2003.08.02 (土)   K2Couple No.0087 

帝釈山
たいしゃくざん(栃木県・福島県)
2,060m
        田代山 1927m 帝釈山 2060m
開放的な傾斜湿原を散策する

コース最大標高差 : 640
コース累積標高差(+) : 770
コース累積標高差(−) : 770
コース距離 : 8.7 km
行動時間 : 7'30"
* 距離と累積標高差はKASHMIR 3Dによる概算値です
* 距離は地図上のもので、実際の登山道の長さではありません
 ひっそりとした田代山湿原
  22:00 = 日光 = 1:40 舘岩村しらかば公園 【車中泊】 5:00 = 5:20 猿倉登山口P 【BF】
 猿倉登山口P5:50 ... 7:05 小田代湿原 7:10 ... 7:40 田代山 ... 8:10 田代山避難小屋 ... 9:40 帝釈山 10:00 ...
  10:40 【L1】 10:55 ... 11:10 避難小屋 ... 11:35 田代山 【L2】 12:05 ... 12:25 小田代 ... 13:20 登山口P
 登山口P13:30 = 14:10 湯の花温泉 15:00 = 16:10 桧枝岐村民宿「すぎのや」 【泊】


 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

地図表示 帝釈山の場所

舘岩村 湯の花温泉 弘法の湯 (¥200)


 会津西街道を北上し、舘岩村のキャンプ場しらかば公園駐車場で、夜明けまで仮眠することにした。
 満天の星のもとで迎えたロマンチックな夜に、流れ星が花を添える
 

夜明けは久しぶりの青空。
(今日梅雨明け宣言があったとのこと)

ダートの田代山林道を走る。
栃木県栗山村側が崩壊のため、峠で封鎖されていた。

峠の登山口から、さわやかに出発です。

 田代山林道の猿倉登山口

樹林帯の急登を抜けると、小田代湿原に出る。
キンコウカの群落を見ながら、木道をポコポコ歩きます。

 小田代湿原から田代山へ

更に進むと田代山の一角に飛び出し、広大な山頂一帯は明るく開放的な花の湿原だ。

 木賊温泉への分岐標識

広大な傾斜湿原の端には、燧ケ岳、至仏、日光白根、男体山や明日登る予定の会津駒ヶ岳が遠くうっすらと浮かんでいる。

明るく開放的な湿原には、キンコウカやワタスゲが大群落をなして咲き競い、その陰にタテヤマリンドウやモウセンゴケも必死です。

湿原にのびる木道を緩やかに登って行くと気分がのびのび、のびきる。
針葉樹の低木帯を通り抜けて、また湿原が広がります。

本格的に樹林帯に入るとすぐに田代山避難小屋が建っている。

 おっとっとおばさん登場 
アカミノイヌツゲ トモエシオガマ タテヤマリンドウ サワラン イワショウブとキンコウカの添い咲き

人気の高い田代山と比べ、帝釈山まで足を伸ばす人は少ないようだ。
帝釈山に向かう稜線は木の根とヌカルミで最悪の登山道、おまけに展望は殆んどない。
オサバグサの群落があちこちに見られた。

ズボンの裾と靴を泥まみれにして、稜線を捲き気味にアップダウンを繰り返すのがちょっと陰気くさい。

展望が開け、露出した岩が多くなると帝釈山頂も近い。

 帝釈山はもうすぐだ 

山頂からの展望は完璧の筈だったが、そうは問屋が卸さない。
しかし、まあまあの眺めです。

田代山からずっと寂しい登山道だったのに、何故か子供連れがいたり、中高年の団体がいたりと賑やかです。
あれ?反対側から人が登ってくるよ。

桧枝岐側に新道が出来たと聞いて、なぞが解けます。
標識をよく見たら、桧枝岐登山口0.9Kと記してあった。
田代山から登ってくる人は珍しいらしい。

ネットでダウンロードしてきた国土地理院の地図にも、桧枝岐からの道は載っていなかったよ。

 山頂で 

気持ちのよい田代山までひき返し、弘法大師を祀った避難小屋で無事を祈願して賽銭をあげます。
この殊勝な心掛けのおかげで、はらっぱは危ないところを助かったのです。

  と言うのは ・・・
  田代山から下山途中、はらっぱが木の根で滑って転んだ拍子に枝で跳ね上がり、
  もんどりうって谷側に飛んで行った。
  アレ〜と思ったら木の枝にひっかかった。
  弘法大師堂の賽銭十円×二人分が効いた瞬間だった。



 


木賊温泉に下る分岐の木道上の端っこでランチにする。
モウセンゴケに捕まってしまった可愛そうなてんとう虫を発見。

どこかに田代山の三角点あったっけ?
ん?

 弘法大師堂にお参りして正解だった 
 ひゅうひゅう       花の写真を撮りながら、ガスにまかれ始めた山頂湿原をあとにした 


 湯の花温泉に下り、桧枝岐の民宿「すぎのや」に電話予約を入れる。
 素泊まりならOKという返事をもらい、お願いした。

 弘法の湯に立寄って、お礼方々汗を流す。
 ユニークな管理人と村の話で盛り上ったりしたのち、一路檜枝岐村をめざして車を走らせます。



 桧枝岐では 「真夏の雪まつり」 とかで大いに賑わっていた。
 真新しい温泉民宿「すぎのや」に着いて、再び温泉に入る。
 朝食弁当や支払いの事で、はらっぱが大女将のペースに巻き込まれたとかはしゃいでいるうちに花火が上がり始めた。
 玄関先に出て、今年初めての花火を楽しめたのも賽銭のおかげかな。

 今日の田代山、帝釈山は思ったよりも疲労感が残った。
 寝不足のせいもあって、膝の皿や腰、尾てい骨がガタガタだ。
 やっぱり桧枝岐は遠かった。

 明日の水、食料の計算や準備をして、九時前には早々と床に就いた。