食は無理だった。
 夕食はいつもの美味しい食事処で賑やかに反省会です。

 くろがね小屋と同じ源泉のお湯は、湯の花こそなかったものの気持ち良かった。
 あずま館の広いラウンジで、ピアノ演奏と歌を聞きながらちょっとリッチになり、また温泉に入る。
 山の中で凍りついていた時と、温泉に浸かっている時の落差が大きすぎです。
 12時就寝。

 岳温泉のメーンストリートで         ピアノ演奏と生歌に酔う 



 6時半の朝湯、7時のバイキング朝食後、再び奥岳に車を走らせる。
 四駆が欲しい道。

相変わらずのガスガスだけど風は昨日より弱く、ゴンドラは運行していた。
拓哉の勢いに引かれて、四人は安達太良めざしてゴンドラに乗って行った。
厳しい冷え込みのため、雪質はサラサラだ。

我が隊は別行動を取り、スキー場でしばらくダラダラしたのち家路についたのだった。
この状況では恐らく拓哉達も早い時期に撤退してくると思われたが。
彼らのことだから ・・・ どこまでも行きそう

 山を諦め駐車場に戻ります